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ネムノキ

2015年07月03日 | 樹木・草花のお話

 ネムノキの花が目立つ時期になりました。

 

 だいたい梅雨に入った頃に咲くので、アジサイ同様「梅雨の花」というイメージがあります。

 ほとんどの図鑑では、ネムノキを「マメ科」に分類していますが、ほかにも「ジャケツイバラ科」や「ネムノキ科」に分類・・・とも考えられているようです。

 

 ネムノキの名の由来は、夜になると葉を閉じる姿が眠っているようなので「ネムノキ」。

 こんな感じに葉が閉じます。

(夜)

(昼)

 葉の形状も、閉じる特徴も「オジギソウ」みたいですね。

 葉柄をよ~く観察してみると、膨らんだところがあると思います。

 これを「葉枕(ようちん)」といいます。

 葉の就眠運動は、この葉枕の細胞の膨圧によって起こります。

 その膨圧が、昼夜で変化するため、夜になると葉が閉じるという現象を引き起こします。

 

 ネムノキの木材は、木目がはっきりとしています。

 用途としては、指物の材料や彫刻などに使われます。

 あまり、直径が大きくなるような木ではない(少ない)ので、机の天板など幅広い材は取れないのではないかと思います。



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