山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

薬草いっぱい 大阿蘇万能茶

2010-09-30 | 植物利用
麦茶がなくなったので、薬草茶に替えてみた。
元祖十六茶とでもいうべきか。
このパッケージの側面には、入っている植物の絵が、一つ一つずらっと描かれている。
それがなんともほのぼのしていい感じ。

でも、夕べ眠れなかったのはこのお茶のせいかしら。
今日また試して見ます。

暖房

2010-09-30 | めぐる季節と自然
秋の冷たい雨が降って、やんで、コオロギの声が澄んでいる。

寒くて、暖房中。
ストーブは出してないので、半月前までクーラーだったエアコンに、暖房機になってもらっている。電気代かかりそう。

恵那山が3回雪をかぶるまでこたつを入れないというこの地方の人を
見習おうという気もない私。
ヤワです。

衣替えでいうと今日まで夏服なのですね。

電気毛布も出していいですかぁ……?


昨日山梨に行ってきた。
窓から見る田んぼは、木曽から山梨にかけて、稲刈りの終わっているところは
わらぼっち(名前よくわからない)をいっぱいつくっている。
わらを三角形にまとめて田んぼに立てたもの。
正確にいうと三角形じゃなくて円錐形。

でも東北地方みたいな大きいのじゃなくて、ごく小型ので
やがてそれを田んぼにまいて肥料にするようです。

いつもながら、みんな一生懸命耕していることに感動します。
ヤマブドウの葉も少し茶色がかってきてました。

電車の中ではもう、サンダルどころかパンプスでも寒いので
ブーツを履いていきました。

樋口一葉に似て

2010-09-27 | なんとなく報告
樋口一葉の本名は奈津という。
私の名前は奈津子である。

文学好きの父が、樋口一葉にあやかろうと付けたのではないかと思う。
(父は「なんとなく付けた」としか言わないけど)

しかし、私があやかったのは、文才ではなく、頭痛のほう。
樋口一葉の頭痛は有名で、毎日激しい頭痛と闘いながら
名作を数々執筆した。
ちなみにモーツァルトもベートーベンもそうらしい。
一体頭痛の中でどうしたら創作活動などできるのだろう。
驚異的。


そういうわけでここ数日また頭痛ひどくて
横になって頭痛の頭で考えた回文(怪文)

あたま いたい またぁ。

文才も樋口一葉に近づけるよう頑張ろう!

寒い……

2010-09-24 | めぐる季節と自然
とても寒い。
ストーブつけていいですかぁ……?

コオロギの声もほそぼそしてます。

今年はコオロギとか秋の虫があんまりたくさん鳴かないような気がしてるのですが。
ツクツクボーシも少ないような。
気のせいかも。

もう秋分の日を過ぎてしまったなんて。
夜のほうが長いなんて。
寂し~~い。


ヒガンバナの開花が遅れてるってニュースでやってましたが
うちのほうはとっくに咲いています。

雷の通り道

2010-09-23 | めぐる季節と自然
蒸し暑い夜で、
何年かぶりにひどい雷でした。昨晩と今朝。家中のコンセントを抜いていました。
ここへ来てから雷で電化製品が壊れること数回。
パソコンのモデム、FAX電話、クーラー、ビデオデッキ……
以来、雷が来たらコンセントを抜くことにしています。

昨晩は家のまわりにどかどかバリバリ雷が落ちて
地面が何度も揺れました。
このへんの雷のせいでJRが止まったらしい。

どうもうちのあたりは雷の通り道みたいです。
雨もよく降ります。
でも今年は雷の少ない年でした。

お月見の日

2010-09-22 | めぐる季節と自然
近所のおじいさんが、畑に行った帰り、一輪車にハギとススキを乗せて帰ってきた。
ちなみにハギはマルバハギでした。

今日お月見の日。ススキも見ごろです。

子どもの頃、お月見の日になると、大喜びしてハギとススキを採りに行っていた。
なかなかいい子でした。

思えばその頃すでに今の私のようになってしまう片鱗が見えていたようです。

今日は曇り空。月が見えるかどうか分かりません。

カゲロウ大発生のニュース

2010-09-21 | めぐる季節と自然
木曽川にかかる木曽川橋でカゲロウが大発生したとニュースでやっていた。
道路を真っ白に覆いつくすほどで、翌朝には死骸が泥のようにたまっていた。

