山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ネムノキの花が満開 何度返り咲きするか

2021-07-18 | 植物

ネムの花が満開になりました。

とてもきれい。いい色です。

花はつぼみのとき濃い色で、開くにしたがって色が薄くなります。

 

ネムの花は7度返り咲く というような俚諺が東北の方にあるようです(何かで読んだ)。

7度返り咲くのは見たことがないけど、3回ぐらいは咲き返す年がよくあります。

今年は何度咲くか。

楽しみです。

ネムノキは川沿いでよく見ます。長野県の真ん中辺の町では街路樹になっていました。

動画で紹介しています。

 

OGPイメージ

谷間のネムノキが満開。ヒグラシの合唱も音楽的。

撮影 Japan 中部地方太平洋側丘陵帯 7月中旬 20210717(音声は別録) *----------*----------*----...

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東海地方ではついに梅雨明けとなりました。来週の降水確率は毎日高いのだけど、梅雨の雨とは違うということでしょうか。夏があまり暑くならないことを願うけど、予想気温は35度36度というのが並んでいます。そんな数字を見ても驚かなくなりました。


マルバマンネングサとメキシコマンネングサ&梅雨明けが遅いことについて

2021-07-17 | 植物

マルバマンネングサ(在来種) 7月上旬

アスファルト道路のわきにずーっと黄色い道ができていて、どうせメキシコマンネングサだろうと思ったけど、よく見たら葉が違う。マルバマンネングサという在来種のようだ。

マルバマンネングサ(在来種) 7月上旬

メキシコマンネングサ(外来種) 5月

メキシコマンネングサは5月にやはり道路わきで咲き誇っていた。これまでその花を知らなかったのだけど、結構都市部ではびこっているらしい。その名から分かるように外来種である。この仲間は似たものが多くて、コモチマンネングサという外来種もよくあるが、そちらは道路わきではなく庭の隅の若干湿ったところにはびこる。

よって、マルバマンネングサも外来種かと思ったら、在来種なのだった。

在来種のこの手のものはほかにヒメレンゲという、5月頃渓流で水しぶきを浴びながら咲く魅力的なやつがある。最近見てない……。

動画あります 2分30秒から

OGPイメージ

山麓夕散歩 7月上旬山里風景ヒグラシ鳴いて小川の横にオレンジのヤブカンゾウや薄黄色のオダマキが咲き乱れ

#Japanese countryside #wildflower #ricefield #rainyseason #hosta #smal...

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今日は割とよく晴れている。梅雨の間ずっと、朝は晴れ、午後は雨、夕方雨が上がるという毎日だった。今日は一日中晴れるらしい。

梅雨明けを調べたら昨年は何と8月1日だった。今年は梅雨入りが早かったので、梅雨明けが遅く感じるけど、別に遅くもない。子どもの頃に比べて梅雨明けがだんだん遅くなっている気がする。子どもの頃、夏休みは7月21日からだったが、その前の2週間ぐらい?は半日で学校が終わり、田んぼの中の道をぶらぶら帰ったものだった。そのとき雨が降っていた記憶はない。いつも暑くて、田んぼの用水にハンカチを浸してそれを顔に当てて涼を取ってたことを思い出す。暑いとはいっても今のような死にそうな暑さではなかった。家に帰ると母がひやむぎを作って待っていた。当時はひやむぎのつゆなどお店に売ってなくて、母は毎日花かつおでだしを取っていたので、家の中にしょうゆだしのいいにおいがただよっていた。現代はいろいろな既製の食品ができたことで生活から香りが失われていると思う。

田んぼの中を帰ったなどと言うとものすごい田舎のようだが、名古屋市内だった。いい時代だったなあ……。

でも今もいろいろ便利でそういう意味でいい時代だ。


◆梅雨明けの恐怖&ムラサキツメクサをガーデンに取り入れれば

2021-07-15 | 植物

ムラサキツメクサ 7月上旬 岐阜県

朝目が覚めたら青空が広がっていた。

恐怖。もしや、早々に梅雨明けしてしまったか? 天気予報では週末晴れるものの来週は結構雨マークが続いているのだが、もし梅雨前線が早く引き上げることにしたら、明けてしまうと覚悟していたのである。

