友人の久野麻子さんが、
同じく女優の嶋田典子さん、
放送作家の枡野幸宏さんと旗揚げした演劇ユニット「スイス銀行」の
旗揚げ公演を見に、伊丹AI・HALLに行った。
高校の修学旅行を舞台にした、ある種の謎解きもの。
芝居の感想は略すが、
芝居を見ていると、ついつい色々なことを考えてしまう。
今回は”謎解き”について考えた。
謎解きの快感は、
それまでのストーリーに埋め込まれた”謎”に対する答えが明らかになる点だ。
だが、謎解きというのは同時に”説明”でもある。
説明というのは、得てして退屈なものになりがちである。
思うに、”謎解き”には適当な長さがあるのだと思う。
快感と退屈とをわけるある長さが。
その長さを越えてしまうと
どんなに巧みに謎が散りばめられていても、
退屈になってしまうのではないか。
別に今回の芝居の謎解きが退屈だったわけではない。
ただ、謎解きの快感に浸りながら、
その危うさというものについて考えてしまったのだ。