山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

囲まれた菜園

2016-03-13 | 

昨日の夜から花粉症がかなり花粉症らしくなってきています。目がかゆくて涙が出ます。
いよいよ春です。
一昨日はふわふわした雲がいくつも浮かんでいました。
こういう雲はこういう季節、という定義を持っていなくても、それを見るとなんか春っぽいと思うので、無意識の中では雲の形は季節にひもづけられているのだと思います。
けれど今日の未明は猛烈に寒くて、寝ている部屋にストーブをつけようかと思ったほどでした。


兵庫県の姫路沖に浮かぶ家島で、3月上旬。
山の斜面のところどころに、網で囲まれた菜園を見ました。カラスとヒヨドリを避けているそうです。
おそらくかつては山肌の多くの部分が畑だったと思います。
今は大部分樹木に覆われて、ときどきこんな小さな畑があり、中で御夫婦が作業していたりするのです。
今はすでに絹さやがたくさん採れ、ジャガイモの植え付けが始まっていました。

この島は鉱業と造船や船のメンテナンス業が盛んで、その次が漁業です。農業は全くありません。
瀬戸内海の多くで行っている柑橘栽培もないのです。
山のあちこちには自生のビワが生えています。
自生とは言ってもおそらく最初は植えたものがタヌキなどによって拡散されたのだと思います。

国土地理院の地図を見ると山の半分ぐらいに針葉樹林のマークが付いています。それは植林ではなくマツだったのだと思いますが、今ではほとんど見られず、広葉樹林(二次林の雑木林)が主体になっています。
とてもやわらかそうな島でした。

姫路からわずか1時間なので、こんなところで海の見える暮らしをするのもいいなぁと夢想しました。
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篠島の遷宮

2015-11-15 | 

愛知県篠島。
10月には、神宮に鯛を奉納する「おんべ鯛祭り」だけでなく、島の神社の祭りもある。
それが今年は20年に一度の大祭となった。遷宮があったからだ。

遷宮は伊勢神宮で20年に一度行うことがよく知られている。
社を建て替えるのである。

篠島は古くから伊勢の神宮とかかわりがある関係で、伊勢の神宮の2年後に遷宮を行う。
伊勢神宮の用材が篠島に下賜され、その材で島の社を建てるのである。

下賜された材は伊勢の神宮で20年間使われていた、いわば「お古」なのだけど
かんなをかけて表面を削っているので、新品同様で、
すがすがしい。


写真/愛知県篠島 2015年10月10日

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篠島 祭りの日の大漁旗

2015-11-14 | 

大漁旗はどこの漁港でもお正月と祭りの日に掲げていると思う。
愛知県篠島は島民の大部分が漁業にかかわっていて、漁師さんもとても多い。若い漁師も多い。
10月10~12日、祭りの日。
舟だけでなく漁港の漁協のスペースにも大量の大漁旗が掲げられていた。

この島の大漁旗にはフリルがついていてド派手。
こういう旗はめったにないということ。
ナイロンができてから広まったということだ。


写真/愛知県篠島の漁港 2015年10月12日

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篠島 伊勢神宮に鯛を奉納

2015-11-13 | 

愛知県、伊勢湾と三河湾が出会うところに、篠島が浮かんでいる。
遠く奈良時代ごろから(記憶確かではない)、海をわたって伊勢の神宮に鯛を奉納していたという。
海路で行けば、伊勢は目と鼻の先。

それが今も続いている。鯛を奉納するのは年に3回。
そのうちの秋のときには、漁協主催で「おんべ鯛祭り」をとりおこなう。
神主さんが来て鯛に祈りを捧げ、舟数隻に白装束の島人が乗り、伊勢へと出発していく。

「大一御用」は神宮にものを奉納するとき掲げる旗で
私の住むところに近い木曽・裏木曽からは、ヒノキの巨木を奉納するときに掲げている。
それが、篠島では、一文字目が「大」ではなく「太」になり「太一御用」であるのが特徴。

