山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

和歌山の「かきまぜ」と東濃・南信の「味ごはん」 

2015-01-31 | たべもの・台所

先日、和歌山県印南町(いなみちょう)に行く機会を得ました。
南高梅で有名な南部町の北隣で、海あり山あり、気候が温暖な天国みたいなところ。

そこで最初に出していただいたのが「かきまぜ」。
混ぜ御飯です。

混ぜ御飯は、私の住む岐阜県の東濃や長野県南部では「味ごはん」と言います。
ちなみに愛知県の出身の私の母は、混ぜ御飯とか五目御飯と言っていました。

で、かきまぜ。すごくおいしかった。
これにはサバを少し甘く味付けて煮たものが入っています。
「少し甘く」がポイントです。いいアクセントになっていて、そこがおいしい。
さすが海の町です。サバも脂っこくなく臭くもなく上手に煮てあります。


で、私の住む岐阜県東濃地方では、味ごはんにシーチキンを入れる人が多い。
最初「えっ?」と思いましたがもう慣れました。
それはきっと現代風のぜいたくなやり方なんだろうと思っていましたが
最近気づいたこと。

魚を入れた炊き込みご飯はこの地方の昔の家庭料理。
その流れを汲んでいる!

隣の恵那市には「さよりめし」という伝統料理があり
今は作る人はないようですし、これを知っているのも一部の人だけなのですが
白いご飯の上にサンマが1尾、ドーンと載っているものが
何かの本で紹介されているのを見たことがあります。『聞き書 岐阜県の食事』?おぼろげな記憶。

すると恵那市の隣の長野県根羽村でも「そういうのがある」と。
そして、ここでも味ごはんには、今はシーチキン、古くはサバなどを入れるのです。

昔から魚を入れていたから、今は代わりにシーチキンを使うのですね。


けれど私の母は海辺の村の生まれでしたが、シーチキンや魚は入れません。鶏肉を入れました。私はそれが嫌いでした。
肉が嫌いだったので当然ですが、だいたい、鶏肉のモソモソ感と御飯が合わないんですよ。
今も嫌いです。同じ理由で鶏肉の入った茶わん蒸しも嫌い。

シーチキンの入った混ぜ御飯は油っこくなるのがちょっとイマイチですが、鶏肉よりはずっとましです。キライばっかりでわがままですね。拘束されている後藤さんのことを考えなさい!

で、海でとれたばかりのサバを煮て入れた印南町のかきまぜがおいしいというお話でした。
上に載っている絹さやも印南の特産です。

写真/和歌山県印南町の「かきまぜ」(2015.1)

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国境の辺り 後藤さんの無事を祈る

2015-01-30 | なんとなく報告

寒くなってきた。明日の朝は雪になるらしい。
今日、長野県根羽村から飯田市に行く途中、前に降った雪が解けずにたくさん積もっていた。寒いところだから根雪になっている。すでに暗かったから白い雪がよく見えなくて残念だった。
日本にはそんな寒い地方がたくさんあることを思い出す。


後藤さんの無事を祈っている。なんとか助かってもらいたい。
後藤さん自身は、自分の身の危険もさることながら、自分のことで日本や世界中が大騒ぎになることがきっとすごく辛いだろうと思う。


日本ではなぜ「イスラム国」と呼び続けるのだろうか。と思っていた。
2日前に報道ステーションで、これからはアイスル(ISIL)またはアイシス(ISIS)と呼ぶことにする、という宣言とも受け取れるような説明があったけど、翌日には「イスラム国」に戻っていた。報道各社のガイドラインでもあるのだろうか。あるいは、日本はそれを国と認めようとしているのだろうか。日本でイスラム国と呼ばないのは安倍首相ぐらいだ。

私は、イスラム国なんて自称に過ぎない、イスラムでも国でもないのだから、周りがそう呼ぶべきではないと思っていた(→関連記事 別ブログ)。その日の報道ステーションで、背景を初めて聞いた。あのシリア、イラク、ヨルダンの間の不自然な直線の国境はアメリカとフランスによって勝手に引かれた、ということ。そういう反発があり、新しく自分たちの「国」を本気で作ろうとしている。その実態は、現実にシリアの多くの町を支配していることでかなり実体のある国らしきものになっており、ほかの過激派グループとは少し違ってきているということ。

過激派でなければ、そこに国をつくろうとしていることに私はシンパシーを持つだろう。暴力に訴えない方法で、それに賛同する人が幸せになれる方法でできないのだろうか。できるならやってるよ、と言われそうだが、じゃあ暴力に訴えればできるのかというと、そういうわけじゃないだろう。と思いたい。

イラン、イラク、トルコ国境でもクルド人たちが苦しんでいる。クルド人は1つの民族なのに、勝手に引かれた国境によって分断されただけでなく、それぞれの国で迫害されたり不当な、あるいは不利な扱いを受けている。
でも、ISILの人たちが一つのまとまった民族として民族独立運動をしているとか、ほかのイラク人やシリア人と違う民族なのかというと、それは違うので、少し比較にならない。

あの地帯で次々と過激派グループが生まれ紛争が起き多くの普通の人たちが命を落としている。
過激派をつぶすことも必要だが、なぜそういうことが起こるのかもまず反省しなければならない。


イラク人は闘争好きだと今日どこかの局で誰かが言っていた。
父に、そうなのかと聞くと、戦争が好きな人なんて誰もいないと言った。
父は昔イラクに5年位駐在していたことがある。
フセインが統治していたとき、確かにフセインは独裁的だったが、国はとても平和で穏やかだったそうだ。

写真/名古屋・栄
 単にカメラのテストで撮ったのだけど、見てみると栄らしい雰囲気たっぷり


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春の光

2015-01-27 | めぐる季節と自然

1年で一番寒い週です。明日から寒くなるらしいですが
ここのところ暖かく、陽射しはめっきり白く明るくて
春の訪れを感じています。
このまま寒くならないといいと思います。

暖かいということは本当に恵まれていることです。
体にも快適なだけでなく、植物も生育するので、それだけ作物が多く採れるわけです。
熱帯地方に行けば米は年に3回採れるのだからすごい生産力です。

というわけで? 全然関係ない冬のはじめの木曽地方の写真。
小屋があると妙に撮りたくなります。
その向うに白く落ちているのは朴の葉。


ブログに何か書こうと思っても写真がなくてやめることが多い。
年末に買った念願のカメラは、初期不良というのでしょうか、
いきなり故障していて、修理に出していた。
明日戻ります。3週間もの空白でした。
本当に正しく直っているといいけど、すごく不安です。

もう1台の古いリコーのカメラも壊れて動かなくなってしまい
とても愛着があるのですが、動作が遅いし高感度が弱いので
あきらめることにしました。
せっかくかっこいい革ベルトを着けたのですが。


写真/長野県南木曽町 2014年11月

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