先週末に、長男と次男を引き連れて、カスミサンショウウオの観察会に参加。
カスミサンショウウオは、止水性のサンショウウオで、平地や丘陵地にて水辺の近い森林に生息し、落ち葉の下や土の中に潜み、ミミズや小さい虫などを食べています。
体長は70~125mm、体の色は暗褐色~褐色で、尾の上下に黄色の模様が入る個体もいます。
産卵期は1月から3月、この時期に産卵するメリットは天敵が少ない。(アカガエルも似たような時期に産卵します。)
山際の湿地や水田、流れがない水路などに水草の茎や水底に堆積した枯れ枝に「卵のう」を産み付けます。
卵のうは透明で、中に直径3ミリ程度の卵があり、卵の数は約50~140個。
球形の卵が、幼生の形になると、いよいよ孵化。
孵化した幼生は、袋を突き破り、外に飛び出します。
動くものに反応して、喰いつくため、目の前を通り過ぎた幼生に喰いついて、共食いすることも。
幼生には、エラがあるので、姿はウーパールーパーといった方がわかりやすいですね。
(真ん中に幼生がいます)
産卵期が終わると森林に戻りますが、そこで、どのような生活を送っているのかは、はっきりとわかっていないそうです。
なお、カスミサンショウウオは、和歌山県では絶滅危惧Ⅱ類、環境省でも絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
インフラ整備など、大きな環境の変化で産卵場所の減少やアメリカザリガニなどの外来種といった様々な要因で減少傾向にあるようです。
イモリと一緒に並べてみました。
左がイモリで、右がカスミサンショウウオ。
ちなみに、イモリは、カスミサンショウウオの幼生を食べに集まります。
モリアオガエルのオタマジャクシも食べに来るから、困ったヤツです・・・。
両生類って、正面から見ると・・・
ホント、愛らしい