毎年10月12日。今年は連休と重なった。

写真/愛知県篠島 2015年10月12日

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篠島漁港 秋の夕暮れ

2015-11-12 | 

夕暮れの漁港。
20年に一度の大祭の日。
舟には大漁旗が掲げられています。

写真/愛知県篠島 2015年10月中旬

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凧揚げのようにタコを干す

2015-11-10 | 

朝目が覚めたら、庭に紅葉前線がきていた2日前。
裏の林では、暗いヒノキ林の林床に、鮮やかな黄色や赤の低木がちらちら見えて
とてもきれいです。

なんだか日に日に暖かくなっていて、夏に戻りそうです。
冬がずっとこれぐらいの気温でいてくれたら楽なのにと思います。

・・・・・・・・
10月中旬、海辺の干物屋さんの前で
かわいいタコを干していた。
客引きの看板も兼ねているようです。

ここの干物屋さんは本当においしくて
スルメイカも、過去に食べたことがないほどやわらかくておいしいものでした。
ほかにアジ、アナゴ、カマスを買いました。

ここは島ではなく半島の先です。

写真/愛知県南知多町師崎港そば 2015年10月中旬

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白くて狭くてきれいな石積みの道

2015-04-17 | 

これぐらいの道幅だと歩くのが快適だと思います。
しかも両側に木があって、籠っている感じがいい。空が狭いほうが個人的には好きです。あまり広いと落ち着きません。



ここは空は広いですが、道がとてもきれいです。こんな亜熱帯でよくこんなに草一本生えない状態を保てるものだと感心します。土質の関係もあるのでしょうか。
多分珊瑚の風化したものなどが混じっていて(推測ですが)、道が白っぽいのも特徴です。
水はけもよさそうです。


昨日は久しぶりに雨が降らず助かりました。雨好きの私ですが、連日雨だとさすがに布団がジメジメして寝るとき苦痛です。
それでも雨が降るとその音を楽しんでいます。本当は雨自体には音はなく、雨が木の葉や屋根を打つ音です。そう考えると、世界各地で雨の音は違うということになります。いろいろな雨の音を聞いてみたいものです。

写真/沖縄県黒島(2004年頃)

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珊瑚の石垣とブーゲンビリア

2015-04-14 | 

沖縄県黒島(だと思う)。
どこを歩いてもきれいな集落だった。
石垣の角を曲がると、また別のきれいな石垣から花々がのぞく。
道はきれいに掃かれていた。
2004年


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立春 & 屋久島の路地

2015-02-04 | 

朝の光が輝いています。葉を落とした樹々の向こうに見える、おばあさんが着ぶくれして歩いているようすも、うらうら、さんさんと輝いています。

2月は特別な月だと思うようになりました。
光の色が白くなり強さを少し取り戻し始めるのは12月からだけど、やはり2月の輝きは特別で
5月や6月のもっと強い光と比べると新鮮な光のように感じる。光に新鮮も何もないのですけど。
窓を開けると気持ちいい空気が入ってきます。

二月が特別なので、二月を歌う詩人が多いように思います。なんて思うのは私の思い入れが強いだけかもしれません。
このブログに何度でも書いている歌。2月になると必ず頭の中によみがえってきてしまい、消えないので困ります。タイトルは忘れました。

* * *

今は二月 たったそれだけ
あたりにはもう春が聞こえている 
だけれども、たったそれだけ
昔むかしの約束はもう戻らない

ああ 花はまた開くであろう
そして 鳥は変わらずに啼いて
人々は春の中で笑みかわすだろう

* * *

〇俵万智の短歌

チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月

* * *

〇それから先日、ほかの人のブログ(モーばーちゃんの自由帳)に掲載してあった吉野弘の詩。このブログの作者の方はよく詩を紹介してくれます。とてもいいブログで、感謝です。

二月の小舟

冬を運び出すにしては
小さすぎる舟です。
春を運びこむにしても
小さすぎる舟です。
ですから、時間が掛かるでしょう
冬が春になるまでは。
川の胸乳(むなじ)がふくらむまでは
まだまだ、時間が掛かるでしょう。
      (吉野弘詩集 四季…春 から)


川の胸乳(むなじ)がふくらむまでは
の意味を考えています。想像させるところがこの詩のミソなんでしょうか。

* * *

昔のお正月と今のお正月はものすごく違っていたことに気づきます。
昔のお正月は旧暦だったのでちょうど今頃。こんなに明るかったのです。
現代のお正月は暗さのどん底です。一年で一番日の出が遅い頃なのです。
慣れなのか、お正月に関しては今のほうがいいように思います。あの暗い時期、忘年会とかお正月ぐらいのイベントがないとやってられない感じがします。


写真/屋久島・宮之浦の集落 民家の庭と道が一体化していていい感じ 2014年6月

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ヤギの散歩&こんなに空が青い日に

2015-02-01 | 

抜けるような青い空です。

脱力してます。

がっくり……。

TVでジャーナリストがいいことを言っていた。
彼らはテロリストというより、れっきとした犯罪者です、と。

殺人者の集団を取り締まることができず翻弄されている国がある。そういう国に住んでいる一般の人たちは気の毒だ。

結局、人が殺された上に、日本や各国が振り回されただけだった。彼らの思うツボだろう。


ヤギを散歩している人がいました。
鹿児島県口永良部島島で。2014年6月。

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6月の口永良部島

2014-08-04 | 

6月中旬に口永良部島に行ったばかりだったので
昨日の噴火のニュースには驚きました。

口永良部島は屋久島のすぐ近くにあります。

口永良部島で、現地の方の案内のもとに、山に登りました。
ちょっとした登山です。でも1時間ほどで登れます。
火口は2カ所あり、白い煙(湯気?)が立っていました。
ほかの人たちは、山頂じゃないほうの湯気のほうまで探索に行きましたが
私は硫黄のにおいが人よりもっと苦手で、気分が悪くなるので、
離れたところで待っていました。

