この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

西穂へ。

2012年03月22日 | 山行記録

Imgp0676_2 白山と沈む夕日。

昨日から近所の山岳ガイド二人ととガイド研修で西穂へ行ってきた。

一日目は昼過ぎのロープウェイで上がり西穂山荘へ。午前中は結構雪が降っていたが登りはじめたら止んできた。

時間はあるので丸山まで写真を撮りに行ってきた。宿泊者は僕たちを入れて15名ほど。平日なのに結構いる。夕食後は支配人さんと飲みながら語り親睦を図る事ができてよかった。

Imgp0686 明るくなってきた。

本日、3時過ぎ起床。朝食を摂ったりちんたら準備して4時半過ぎ山荘発。

天気予報は好く晴れると言っていたが外はビュービュー風が吹いている。丸山を過ぎてからは凄まじい風。体を持っていかれるので耐風姿勢をとりながら暗闇を登り続けた。そのうち風は弱くなるだろうと思っていたが甘かった。

Imgp0690_2 夜が明けてきた。

1時間で独標着。

ここでロープを出しコンテで進む事にした。

雪は締まってアイゼンがよく利く。

稜線は風が巻いていてバランスをとるのが必死。一時も気が抜けない。目出帽が鼻や口に引っ付き窒息しそうになる。勘弁してほしい。

Imgp0708 細い稜線。

でも頑張ってピッタシ3時間で西穂山頂着。

写真を撮ったらさあ帰りましょう。下りは登り以上に慎重に下った。

独標から下は朝より風が強くなっていた。

ホウホウノテイで逃げ帰った。実際他の登山者は四つん這いで下っていた。

山荘で一服して帰りました。今回も良いトレーニングになりました。おしまい。