山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

渓流のヤブデマリ

2013-05-31 | 植物

ヤブデマリの花がとても好き。
いつも、水の流れの上にある。
山里の、山の際の、きれいな水の流れの上。
うんと山奥というわけではなくて、ちょっと行くと里があるようなところなのだけど
下界にはないので、この時期、タイミングよくそういうところを通りかからなければお目に掛かれず、出会えない年も多い。

今年は運よく見ることができました。

スイカズラ科のこの類の花には、ほかにオオカメノキなんかがあって
それも好きだけど、清流とセットになっていたり
私には見る機会が少ないるせいか
ヤブデマリのほうがより好ましい。

以前に滋賀県の谷沿いの国道を走ったとき、
ずっと白いヤブデマリとピンクのタニウツギの花が続いていて
とてもきれいだった。
あるところにはたくさんあるものです。

渓流のヤブデマリには、ホトトギスの声が似合います。

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ミズキの季節

2013-05-29 | 植物

山でウツギの花が真っ白になっていたけれど盛りを過ぎた。
その代わりに、今はあちこちでミズキの白い花が満開になっている。
ミズキは五重の塔のように、枝が層になって広がるのですぐ見分けがつく。
山の中の崩れやすい川べりによく咲いている。
渓谷沿いを走る鉄道に乗ったりすると、あそこにもここにも、ミズキがあるのが分かる。

大きな木で、近くに行っても下から見上げることになるので、
花を間近に見る機会はあまりないのだが、
昨日、急斜面につけられた道を車で走っていて
すぐ眼の下に花を見ることができた。
こういう角度でミズキの花を見られるのはとても珍しく
なんだか初めて会うような感じがした。

ミズキのほかにも、スイカズラ科の花たちなど、
山は白い花でいっぱいになっている。
山深いところだったので、
ほかにも、ウラジロやヤブウツギなど、日ごろ見かけない花がいろいろあって
寒いのに車を降りて写真を撮らずにいられなかった。

写真/ミズキ(愛知県豊田市稲武町)

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アメリカ大草原の草

2013-05-26 | 植物

昨日に続き、インガルス一家の物語(ローラ物語)のこと。

数週間前、テレビ「大草原の小さな家」の一番最初の番組のDVDを買ってしまった。
この番組はシリーズ化されて毎週放映されていたが、それは原作(シリーズ3作目の、ミネソタ州舞台の「プラム・クリークの土手で」)のシチュエーションだけを借りて、毎週のテレビ放映用に創作されたドラマであり、ストーリーとしては原作とは全然違う、いわばサザエさんのようなものである。よって、この毎週のシリーズの番組は、原作本とは別物であると考えたほうがいい。
しかし、一番最初に放映されたパイロット版と呼ばれている2時間ちかくの単発番組は、原作本の2作目『大草原の小さな家』(オクラホマ州が舞台)をかなり忠実に再現したもので、私が買ったのはそれである。
話は本で何度も読んでいるので、今さら映像を見る必要もないのだが、どうしても見たい理由があった。それは、「大草原(プレーリー)に生えている草が何か知りたい」ということなのだった。

今の日本の田んぼの畦や野原や川の堤防にはメリケンカルカヤという草がある。
もともと日本にはオガルカヤやメガルカヤという植物があったが、今はあまり見ることがない。その代わり(といえるかどうかは微妙だが)に、メルケンカルカヤが大量に生えている。どこにでもあるといっていい。
今の日本で草原ぽく一面に生えるイネ科の草といえば、メルケンカルカヤか、チガヤか、カリヤスかススキ、河川ではオギが代表だろう。
中でもメリケンカルカヤが一番身近に感じられる。除去するのに苦労するが、秋になると赤い草紅葉になってなかなかきれいだ。庭に生えてくるのが迷惑なことと、外来種であるということをおいておいて冷静に見れば、わりと好きな草だ。なにより名前がかわいい。

メリケンというからにはアメリカから来たに違いない。アメリカの大草原(プレーリー)に一面に生えているのはこの草なのだろうか?というのが私の長い間の疑問だった。
シリーズ化された後の「大草原の小さな家」では、たしか番組の最後に毎回流れる映像に、メリケンカルカヤぐらいの草丈(70~80㎝)の草原が出てきていた。
ところが、本の中の草原の描写を読む限り、どうもメリケンカルカヤのようではないのだ。

