今回は、備長炭の原木を搬出する技術について。
まず、伐採した備長炭の原木を下の写真のように束ねます。
これを「束(そく)」というそうです。
カズラで輪を作り、そこへ原木を次々と差し込んでいきます。
周辺にカズラがなければ、ツバキやカマツカなどしなりの強い木で輪を作ります。
1つの束が出来たら、その後ろに新たな束を作り、2~3つ連結することも。
そして、そのまま下まで落とします。
これを「束おとし」というそうです。
スギやヒノキを扱う林業でいう「修羅(しゅら)」みたいなものですね。
「束おとし」で出来た道を「さで」というそうです。
ワイヤーで「束」を作ると、最後に原木をバラすときに大変だから、カズラなどを使うそうです。
カズラだと、ヨキでスパッ、原木がバラバラっと。
色々飛び交う炭焼きさんの専門用語に、頭の中は「?」ですが、効率的で面白い技術がたくさんあります。
写真と言葉で説明するより「束おとし」の動画を見たほうが分かりやすいと思いますので、ご覧ください。