できればこのまま明けない梅雨であってほしい。明けない夜はないし終わらない冬もない(と思う)が、明けない梅雨というのは私の体験上1回だけあった。もう30年ぐらい前のことだ。梅雨が明けないままお盆休みに突入し、8日間ほど海外旅行に行って帰ってきたらまだ梅雨だった。それはそのまま秋雨前線と名前を変えた。だからそういう可能性もないわけではないのだ。

梅雨が明けなければ稲がうまく育たず凶作になって野菜は値上がりし困ったことになることは分かっている。また、雨降りすぎで大変な災害になっている地方もあり被災された方々を思うと心が痛む。なので梅雨は明けた方がいい。けど、体感としては酷暑がつらい。夏の強烈な暑さは本当に恐ろしい。暑さで被災する人もある。ちなみに寒さもつらいのであるが、暖房すればまだ何とかなる気がする。夏を涼しくするには梅雨を続けるしかない。しかし、標高千メートルぐらいの高原とか北海道とか沖縄に移住するという手がまだ残されている。このごろ夏が一番涼しいのは沖縄地方である。海に囲まれていると涼しいのだと思う。

幸い10時ぐらいになったら曇ってきた。何とか今日はまだ梅雨であるらしい。ひょっとすると今日が梅雨最後の日になるかもしれないので、このしっとり感を満喫したい。

 

梅雨時の花々はみんなやさしい色をしている。木の花はほとんどすべて白なのだが、草花は、白いドクダミ、薄赤紫のヤマホタルブクロ、薄ーい黄色のキバナノヤマオダマキ、ちょっと遅れてギボウシなど。そして、ムラサキツメクサ。

ムサラキツメクサはシロツメクサに対して薄紫なのでこの名になったと思われる。どっちかというと桃色ツメクサぐらいにしてほしかった。シロツメクサに似ているかというと、確かに花の形は似ている。葉の形も似ているな。けど、姿はかなり違う。シロツメクサが地面を這いつくばってグランドカバー状になるのに対して、ムラサキツメクサは立ち上がって咲く、普通に姿の良い(!)草花である。草丈は30㎝から大きいものでは60~70㎝になるだろう。何より切り花にもできる。上手にアレンジして生けたら素敵だ。咲き出す時期はシロツメクサ3月頃に対してムラサキツメクサはせいぜい5月、大体6月で、6~7月が最盛期。8月にも咲いていると思う。田んぼの土手や畑の横の道端にやさしいピンク色の花を咲かせている。紫とはちょっと言い難い。

立ち姿が結構端正で色がやさしくよく咲くので、花壇にはぴったりだと思うが、なぜか道端に生えてる草は花壇用として植えられないのである。種苗店が品種改良して売り出したポット苗をホームセンターで買うのが多くのガーデナーの楽しみなのでそういうことになるのだろう。種苗店のカタログでもこの花を見たことがある。それは鑑賞用でもあるが、牧草というか、土を肥やすための緑肥としての扱いであることもある。都会に住んでいたら道端でこの花を見つけようとしても困難だろう。だから、園芸店が売り出さない限りは花壇に植えることはできない。

さて、話を戻すと、この時期の花壇の花は、オミナエシ、キキョウ、オカトラノオ(注)、ノカンゾウ、ギボウシ、アガパンサス、アジサイ、最近咲き出したミソハギなどであるから、その合間や片隅にこの花が群れ咲いていたりしたらとてもきれいだと思う。上に挙げた花は私の趣味であって、普通のガーデナーはもっと違う花を植えているかもしれない。色鮮やかなバーベナとかなんとか(何にも花を思いつかない……)。そういうのじゃなくて、色の優しい花群の一員として、このムラサキツメクサを加えたらとてもいいと思うのだ。さらに、日本では聞かないが、原産地の方では薬用にされているようである。

田舎の道端のムラサキツメクサ

ただし、道端に生えているのを見ると、灰色カビ病にかかっているらしいのがたくさんある。梅雨に咲くけれど、意外と湿気に弱いかもしれない。ヨーロッパの方が原産らしく、日本よりは乾燥したところで育ちやすいのかもしれない。また、分布域ということでは、シロツメクサに比べると少し涼しいところで多く見ることが多い。

(注)オカトラノオというのは、日本では野草で、庭に植える人はほとんど見ないが、北米では日本から輸入した園芸種としてガーデニングに大人気だと聞く。

 