シリーズ本を読んでいるうちに、どうしてもこのことが確かめたくなって、ついに映像を買ったというわけ。

で、見てみると……
はっきりいって、草原、というようなものではない。サバンナというか、乾いた地面に、背の低い双子葉植物(たとえばキク科とか、葉の広いもの)がへばりつくようにちらちら生えているのだった。
丈高いまっすぐな草が風にそよいでいるわけではないのです。

がっくり。

つまり、原作通りの場所でロケが行われたと信じるほうが大バカなのだった。
きっと適したロケ地がそんなところしかなかったのだろう。ロッキー山脈のふもとの乾燥地帯ぽいところなんだろうか?
家の様子や幌馬車なんかは参考になったけど、草原だけは違っていた。

プレーリーはきっと今では一面に人工的な農地になって、草なんてどこにも生えてなく、モンサントの息のかかった作物なんかが大量に生産されているんだろうなぁ、と思っていた。
先日の竜巻でオクラホマ州がニュースに映ったけれど、本当にひたすらまっすぐな地平線の広がる平原。そこに四角い家々がポツポツ建っていた。今さらながらその平らさと広さに驚いた。

で、結局メリケンカルカヤと大平原(プレーリー)の関係はいまだよくわからない。

写真/冬枯れのメルケンカルカヤとスミレ。この2種は仲良し。ローラ物語でも大草原にスミレが咲き乱れる様子が描かれている。

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アメリカ大平原の竜巻

2013-05-25 | めぐる季節と自然

今から40年近く前、NHKで「大草原の小さな家」というドラマをやっていた。ローラ・インガルス・ワイルダー(1867生まれ)の書いた全10巻ぐらいの自伝的物語が原作になっている。アメリカ西部開拓時代に、少女ローラが家族と共に、ウィスコンシン州からオクラホマ州、ミネソタ州、サウス・ダコダ州へと移り住みながら、大自然の中で成長していく物語である。
ウィスコンシンは五大湖の隣の寒冷な地方で森が広がっていたが、そこから移住した先は、まさにアメリカ大平原(プレーリー)の南から北から真ん中までのあちこちで、どこまでも続く大草原の中なのだった。

物語の終わりの方のサウス・ダコダ州での暮らしの中に、竜巻が何度も出てくる。竜巻が家を巻き上げ、3日後にその同じ場所にドアだけが無傷で落ちてきたとか、子どもが巻き上げられ、なぜか全裸で元の場所から3キロ離れた地上に落ちてきて、そこから歩いて帰ってきたが、しっかりひもで縛った靴までもがなくなっていたとか。もちろん亡くなった人の話も多く出てくるし、農作物も被害に遭い、竜巻の後に降ってくる雹で再度被害に遭ったりしているのだ。
そこが竜巻の地であるということは、開拓に入ったばかりの人も知っていたらしく、ローラたちも、それまでのほかの土地では地下室など作ったことはなかったけれど、サウスダコダでは初めから地下室を作り、竜巻が来たら避難していた。

私はこの3月まで半年ほど、日本の戦後開拓の人の話を聞き書きしていてため、改めて少女時代に大好きだったローラの開拓物語を読み返していたところだった。何度も出てくる竜巻の話の中で、もっとも克明に描かれている部分を、まさにちょうど読みかかったところだった。『はじめの四年間』、この中から下に引用する。

ちなみに、ローラは今回大被害のあったオクラホマ州にも1年間住んでいたが、ニュースで見る竜巻銀座と考えられている地帯から、ローラたちの住んでいたところは外れているようで、そこに住んでいたときは地下室は作っていなかったし、竜巻の話も出てこない。

