薬局の老婆と娘

2012年10月10日 17時38分58秒 | コメディのかけら

調剤薬局で順番を待っていると、
目の前に老婆とその娘がいた。
娘といっても、僕より年上の女性である。

老婆は壁に貼られたポスターの文章を声に出して読んでいた。

大きな声ではないので別に迷惑ではなかったが、
延々と続けているのはさすがにどうかと思ったのか、
娘が「おしゃべりはちょっと止めましょう」と注意した。

しかし老婆は止めようとはしない。
僕にも認知症の伯母がいたのだが、
伯母もそんなことがしばしばあったのを思い出した。

「私の話、聞こえてる?」と娘。
「聞こえてません」と老婆。

聞こえてるじゃん。

娘もそう思ったようで「聞こえてるでしょ」と繰り返した。
すると老婆も「聞こえてません」と繰り返した。

端から見ると微笑ましくも思えるが、
これも同様の経験をしたことがあるからわかるけど、
家族はとてもストレスに感じていることだろう。

端から見れば喜劇でも当事者には悲劇。
世間ではよくあることだが、今日観たこの光景もその1つ。



ミシュランとトイレ

2012年10月10日 11時15分22秒 | アイデアのかけら

先日、仕事がらみの会食があったのだが、
その店というのがミシュランガイドで星をとったという店だった。

たしかに料理は美味しかった。

だけど、問題はトイレだ。

店内にトイレはなく、
ビルの共用トイレを使うのだ。

これはかなり面倒。

美味しい店をよく知っている友人が、
トイレは飲食店の重要なポイントの一つ、
優れた店主ほどトイレに気を使う、
と言っていた。

たしかにどんなに素敵な内装と美味しい料理の店でも、
トイレに堂々と「消臭力」が置かれていたらがっかりする。

ましてやビルの共用トイレじゃなあ。

それなりにきれいなトイレではあったが、
使い勝手という意味では非常に悪い。

ミシュランの調査員はそういうところは気にしないのだろうか。
それともその旨は書いてあるのだろうか。
(実はあの本をちゃんと読んだことはないのです)。