夜中に気管支が痛くなったので、
近所の呼吸器内科に行った。
病院では整理券を渡しており、
その機会には待ち時間が表示されている。
僕の整理番号は9番。
現在は2番の患者を診察中。
35分待ちと表示されていた。
いったん家に戻りたいので受付に確認すると、
「30分後にお戻り下さい」
ということで、帰宅して用事を済ませ、
30分後に戻った。
待ち時間は「40分」と表示されていた。
一瞬、わけがわからなかったが、
それは最後尾の人の待ち時間だということを思い出し、
現在診察中の患者の番号を確認した。
4番だった。
2人しか進んでいない。
「30分後に来て下さいって言われて来たんですけど、
まだ2人しか終わってないじゃないですか」
「この時間はあくまで目安ですから」
目安?
「もう一回出直して来ますから、
どれぐらい後に来ればいいですか?」
「5分で終わる方もいますし、
検査になって長引く方もいるので、
はっきりしたことはわかりませんね」
「30分で2人しか進んでいないってことは、
あと5人いるから1時間後に来ればいいですか」
「この時間はあくまで目安ですから」
目安という言葉の意味をわかって使っているなら、
あまりにぞんざいな目安だ。
こんなもの目安でもなんでもない。
たしかに患者によって診察時間が異なるのはわかるが、
目安の時間を表示するならもう少し考えたらどうなんだ?
そもそも最初7人待ちで待ち時間は35分という「目安」だった。
つまり1人5分の診察時間という計算。
その読みが甘いんじゃないのか。
紋切り型な受付の対応に嫌気が差して、
いつもの内科に行った。
こちらもかなりの人数が待っていた。
「どれぐらい待ちますか?」
「1時間半待ちですね」
そう言われたので、1時間半後に行った。
すると僕の順番は次の次、
この病院は別室で予備問診を先にやるので、
5分も待たずに診察を受け始めることができた。
この2つの病院の違いはなんだ?
整理券を配り、
待ち時間を表示するなんて、
形式だけ整えているくせに、
中身がともなっていないから余計に頭にくる。
たとえよいシステムを導入しても、
扱う人間がそれにちゃんと対応できなければ、
システムなどただのクズである。