ヨモギ[蓬](キク科)
本州~九州の山野に生える多年草。根生葉は欠刻~鋸歯のある楕円形で羽状分裂します。茎葉は羽状深裂し、裂片は2~4対からなります。9~10月、茎先に円錐花序を出し、淡褐色の頭花を多数咲かせます。
春に若葉を摘んで、草餅に入れたり、葉裏の綿毛を集めてお灸の艾(モグサ)として用いますが、乾燥した葉を、艾葉(ガイヨウ)といって、腹痛、吐瀉、止血などにもいます。
川沿いの道を歩いていると、小さな花を咲かせたヨモギがたくさん生えていました。子供の頃は裏山で若葉を摘んで、祖母に草餅を作ってもらったことを覚えています。近所の川沿いでも、春先にヨモギを摘んでいる姿を見かけますが、犬もよく散歩しているような所なので、そんな所のヨモギは使えないという方々もいます。春先の姿とは、まったく違う秋の姿。花の姿は美しくは無いでしょうが、暮らしに役立つ植物ですね。
10月上旬 横浜市内にて