待ち時間の目安

2012年07月03日 06時37分18秒 | コメディのかけら

夜中に気管支が痛くなったので、
近所の呼吸器内科に行った。

病院では整理券を渡しており、
その機会には待ち時間が表示されている。

僕の整理番号は9番。
現在は2番の患者を診察中。
35分待ちと表示されていた。

いったん家に戻りたいので受付に確認すると、
「30分後にお戻り下さい」

ということで、帰宅して用事を済ませ、
30分後に戻った。

待ち時間は「40分」と表示されていた。

一瞬、わけがわからなかったが、
それは最後尾の人の待ち時間だということを思い出し、
現在診察中の患者の番号を確認した。

4番だった。

2人しか進んでいない。

「30分後に来て下さいって言われて来たんですけど、
 まだ2人しか終わってないじゃないですか」
「この時間はあくまで目安ですから」

目安?

「もう一回出直して来ますから、
 どれぐらい後に来ればいいですか?」
「5分で終わる方もいますし、
 検査になって長引く方もいるので、
 はっきりしたことはわかりませんね」
「30分で2人しか進んでいないってことは、
 あと5人いるから1時間後に来ればいいですか」
「この時間はあくまで目安ですから」

目安という言葉の意味をわかって使っているなら、
あまりにぞんざいな目安だ。
こんなもの目安でもなんでもない。

たしかに患者によって診察時間が異なるのはわかるが、
目安の時間を表示するならもう少し考えたらどうなんだ?

そもそも最初7人待ちで待ち時間は35分という「目安」だった。
つまり1人5分の診察時間という計算。
その読みが甘いんじゃないのか。

紋切り型な受付の対応に嫌気が差して、
いつもの内科に行った。

こちらもかなりの人数が待っていた。

「どれぐらい待ちますか?」
「1時間半待ちですね」

そう言われたので、1時間半後に行った。

すると僕の順番は次の次、
この病院は別室で予備問診を先にやるので、
5分も待たずに診察を受け始めることができた。

この2つの病院の違いはなんだ?

整理券を配り、
待ち時間を表示するなんて、
形式だけ整えているくせに、
中身がともなっていないから余計に頭にくる。

たとえよいシステムを導入しても、
扱う人間がそれにちゃんと対応できなければ、
システムなどただのクズである。