雨が激しくなってきた。


◆ヤブカンゾウは一旦刈って丈を低くするとかわいい

2021-07-14 | 植物

ヤブカンゾウはこんなに咲くものだったかと驚いている。去年までの散歩道はヤブカンゾウではなくカンゾウ(ノカンゾウとも言う)が多く咲くエリアだったのだが、今年歩いているところはヤブカンゾウだらけ。次から次へと咲いてきている。昨日行ったオンラインカフェでも、岡山でも長野県伊那地方でもヤブカンゾウがたくさん咲いているという話が出た。

正直、ノカンゾウの方が優し気でちょっと好きだったのだけど、ヤブカンゾウは花が八重なだけあってよく目立ち、群れ咲いているとそれは見事な景色になり、これも悪くないなと見直した。

ちょうど半月前の去年、佐渡でトビシマカンゾウの群生を見たことが思い出される。

トビシマカンゾウとアサツキの花畑

 

ヤブカンゾウは田んぼの畦や道端のいたるところに生えているので、雑草として容赦なく草刈りされる。3月末頃に、ほかの草に先駆けて生えてくるので、放置すればすごく伸びてしまうから、当然刈られるわけだ。そういう草刈りをする時期は、1回目は大体4月末、2回目は6月初めである場合が多い。1回目は田植え前に田んぼのまわりをきれいにしておこうということであり、2回目は6月第1週あたりである。6月第2日曜日に市内一斉清掃があるのでたいていはその前に刈っておいて胸を張って一斉清掃の草刈り日を迎えたいのである(田舎あるある)。

ヤブカンゾウを放置、または大切に育てると、下の写真のようになる。

アガパンサスの向こうに咲いている。とても立派でカンナ並みのインパクト。1本の花茎に花がいくつもついている。おそらく10個ぐらいはある。そして次々咲いてくる。そして葉も見事に茂っている。まあ、これはこれで良しとするとして。

下は農村地帯の草原のヤブカンゾウ。

花は少ないが、楚々としている。刈られるからこそのかわいい山里風景である。

 

こういう多年草の場合、地上部を刈ると、それからまた葉を伸ばして花を咲かせるに当たって、地下に蓄えた養分を消費するので、そのたびに根がやせる。十分に葉を伸ばすと今度は葉が光合成をしてまた養分を根に蓄える。花壇で大切に育てている(わが庭の)ヤブカンゾウは、刈ったりしないので株は1年で相当大きくなり、今では密密に生い茂っている。なので、庭じゅうをヤブカンゾウにしたいのでなければ、刈って根が肥大し過ぎないようにした方が、バランスが保てる。それに、花の丈が高くなりすぎなくて、かわいい感じに咲かせることができる。まあ高くするか低くするかは花壇のデザインに合わせればいいことであるけど。少なくとも、地上部を刈ることを恐れる必要はないということだ。

 

動画で紹介しています。霧の中に咲く光景もとてもきれいです。

OGPイメージ

梅雨の山里賛歌*ヤブカンゾウが霧の中に咲き乱れてる

#Hemerocallis #wild flower #countryside ヤブカンゾウ  ワスレグサ科 花は一日花ですが次々に咲きます...

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◆紫陽花の両性花の淡い色合いがきれいなこと

2021-07-12 | 植物

額紫陽花(がくあじさい)は回りの装飾花がゴージャスなのでそちらばかり見てしまい、真ん中は添え物みたいな感じで認識してしまうが、よく見ると真ん中の部分もとてもきれいなのである。これはおしべとめしべがある両性花であるが、ときどき両性でないものがあるらしい。

これだけ豪華だと装飾花がなくても十分鑑賞に耐える。そもそも元々装飾花がないのがコアジサイで、それも本当にきれいなものだ。

こちらのお宅は何本かアジサイを植えている。よその家のアジサイを見て回るのも楽しいものである。

 

◆コアジサイ 動画 https://youtu.be/oIafgIke-v8

 


◆キュウリグサはまだ咲いているけどワスレナグサとは違う

2021-07-11 | 植物

キュウリグサ Trigonotis pedunculares ムラサキ科

先日の記事→自然の中に逸出したワスレナグサをキュウリグサと見間違ったこと - 山里ひぐらしの小径

太ったキュウリグサかもと思ってしまったのだが、見比べると全然違う。家の前にちゃんと咲いていた。この様子では、どれだけ太ってもワスレナグサのようにはならない。すごくほっそりしているし、花をつけた茎のところに毛が全くなく、色も赤みがなく、黄色みが強い。ワスレナグサとキュウリグサは属からして違う。

