新聞を変える

2012年07月01日 08時28分07秒 | その他のかけら

初めて新聞を変えたのだった。

我が家はずっと読売新聞だった。
そこに深い意味はない。
親の代から読売新聞で、
子どもの頃から目にしてきたので、
他の新聞だと活字に違和感を感じてしまうため、
ひとり暮らしを始めてからも読売新聞を取り続けてきた。

それを変えてみた。

今の時代、
もう新聞などとらなくてもいいと思っている方も多いと思うが、
我が家の場合、
諸事情あってまだ新聞が必要なのだ。

なので、止めるのではなく、変えることにした。

そこでいつも新聞を届けてくれる販売店に、
6月いっぱいで読売新聞を取るのは止めたいと連絡をすると、
悲しそうな声でこう言われた。

「なにか落ち度でも」

別に販売店や配達の方に問題があったわけじゃない。
言葉を濁していると、
電話の相手は再び訊いてくる。

「では、どうしてまた?」

僕の本音としては、

「先日の原監督の件、記事が載る『週刊文春』が出るその日の朝刊に、
 先回りするように原監督の弁明を、大きくスペースを割いて載せているのを見た時、
 なんとも言えない違和感を感じ、
 さらに毎週金曜日に首相官邸前で行われているデモについて、
 各紙やテレビが取り上げるなか、
 一切無視するその姿勢に、
 この新聞では僕にとってはどうでもよいことばかりが報じられ、
 僕が知りたいことは報じられない可能性が高い、
 そう思ったから止めるんです」

と言いたいところだったが、
販売店の方もそんなことを言われても困ると思い、
あいまいに答えたまま電話を切った。

なんか後味悪い感じだったなあ。

そもそも新聞のあの販売店というビジネスモデルは、
今の時代にあわなくなってきているのだろう。

そして、読売からどこに変えたかというと・・・
朝日新聞にした。

別に上記の理由とはまったく関係ない。
7月から筒井康隆の新作長編『聖痕』の連載が始まるからである。