山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

オクラを大きくする

2017-08-27 | 植物利用
夜になると涼しいを通り越して、窓を開けていると寒いのです。
このまま秋になるのでしょうか。

3、4日畑に行かなかったので、オクラの実が巨大化し、30センチにもなっていました。
それが4本も。
大きくなっているのは分かっていたけど、行く気になれなかったので。

そのまま畑に捨てようかと思いましたが、一応持ち帰りました。
切ってみると、結構軟らかいのです。
ナスと一緒に煮たら、全然抵抗なく食べられるのでした。

普通、オクラは大きくなると、スジが太くなって、とても食べられるものではありません。
うちのオクラは、普通の5角形のオクラとは少し違い、角が鈍角です。
完全な丸オクラでもありません。
苗が余ったからと、近くの人に2本いただいたものです。

以前にオクラを育てたとき、さかんに毛虫がついてどうしようもなかったのが嫌な経験となり、それ以降、オクラを育てるのは敬遠していたのですが、苗をもらってしまったら、育てるしかありません。

オクラは3本まとめ植えにするといいと、長野県の山里のおばあさんと、九州の農家の長野さんが言っていたので、2本寄せて植えてみました。

近隣の畑を観察すると、3本寄せて植えている人がほかにもありました。
寄せて植えると、オクラの成長が早すぎないため、収穫にそんなにあわてなくていいことと、実が太りすぎないため軟らかくなるらしいのです。

実がこんなに大きくなってもおいしく食べられるのであれば、これからはある程度大きくしてから採ろうと思います。その方が得です。

2本ばかりのオクラは、毎日1個2個と採れてもまだるっこしくて、調理するにも困ります。
来年はできればもっと多く植えてもいいかなと思います。同じ品種を作れるよう、種を採っておく方がいいかもしれませんが、そんな根気のいることができるか不明です。


畑の作物は成績が悪く、ナスは花があまりつかないし、キュウリも実が落ちたりしています。トマトは赤くなる前に割れてしまって、全然おいしくなさそうです。

梅雨空、荒れる畑

2017-08-16 | めぐる季節と自然
雨は今日になっても降りやまず、午前中はかなり降った。
梅雨と変わらない。季節的には秋雨と言ったほうがいいかもしれないが、この蒸しっとした感じはやはり梅雨のようだ。

家庭菜園のミニトマトが赤くならずに割れて腐っていく。
キュウリの葉も茶色くなって腐っていく。
自分のところのだけかと思ったら、ほかの人の畑でも同様で
「もうダメだねー」と今日も近所の人と会話した。

それでもキュウリやらナスやら一応採れている。


うちの下の畑は1反ぐらいの土地を1畝ずつに分割して、周辺の住宅の人が借りている。借りている人もどんどん高齢化してきて、放棄されている区画がいくつかある。
長い間、3畝ぐらい借りていた人が、2年位前に1畝を手放した。そして、今年作っていたところが、日に日に草に覆われていっている。
作っているマクワウリやキャベツも、収穫されずに放置されて、腐っていっている。
どこか体が悪いんだろうかと思う。私の父と同じ年なので、もう80代も後半だろう。とても優しくて、無口で、そこの畑の中で私が一番好きな人だ。よく野菜をくれたものだった。
花も大好きで、オミナエシ、ユリ、キク、グラジオラスなど、いろいろな宿根草を植えて世話をしていた。
心配だ。

いつもきれいだった畑が荒れていくと、やはりさみしいものがある。
私の畑は、いつも荒れているからいいけど……。

ユウスゲのレモン色、カンゾウのオレンジ色

2017-08-15 | 植物
夕方まで天気がもつのかと思ったら、早朝からしとしとと、しっかり雨が降っている。窓から入る空気が冷たい。25度。
昨日まで30度ぐらいだった。
25度だと暑くもなく寒くもなく快適だ。