--- --- ---

 朝方、風は南から激しく吹いていたけれど、もうやんでいた。ところが、北の方で雲がもくもくとわきあがっているのが見えたのだ。空の奥に真っ黒な壁ができていて、そのまえで雲が渦を巻いている。すでに風がおこって、南から強く吹きつけてくる。ローラが見ていると、じょうごの形をしたおそろしい雲が、黒い壁からその指先を地面にむけてにゅっとのばしてきた。あたりに緑がかった光が走ったとき、ローラはやにわにローズをだきかかえて、家の中へかけこんだ。そして、すばやくすべてのドアと窓をしめてから、食料部屋へとびこみ、窓からまた嵐を見ようとした。
 じょうご形の雲の指が地面にふれ、見るまにほこりが巻きあがった。耕したばかりの畑の上をかすめると、芝土のかたまりがもちあがって、見えなくなった。次に、その指は古い干し草山につきささった。ぼわーっと干し草がもちあがり、あっという間に山は消えてしまった。じょうごの指は家にむかって進んでくる。ローラは食料部屋のはね戸をもちあげて、ローズを連れ、中へ入り、戸をバタンとおろし、おおあわてで階段をおりて地下室へ逃げた。しっかりローズをだきしめたまま、真っ暗なすみっこにちぢこまり、頭の上の方から聞こえる風の金切り声を聞きながら、今にも家がもちあがって、どこかへ吹きとばされてしまうのではないかとおびえていた。
 けれど、何ごともおこらなかった。何時間とも思われたけれど、ほんの数分ののちに、マンリーが呼んでいる声が聞こえた。
 はね戸をあげて、ローラはローズをかかえ、階段をのぼった。マンリーが庭にいて、二頭の馬のそばに立ち、嵐が去っていくのを見ていた。マンリーがいるところから北側へ四百メートルもないあたりを東へむかって通りすぎていったそうだ。行く先ざきで、建物や干し草山をなぎたおし、でも、ばりばりに乾いた地面にほんのおしめり程度の雨を降らせただけだった。町にいたマンリーは、嵐の雲を見て、ローラとローズだけにしておいては心配なので、おおいそぎでもどってきたのだった。

--- ---

現在のアメリカのニュースを見ていると、アメリカ大陸の自然の厳しさはなかなか伝わってこない。ハリケーンと、ミシシッピ川の氾濫ぐらいしか思い当らないのだが、ローラの物語を読むと、本当に気候が厳しく自然災害の多いところで、暮らしていくのが容易ではないと感じる。あんなところで農業を行い、現在農業大国となっていることは、ある意味すごいかもしれない。
今回の竜巻被害で、アメリカの自然の怖さを改めて感じた。被害に遭われた方にお見舞い申し上げたい。

はじめの四年間

写真/タイムの花
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朝露の中のムラサキツユクサ

2013-05-22 | 植物

一日中暑くなく寒くなく、本当に心地よい。
素足で床を歩くのも気持ちいい。
朝起きたとき、気温が快適というのは何とすばらしいことか。
寒くないところで暮らしたいとつくづく思う。

ホトトギスも初到来以来毎日順調に啼いている。
ホトトギスが啼かなければ、啼くまで待つしか、現実にはなす術がないと思うけど
いかがだろう。

ムラサキツユクサがもう咲いている。花期の長い花だ。
地下茎で増えて、とんでもない離れたところから芽を出す。
朝の光の中で、とてもきれいだ。

どうしてこういう名前なのかが分かった。
本当に朝露におおわれてきらきら光っているのだ。
まるで雨上がりのように。
けれど、雨は降っていないし。
そして、ほかの植物にはそんなに朝露はついていない。
つまり、この植物が水を出しているのだと思う。
そういう植物はいろいろある。
朝、葉に水がついている草とついていない草があるのだ。

隣で咲いている芍薬には、全然水がない。

ムラサキツユクサは、早朝見るに限る。
そして、午後になると早くもしぼんでしまう。



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日陰の庭で ミヤコワスレとハカタシダ

2013-05-20 | 植物

もう2週間ぐらい前から、ミヤコワスレが咲き始めた。
今年はいつもより色が濃いような気がするのだけど、気のせい?
日当たりのいい庭よりも、日当たりの悪い方の、家の東側の庭の方が、
ずっと早く咲き、色もよくて、丈も高く、立派に育っている。
そちら側の庭は、幅3mぐらいの空のうち2m以上は半透明のトタン屋根があるため
本当の直射日光が当たるのは1時間もないかもしれない。