山腹には、コモウセンゴケや見たことのないピンク色のツツジが咲き乱れ、
いいものを見られてよかった。

ひどい被害などないことを願っています。
しかし、噴火も太古から繰り返してきた自然のありようなのでしょう。




写真/鹿児島県口永良部島 2014年6月
 
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種子島

2014-07-26 | 

1カ月以上前ですが、種子島に行ってきました。

何年も、いや、何十年も前から行きたかった島です。
行ってみて、「早く来ればよかったのに」と反省しました。

すごく好きな島です。特に南種子の集落の古いたたずまいに感動。

ほか、北種子でも面白いことがあって、もう一つのブログのほうにアップしています。


そんな種子島の写真、きれいなのがたくさんあるのに
なぜ上の写真を選んでしまったのか、よく分かりませんが……。

しばらく、ちょこちょこと種子島の記事を載せる予定です。あくまでも、予定。

写真/種子島 南種子のどこかの港(2014年)

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石積みと遺跡

2012-12-23 | 

今朝は明るい日が差しています。

写真は、長崎県納島の石積み。

石積みは地域によって当然のことながら石の形が違います。
ここの石は角が取れているだけでなく平らですね。

石のあるところでは、日本だけでなく、土木や建築に大いに利用してきました。
マチュピチュの遺跡、万里の長城、カッパドキア、ボルブドゥール、アンコールワット、などなど。日本では有名な石の遺跡は少ないですが、マチュピチュを連想するような石で固められたような集落は山間部にかなり多くあります。
田畑や集落では、開墾して石が出てくればやり場もないので使うしかなかったということもあります。
石というのは腐らないので、捨ててどうなるというものでもないのです。
昔知り合いの石彫家が、あちこちで石でモニュメントなんかを作るけど、一旦作ったら永久に残ってしまうので、安易に作ったところでは、いらなくなったモニュメントのやり場がなくて困っていると話していました。

石は多すぎると邪魔ですが、ないと困るもので、石の多い村ですら、石積みをするときのために、手ごろな石を見つけるともってきて集めておいたといいます。

写真/長崎県納島(2005年)

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かんころ餅と焼き魚

2012-12-17 | 

今、目の前の窓の向こうを、小さな茶色いいきものが走り去っていきました!
あわてて探したけどすでに姿見えず。
新たに参入した子猫かなと思ったけど、
子猫が1匹だけいるっていうのも変だし
妙に動きがふわっ、ひょいっとしているし
色がちょっと赤っぽいし。

もしかしてイタチ? この辺じゃみたことない。
テンの子ども? そんなに自然度高くない。
キツネの子ども? これも見たことなし。
リス? 大きさ的に一番合っているけど、黄色っぽすぎる。

なんだなんだ??
結局新参者の子猫?


昨日の続き。
小値賀のかんころ餅と焼き魚。
かんころとはさつまいものことです。
昔小値賀島では主食だった。お米があまり採れなかったからです。
わたしが訪れた2005年当時も、主食ではないのに盛大にサツマイモを生産して
スライスして自家用に保存していました。
サツマイモは粉にして保存するものもあり、いろいろに加工されます。
この写真のは大福餅っぽいので、多分お米と一緒に搗いたのではないかと思います。

今では素朴な味でごちそうっぽいけど、
昔は、白いご飯が食べたいと思いながら、こういうのを食べていたんでしょうね。

炭火なので魚もこんがりうまく焼けます。ガスは燃焼するとき水分を出すので
炭火のようにはいかないのです。

このお庭にいたおかあさん、写真も撮らせてくれ、ついでに食べさせてくれて
感謝です。私はただの通りすがりの旅人なのに。ありがとうございます。

写真/小値賀島(2005年)

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七輪で焼く魚とカンコロ餅

2012-12-16 | 

   *前の記事の続き

小値賀島の民家のお庭で、おかあさんが魚とカンコロ餅を焼いていました。
こんなことができるのは、都会人には垂涎ものですね。


昨日は一日中降ったり止んだり。
夜遅くまたザーザー降ってました。
今朝はまだどんよりして小雨模様ですが、天気予報は晴れです。


うちの周りの結構広範囲をぐるぐる回っても、国政選挙の立候補者のポスター看板がないので、誰が立候補するのか分からなくて困ってしまいました。
ネットでがんばって探したけど。

小学校の前(とても大きな小学校です)にも、郵便局の前(かなり広範囲をカバーしている拠点的郵便局です)にも、駅前(もうすぐリニアの駅ができる)にもありません。
役場の支所にも先日行ったけど、記憶ないなぁ。
どこに行けばあるのだろう。
こんなことでいいんでしょうか。いいんですね、きっと。
選挙行ってもしょうがないよ、という。


写真/長崎県小値賀島(2005年)

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