やはりキュウリグサは見たら絶対キュウリグサと分かるものなのだと思う。

とにかくかわいい花だ。

しかし、4月に咲くこの花がこの時期(7月初め)にまだ咲いていたのは驚きだ。キュウリのにおいがすると言うが、そんなにおいを感じたことはない。

 

 


◆株分けしたアガパンサスが咲きそろう

2021-07-10 | 植物

昨年株分けして植え替えたアガパンサスが咲いてきた。薄紫色が本当にきれい。梅雨空によく似合う。こういう淡い色は直射日光には映えないと思う。その向こうにあるのはヤブカンゾウで、これも小さな株を1株植えただけなのに増えて増えて仕方ない。オレンジと水色は補色でなかなか良い。

アガパンサスの前々回の株分けは前回のさらに2、3年前だが、その2、3年の間に根がすごく大きくなっていて、1株から6、7株に分けることができた。根がきつく絡み合っているので、水で土を流しながら、刃物なども使って分けた気がする。

アガパンサスは比較的水気を好むと思う。というか、乾燥にはあまり耐えないだろう。日陰が好きというわけではないと思うが、半日陰でも良い。植物は基本的には日が当たる方が望ましいのだが(光合成をするため)、日当たりが良いと土が乾燥するために、水を多く必要とするものはおのずと半日陰に逃げ込むことになる。

もちろん植物に「好き」とか「嫌い」とかいう感情はなく、「そういう条件下で生きやすい」というのがあるだけだ。

アガパンサスは比較的暖地を好むのか、屋久島では大量に植えられて元気に咲き誇っていた。

屋久島のアガパンサス

公園的なところの植栽に多く使われていた。アガパンサスと同様にアジサイもとても多くて、屋久島、口永良部島、種子島というあのあたり一帯の島ではいたるところに多種多様なアジサイが植えられていた。アジサイは和風なイメージがあるが、東南アジアでも結構庭木として栽培されていたりする。

 

長い間アガパンサスはネギの仲間だと決めつけていたのだが、違っていて、ヒガンバナ科だった。確かに葉はナツズイセンなどとよく似ているし、花も結構違う。大きなポンポンした球状になるアリウム・ギガンチウムと混同していたのだった。


◆グラジオラスは必ず倒れるので切り花用と割り切る

2021-07-09 | 植物

毎年この時期にグラジオラスを切っては写真に撮っている。私の買ったグラジオラスは、なぜか紫の方が白よりも10日ぐらい遅れて咲き出す。

グラジオラスはいろいろな花色のものが作られていてとてもきれいだ。種苗会社のカタログを見ているだけで楽しくなるが、楽しくなるだけでなく買いたくなる。そういうわけでおそらく10年以上前に大和農園で買った「紫と白の混合」、球根が15ぐらいずつ入っていたと思う。

今では花が少し小さくなった気がするが、とにかくものすごく見事に毎年咲く。グラジオラスは連作できず放っておくと減ることになっているのだが、私が買ったものは、3、4年放置しても減る気配はない。それでも2回植え替えている。

球根を植えっぱなしにした場合、咲くのはこの時期、つまり梅雨も後半に入った頃だ。どこの畑でもそうだ。この時期に電車に乗って車窓を眺めていると、あちこちの畑の隅でグラジオラスが咲き誇っているのが見られる。

しかしながら、こうして自然な時期に芽を出して咲いた全てのグラジオラスは、花が梅雨の雨を含んで必ず倒れる宿命にある。品種改良により花が大きく豪華になったために倒れることになってしまったのだ。

本当の自然の花であればこのような倒れ方をするのは植物として不自然なので、原産地を調べてみたら、アフリカだった。そして、原種は当然のことながらもっとほっそりした花なので、茎が花を支えられなくなることはなさそうだった。おそらくアフリカの、日本の梅雨よりは乾燥した気候で咲くものだろうと思う(勝手な推察)。花が小さくてさらに雨を含まなければ倒れなくて済むということだ。

