山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

キランソウ

2010-04-28 | 植物
畑の中にも、畑のふちにも、ちょこちょこあるキランソウ。ぎっしり花があるので、園芸植物に見劣りしないぐらいきれいです。シソ科。ほかにもカキドオシというシソ科の植物が花盛りで、踏むと甘いいい香りがします。

ノビルで、ひともじのぐるぐる

2010-04-26 | ネギの仲間 アサツキ・ラッキョウ・ノビル・ヒトモジ…
ノビルの葉って、これまで捨てていたのだけど、食べるとおいしいことを知りました。
熊本に「ひともじのぐるぐる」っていうお料理があって、これはノビルらしきものをゆでてぐるぐる巻いて酢味噌で食べるのだけど、(昨年10月12日の記事参照)、思い出しながら作ってみた。

最初3本ぐらいで作ったら巨大になってしまい、太いものは1本、細めのものは2本で作る。

今、10月12日の記事を見てみたら、おお、かなり姿が違います。さすが「甚句亭」の兄さんが作ったのは、洗練されてます!

でも自分で作ったのもとってもおいしかった。

ひともじはノビルなのかワケギなのかやっぱりヒトモジなのか、未解決なまま、すっきりしない気持ちでしたが、先ほど、熊本県のサイトにめぐりあいました。

http://www.pref.kumamoto.jp/site/kumamotohurusatoyasai/hitomoji.html

熊本の伝統野菜で「ひともじ」なんですね。
やっぱり、ひともじはひともじなのです。
名前がかわいい!

ノビルよりもワケギよりも奥ゆかしげではないですか!

球根的になることからすると、ワケギよりはノビルやらっきょうに似ているようです。


生で球根、ゆでてぐるぐるして葉っぱ部分と、2度楽しめたお得なノビルでした。


野からの収穫物 ノビルとヨモギ

2010-04-26 | ネギの仲間 アサツキ・ラッキョウ・ノビル・ヒトモジ…
畑を耕していたら、ノビルがいっぱいです。
ノビルは畑の雑草だったと知りました。
今の時期、球根のところに5ミリぐらいの「小芋」がいっぱいついていて、掘り上げたときそれがポロポロ落ちてしまうのです。来年またそこから出てきてしまいます。
なので、注意深く掘って、別の場所に小芋を仕込んでいます。
ノビル培養です。

早いものはもうとうが立ち始めてきたので、今が一番芋が大きいときだと思います。
2週間ほど前に掘ったときは、もっと小さかったし、小芋も少なかった。

親芋も小さいものは土の中に仕込んで、大きいものだけ収穫としました。
生でお味噌をつけて食べたら、すごくいい香り、みずみずしくておいしかった。

ヨモギもとりごろなので、いちおうとってみた。
先日坂折棚田のゆきこさんに、「ヨモギがちょうどいいころだからとってき」といわれた。
とらないともったいない、という感覚みたい。
無駄にはやしといて、刈ったりするのは甲斐性がないってことなんでしょうね。
ゆでて冷凍しておくそうです。

ヒアリングマラソン続く 方言と外国語

2010-04-20 | 山里
山形の録音を聞いていると、私がいろんな勘違いをしていて、おかしい。

■ばあちゃん むかす(昔)はな、つけ木ってあったのよ。ほれ、削ったようだなさな、マツのようみてたなな、ほれさ火つけてとぼしたもんだどもよう。
■私 つけ木はマツだったんですか?
■ばあ はぁ……? つけ木、あれ、なんの木だもんだか知らねえけどもなや、店で売っていたもんだ、昔にゃ。まず、火たくときはあれで火つけたもんだべっちゃなや。マツばりで火つかねえさけって。
■私 火は?
■ばあ マツでつけてよ。
■私 あ、マッツ(マッチ)……。

***
盆棚(お盆の飾り棚)の話
■ばあ ほれ、棒2本立ててよ、ここさ、いったねぎで縄なったなな、こやって、かきぞめんど、
■私 書き初め……
■ばあ かきぞーめんって、そーめんよ、長ぎゃあそーめん!(掛け素麺) 
ほれと、れんごと、こう下げたのよ。れんご。青いれんご。
■私 ああ、りんご
■ばあ 2つこつねてプランとこう下げたのよ。つきのついたのさ。(蓮根)

