元加子母村村長で、山里文化研究所の会員にもなっていただいている粥川眞策さんは、毎週地元の「三野新聞」に日曜随想というエッセイを書かれている。わたしはこのエッセイを読むだけのためにこの新聞を購読している。
おとといのエッセイにはこうある。
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人間活動を、環境的に3つのタイプに分ける事ができます。(中略)環境をより良く改善するタイプは、農業と林業だけです。1998年版の地球白書によれば、小麦を1トン輸入すれば、地下水を千トン輸入している計算になると書かれています。つまり小麦を1トン生産するには、地下水が千トン必要だということです。
しかし加子母では、稲を1ヘクタール栽培すれば、年間6万トンの地下水を生産しています。小麦のように地下水を消耗している訳ではありません。米を食っていれば、環境がどんどん良くなるのです。
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なるほど。
いずれにしても米は大事ですね。
一方、同じ日曜日、京都の森林再生センターのシンポジウムで、農業者の橋本昭さんは、農業と林業が里山の自然を守ってきたと言った。高田研一さんは、全くそのとおりであり、趣味やボランティアの環境保全活動には限界がある、業によってでなければ環境や自然は守っていけないと語った。
人の生業の結果としての良好な環境ということ。
そのように、人の生業こそを築き再生していかなければいけない、ということを、高田先生は常に語っているのだと確認した。
おとといのエッセイにはこうある。
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人間活動を、環境的に3つのタイプに分ける事ができます。(中略)環境をより良く改善するタイプは、農業と林業だけです。1998年版の地球白書によれば、小麦を1トン輸入すれば、地下水を千トン輸入している計算になると書かれています。つまり小麦を1トン生産するには、地下水が千トン必要だということです。
しかし加子母では、稲を1ヘクタール栽培すれば、年間6万トンの地下水を生産しています。小麦のように地下水を消耗している訳ではありません。米を食っていれば、環境がどんどん良くなるのです。
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なるほど。
いずれにしても米は大事ですね。
一方、同じ日曜日、京都の森林再生センターのシンポジウムで、農業者の橋本昭さんは、農業と林業が里山の自然を守ってきたと言った。高田研一さんは、全くそのとおりであり、趣味やボランティアの環境保全活動には限界がある、業によってでなければ環境や自然は守っていけないと語った。
人の生業の結果としての良好な環境ということ。
そのように、人の生業こそを築き再生していかなければいけない、ということを、高田先生は常に語っているのだと確認した。