ヤブツバキ[藪椿](ツバキ科)
本州~沖縄の、沿海地から山地に生える常緑小高木。葉は互生し、厚くて硬く、艶が強いです。花は半開きで、花ごとポロリと落ちます。
種子から採取される植物油が椿油です。この辺りでは伊豆大島が有名な産地ですが、長崎県五島列島や佐渡も有名だそうです。
子供の頃、種子を取り出し、片方の先端を平らに削って、中身を出し、笛のように吹いて遊びました。自分では上手に作れなかったので、詳しいつくり方は忘れてしまいました。
このヤブツバキは、近所のお屋敷の裏山に生えているものです。樹高も高く、咲いている花に近づくことはできません。毎年花を見ていたのですが、こうして撮るのは初めてです。
ディックさん(ディックの花通信)が、ヤブツバキの素敵な写真をよく載せているので、いつか撮ってみたいと思っていたのですが、ようやく撮りに行くことができました。
でも、この裏山に、このあと住宅が十数戸建てられることになってしまいました。
それを知らせる掲示板を見て、気落ちしたまま撮った花。
もう会えない花なのです・・・
3月上旬 大和市内にて