いつの間にかホトトギスが啼かなくなった。
啼かないだけでどこかにひそんでいるのだろうか。
それとも南の国に帰ったのだろうか。
立秋も過ぎたら啼かなくなるようだ。


今年はユウスゲの花をいつもよりよく見る気がする。
家の裏の方の田園地帯に夕方散歩に行くと、田んぼのぼた(このあたりでは法面のことをそう言う)にかなり咲いている。カンゾウよりも多い。
ユウスゲというだけあって夕方花開き、朝には散っている。
このレモン色が大好きだ。
何とか種を採って庭に植えてみたいと思うけど、草刈りをされたらすぐになくなってしまう。常に目を光らせていないといけない。いったいいつ頃熟すのだろうか。
ときどき茎に真っ白にアブラムシがたかっているのを見かける。
かなり気持ち悪い。

一方で、オレンジ色のカンゾウ(ノカンゾウ)は、全国的にはそんなに多くはないらしいけど、このあたりではヤブカンゾウより主流だ。あるいは、ヤブカンゾウは生えていても花が咲く前に草刈りされてしまって、花芽がなくなってしまうということなのかもしれない。確かに葉は十分によく見かける。



ヤブカンゾウは花が咲くとかなり草丈が高くなり、カンナみたいに見事だ。花びらも太くてカールしていて、力強さがある。

カンゾウ(ノカンゾウ)は楚々として涼しげだ。断然ノカンゾウの方が好きだ。これも庭にあったらいいなと思う花。

早く庭をきれいに手入れして植えてみたい。

癒されない整体

2017-08-13 | めぐる季節と自然
午前中、家の中にいると、涼しくて心地いい。
家の中に外からの照り返しや日差しがあまり入らないようにして
窓の外を見ると、光の中で草がそよいでいる(草伸びすぎ)。
こんな時間帯は極楽だ。
山あいの家に住む心地よさを感じる。
名古屋はぐだぐだと蒸し暑いだろうなぁと思う。
都会のビルの中には住みたくない。


体が極端に硬くて前に曲がらなくて腰も痛いので昨日整体に行った。
冷えですね。クーラーが効きすぎなんでしょう。
と言われた。
確かにそうだと思う。気を付けよう。
今日はクーラーをやめて扇風機をかけている。
それほどじめじめしてないので助かる。

この整体の先生は怖くて感じが悪い。
昨日で3回目。
1回目は、首が回らなくて痛い(寝違え)。
2回目は、肩が上がらなくて痛い(肩関節症)。

1回目は上向きの施術が多くて、口がくさかったので、もう来ない、と思った。
2回目は、いろいろ押されたりしたときレスポンスした方が分かりやすくていいんだろうと思って、痛いとき「痛い」と言った。
するといきなり、「じゃあもうやめようか?(怒)」と。
えっ何?って感じだ。

2回とも、「もう二度と来るのはやめよう」と思った。感じ悪いから。症状はすごくよくなったけど。
けれどまた行ってしまった。
ほかのところに行ったことがないし、腕はいいらしいし、まあ我慢して行こうか、と。


力を抜いて~、と言われても自分で簡単には力が抜けないので、そのたびに怒られる。
力抜いてっ(怒)。力ぬーいーてーっ(怒)。力、ぬーいーてっ(怒)。ちっ。
力抜かないと症状が診断できないんだよ(怒)。力ぬいてー。

抜こうと思っても抜けないんだから、抜き方を教えてほしいものだ。
でもそういう考えはないようである。

力を抜こうと思うと余計に意識して力が入ってしまうようなので
寝ている猫をイメージすることにした。
2、3回はそれでいけたが、すぐまだだめになるので
こんにゃくとか、豆腐とか、死体とか、布団とか、いろいろイメージしてみた。
けれどなかなかうまくいかない。

手を上に持ち上げられて、手を離されたので、力を抜かなきゃいけないと思い、腕をだらっとしたら
「(怒)~! 勝手に動かさないでっ(怒)。ちっ」
とあからさまに舌打ち。

