手荷物検査に引っかかる

2008年11月03日 08時09分26秒 | コメディのかけら

出張帰りの福岡空港で、
手荷物検査を終えて、
財布やら鍵やらを戻していると、
係員の女性がこちらを凝視している。

え?
何故?

別にあやしいところなどないはずだ。
挙動不審というわけでもないだろうし。
なのに、何故、じっと見る。

すると、係員が近づいてきた言った。

「大福とか食べました?」
「は?」
「口元と、襟のところにも」

慌てて襟を見ると、
そこには白く粉が飛んだような跡が。
ということは、口元もそんなふうに白くなっているに違いない。

「ありがとうございます」

お礼を言って、その場を去り、
トイレで顔を洗う。

白い痕跡の正体は、
歯磨き粉だ。
朝、寝ぼけたまま豪快に歯を磨き、
それがついてしまったらしい。

それにしても、
手荷物検査で、
手荷物ではなく歯磨き粉で引っかかるなんて経験、
そうできるものじゃない。

というか、この事態、
いい歳した大人としてかなりまずいことになっている。