グラジオラスはアヤメ科の花で、花はアヤメとは似ても似つかない気がするが、葉を見ると確かにアヤメらしさがある。日本ではアヤメ、カキツバタ、花菖蒲が有名だが、カキツバタと花菖蒲は水辺に生えるが、アヤメはわりと乾燥した草原に生えるものだ。グラジオラスもそんな花のような気がする。ちなみにこの時期に咲き誇っているアヤメ科の花にニワゼキショウという外来種がある。

で、必ず倒れるグラジオラスにどう対処するかと言えば、これはもう切り花として楽しむしかないのである。畑の片隅に植えてその光景を楽しみたいのはやまやまなのだが、倒れている光景はなかなか100%楽しめない。脳内で、倒れている花を立てて、倒れてない光景に修正して楽しもうと試みるが、少々脳にストレスがかかっているのを感じる。

なお、かつては庭の花壇にグラジオラスを植えていたのだが、花後に葉がどんどん大きくなって生い茂り、花壇が草むらみたいになってしまうので(実はそうでなくても草むらだけど)、花壇には植えないことにしている。

 

一つだけグラジオラスを倒さない方法として試す価値があるのは、花期をずらすことだ。グラジオラスは球根植え付けから3カ月ごに咲くそうである。3月頃から植えることができて、熱心な園芸家であれば、6月頃まで時期を少しずつずらして植えるのである。7月末から8月頃に咲くようにすれば、梅雨に咲くよりは雨を避けられる。ただ、夕立に会うとひどいことになることも考えられるが。雨の降らない時期に咲けば、少しは倒れないで済むかもしれない。それでも頭が重いのは同じなので倒れるものもあるかもしれない。


ハルジオンの花畑

2021-07-05 | 植物

6月27日に再びさいていたことを発見したハルジオン。

ハルジオンはまだ咲いていた ヒメジョオンとの違いvol.2 - 山里ひぐらしの小径

すっかり大きくなって、今を盛りと咲き誇っていた。

原産地は北米とのこと。ターシャの家の周りの野原にも確か咲いていた映像を見た(ヒメジョオンだったかも)。

どうしても雑草という目で見てしまうが、原産地だときれいな花畑だと素直に感じるのだろう。ここでもそれなりにきれいである。

 

 

風に揺れるハルジオンの花畑を動画で紹介しています。https://youtu.be/e6dRqeiigmA


草の葉に付く水滴&蒸し暑くなりそう

2021-07-05 | 植物

7月14日の予想最高気温34度、雨ときどき曇り。

その日だけでなく前後も雨で33度とか30度とかが続いている。

梅雨が明けて天気予報に赤い晴れマークがギラギラつくのが恐怖なので

それよりはずっといいけど、どれだけ蒸し暑いんだろうと思う。

 

パラパラした雨だったけど散歩に出かける。今朝はなぜかだるかったので、いつもよりゆっくり長くだらだら歩く。調子のいいときにはさっさと散歩を済ませて仕事にかかりたいと思うのだけど、ただただだらだらしたい気分であった。

光もなく写真を撮っても冴えないけれど、こんな日でもふと見れば美しいものや嬉しくなるものがあるもので、いろいろ見ているうちについ夢中になってしまう。

上の写真は、アケビの葉につく水滴。葉に載っているのは雨しずくだと思うけれど、葉のへりに少しついているのはおそらく植物が排出した水だろうと思う。

こちらはチガヤか何かの葉の水滴。これもよく見ると葉のへりに小さな水滴が並んでいるのが分かる。

 


自然の中に逸出したワスレナグサをキュウリグサと見間違ったこと

2021-07-02 | 植物

山麓の草原で、いやに遅いキュウリグサがあると思ったのだけど、どうやら一人ぼっちのワスレナグサのようである。

結構やせているので、分からなかった。

ワスレナグサはもちろん元々花壇に植えられていた園芸種なのだが、少し涼しいところでは、小河川の河原に群生しているのを見ることがある。一面の水色で、きれいといえばきれいなのだが、外来種が繁茂しているという目でどうしても見てしまうので、微妙な感情になる。

この株をキュウリグサだと思ったのは、ワスレナグサにしてはやせているし、群れになっていなかったし、水辺ではなかったからだ。野生化しているものはたいてい水辺にあるからだ。

ただ、キュウリグサにしては花の周りがちょっと赤みがかっているし、毛深い感じがする。なので、ワスレナグサということにした。

 

