ヤマハギ[山萩](マメ科)
北海道~九州のほぼ日本全域の日当たりの良い山地に生える、落葉半低木~多年草。
地際近くから枝分かれして繁り、3小葉からなる葉を持ちます。
7~9月、旗弁が長く、翼弁の短い紅紫色の蝶形花を咲かせます。花序は、その基部につく葉より長いのが特徴です。
万葉集に出てくる約50種類ほどの植物中、ハギの花を詠んだものが一番多いそうです。万葉の時代には、秋を代表する花だったそうですが、平安時代になると中国から渡ってきたキクの花に、その座を奪われてしまったそうです。
林縁の斜面に咲いていたこの花も、まだこれを楽しむ人はいないようですが、こうして季節は巡ってゆくのですね。
6月下旬 横浜市内にて