『転換期を生きるきみたちへ/内田樹編』(晶文社)を読みました。
11人の書き手が参加しており、
各章、考えさられることばかりでした。
たとえば、政治学・社会思想の専門家・白井聡さんは、
最近の選挙の投票率の低下は、
「投票したい人がいない」「どうせ行っても何も変わらない」
という行動様式は「消費社会的合理性」の上では正しい。
しかしながら、「投票」と「お買い物」を同じようなものだとらえる感覚が
根源的な誤りであると書いています。
もう少し詳しく説明すると。
お買い物は僕たちは選び放題です。
この店で気にいるものがなければ次の店へ。
最終的に「買わない」という選択もできます。
お買い物には”選択可能性”があるのです。
以下、本文をそのまま引用します。
『政治権力を委ねる相手を選ぶという行為は、買い物に出かけることとは、全く異なるものです。
積極的に選びたい候補者がいようがいまいが、選ばれた権力は現実に私たちの生活に影響を及ぼします。
その意味で、投票という政治行為に、選択可能性はないのです』
本来異なる「投票」と「お買い物」を混同するようになってしまったのか。
それは高度消費社会の影響だと筆者は分析しています。
この影響は政治のみならず、教育などあらゆる分野に及んでいるのです。
かなり端折りましたが、
こんな一文を読むと、
選挙の度に出回る「白紙投票もひとつの意志表示」という言説が、
いかに愚かなことかわかります。
あるいは映画作家の想田和弘さんの『「中年の危機」にある国で生き延びるために』を読むと、
現政権の経済政策がどんなに愚かなことかわかります。
中高生向けに書かれた本ですが、
今まで社会に対して諦めていたり無関心であったりしてきた、
20代・30代・40代・・・が実は読むべき本なのではないかと思います。
この先、自分は何ができるのかを考えるために。
11人の書き手が参加しており、
各章、考えさられることばかりでした。
たとえば、政治学・社会思想の専門家・白井聡さんは、
最近の選挙の投票率の低下は、
「投票したい人がいない」「どうせ行っても何も変わらない」
という行動様式は「消費社会的合理性」の上では正しい。
しかしながら、「投票」と「お買い物」を同じようなものだとらえる感覚が
根源的な誤りであると書いています。
もう少し詳しく説明すると。
お買い物は僕たちは選び放題です。
この店で気にいるものがなければ次の店へ。
最終的に「買わない」という選択もできます。
お買い物には”選択可能性”があるのです。
以下、本文をそのまま引用します。
『政治権力を委ねる相手を選ぶという行為は、買い物に出かけることとは、全く異なるものです。
積極的に選びたい候補者がいようがいまいが、選ばれた権力は現実に私たちの生活に影響を及ぼします。
その意味で、投票という政治行為に、選択可能性はないのです』
本来異なる「投票」と「お買い物」を混同するようになってしまったのか。
それは高度消費社会の影響だと筆者は分析しています。
この影響は政治のみならず、教育などあらゆる分野に及んでいるのです。
かなり端折りましたが、
こんな一文を読むと、
選挙の度に出回る「白紙投票もひとつの意志表示」という言説が、
いかに愚かなことかわかります。
あるいは映画作家の想田和弘さんの『「中年の危機」にある国で生き延びるために』を読むと、
現政権の経済政策がどんなに愚かなことかわかります。
中高生向けに書かれた本ですが、
今まで社会に対して諦めていたり無関心であったりしてきた、
20代・30代・40代・・・が実は読むべき本なのではないかと思います。
この先、自分は何ができるのかを考えるために。