植物の同定は本当に難しい。どんなに見ても分からないものがある。自然の中には結構雑種があるものだし、大体見たら自分の知っているものに当てはめて決めてしまうのだが、まだまだ思いがけず自分の知らない種もあるし、もしかすると種として認定されてないもの(つまり新種)もあるかもしれないのだ。なので、どんな専門家であっても100%正しいということはないし、専門家であればあるほど、正しくない可能性を考えるものだ。


グランドカバーになる紫のウツボグサ 育て方は簡単

2021-07-01 | 植物

ウツボグサ Prunella vulgaris subsp.asiatica ウツボグサ属 シソ科

今、山麓の道にはウツボグサがいっぱい。田んぼの横の道にも、山道のきわにも。

林へ続く道の入り口に咲くウツボグサ。光のあるところで咲いているのが分かる

北龍館の野草大図鑑には、「山地や農道で普通に見られる」とあるが、市街地に近いような農道では見られないので、この花を見ると「山里に来た」感があり嬉しくなる。

田んぼの横のウツボグサ。混じってドライフラワー状になっているのはハルガヤ。

この花については過去に何度か記事にしている。 過去記事→ウツボグサ咲き、ホトトギス騒ぐ 

うちの庭に数年前に1株だけ植えたものもあっという間に広がった。それまで密生していたジシバリはなくなってしまった。ウツボグサに対抗しているのはシロツメクサだけである。もしかすると対抗しているのではなく仲良くしている可能性がある。

紫の花ばかりになっちゃっている庭。左半分がウツボグサ

庭の片隅。こういう石垣の陰なんかに似合う

この草は、花の時期には花が20~30㎝に立ち上がるしそれを踏みたくはないので歩くのにはそれなりに邪魔なのだが、花後に花を刈り取ると、葉は地面に這いつくばって決して邪魔にはならないので、グランドカバーにぴったりである。ほかの草をなくしてしまう効果もある。これがどうしてガーデニングにもっと多用されないか不思議だ。

たった1株を放置していただけでどんどん広がった。「育てる」までもない。地上の送出枝(ランナー)(茎みたいなもの)で四方八方に伸び、おそらく種でも増えているっぽく、手入れ不要である。そして邪魔にならない。ミントやドクダミのように地下茎で伸びていくわけではないので、手に負えなくなることはない。

ただ、簡単に増えたとはいっても、うちの庭の環境が適していたからというのもあるだろう。比較的湿った場所によく生えている。カンカン照りの乾いた土むきだしの場所で見ることはない。日当たりの良いところであっても、畑のあぜ道のような、ほかの草が生えているところに混じって生えるものである。

 

動画で紹介しています 

1 https://youtu.be/wne-ZgF6XAU 山麓夕散歩 0分12秒から

2 山麓夕散歩 5分35秒から

OGPイメージ

山麓夕散歩 いろいろな形の葉が織りなす風景を愛でて徘徊する変人

#葉の形 #植物 #ウツボグサ #ワルナスビ  撮影地 Japan 中部地方 撮影時期 2021年6月27日 この中のアカソは典型的なもの...

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桑の実熟す

2021-06-30 | 植物

山道に赤い実があり、見上げてよく見ると、桑でした。

赤いのが熟している感じがするけど黒いのが熟している。けれど、黒いのがなかったら赤いのを食べてしまうでしょう。

ブラックベリーのようなものです。

75歳以上ぐらいの人ならみんな、子どもの頃学校帰りに桑の実を食べたという経験があるよう。昭和30年ぐらいまで、地域によってはもっと遅くまで、山の畑は桑ばかりだったので、どれだけ食べても尽きることがなかっただろうと思う。

私は桑の実はいまだ食べたことがない。桑=蚕 のイメージがこびりついていて、恐怖なのである。

しかしこの木の実がもっと熟したら食べてみようと思う。

 

よく見ると、蚕が1頭いた! ギャーッ!!!(写真には写っていない)

 

野生の蚕です。それは野生と言うのか、遠い昔に飼っていたやつが逃げ出して子孫が生き延びたのか分からないけど。1頭いるということは複数いるのだろう。1頭では子孫を残せないからだ。今まで残ってきたということは親が複数いるということだ。

