周皮は樹木の肥大成長に伴って、内側から次々に形成されるため、コルク層が外に追い出されます。
そして、コルク層が落ちやすいと、樹皮が薄い樹木となり、落ちにくいと幾重にも重なり、樹皮が厚い樹木になります。
※詳細は前回の記事をご覧ください。
一般的に、コルク形成層は幹全体に等しく形成されるものではありません。
部分的に形成されますが、その場所も毎年のように変ります。
しかし、クヌギやアベマキでは、コルク形成層が幹を一周するような形で繋がっており、コルク形成層が次々と入れ替わりながら、幹全体に厚いコルク層を形成します。
外側のコルク層ほど、幹周りが小さいときに形成されたものなので、幹の肥大成長によって、少しずつ、谷間が出来ます。
成長が旺盛な部分の広がりにできた大きい谷間の底(下?)に新しい周皮が出来ています。
実際のアベマキ。
実は・・・、この分厚いコルク層の存在が、カブトムシやクワガタムシなどが群がる樹液となる秘密が含まれています。
そのお話については、下記をご参照ください。
※以下、関連記事です。
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