ネムノキの花が目立つ時期になりました。
だいたい梅雨に入った頃に咲くので、アジサイ同様「梅雨の花」というイメージがあります。
ほとんどの図鑑では、ネムノキを「マメ科」に分類していますが、ほかにも「ジャケツイバラ科」や「ネムノキ科」に分類・・・とも考えられているようです。
ネムノキの名の由来は、夜になると葉を閉じる姿が眠っているようなので「ネムノキ」。
こんな感じに葉が閉じます。
葉の形状も、閉じる特徴も「オジギソウ」みたいですね。
葉柄をよ~く観察してみると、膨らんだところがあると思います。
これを「葉枕(ようちん)」といいます。
葉の就眠運動は、この葉枕の細胞の膨圧によって起こります。
その膨圧が、昼夜で変化するため、夜になると葉が閉じるという現象を引き起こします。
ネムノキの木材は、木目がはっきりとしています。
用途としては、指物の材料や彫刻などに使われます。
あまり、直径が大きくなるような木ではない(少ない)ので、机の天板など幅広い材は取れないのではないかと思います。