もう2週間ぐらい前から、ミヤコワスレが咲き始めた。
今年はいつもより色が濃いような気がするのだけど、気のせい?
日当たりのいい庭よりも、日当たりの悪い方の、家の東側の庭の方が、
ずっと早く咲き、色もよくて、丈も高く、立派に育っている。
そちら側の庭は、幅3mぐらいの空のうち2m以上は半透明のトタン屋根があるため
本当の直射日光が当たるのは1時間もないかもしれない。
カンカン日が照る庭よりも、日陰の庭の方がしっとりして好きだ。
先日美濃市の重要伝統的建造物群の街並みの中にあるベーカリーのカフェに行って
そのことを実感した。
そこは家と家に挟まれて、ほぼ完全に日陰。真上に切り取られた空があって
光はあることはある。
間接的な光で緑の色もきれいに見える。
日陰庭の定番、ギボウシが植えられていた。
うちの東の庭はもっと日が入るので、育てられる植物の範囲もずっと広がる。
テラスから手をのばせば薬味が得られる庭にしたくて
今はハーブガーデン化を進めている。
前からあるミツバやセリのほかに、
今年はネギやアサツキ、ミント、バジルを植えこんだ。
あとはシソを持ってきて、
少し日当たりのいい南の方にパセリ、タイム、チャイブを植える予定。
ミョウガは収穫期が短い割に大形過ぎるので、この狭い庭には植えない。
ミヤコワスレは恐らく決して日ざしが苦手なわけではなくて
水分の多いところを好むため、その条件を満たす日陰の方が
よく育つという結果になっていると思う。
ミヤコワスレの原種、ミヤマヨメナも、山と田んぼの境目の用水の流れるあたりの
木の下蔭に、タツナミソウなんかと一緒に咲いていることが多い。
完全に山の中では日が入らなさすぎるし、完全に野原では水分が足りなくなる。
のだと思う。
私がうちの東の庭が好きなのは、石垣があるためというのも大きい。
その石垣の合間からシダがいろいろ生えている。ざっと見ただけで5種類はある。
*後日追記 これ、ハカタシダじゃなかった。多分フモトシダ。多分ですが。
中でもここ2年ほどでハカタシダが急速に増えて来た。
ハカタシダは石垣に生えずに、花壇のミヤコワスレと一緒に生えている。
そもそも私はシダが好きなのだが、このハカタシダが現れたとき、
「あらすてき!」と大事にしていたら、
あっという間にハカタシダだらけになってしまった。地下茎で増えているのである。
けれどほかのものを植える用がない限り、ときどき間引く程度にして、花壇に生やしている。いい彩りになる。
ハカタシダは葉の中央、葉脈に沿って紫色の部分があり、それが博多帯に似ているというので名づけられたもの。葉の形が端正で乱れることなく、本当にきれいだ。
こんな名前を付けた人は、着物好きだったのか、博多帯の関係者か……。
昔それだけ着物が身近だったということか。
またホトトギスが啼いている。
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