はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

マイホームの構造材

2015年07月05日 | 思いつくままの雑多なお話

 3月に伐採した大黒柱用のヒノキを見に行って来ました。

 それがコレ!

 ん~美しい

 6m(通し柱)材ですが、節がほとんどない!

 林家さん、ホントいい仕事してます

 この木が、今後の我が家を支えてくれるのです

 

 続いて、大黒柱以外の柱。

 もちろんヒノキ。

←6mの柱

←4mの柱

 さすが、枝打ちの手入れが行き届いている木は違います

 見事、無節(もしくは上子節)

 きれい

 そして、枝打ちをしていない柱は、こんな感じ。

 一般的に、製材所で見られる材は、こういうのが多いかと思います。

 

 あと、枝打ちしている木の木口を見ると、スパッと枝が切れているのがわかります。

 枝打ちをしていない木の木口と見比べると、一目瞭然。

 

 最近の住宅は、洋風住宅が多いです。

 洋風住宅の壁は、柱が表に出ない工法(大壁工法)なので、無節の柱にこだわる必要はありません。

 逆に、和風住宅の壁は、柱が表にあらわれる工法(真壁工法)なので、無節の柱の方が美しく見えるため、無節の柱が好まれていました。

 なので、純和風の旅館や料亭の柱を見てみると、無節の柱がたくさん使われていると思います。

 また、古民家を改装した喫茶店やお宿の柱が無節で、床の間に天然の絞り丸太や磨き丸太などが使われていると、非常に裕福な家庭だったと思われます。

 個人的には、柱は見せたい。

 あと、無節だと、大工さんも施工が楽になると思います。

 例えば、角に節があり、その節がかけると、服や腕が引っかかったりするので、柱の向きを考える必要があります。

←こういう角の節。

 その点、無節なら、気にすることなく施工することが出来ます。

 

 木を植えてから伐採するまで、一番の手間とコストがかかる施業が「枝打ち」です。

 しかし、枝打ちを行っても、それに「見合う価格にならない」ので、結果的に、枝打ちが省略されがちです。

 でも、材価にもっとも影響を与えるのが「枝打ち」なので、とっても大切な施業です。

  個人的には、林業の施業の中で、「枝打ち」という作業が一番好きです。

 数多ある施業の中で、もっとも技術を要し、1枝でもミスしてしまうと、材価を下げてしまいます。

 まさに「職人技」

 

 あと、アカマツの曲り梁。

の状態から

になりました


ネムノキ

2015年07月03日 | 樹木・草花のお話

 ネムノキの花が目立つ時期になりました。

 

 だいたい梅雨に入った頃に咲くので、アジサイ同様「梅雨の花」というイメージがあります。

 ほとんどの図鑑では、ネムノキを「マメ科」に分類していますが、ほかにも「ジャケツイバラ科」や「ネムノキ科」に分類・・・とも考えられているようです。

 

 ネムノキの名の由来は、夜になると葉を閉じる姿が眠っているようなので「ネムノキ」。

 こんな感じに葉が閉じます。

(夜)

(昼)

 葉の形状も、閉じる特徴も「オジギソウ」みたいですね。

 葉柄をよ~く観察してみると、膨らんだところがあると思います。

 これを「葉枕(ようちん)」といいます。

 葉の就眠運動は、この葉枕の細胞の膨圧によって起こります。

 その膨圧が、昼夜で変化するため、夜になると葉が閉じるという現象を引き起こします。

 

 ネムノキの木材は、木目がはっきりとしています。

 用途としては、指物の材料や彫刻などに使われます。

 あまり、直径が大きくなるような木ではない(少ない)ので、机の天板など幅広い材は取れないのではないかと思います。