山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

また土砂降り

2012-08-31 | めぐる季節と自然

ただいま14時半過ぎ。
さっきまで晴れていたのに、ものすごい雨が降り出しました。
その音で、パソコンで聞いている音声が聞こえないぐらいです。
ザーザーじゃなくて、ドカドカ、バタバタという感じです。

昨日の医院の機密性のよさ。外の音が聞こえないという。
それを考えると、我が家はやっぱりボロいのかしらと実感しました。

この後買い物に行かないといけないのだけど、ちょっと出にくい。


写真/エノコログサいろいろ

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医者というものは

2012-08-31 | なんとなく報告

薬をもらいに医者に行った。
最近は鍼に行けるようになって極力医者にはいかないけど、やはり薬がほしいときがまだある。

前に同じ症状で飲んでいた薬があるけど、いろいろ種類があって
それぞれ効用が違っていて、どれが適当なのか分からない。
(ちなみに頭痛薬ではない)

初めて行くお医者さん。
先生は、薬のリストを私に見せて、「どれがいいですか」と聞く。
「う~ん、よく分からないんですけど……」と言っても
薬の効用をそれぞれ説明して、どうしましょう、と言うだけ。

日本の医者、特に町医者は、薬を処方するのを唯一の仕事としていると思っていたけど、それすらしないなら、一体何のために存在するのだろう。
症状を聞いて適切な薬を医師として選ぶ、という考えがないようなのだった。
薬局の販売員なの?

甲高い声で一方的に早口でしゃべるし
もう二度と行きたくない。
私の中で、医者の権威はどんどん失墜している。
なんだか権威にあぐらをかいていると感じる人が多くて
またこの人を頼りたいと思える人がかなり少ない。打率2割って感じ。
この医院、普通の商店や企業だったら競争に負けるだろうな、ってよく思う。
なのにみんな行っていて決してつぶれないんだから不思議。

商売・ビジネスの仕事の平均点より、医師の仕事の平均点のレベルはずっと下回っていると思う。
ただそれが、医学部を卒業しないといけない、特殊な能力を要するものだと思われていることで、尊敬されている。不当に尊敬されている気がする。
ビジネスをしている人だってみんな特殊な分野の仕事をこなしている。
おそらく昔の医者はこうじゃなかったんじゃないかと思う。


印象としては、部分にばかり目が行ってる感じ。
部分をチェックするけど、そのチェックが1カ所しかなかったり、
全体を見ようとしてなくて、「勘」ってものがないのかな(あるいは、使わないのかな)、ということ。
私は医学は素人だけど、患者として、ちゃんと診られてない、と思うことが多すぎる。
今日も、「あー、またハズレ」……。

それに今は、みんな自分の病気のことはネットの情報で真剣に研究しているから、医者の方がその病気に関する情報が少ない、ということがよく起こっている。


もちろんいい医者もいる。
こんな状況だから、いい医者は(ある意味、普通の医者は)目立つ。
(今日テレビで見たドクターGの先生(救急)は素敵でした)


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突然の雨

2012-08-30 | 山里

朝からカンカン照りで、天気予報当たってない! 暑くてやーね、
と思いながら、布団を干す。
で、出かけたら、昼から土砂降りの雨が来た。

なくなってしまった頭痛薬をもらいに、医院に行っていて
診察室から出てきたら窓の外が真っ白なのに驚く。
よほど機密性の高い建物と見えて、雨の音が全くしなかった。

待合室にいた知らないおばあちゃんに、
「いやだわ~、布団干してきちゃった」とつぶやくと、
「え~! 大変だね、家はどこ? 布団濡れたら困るね、まあ夏布団だから何度も絞って乾かせば乾くけど。
天気予報では昼から雨って言ってたよ、でも最近の天気予報は当たらんけど。
でも困ったね……(あれこれあれこれ)」と
私以上に大騒ぎになってしまった。

隣の家の人が気付けばたいていテラスの屋根の下に入れてくれるし
(これまで100%に近く気付いてくれている)
土砂降りで濡れちゃったものを後悔してもいまさらしょうがないし
と、私はアキラメ気分。

まさか降るとは思ってなかった。
最近乗り始めたバイクで雨の中帰ってみて
インドネシアのオジェマンの苦労がよく分かった。
オジェとはバイクタクシーで、私はよく乗せてもらっている。
あちらは熱帯、スコールの国。乗っている最中に土砂降りの雨に遭うことがよくある。
赤道直下でも土砂降りで濡れながらバイクに乗ると寒い。
しかしその寒さは、後部座席にいる私よりずっと運転手の方がひどいってこと。