ここまで来ると、感じ悪い、怖いを通り越して、失礼だ。
いくら「先生」と呼ばれる人であっても、人と人との礼儀というものがあるだろう。
今度こそ、二度と行かない。4回目はない。あの人を馬鹿にした失礼さを我慢する理由はない。

終わったあと、いつも、自分がいかに偉くて腕がいいかの自慢をしばし聞かされる。そして、ほかの院の悪口をちらっと言う。

どんなに腕がよくても感じ悪すぎ。
この整体院の名前は「癒し○○」。全然癒されない。

でもって、クーラー効きすぎで、とても寒かった。


今日になっても腰は全然治っていない。

前屈できない人っていうのは骨盤が後ろに傾いているってネットで読んだのだけど、そういうわけでは全然ないらしい。
それが分かっただけでよかった。
せいぜい柔軟体操とウォーキングなどに努めることだ。

スイカと塩

2017-08-12 | たべもの・台所
よく晴れて空は青いけれど、ときどき雲行きがあやしくなって雨がぱらついたりする。

2週間近く前に叔父が送ってくれたスイカをやっと切って冷蔵庫に入れることができた。
とても甘い。
スイカを切ると冷蔵庫にどうやって入れようという問題が起こる。
家族が4人とか5人とかなら一度に全部食べてしまうのだろうけど、
スイカと冷蔵庫の問題に悩む家庭は多いのではないだろうか。
この頃、冷蔵庫がもう一つ余分にほしくなっている。
けれど冷蔵庫の置き場所にも悩むし、冷蔵庫も高いので、やはり冷やさない保存に努めるしかない。

なかなかスイカが入れられなかったのは、メロンが入っていたからだ。
そのメロンは、叔父と同じ集落に住む叔母が送ってくれたものだ。
普通はスイカもメロンも切ればあっという間に食べてしまうのだけど
今年は7月頃結構涼しかったことと、外仕事があまりできていないことから、
体を冷やすメロンをなかなか食べられなかったことが原因である。

最後に残っていたメロン4分の1を、隣の奥さんが側溝に落ちて軽いけがをしたのでお見舞いにと持って行った。
そんな機会でもなければ、4分の1などという半端なものを持っていけない。
ちなみに、メロンを処分したかったわけでは断じてない。すごくおいしいメロンだったので
大事にいただこうと思っていた。
けれど、あまりにおいしいので、やっぱり隣の人にもあげようと思ったのだ。
結果、すごく喜んでもらえた。

で、叔父にもらったスイカをやっと冷蔵庫に入れられると思ったら、
隣の人がお返しにと、スイカを4分の1持ってきた。

そちらを優先して冷蔵庫に入れました。


叔父がくれたスイカが、日が経つにつれ味が落ちるのではないかとやきもきした。
けれどとてもおいしかった。
採れたてはもっとおいしいのだろうか。

鍼の先生が、スイカには塩をかけた方がいいと言うので
そうすることにしている。
おそらくスイカを食べることで体外に塩が出るから
塩分を補充するということなんだろうと思う。
スイカに塩をかけるのには理由があるんだと知った。

ちなみに、中国人は砂糖をかけると思う。

親戚の人がスイカやメロンを送ってくれる自分は幸せだ。
スイカとメロンで夏を感じる。毎年のことだ。
これが終わると季節は秋に向かっていく。
昨日ツクツクボーシが鳴いた。

