オトギリソウ[弟切草](オトギリソウ科)
北海道~沖縄の山野に生える多年草。葉は対生し、広披針形で長さ3~5cm。7~8月、花弁の幅が狭く、黒線が入り、縁にも黒点のある黄色い花を咲かせます。蕚にも黒線がはいり、蕚片は鈍頭~ややとがります。
やや見通しのよい林の中で、ひょろっとした草が黄色い花を咲かせていました。草丈は80cm程になるのもあるようですが、このオトギリソウは、それよりもやや高かったかもしれません。
以前にも載せましたが、オトギリソウの名は、兄が秘密にしていたこの草から作った鷹の傷薬を、弟が他人に漏らしたため、兄に切り殺されたという伝説から付いているそうです。
全草を「小連翹(ショウレンギョウ)」といい、止血収斂薬として使っていた薬草です。
今では花を楽しむだけでしょうが、悲しい由来を持つ花なのですね。
9月上旬 横浜市内にて