しかしその1頭は死んでおりました。蚕の形のまま、かたまっていました。まわりに仲間もおらず。あえて探しません。

 

この桑の木も、恐らく昔周辺が桑畑だったときの生き残りなのだろうと思う。野生のほんとのヤマグワはもっと大型になるし、なんか雰囲気が違うので。


葉で甘いお茶をつくるアマチャ やっぱり赤くなってきた

2021-06-29 | 植物

結構寒いのだ。昨日は夜少しストーブをつけた。布団2枚重ねにしたらちょうどよく、ぬくもりが心地よい。ここ数日、こんな寒さである。

今朝は久しぶりにすっきり晴れ渡ったけれど、すぐに曇ってきた。ずっと「まさに梅雨」といった天気が続いている。確か去年もこんなふうだった気がする。その前までは例年、梅雨と言っても前半は晴れ続きだったりしたものだけど。水不足の心配はなさそうなのはいいことだけど、葉物野菜などは大変そう。

 

うちのアマチャが2、3週間前に咲き出したとき青かったので、

   その記事→アマチャとヤマアジサイと天城赤 色が変わること

変なアマチャだと思っていたのだが、昨日見たら薄赤くなっていた。こうなるとやはりアマチャらしく見える。装飾花が下向きに引っくり返っている。装飾花が引っくり返るのはアマチャでよく目立つのだけど、よく見るとほかのアジサイも引っくり返る。

「アマチャ」として買ってきたもの

元々アマチャというのは白くてちょっと薄赤いというイメージしかなかったのだけど、青からこんな色になるアマチャは、自然種を増やしたのではなく何かが交配してあるのだろうか? そこはよく分からない。

アマチャは山の中に自生していることがあるらしいのだけど、今まで見たことはない。こちらの山にあるのはヤマアジサイ、タマアジサイ、コアジサイだけだ。

咲き出した当初、近所の家のアジサイとよく似ていたのだけど、今はすっかり違う姿になっていて、別物だということが分かる。近所の家のは普通によく見る額紫陽花(がくあじさい)で、エゾアジサイによく似ている。

近所の家のアジサイ

 

アマチャ→YouTubeで紹介しています


ハルジオンはまだ咲いていた ヒメジョオンとの違いvol.2

2021-06-27 | 植物


1カ月ぐらい前に草を刈ったところにハルジオンが咲き誇っていた。(上の写真)

遠目に見るとヒメジョオンに見える。この時期だし。でもここは元々ハルジオンが咲いていたところなので、よく見ると、ハルジオンだった。一度刈られたけれどまた茎を伸ばして咲いているということだ。キク科の植物は特に、刈られても刈られても花を咲かせる。

前の記事で、ハルジオンは6月上旬ぐらいまでで花が終わるようなことを書いたのだけど、全然そうではないことが分かった。 →前の記事 ヒメジョオンの季節到来 ハルジオンとの違い

ただし、刈られなかったハルジオンは、花が終わって種を作り、もう咲いていないのだ。刈られることによってまた花芽を作って咲く仕組みになっているらしい。

刈られなかったハルジオン。花は咲いていない。

ハルジオンはロゼットがぎっしりつく。この葉は冬から早春にかけて目立つ。ほかの植物は、夏近くなるとロゼットが枯れかけて目立たなくなるものが多いと思うが、ハルジオンはどんどん新しいロゼットを作るようである。そもそもロゼットというのは冬に出てる葉だと理解していたので、こんな夏にできているものをロゼットと呼んでいいものかどうか迷ってしまう。

このロゼットが軟らかそうで菜っ葉みたいにちょっとおいしそうに見えるのがハルジオンの大きな特徴で、ヒメジョオンとの違いになる。

ハルジオン

茎の下の方は長めの毛が生えて、白く毛むくじゃらに見えるのもハルジオンの特徴だが、ヒメジョオンにも毛があるので、見慣れないとこれで見分けることは難しい。

 

下はヒメジョオン。菜っ葉みたいではない。

ヒメジョオン

ヒメジョオン

 

10日後のハルジオン花畑 動画で紹介しています

 

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ハルジオンが風に揺れる花畑を見て喜んでるだけの動画

#植物#Erigeron#花畑 外来種で雑草と呼ばれて刈り取られるハルジオンの花畑 ♪BGM 作曲者/甘茶(Amacha)    htt...

youtube#video