はぐくみ幸房@山いこら♪

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紀州備長炭の伝統技術 束落とし

2016年02月14日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 今回は、備長炭の原木を搬出する技術について。

 まず、伐採した備長炭の原木を下の写真のように束ねます。

 これを「束(そく)」というそうです。

 カズラで輪を作り、そこへ原木を次々と差し込んでいきます。

 周辺にカズラがなければ、ツバキやカマツカなどしなりの強い木で輪を作ります。

 1つの束が出来たら、その後ろに新たな束を作り、2~3つ連結することも。

 そして、そのまま下まで落とします。

 これを「束おとし」というそうです。

 スギやヒノキを扱う林業でいう「修羅(しゅら)」みたいなものですね。

 

 「束おとし」で出来た道を「さで」というそうです。

 ワイヤーで「束」を作ると、最後に原木をバラすときに大変だから、カズラなどを使うそうです。

 カズラだと、ヨキでスパッ、原木がバラバラっと。

 色々飛び交う炭焼きさんの専門用語に、頭の中は「?」ですが、効率的で面白い技術がたくさんあります。

 

 写真と言葉で説明するより「束おとし」の動画を見たほうが分かりやすいと思いますので、ご覧ください。