***

全国各地の方言を聞いていると、標準語がいかに発音が少ないものかと、つくづく思う。
昔名古屋弁には母音が7つあるから英語と同じだという話があったけど、
実際、母音が標準的なアイウエオの5つだけっていうところの方が少ない。
恵那にも名古屋にもOのウムラウトの発音がある。
山形の言葉も、音韻的に整理すればもしかすると5つに分類されるのか?と思うけれど、
(つまり、山形人にとってはカタカナと発音がきっちり対応している可能性があるということ)その法則が分かってないので、とにかく聞こえたまま外国語のように書き取るしかない。でも、そのための文字がないのである。
母音も、子音も、標準語と違いすぎる。
ラ行とダ行の中間的な音だとか、子音もそういった「中間的な」ものが多いし、濁音も、日本語が普通そうだといわれている清濁の区別ではなく、中国普通語式に有気音と無気音の違いであるように思われるものがある。

山形弁ほど不思議な発音が多いと、世界の言語を学ぶにはさぞかし有利であろうと思う。
全国の学校教育の現場で標準語使用を進めているとすると、日本人は外国語習得への道がますます困難になっている可能性がある。
ちなみに、発音だけでなく、文法的にも、標準語にない時制が各地の方言に存在する。
つまり完了形のこと。英語にはあって日本語にないとされているけど、それはウソです。

とにかく、意味がわからないので、そのとおり記述していく作業は、まったく外国語の訓練のようです。

東北弁ヒアリングマラソン

2010-04-19 | 山里
山形で聞いてきた話のテープ起こしをしているのだけど
話しているおばあちゃんのあまりの「東北弁さ」がおかしかわいくて
起こしながら笑ってしまう。

クマが田んぼのお米を食べに来るという話で

■おばあちゃん ……クマに。稲の穂。硬くなんねえやつ。クマにかりんな。もつのもみ食うのよ。
■私 餅の籾?
■おばあちゃん うるをかねない干して。もつんの食うな。なしておれんなばで食うなっておれ言ったのよ。ほしたば、もつのみだわけだと。隣の田んぼ、こっつもこっつもかね(食わねえで)で、うつんのばあれ食うのよ。なしてだべえともったば、ほれ、つるいつがうさけたと。あまみ(甘み?)あんなと。あまみあんならどう。あのつ、まだわけえうちはよう、うるよりうめなわとう。もつのほは。ほやな、よくおんぼえてなや。

……
聞きながら笑っていたら、録音の中の私も、やはりその場で、おかしすぎて
ぷぷぷぷぷっと吹き出していたのでした。

隣のうちの田んぼはうるち米でそのせいか食べられなくて、自分の田んぼのは餅米だから食べられていると言っているようです。

意味がわからないので、とりあえず聞こえたとおりに文字化していく作業。
ヒアリングマラソンですかい、これ?
でも、一番楽しい作業。



サトイモ科の観葉植物の生長ぶり 2

2010-04-18 | 植物
ぎゃあ~~  

東山植物園の温室でうちにあるのと同じ植物を見つけました。
(昨日の記事の続き)

ここまで大きくなるとは。

根元が際限なく隆起していくようです。
気根が植物体を支持する役割となって、
クライミングクレーンのように上へ上へと上がっていくのです。

で、気根の先は池にささっています。こうなると、土はもはや要らない?
水生植物のお部屋にいたし。
最初に生えている「根」の部分はなくなってしまうのか。


我が家の天井につっかえているこの植物を想像してみる。
なかなか楽しいものではありますが
そうなると家の中に池をつくらないといけない。
どうしよう……

鉢は要らなくなりますけど。

まあ、そうなるまでには(もしなるとして)何年かかるか分かりませんので
じっくり考えることにします。

サトイモ科の観葉植物の生長ぶり

2010-04-17 | 植物
昨年の6月に、ホームセンターで気に入って買ってきた観葉植物。
事務所の引越し&家の模様替えを兼ねて。

サトイモ科のこの手の植物はけっこう可愛くていろいろほしくなってしまう。
テーブルの上に置いておくようなサイズだったのに、あっという間に倍以上の大きさになって、1カ月ほど前、ふと気づいたら根が鉢からはみだそうとしてた。その後どんどん伸びてこんな状態に。

鉢が小さすぎて出てきた?と思ったけれど、好き好んで地上に出てくる根というのはなくて、これは気根であると気づく。
確かに、根の元は土の中ではなく、地上から出ている。
そうやってさらによく見ると、根元(地上部の生え際)も隆起してきている気がする。つまり、根元が土から離れて高度を上げている。気がする、ではなく、明らかにそうである。


