パイプ印のマッチ

2016年08月15日 10時17分59秒 | ドラマのかけら

タバコを吸わないので、
ライターなどで火をつける機会がめったにない。

火をつけるのは、
秋と春のお彼岸、そしてお盆、
墓参りの時だけだ。

その時は、
ライターではなくマッチを使う。

もう十数年前になるが、
下馬の一人で住むにはやや広すぎる部屋に引っ越した時、
なぜかお香を焚いてみようと思ったのだ。

そう話すと、
古い知人が「必要でしょ」と引越し祝い代わりにくれたのが、
パイプ印のマッチだった。

かなりの量だった。

お香を焚くのにはすぐに飽きてしまい、
大量のマッチが手元に残った。

それを今でも使い続けている。

年に多くて7~8本。

このペースだと僕が死ぬまでに使い切れそうにない。

僕が死んで火葬する時の最初の火は、
このマッチでつけてもらおうか。