間野先生(字幕スーパー全部読めなかったが名古屋市のどこかの研究所にいらっしゃるらしい。以前豊田市矢作川研究所にいらっしゃった)の解説によると、天敵の攻撃を逃れるため、集団で発生(羽化)するのだという。
毎年1度こういうことがあると。で、羽化してからの命は半日ぐらい。


実は、うちでも毎年1度、秋の初めに小さな羽虫がいっぱい電灯に群がってくる。
今年は10日ぐらい前だった。
網戸にして電灯をつけて仕事などしていると、網戸の目から入ってくるのだ。
次々、バタバタと机の上に落下するし、そのまま窓を開けておけば翌朝机の上は虫だらけになってしまう。
仕方がないのでガラス窓を締めてクーラーを入れることになる。
これが3日ぐらい続いて、すぐいなくなる。
羽虫の日と名づけている。

この小さな虫がカゲロウかどうかわからないけど(カゲロウみたいに羽が長くないので、きっと違うと思う)、そういうわけだったのかと納得。


一日中クーラーを入れなくていいぐらい、涼しくなりました。
最高気温は30度ちょっと。5,6度違うとこんなに違う。
30~40年前は一番暑くてもこれぐらいだったのだと思う。
窓から見える月がきれいです。

2010-09-20 | めぐる季節と自然
10日ほど前からは考えられないほど涼しくなった。
台風が去った次の日なんかは寒くて、いきなり布団2枚重ねです。
秋の虫が鳴いているし
今日は月の光がきれいです。もうじきお月見だということを
スーパーのお月見団子で知りました。

うちのサルスベリ(百日紅)はきれいに咲いたのはほんの10日ほどで、とっくの昔に花がなくなってしまった。全然百日ではありません。
朝顔も咲かなくなったし、
野菜もあまり成長しなくなりました。

毎日モズがキチキチキチキチとけたたましく鳴いています。
うちの隣のアベマキのどんぐりが落ち始めたけど
カケスがまだやってきません。

秋のまむし話

2010-09-18 | 山里
今日は楽しい一日でした~~!

お昼から畑で草取り、途中で不動滝でお昼、3時すぎまで草取りして、
ナオシさんとユキコさんの家でゆんたくして、
帰りにまた不動滝でまち子さんとカボチャについて語り合い、
夕方から、2年ぶりに中学校の同級生に会ってゴハン&お茶でした。
気分は上昇中だし。


久しぶりの畑。
今日はほんと、必死でガシガシ草を刈りまくって汗だく。
もう一息、ファイトー! 一発~~!と
自分で自分を励ましながら、一生懸命はたらきました。
車の前で片付けてたら、ナオシさんが通り過ぎてから戻ってきて、
「清藤さん、まんじゅうやるわ」って、白いおまんじゅうを2個くれた。

ユキコさんが家にいるというので、寄ると、いきなり、
「ああ、清藤さん、まんじゅうあげるわ」って1個さしだす。
そのおまんじゅう、さっきナオシさんにもらったっ
と辞退しました。
ナオシさんがユキコさんに持って帰ったのを、私にくれようとしたみたい。

顔を見るなり、夫婦そろって「まんじゅうやるわ」って
ほんと山里の人、やさしすぎませんか……?


