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ニシキギ[錦木](ニシキギ科)
北海道~本州・四国・九州の山地や丘陵に生える落葉低木。公園などにもよく植えられています。
葉は対生し、倒卵形~長楕円形で先は尖ります。縁には荒い鋸歯があります。
5~6月、葉腋から葉より短い柄のある集散花序をだし、花弁、雄しべとも4個で、萼が4裂する淡黄緑色の小花をつけます。
果実はさく果で、種子は橙赤色の仮種皮に包まれています。
枝は、初め緑色で無毛ですが、後にコルク質の4翼が発達します。この翼を採って日干し乾燥したものを「衛矛(エイボウ)」と呼び、無月経や産後の腹痛などに用います。また、これを黒焼きしたものを、ご飯粒と練って、刺の刺さった部分に塗って、刺抜きとしても用いられたそうです。
道端の植え込みに、葉をすっかり落としたニシキギがありました。緑色をした細いものが枝で、その周りの平たいものが翼になります。
昔の人は、どうしてこんなものを薬として利用できると考えたのでしょう。今では秋の紅葉しか見向きもされないニシキギですが、薬用植物の一つだったのですね。
2月下旬 横浜市内にて