家に帰って窓を閉め切って乾いた服に着替えて暖をとった。
あ~さむさむ。

布団はありがたいことにテラスにありました。感謝。
雨止んだら、涼しくはならなくてジメジメ蒸し暑く、除湿かけている。


市内では大雨洪水警報。行政から来る防災メールはいつでも「中津川市内に大雨洪水警報が出されました」と。
合併して広くなったので、そんなこと言われてもちっとも分からない。
どうしてこの程度のことが改善できないのだろう?


写真/カワラナデシコ

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少しだけ黄葉

2012-08-29 | めぐる季節と自然

山の緑がところどころ黄色っぽくなっています。
サクラはすっかり葉を落として薄茶色に。
すっかり秋っぽい景色です。とはいってもまだ8月なんですね。

峠付近で、並木のカツラの木は、本当に黄色くなりかけていました。

まだまだ暑く、ぜんぜん雨が降りません。
降ってほしい。庭がカラカラです。


きのうも今日も、月がきれいです。


写真/アラゲハンゴンソウ
アラゲハンゴンソウは、田んぼの横や道端などで、よくみかけます。


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雪のようなソバの花

2012-08-25 | 植物

ソバの花は一面に真っ白に咲いて、雪景色が頭をかすめているのか
涼しげに見えます。


朝9時、10時の暑くなった頃、クマゼミが鳴きます。
うちの地方では、クマゼミってこの時期に鳴く蝉として居座っているということなのでしょうか。

夜になると秋の虫の声がしきりになってきました。
今日はすごく暑い日でしたが、夜は涼しくなります。
今日は月もよく照っています。


8月もあと1週間ありません。
どこかの花火の音が、夏を惜しむように聞こえてきます。


昨日と明後日・しあさってと、続けて山里の聞き書き塾があり
少々緊張があったせいか、10日ほど眠れない日が続いていました。
特に、昨日は全く新しくプレゼンを考え直していったので、それも緊張の種だった。
しかし、昨日が終わっても、なぜかまだ眠れません……。

ただ、今日は昼間思いっきり休養してうとうとして、
すっかり心地よくなりました。


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何も鳴かない朝

2012-08-23 | めぐる季節と自然

気がついたら、朝ウグイスが鳴かなくなっていた。ヒヨドリも。

明け方から、ホトトギス→ヒグラシ→ウグイス→ヒヨドリ という順でいい声がしていたのだけど、今はどれも鳴かず、朝はしんと静かです。

もう少しすると、ヒヨドリが夏までのヒー、ヒーという短い声から、ヒーヨ、ヒーヨという長い冬の声になるのでしょう。ヒヨドリバナが咲く頃とは、ヒヨドリが冬の声になる頃ということでしょうか。


9時ごろには、昨日も今日も、クマゼミが鳴いています。



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夏の終わりのワラビ

2012-08-22 | 植物

今日は昼過ぎまで曇りで過ごしやすかったけど、午後からは蒸し暑くなりました。

道端に、むくむく太ったワラビが採ってほしそうにたくさん生えているので
今時のワラビはどうかしらと思って、採っていつもどおり調理して食べてみました。
苦味が強いのですが、ちゃんと軟らかくなって食べられました。
ワラビって時期関係なく生えてくることに、今さらながら驚きます。

ワラビの根は年々太くなって食べられ、米の採れない地方では主食同様にしていました。
岐阜県の御嶽山麓などがそうです。
ワラビ餅というぜいたくなものもあります。

ワラビ餅にする粉は精製して白くなったもので、それは出荷して、
精製していない黒い粉を、山村の人は食べていたようです。
ワラビが年中生えるからといって年中摘んでいると、生えてくるときに根の養分を使うので、根はだんだんやせていくことになるはずです。