ユキコさんに畑の報告をする。
冷たい麦茶、手酌で飲み放題にしてくれて、
手作りの栗きんとんを出してくれた。
おいしかった~。
もう栗の季節が来てるんですね。

話してたらナオシさんもやってきて、
鳥屋の話からマムシの話になった。
それが面白くて面白くて。

E子が不動滝で生きたマムシを買って、焼酎漬けをフミオさんに委託してることも
ナオシさん、知ってました(7月末の記事参照)。さすが、山里の伝達力!
焼酎漬けは臭いけど、ウイスキーに漬ければ全然臭くないそうです。

で……

-- --

マムシはよう、これからの、秋のマムシが一番いいんやわ。
一番毒がある。そのかわり獰猛だわ。腹に子を持っとる。

昔俺のツレが大きいふっといマムシうちぃ持ってきてさぁ、
俺、「これどえらい太いで絶対腹に子がおる」って言って、
ほんなら見てみよまいってって、
腹割いてみたわけよ。
ほうしたらさぁ、出~てくる出てくる! ちい~さい子が8匹ぐらい出てきてさぁ、
それが初めはじーっと動かんでおったわけよ。そのうちに、ピクっと動き出いてさぁ、
ほんで俺、手でつまんで、次から次へと、ビンに入れよったのよ。
ほうしたら、かまれてさぁ。
だけど、どうもなかったのよ。
あれ、初めは毒がないとみえるな。
草やら虫やらいろいろ食べて大きくなるうちに、
毒ができてくるんやて。

-- --
以上、ナオシさんのマムシへの鋭い洞察でした。


山里の人はマムシがいるとつかまえて
友だちに見せびらかしにいくようですね。
楽しい暮らしです。



植物の分類が変わる

2010-09-14 | 植物
ずっと続いてきた植物の分類体系が大きく変わるらしい。
まあ、急にはみんな対応できないので完全に変わるにはかなり年月がかかる(図鑑の対応とか)ようだけど。
植物の分類は、学者によって微妙に違っていたり、時代によって少し変わったり(おおむね科が増える傾向にあったと思う)する。
例えば、ヤマシャクヤクは昔キンポウゲ科だったらしいけど今はボタン科だし、アサ(大麻)は昔クワ科だったけど今はアサ科になっていることが多い。

これから変わるという内容には、なるほどその方が分かりやすいという部分と、むむむむむ……な部分がある。
生きている化石といわれているシデコブシが含まれるモクレンの仲間は、単子葉植物の後にできたとされる双子葉植物から分かれて、原始的双子葉類として、ちゃんと、単子葉植物より前にできたという位置になる。

アジサイがユキノシタ科から分かれてアジサイ科になるのは、なるほどユキノシタとアジサイはずいぶん違った見た目なのでいいと思う。そもそもユキノシタ科にはいろんな形のものがありすぎる。

オオイヌノフグリとヨツバシオガマは、見た目が全く違うけど今までは一つのゴマノハグサ科だった。これが別々になるのはいいとして、オオイヌノフグリがオオバコ科になるのは、どうなの??
ヨツバシオガマよりももっと似てないと思うんだけど。

でもって、カエデとトチノキが一緒になってムクロジ科に入ってしまうらしい。
カエデとトチノキをどうやったら同じ科だと思えるのだろう……
花も葉も全然違うし、カエデの実はプロペラ型で飛ぶタイプだけど、トチノキの実は果肉がついて団子みたいになっているのですが。

ウリクサとアメリカアゼナ

2010-09-12 | 植物
今日は朝、町内の草刈りだった。中津川市の「市内一斉清掃日」である。
朝はほんと辛いし暑いし、私の家とはほとんど関係ない場所だしで、
せめて植物を観察するのをなぐさめにやっていた。

そこでもまたウリクサと出会い、なぜ何年も気づかずにきたかに気づいた。
おそらく、全部アメリカアゼナにして片付けていたのだと思う。

それを名古屋の街中で見つけたので、地域が違えば違う草があるものだし、調べてみたらウリクサだったをいうわけだ。
この仲間はほんとに良く似たものが多い。
トキワハゼとムラサキサギゴケなど、パッと見だけでは逆に見えてしまうものもあったりする。ムラサキサギゴケのほうが、平均すると「豪華な花」なのだけど、太ったトキワハゼもあるのだ。

