オモト[万年青](ユリ科)
関東以西の本州~九州の暖地の林下に生える多年草。観賞用として古くから栽培され、庭などに植えられていることも多いです。
5~7月、地下茎から高さ10~20cmの花茎を伸ばし、穂状花序をつけます。花柱は深く3裂します。
秋には、艶のある赤い液果をつけます。鳥などにも好んで食べられるそうです。
このオモトは、よく歩く林で見つけました。近所のお庭でもよく見られますが、林の中でも時々見ることがあります。一応自生地の範囲内になりますが、本当に自生しているものか、近くの住宅地から、鳥が種を運んできたのかは定かではありません。
葉は披針形で、長さ30~40cm、縁は全縁で、堅く光沢があります。
ここには、ジャノヒゲやヤブラン、キチジョウソウなども見られますが、それらに比べると葉は明らかに太いので、見間違えることはないと思います。
今まで、見過ごしてきたので、こうして実の付いているのに気付いたのは初めてです。ちょっと表面が萎れかかっていますが、まだたくさん付いていますね。
今年は花の様子も確認してみたいと思います。
オモトの根茎、葉、種子の成分は毒性が強く、有毒植物となるそうです。この赤い実は味見してはいけません。要注意ですね。
3月上旬 横浜市内にて