朝は光がとてもきれいです。

写真/ムラサキツメクサ


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ツリガネニンジン

2012-08-21 | 山里

朝晩は寒いほどです。ヒグラシの声もまばらになりました。
でも今日は冷房が要る暑い日でした。

近くの草原に行ったら、ツリガネニンジンが咲き乱れていました。
もうそんな季節だったんだと、驚きます。
秋の訪れです。

ツリガネニンジンはトトキとも呼ばれるらしく、おいしい山菜の代表とされています。
山でうまいはオケラにトトキ、です。

オケラは川の中にいる虫ではありません。キク科の植物です。
めったに見ることはありません。

ワレモコウとマツムシソウも一緒に咲き乱れてくれると嬉しいけど
うちの近くでは見かけないのが残念です。
ソバも一面に咲いていました。


今日は空心菜の初摘みでした。
遅がけに種を蒔いたけどぐんぐん伸びています。
葉先を摘んでお味噌汁に入れるだけ。便利な野菜です。


写真/ツリガネニンジン

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ヒキガエルの胆嚢

2012-08-19 | 山里

今日も朝からカンカン照り。
でも冷房を入れるほどではなく、扇風機でしのげる。

ツクツクボーシとアブラゼミが鳴いている。
明け方、ホトトギスが鳴いた。
最近夜には寒くて窓を閉め切っている。


先日加子母の粥川先生に聞いた話。

昔、ヒキガエルを見つけるとわらで縛って10匹ぐらい肩に担いで帰って来た。
その胆嚢を取り出して、板にはさんで乾かす。板にはさむと速く乾く。
マッチの頭ぐらいの大きさだった。
それを兵隊に行く人に持っていってもらった。
下痢の薬で、お守りの中に入れていった。

胆嚢ですが、胆汁と言っていました。
1個でものすごく効いたそうです。


昨日は午後から雷雨だったけど、それほどひどくはなかった。
警報が出たので、市内のどこかはひどかったようです。
市が広くなって、警報が出てもよく意味が分かりません。

今また雨がポツポツしてきました。

今夜あたり、イスラム教国では断食が明けるらしい。
体調がいまひとつパッとしないので私も断食したほうがいいのかもしれない。
あるいは、その逆でたんぱく質が足りないのか。


写真/センジュガンピ

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ヤマアジサイ、など

2012-08-18 | めぐる季節と自然

中津川は今日も朝からかんかん照り。暑い日です。
今日は雨降りだと思って楽しみにして寝たのに、がっかり。
けれど昼過ぎから降るとテレビで言っている。

今になってゴロゴロ鳴ってきました。少し曇ってきました。

昨日も一日中ゴロゴロ言っていたわりには全然降らなかったけど。
暑いと外に出る気になれません。焼け焦げそうだもの。


写真/ヤマアジサイ



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都会のお金、田舎のお金

2012-08-17 | 山里

毎朝、ツクツクボーシの声。
音の風景がすっかり秋になってきた。
クマゼミは1日聞いただけで、その後聞かない。
1日限りの命だったんだろうか。

7月の初めから1カ月以上咲き続けていたヤブカンゾウも、とうとう終わった。
花茎を切ってみると、中が中空で、とても丈夫だ。
昨年、咲き始めてすぐに全部ぽきっと折れてしまったのが信じられない。


先日隣の人にいただいたミニトマトをおいしくいただいている。
ミニとはいっても最近は径5cmぐらいあるのが出てきている。
そのまますぐに全部は食べられないので、
適当な大きさに切って、砂糖少々、塩、オリーブオイル少々、バジルのみじん切り、あればミョウガ少々、徳島の柚香酢(かんきつ果汁)をかけて和えておいておく。
時間が経つとトマトの果汁がしみでてきて食べやすくなるし、味もなじんでおいしくなる。
これがさわやかでなかなかいい。

トマトは先日、私が栂池のおみやげにおそばをあげたので、そのお礼にいただいたもの。

お礼といっても、本来、地域の班長の仕事を、栂池に行くためにちょっと代わってもらったりしたお礼として、おみやげを買ってきてあげたのだから、おかしいのだけど。
やはりこういう地方の人は、「お金を使って買ってきたもの」というのが特別な意味をもってしまうらしい。
もらってきた到来物のおすそわけをあげたときとは全然違う
「ごめんね、ごめんね」という恐縮の言葉を
聞くことになる。少々気持ちの負担になってしまうのだろう。

私自身、買ってきたものが特別だということが分かってきたので、
日ごろの「ちょっとした気持ち」は、実家からもらってきたものや、人からたくさんもらったもののおすそわけに限っている。
でも今回は買わなければ何もあげるものがなかったのだ。
こちらは農作物など作っていないので、買うほかないのが残念だし、自分の無能さを感じる。

お金を使うということについての感覚が、いまだ都会と田舎でかなり違うということを
感じることは、よくある。


写真/長野県木祖村・水木沢(7月)