カンカン日が照る庭よりも、日陰の庭の方がしっとりして好きだ。
先日美濃市の重要伝統的建造物群の街並みの中にあるベーカリーのカフェに行って
そのことを実感した。
そこは家と家に挟まれて、ほぼ完全に日陰。真上に切り取られた空があって
光はあることはある。
間接的な光で緑の色もきれいに見える。
日陰庭の定番、ギボウシが植えられていた。

うちの東の庭はもっと日が入るので、育てられる植物の範囲もずっと広がる。
テラスから手をのばせば薬味が得られる庭にしたくて
今はハーブガーデン化を進めている。
前からあるミツバやセリのほかに、
今年はネギやアサツキ、ミント、バジルを植えこんだ。
あとはシソを持ってきて、
少し日当たりのいい南の方にパセリ、タイム、チャイブを植える予定。
ミョウガは収穫期が短い割に大形過ぎるので、この狭い庭には植えない。

ミヤコワスレは恐らく決して日ざしが苦手なわけではなくて
水分の多いところを好むため、その条件を満たす日陰の方が
よく育つという結果になっていると思う。
ミヤコワスレの原種、ミヤマヨメナも、山と田んぼの境目の用水の流れるあたりの
木の下蔭に、タツナミソウなんかと一緒に咲いていることが多い。
完全に山の中では日が入らなさすぎるし、完全に野原では水分が足りなくなる。
のだと思う。



私がうちの東の庭が好きなのは、石垣があるためというのも大きい。
その石垣の合間からシダがいろいろ生えている。ざっと見ただけで5種類はある。
  *後日追記 これ、ハカタシダじゃなかった。多分フモトシダ。多分ですが。
中でもここ2年ほどでハカタシダが急速に増えて来た。
ハカタシダは石垣に生えずに、花壇のミヤコワスレと一緒に生えている。
そもそも私はシダが好きなのだが、このハカタシダが現れたとき、
「あらすてき!」と大事にしていたら、
あっという間にハカタシダだらけになってしまった。地下茎で増えているのである。
けれどほかのものを植える用がない限り、ときどき間引く程度にして、花壇に生やしている。いい彩りになる。
ハカタシダは葉の中央、葉脈に沿って紫色の部分があり、それが博多帯に似ているというので名づけられたもの。葉の形が端正で乱れることなく、本当にきれいだ。
こんな名前を付けた人は、着物好きだったのか、博多帯の関係者か……。
昔それだけ着物が身近だったということか。

またホトトギスが啼いている。

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こっそり花景色

2013-05-18 | 山里

昨日の記事に続いて。
やはり天竜川に近い村で。
支流に沿った細い道に入ると、川の向こう側に、ポツリ1軒だけの家。
そのような山の中に、ほかの家から離れて1軒だけで孤立するかのように住んでいるというのもすごいけれど、家の周りの斜面を整備して、花木を植えてまるで公園のようにしているのでした。
花はシャクナゲか、ツツジか。

斜面の草刈りをするだけでも大変だけれど。
どうせ草を刈るなら、ということで植えたのでしょうか。
ここもまた、ほとんど関係ない人は通らない道。
この「公園」を眺める人は多くはないでしょう。
これからもっと花を増やす長期計画がありそうな感じです。

余裕があるといえばそうなのだけど
その心映えが素敵です。

そういえば、アメリカのターシャ・テューダーは
自分のためだけに、広大な庭に花を植えていたのでした。


長野県阿南町で。





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ホトトギス初鳴き

2013-05-17 | めぐる季節と自然

今日の夕方、突然、ホトトギスが啼きました!