ちっちゃいと思って買ってきたのがこのようにハイスピードで大きくなってしまうというのは、ある種、詐欺なのではないか。まあいいけど。と思いつつ、
いずれにしても、プラスチックの縦長の小さな鉢は、ちょっと触れば倒れそうだし
鉢を重くて大きめのに変えてあげることにしたのだけど。

続く。

二次林の春

2010-04-16 | 植物
東山植物園の雑木林。典型的な二次林の植生で、コバノミツバツツジ(淡紅色)、ミヤマガマズミ(白)と新緑のハーモニーが繊細できれいです。

こういう淡い色合いの美しさ、しみじみと、いいですね。

ヤマザクラ、マメナシ、アオダモなども咲いていました。

クスノキの紅葉

2010-04-15 | 植物
3月30日に「これが最後の寒さだろう」と書いたけど、違ってた。
昨日、真冬のような服装で名古屋に出かけたら、ちょうどよかった。
今日はもっと寒い。

風も強くて、東山公園ではクスノキの葉がたくさん落ちていました。
紅葉しています。

あたい その2

2010-04-14 | 山里
前の記事の家の裏側の畑。こちらは家の台所の真横にあって、最短距離でたどり着ける畑です。こじんまりしてます。
必需品のネギは、やはりこの位置がいいですね。

あたい(前畑)

2010-04-14 | 山里
恵那市三郷町のあるお宅。家を取り囲むように畑があります。沖縄では、こういうののことを「あたい」というそうです(結城登美雄さんに聞いた)。沖縄の暮らしの7つの大事なものの一つだそうです。ちなみに7つのうち別の一つは「ゆんたく」(おしゃべり)。

これからたくさんの種がまかれて苗が植えられるのです。きれいに準備してありました。
このあたりでは、家の前には築山を作って花木や草花を植えて、家から庭が眺められるようになっています。
玄関にいたるまではアプローチをきれいに掃き清めてやはり花で彩っています。
毎日きちんと暮らしている感じが伝わってきて、すがすがしく、また、きれいです。

白い蝶の行方

2010-04-13 | 山里
今年は白い蝶がいません。3,4日前、1匹見ただけ。
いつもなら菜の花が咲き出すと(3月中下旬頃)、菜の花の上をたくさんの白い蝶が決まって飛んでいるのに。

あの白い蝶のほとんどはモンシロチョウではないらしいですが。

私は蝶のお子さまが嫌いなので、こういうことは敏感に察知してしまいます。

山里の移動販売車 4

2010-04-13 | 山里
前の記事の続き。

巨大はんぺんのほか、いろいろとお惣菜が並んでいました。コロッケや魚フライなどのおかずのほか、佃煮がやたらと盛大に陳列してあった(左半分全部)。
佃煮、よく売れると見えます。


この間、移動販売のおにいさんは、この日は2人のお客さんのために、まったーり、のんびーり、待っていました。スローです。
街中のスーパーのレジの前にお客さんが行列してるのと全く違います。

大丈夫か?と心配してしまったけど、大丈夫なんでしょう。

山里の移動販売車 3

2010-04-13 | 山里
前の記事の続き。

車の反対側に、巨大すぎるはんぺん。
こんな大きなの、見たことありません。
ユキコさんも驚いてたけど。

山里の大家族仕様か?
核家族の人は絶対買わない。

続く。

山里の移動販売車 2

2010-04-12 | 山里
前の記事の続き。

私もユキコさんと一緒になって、お店をのぞいてみた。
こっち側には果物と野菜がいろいろ。
ぴっかぴかの大きないちご。静岡産。
あまりにもおいしそうなので、思わず買ってしまった。450円。即食べたら、ものすごくおいしい。このお店、いけてます!(はっきり言うけどうちの近所のAコープよりいい)。

ユキコさんは、温州みかんとナスを買っていた。
ふーん……
おばあちゃんというのは、今頃そういうものを買うのかぁ……。意外……。と学習する。
おナスどうやって食べるのだろう。
ちなみにみかんもピカピカでした。

右側の側面には、おまんじゅうとか、ドーナツとか、おばあちゃんの好きそうなお茶菓子が並んでます。
スズコさんは物色してたけど買わなかった。


さて、左側には……

続く。