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星のような花、ボリジ

2012-08-16 | 植物

朝からかんかん照り。
降れば大雨被害、照れば猛暑。困ったものだ。
もっとちょうどいい日を続けてほしい。

今年、ボリジの種を蒔いた。
ボリジはベニシアさん(京都の古民家に住むイギリス人のハーブ研究家)おすすめのハーブで、元気になる効果があるという。

種はホームセンターでは売っていないので、ネットで取り寄せした。
大きな種なので、とても発芽率がよく、よく育った。
ほかにヒソップも蒔いたけど、こちらは細かい種で壊滅だった。もっとちゃんと世話をすればきっと出ただろう。

ボリジはテレビでは花をアップで映していたのでとても見事だったけど
実際育ててみると葉がキャベツのように大きくて、比率的に花がとても小さい。
花壇では葉っぱばかりという印象になってしまう。
それに、ぐったり倒れてしまう。
ベニシアさんも支柱をしていたけど、私は極力支柱をしない主義なので(主義って大げさな(笑))、放置。
で、結局我が家のは、あまりパッとしないできばえである。

葉っぱも虫食いだらけ。これは、ちょうちょ系がつくのではなく、バッタが食べているようだ。
よほどおいしいのだろう。バッタ、強壮効果で元気になるかしら。

で、先日栂池の農文協の山荘に行ったら、農園にありました。
なかなか見事です。
うまくやればそれなりにいい感じになることが分かる。
朝露に濡れると、毛が多いので水玉がいっぱいついて、きれい。
花は見事な星の形をしています。


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ミョウガを太らせる方法

2012-08-15 | 植物

1週間ほどミョウガをちゃんとチェックしないでいたら、
にょきにょき出て、花が咲きまくっていた。
おそらくここ数日の雨で、成長したのだと思う。

花が咲いてしまうと、ミョウガは食べづらくなる。もちろん食べられはするけど
花芽が開いて、中に土が入ったり小さなナメクジが入ったりしている。
ナメクジ、ちょっとやめて。まあこれはめったにないけど。
洗うのがとても大変。

でもミョウガ大好きなので、もちろん収穫する。

ミョウガ畑は梅と桃と柿の木の下にある。誰かがミョウガと柿は相性がいいと言っていた。

春先に、ミョウガが生い茂りすぎでしかも落葉に埋もれてぐちゃぐちゃだったので、落葉をかき集めて隅っこに寄せておいた。
厚さ40~50センチの山にしてあった。

そうしたら、なんとその上ににょきっとミョウガが出ていた。
地面の上の厚さ40センチの落葉をくぐりぬけて顔を出している。
しかも、それが、飛びぬけて大きい。ほかのどれよりもよく太っている。

ミョウガの生産地で、畑にススキの葉を厚く敷いているのをよく見かけるけど
なるほど、と納得。
来年はもっときちんと作ってみたい。


私が今気に入っているミョウガの食べ方は
細かく刻んで、花かつおとお醤油と、1、2滴ラー油を落として
ご飯に乗せて食べる、というもの。一緒に海苔も食べる。
今日はちょっと「ゆこう酢」(柑橘果汁)も垂らしてみようと思う。


写真/ボタンヅル・栂池高原で


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盆、七夕、虫送り

2012-08-15 | 山里

朝晴れていたかと思ったら、どんよりした雲が立ち込めて、雨が降ってきて、また止んだ。
昨日に続き、ときどきザーッと降る天気。
朝顔もうなだれてしまった。

8月11日に、初盆の供養があって、お寺に行ってきた。
大施食という行事でもあった。
お堂の中がきれいに飾り付けられている。
入り口のすぐ内側に1つ、外側に1つ、お供えを置く方形の大きなたながしつらえてあって
外のたなには、すいか、かぼちゃ、とうがん、立派なさつまいもなど、野菜がゴロンゴロン供えてある。
内側のたなには、箱入りのお菓子や、籠盛りの果物など。それぞれ、供養に来た人が持ってきたお供えで、名前も書いてある。
そして、笹に五色の短冊を結びつけたものが立ててあった。短冊には如来さんの名前がいろいろ書いてある。
それに花々。

