菊を楽しむ季節 ノコンギク

ノコンギク。紫色がかなり濃くてきれい。
山深い里ほど色が濃くなる気がします。

私はヨメナを見たことがありません。少なくとも認識したことがない。
ノコンギクとヨメナはよく似ているはずですが、両方を並べて見たことがないのでよく分かりません。

けれど、パッと見は似ていても、たしか属が違うと思います。
種子の毛が違うのです。

とにかく、ノコンギクを見ると、つい写真を撮りたくなります。
秋のキク科の花々は本当にきれいで、日本的だと感じます。

写真／長野県南木曽町にて　2015年9月下旬

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山の奥の里で

谷筋の道を山の奥へとたどると、ポツリと一軒、家があった。
隣の家まで数百ｍ。
家の周りの斜面を畑にし、家の下の平地を田んぼにしていた。
土地に根付いて生業を得るという、ここに住む理由のあった人が、ここに住んでいる。
ここに住む理由がなくなったとき、人は出ていってしまう。

ダリアと、すでに青々とした水菜が数株ある、道路際の小さな畑に、じょうろ。日々手入れをするおばあちゃんの気配がある。
これから夜になれば本当に暗くなるだろう。

写真／長野県阿智村清内路

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