樹の葉の色が変わり、お盆

2017-08-09 | めぐる季節と自然
窓から見える樹々の葉が急に黄色味を帯びていることに気付いた。
一昨日の朝。
え? と思ったら、すでに立秋なのだった。

雑木林の樹々の葉は、立秋過ぎると黄色が強くなり、茶色っぽくなってくる。
春からは青みを帯びた緑色なのだけど。
やはりすでに秋が近づいているのだ。

今日は空が青く高く、朝からじりじり焼き付けるような日差しだ。
ホトトギスはまだ朝方一声、二声鳴くけれど、6月頃のように一日中さえずっているようなことはない。


7月末に和尚様が実家にお経を上げに来てくれて
それで安心してしまい、お盆をどうするか考えるのをすっかり忘れていた。
お盆のお供えや、迎え火、送り火。
仏壇は実家にある。
行かなければならないだろう。

別に「行かなければならない」こともないのだけど。
日本のお盆は美しい風習だと思う。

台風と隠れた前線

2017-08-08 | めぐる季節と自然
台風一過。
涼しいというより、寒かった今朝。
あわてて長袖を着ます。

昼ごろから寒くはなくなったけど、暑くもない。
またしとしと雨が降り出しました。

ずっと、真夏というにはちょっと違う天気です。
そもそもこの時期に台風が来るというのも変。
台風は6、7月か9、10月、梅雨前線か秋雨前線と一緒になって
やってくるもののはず。
かくれた前線がまだ日本の上にあるみたいです。

かんかん照りになるよりは、しとしとしている方が涼しくて好きです。
ヒグラシが鳴いています。
そして、庭が草だらけです。
草ぼうぼうの庭は、いろいろなコトをひそかに表しているように思います。
何とかしようと思います。

一度切り拓いた土地は永久にきれいに…………

2017-08-04 | 山里
今日も晴れています。
連日クマゼミが鳴いています。が、名古屋ほどはげしくありません。
数匹しかいない。

1週間ほど前のような暑さはなくて、夜は夏布団をしっかりかけて寝ています。
朝もさわやかです。

長野県の山里に行き、80代の女性2人と話をしました。
どの家も平均5反分ぐらいの田畑があり、山は2町とか3町とかあるということです。
けれど、いまどき5反分の田畑があったって、多すぎるのは当然です。
高齢になれば農業で生計を立てるというのでもありませんから。

土地なんかないほうがいい、と言われます。
あっても邪魔になるだけだと。
土地のめんどうをみる心配をしないで暮らしたいのです。
田畑はつくっていなくても、草だけは刈らないといけないということ。


つくる人がなければ農地は荒れていくのは当然です。
草だけを刈るといっても5反もあったら大変すぎます。
1反でも大変です。1畝(0.1反)でも大変です。
年1回刈れば済むというものではないですから。
だから、土地はいらない。

でも、土地を誰かに売ったり譲ったりするなら、土地を守ってくれる(きれいに草を刈ったり何か作物を作ったりする)人でないとだめだということです。

もう無理ですよ、そんなこと。


土地を守りたいという気持ちは美しいと思いますが、ちょっとその思いが強すぎるようにも思います。
まだぎりぎりまで頑張っているということでしょうけど。

もう放置したっていいじゃないか。
というふうにはまだ思えないようです。
そういう人のおかげで今の景色があるのですが。

クマゼミやホトトギスや

2017-08-02 | めぐる季節と自然
名古屋の実家に泊まると、すごく静かです。
深夜から早朝、しーんとしています。

ホトトギスも、ヒヨドリも、ヒグラシも鳴かないから。

やがて、クマゼミがシーシーシーシーと
カタカナを知っているかのように鳴き始めます。


中津川に帰ってホトトギスの声を聞くと、ほっとします。
昨日からクマゼミも鳴き始めました。
クマゼミはいやです。もうすっかりこの土地に常駐してしまいました。
真の原因が温暖化にあるのかどうかは分かりませんが、
その声を聞くと温暖化を突き付けられているように感じます。


いずれにしても、田舎や山奥は静かな暮らしだと思われていると思いますが
実際にはすごくにぎやかです。


ずっと夕立とも何ともいえない雨が降る毎日で
雨は好きですが、家の中がじめじめしていました。
今日は布団を盛大に乾かしたいと思います。