あと数分で3月が終わり、新しい年が始まります。
毎年のことながら、焦る。
学校の前の桜が満開になりました。その桜はいつもほかのよりも1週間ぐらい早く咲きます。
ほかの桜はまだ咲いておらず。
シデコブシも木によって差があり、よその庭にあるこの木はいつも早く咲き、すでに満開近くなっています。
逆光で見るのがきれいです。
うちから歩いて30分ぐらいのところにあるスーパーに、樹々のあいまや田んぼの小径をたどって、買い物に行きます。いやむしろ、散歩の言い訳に買い物するのか。
この1、2週間で、驚くほど一気にいろいろな花が咲き乱れてきました。
これから6月ぐらいまでが一番楽しい季節。
野の花たちの姿はどうしてこんなにリズミカルで整っているのだろうかと、どの花を見ても驚きます。花一つ一つではなく、株や群落としての姿が無駄のない美しさとでもいうのか、とても勝手に生えているとは思えないのです。
そうです、多分、勝手に生えているわけではないから美しいのでしょう。一見勝手なようだけど、それぞれに光の取り合いや土壌中の水分の取り合い、空間の取り合いなど、さまざまな条件に統制されて生育していて、そのルールがあって美が生まれているのではないかと思います。
白いタネツケバナの、同じように上を向いてすっと伸びる姿。群落の丸いまとまり。
そしてその隣の赤紫のホトケノザの花との調和。
こんな雑草をきれいと思うかどうかは人によって違うと思いますが。
ちょっとくすんだ赤紫色のヒメオドリコソウもこの時期まだまだだらけた感じまではいかず、リズムミカルな間隔で生え、合間に見えるオオイヌノフグリの鮮やかな緑が引き立っています。オオイヌノフグリの水色の花が咲いていればまた違うかわいさがあるでしょう。
いちいちその造形に感心しながら歩きます。
道草をくうのではなく、道草を見るのです。
写真/岐阜県中津川市で
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