中心となるおっさまはオレンジ色の衣を着て、すごく派手。
お経が始まると、鉦や太鼓を打ち鳴らして、楽団のようだ。

色とりどりで、きれいで、開け放った本堂から外の山々の緑が見えて
風も通り、心地よい空気。

私にとってはもの珍しいし、とてもきれいなので、写真を撮りたいけれど
とてもそんな雰囲気ではない。
観光客としてインドネシアに行くと、こんな宗教行事でも平気で(それでもちょっとは遠慮しながらだけど)写真を撮ってこられる。だからそんな写真はたくさん持っている。
ところが自分の最も身近なものは写真が撮れないのが少しもどかしい。
写真を撮るという行為は、当事者じゃないこと、見物人であることの証明でもあるかもしれない(みんなで撮る記念写真は例外)。

日本のお寺って、わび・さび、というか、地味っぽいイメージがあるけど
全然そんなことはない。
きらびやかで、写真に撮りたくなるようなものなのである(曹洞宗の場合。ほかのことは知らない)。

お寺の笹飾りは初めて見た。七夕飾りと似ている。
七夕は民間ではもともとお盆に由来するものだといわれている(本で読んだ)。
水とも関係している。
お盆の頃、川では遊べなくなり、お墓を水で流して掃除をする。
宮中で行った七夕祭りは、カジノキの葉を使ったり、墨を磨って文字を書き書の上達を願ったり、中国の織姫と彦星の物語と結びつけたりしていたが、民間のものはまた別である。

そして、同時期に行われる虫送り。田んぼの虫をなぐさめる行事だと言われているが、本当の意味は謎だという話も聞く。
うち(中津川)のすぐ近所でも1集落だけ行っていて、毎年7月の初めに、路傍の石碑のところに写真のような飾りが立てられる。
笹と短冊、てっぺんに藁で作った馬が乗っている。
夏空に、真っ白な短冊がすがすがしい。
うちのほうは、お盆は新盆(7月)である。
……ふと思うけど、これをやる場所、リニアでつぶされないだろうか。


虫送りと七夕の関係はよく分からないけれど
同じ時期に行われ、似たような飾りを作るのが面白い。


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切り傷と熊の脂

2012-08-14 | 山里

鎌で指切った。

鎌が切れない証拠だとも言えるけど。
石のはざまから生えているススキを刈ろうとして鎌を縦に使ったら
すべって人差し指の関節に刃が当たって。
見事な初歩的ミス。

関節がスパッと割れちゃってオロナイン塗ってからバンドエイドで留めておいたけど
夜になって指がはれてきました。

ふと、木祖村で買った「熊の脂」があることを思い出す。
いかにも効きそう。

で、念のため、木祖村の清水さん(水木沢の番人でもある)に電話して
「熊の脂、傷に効きますか」と聞いたら
「あまりよくねえな」
と言われてしまった。
熊の脂は打ち身なんかによく効くらしい。傷はダメだって。がっかり。
でも聞いてよかった。

傷を貼り合わせる糊がほしい。きっと病院には医療用糊ってあるんだろう。
割れたところ、互い違いにならずにうまくくっつくことを祈る。
絆創膏で留めようと思ったら、いくつもあったはずの絆創膏がなぜか1つもない。
仕方ないのでクラフト用のテープで留めた。


この程度の切り傷、昔の人だったら、気にする暇もなく仕事を続けるだろう。
私は昔の人にはなれない。今のヤワな人です。


今日はもう一つ、「これだから田舎はイヤなのよ!」と思う出来事があり。
ずいぶん田舎に慣れて田舎の人になっている私だけど、時々頭に来ることがあるとそう思う。田舎の人になりきれない。


指の傷のせいで、いつものように機関銃のような、いや、渓谷の急流のようなスピードでキーボードが打てない。
それしか取り柄ないのに……。


朝目が覚めたら雨がザーザー降っていた。久しぶりに、そんな降り方。小雨でもなく、どしゃ降りでもない、ザーザー降り。
雨の音を楽しんでいたけれど、起きてテレビをつけたら、各地大雨で大変なことになっていた。電車は止まっているし。
今年の雨、山間地の山崩れよりも、平地の洪水的被害が目立つ。
日本、災害ばかりの国だと思えてきた。
自然の脅威の中をかいくぐって生きていく技と知恵を磨かないといけない。


夜道を歩きながら音を聴いていた。
ウシガエル。水の流れの音。虫の音。小さなカエルが田んぼに飛び込む音。飛行機。
昼間はツクツクボーシが鳴いていました。


写真/オトコエシ。測ったように直角に(十字に)出ている花穂に感心する。

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