昨年の記事を調べたら、6月1日に到来しています。
ウツギの花も今年より遅かったよう。

山では今、ウツギが満開、ちょっと過ぎたぐらいです。

ホトトギスの来る季節は、とりわけ光が強く、景色が輝いているように感じます。
真夏の光も強いけれど緑の色が暗くくすんでいる分だけ、
今の時期の方が輝いて見えるのかもしれない。
先日テレビで、5月の光と7月や8月の光は違うと言っていた。

いずれにしても、ホトトギスの声も、緑の色も、つややかで
おめでたいのです。

写真/長野県泰阜村 前の記事の、オレンジ色の花畑の反対側。下に天竜川、向こう岸の斜面にも集落が見える。

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山里にオレンジ色の花畑

2013-05-17 | 山里

長野県、天竜川ぞいでは、急な斜面にポツポツと集落が切り拓かれている。
3軒、5軒、多くて10軒といった小さなまとまりで家がある。
車を走らせていると、急に集落が開けてびっくりしたりホッとしたりする。
そんな山の村にさしかかったとき、鮮やかなオレンジ色が目に飛び込んできた。
もう畑として作物を作る必要もなくなったのだろう、
荒地にしておいても仕方ないので、花好きの家人が種を蒔いて増やしたのだと思う。
観光地でもないので、ここを通りかかるのはこの集落に用のある人と、時折役場へ行くのに通り抜ける村人ぐらいだろう。
少なくとも私は1台の車とも出会わなかった。

家の人が楽しむため、そして、少しでも人の目を楽しませられれば、という思いが
伝わってきて、心があたたまる。これだけの畑を管理するのは大変なこと。
花は、花菱草というケシ科の植物。
私が小学校3年生ぐらいのとき、1坪ほどの自分の花壇に育てていた想い出深い花。
あのころはまだほかでは見ない珍しい花だった。

この花畑の横、家を取り巻くところには、まだ咲いていないけれど
バラやら芍薬やら、たくさんの花が植えられていた。
1カ月ぐらい後にまた来て、見てみたいと思った。

長野県泰阜村で。


このところ南信地方ととても縁があって、
この1週間の間に、4回も出かけて、うろうろぐるぐる回っている。


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ズミ満開

2013-05-14 | 植物

ズミの花ってこんなに真っ白に咲き誇るものだったか……?と思うくらいに
わっと咲きました。昨日あたりが本当の満開。
今日は少し散り始めました。

今年は桜が早かったので、例年通りのスケジュールできちんと咲いているものが
ものすごく遅く感じたりしました。
アズキナシがその代表。
いつもは山桜が終わってひと息入れていると(別に私がひと息入れなくてもいいですが)
アズキナシはいつのまにか咲いていて、うかうかしていると終わりがけにチラリとしか眺めることができなくなってしまう。
今年は待っていてもなかなかアズキナシが咲かないので
うちの横の木はなくなってしまったのだろうかと思っていたら
GWの最終日に、強い風で庭に一枝落ちているのを見付けて、やっと開花を知りました。
通常山桜もGW頃咲いているので、アズキナシは普通なのですが、ずいぶん待ちました。


アズキナシ

アズキナシは私の大好きな花。この時期白い花はいろいろありますが、黄緑色の若葉は日に透けて、平行な葉脈がくっきり見え、葉の形も丸みを帯びてバランスがよく、花と葉のコントラストがとても美しいのです。

ズミもほぼ例年通りだと思いますが、遅く感じました。

いつもより本当に遅かったものもいろいろあります。とりわけ、ムラサキサギゴケは、
普通4月の初めにスミレと一緒に咲いてくるのですが、今年はうんと遅れて中旬過ぎにやっと咲きそろいました。スミレ自体も若干遅れた気がします。
庭木のコデマリも少し遅いようです。

いずれにしても、4月から6月にかけての山の景色は一日たりとも見逃したくない感じです。GW中には朝起きたら緑の色があきらかに昨日より濃くなっているということを経験します。緑の色だけでなく、葉の作る蔭の色も黒く濃くなって、夏が近づくことを感じるのです。
しかし今年、前半は寒くて風邪をひき、遊びにいく計画がふっとんだりもしたのですが。

ここ4,5日でやっと家の外のテーブルで過ごせる暖かさになり
昨日あたりからキビタキが朝夕大騒ぎでさえずるようになりました。
今も鳴いています。
私にはどうしてもヨッテカナイ?ヨッテカナイ?と聞こえるさえずりです。

フクロウも3週間ほど前から戻ってきて、最近は毎晩鳴いてくれます。
いつまでここをすみかとしてくれるのでしょうか。


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