ウリクサとアメリカアゼナは、一度知ってしまえば、どうやったって同じ草には見えない。
アメリカアゼナは立ち上がるし白っぽい。
ウリクサはマット状に広がって、花の中に濃い紫色の部分がある。



今日は初めて見るカヤツリグサ科もあった。
ヒンジガヤツリの小さいのみたいな感じだったけど、図鑑で見ても分からない。
まだまだ知らないのがある。
そう思って図鑑を見たりすると、しっかり線が引いてあったりすることもある。
要は、どんどん忘れる。

ウリクサ

2010-09-11 | 植物
ウリクサ。ちっちゃくてかわいい。わずか3~4ミリの薄紫色の花。

この花を初めて見たのは、名古屋の栄の街の中にある公園だった。
それまで何年も、自分の住んでいる岐阜県中津川市の雑草をくまなく見てきたけれど
この花は見たことがなかった。
なので、都市に多い植物なのかと思っていた。

しかしながら、今年はいろいろなところで、この花がマット状に群生して
いっぱい花をつけているのを見た。
うちの近所でも。


一度認識すると目に入りやすくなるものなのだけど
何年も気づかなかったのは、どうしてなんだろう。

ヨシ原の名残り

2010-09-10 | 植物利用
愛知県・三河湾にアサリが「湧く」と言われる六条潟というところがある。
そこは今は大部分埋め立てられて工業地帯になっているのだけど。
豊川の流れ込むところに洲があって、昔そこがヨシ原だった。
まあ普通そういうところはヨシ原になりやすい。
そこのヨシを刈って海苔の簾にしていた。
六条潟は海苔の大産地でもあった。

ヨシは昔はほんとにいろいろ使われていて、北上川のほうでは壁土に入れたり(一般的には藁を使う)、屋根を葺いたりしていた。
地域共有財産のヨシ原もあったという。
これは『聞き書き 北上川河口地域の人と暮らし』という冊子に詳しい。
北海道大学の宮内泰介先生が中心にまとめられた本である。
宮内先生は「半栽培」、コミュニティー、市民による調査、の研究をしておられ
うちの本も読んだりしてくれている。

六条潟のくだんのヨシ原は地域の青年団の財産になっていた。
どうやらヨシ原っていうのはそういう性格をときどき担うらしい。


写真は、今は埋立地となったそのヨシ原のあったところ。
今は加藤新田と呼ばれている。
カンナの向こうに、今は使われないヨシが揺れている。
ほかにも随所にヨシの名残りが見られた。

2010-09-09 | めぐる季節と自然
雨が降らないことを嘆いていたら
思いがけず台風が来て、木や草は一息ついている。
金欠で困っていたサラリーマンに
ようやく給料日が来た感じ。

被害に合われた地方の方は大変だと思いますが。

その2日前からギラギラしない日だったので
喜んでいたのです
今日もクーラーを入れたのはようやく11時半ごろで
ちょっとは暑さもゆるんできたかなと思います。


今日は9月9日。重陽の節句(菊の節句)です。
とテレビで言うかと思ったら、「救急の日です」って。
ほんとの菊の節句は、旧暦ならあと1ヶ月ぐらい後。
その頃にはいろいろな菊が咲き出すでしょう。
今は山のふもとでようやくユウガギクが咲き出した頃。


写真は、何の脈絡もありませんが、
豊川の河口の近くにある昔の灯台。
昔、港として栄えた前芝というところのものです。
8月中旬の暑い日に。
手前に咲いているハマユウが、
いかにも海辺の風情です。

日照り

2010-09-06 | めぐる季節と自然
暑いだけじゃなくて、日照りです。
お盆以来、ずっと雨が降ってない(と思う)。
毎日35度を超えて
植物たちはよく生きていられるものだと思う。
これからまだ10日ぐらいこんな天気続きそう。
真っ赤な天気予報見るだけで頭くらくら。

暑いことはまああきらめるとして、
せめて雨が降ってほしい。

昔の人はこういうとき雨乞いしたのですね。