山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

長野県岡谷の土砂崩れの現場を地理院地図で見てみた

2021-08-17 | なんとなく報告

           ▲地理院地図

YouTubeのANNニュースで岡谷の土砂崩れ現場を空撮で報道してくれていたので

      → 土石流現場を上空から 長野・岡谷市(2021年8月16日) - YouTube

地図を見てみた。

   ▲Google mapに矢印書き込み

1の線が被災した方がある方。2も崩れているのだが建物や人に被害がなかったのでニュースでは取り上げられていない。が、空撮には映っている。

 

下の映像で2本の土砂崩れが見える。上の地図とは上下逆なので、左が1、右が2。(ANNのこの後のニュースでは間違って2の方を被災した方として映していた)

地図を見ると、小さな谷地形のところで崩れているのがよく分かる。ここの土砂は驚くほど岩が混じっていなくて、見た目、黒くてサラサラっぽく見える。私の住んでいる地方だと大きな石と粘土質の赤土混じりのところが多いので、こんな土を見るとびっくりする。そして、こんな土だからこそ、高速道路の下のトンネルを抜けて流出したのだろう。

高速道路の上側の法面が、この谷地形のところで下がっているのが分かる。谷だから下がっているわけだけど、そこがガクっと、というかドドッと崩れて高速道路の下に入っていったようだ。

一体どうしてこんなところにトンネルを作っていたのか。この山側に特に畑も建物もないので道など作る必要はないわけだ。そして空撮をよく見ると、ここに水を抜く大きな土管が埋められているのが分かった。その工事のために作った通路? 多分。

高速の上 ↓

高速の下 ↓

谷筋は水が抜けるので危ないというのはよく知られていると思う。このように水抜きしてここに水を集めても、周りの土は十分に水を含んでいるわけだから、崩れる時には崩れるということである。

地形的に、(地図を見て)、凹んだところは危ない、凸になったところは大丈夫、と、かつて三六災害という大災害を経験した人が言っていたことの意味がよく分かった。三六災害はここからそう遠くない長野県の上伊那地方で昭和36年に起こった水害である。

地図でこの近辺を見てみた(下図)。くぼんだ地形のところに青線を入れてみた。ただし、川は除く。

縦に走る緑の線は中央自動車道(高速)。青と赤の線が緑の線を越えているもの(1、2、7、9両方)は、高速の下にアンダーパス(トンネル)があるところ。

(9が2カ所にあるが、ミスです)

    ▲地理院地図

今回はたまたまトンネルのあるところで崩れたので、土砂がそこをくぐったのだけど、トンネルがなければ高速道路上に土が覆いかぶさるかもしれない。

これらの中でもやはり今回崩れた赤線のところが際立って等高線が密になっていることは確かだ。

4の川はかなり急傾斜で山が迫っているが、川に砂防ダム(だと思う)が作られている。川自体もおそらく護岸などされて頑丈に造られていると思う(希望)。これも高速をくぐるところがボトルネックみたいになっているのだけど、工事されているだろうから大丈夫だと思いたい。

6と7の間の川にも堰堤がある。

川になっているところは、砂防工事など対策がとられていたり、少しゆるやかだったり、川に水が集まってくるようになっている。それでも大きな災害になれば川が土石流になることはある。今回は川まではなってないところが水を含みきれなくなって崩れたということになる。

被災された方々は本当に気の毒だった。御冥福をお祈りする。そしてこのように線を引くと、そこに住んでいる人には残酷なようだが、私とてひとごとではないのである。このような場所は日本中いたるところにあり、また、日本中危険じゃないところは少ないぐらいだ。よって、こういう地形のところに住んでいるとしたら、もちろん地質にもよるだろうけど、大雨のときには躊躇せず早めに避難した方がいいということだ。

 

それと、この岡谷の高速道路のところ、数日後に通る予定なのだが……怖い……

と思ったら、今通行止めになっていた。当然なんだけど。

 

高速を避けて違う道を通ったとしても、どこも山が迫っていて、やっぱり怖い。


伊豆山の土石流の現場を等高線地図で見てみた リニアの残土の行方は

2021-07-07 | なんとなく報告

小説「細雪」の中では「山津波」という言葉で土砂災害が描かれている。山津波とはどのようなものだろうとずっと思っていたのだが、今回の伊豆山の土石流を映像で見て、まさにこういうものなのかと思った。

細雪での災害は昭和13年7月3日から5日に起きた阪神大水害を指しているとのこと(Wikipediaによる)。まさに、今回の伊豆山の災害と同じ日である。六甲山の方から勢いよく水や土砂が下の街に流れ込んだもので、盛り土が崩れたわけではなさそうではある。

今回は、土砂災害で多くの方が被災され、また亡くなったということがまず大変に悲しむべきことなのだが、それに加えて、山奥に大量の土を捨てて放置しているという、おそらく全国各地でそこそこ行われていそうな事案が大問題となって発覚したものであり、日本に激震が走っている感じが私にはしている。

昨日時点のテレビ局発信のニュースで、かなりいろいろなことが分かってきた。

まず、現時点(昨日7月6日19時)で避難している人が562名もいる(熱海市ホームページによる)。

問題の土石流基点に投棄された土は、現場の近く(例えば隣の別荘地とか)を切土して出たものではなく、どこか外の地域から運び込まれたもの。土の中にはかなりの産業廃棄物(タイヤや木の根やさまざまなもの)が混じっていた。運び込まれた時期は2007年からである。(TBSによる)

土を持ってきた業者は、2007年に(おそらく市に)「開発」の届出をしている(ANN)。

おそらく2007年から1、2年でここの土が投棄されたのだと思う。ニュースでは盛り土と言っているが、私の感覚では、盛り土というのは住宅を建てたりするために地面に土を盛って整地するというイメージである。このように目的もなく単に土を置いているのは、確かに表面が平らに整地されてはいるが、残土捨て場と言った方がいいのではないだろうか。そこを別荘地にする予定だったという情報もあるがガセネタかもしれない。

2007年からの投棄土に産廃が混じっていたので、市と県が注意したそうだが、禁止したり罰を与えたりしたわけではなく、そのまま放置された(TBS)。なお、現熱海市長は2006年に市長に就任、現在に至る(熱海市ホームページによる)。

2011年にこの土地は別の人に売られた(現在の土地所有者)。それ以降投棄されていない(ANN)。

ちなみに売られたのはこの辺り40万坪で、約1.32平方km、132㏊(132町歩)という広大な面積である。

 

ニュースの現場のインタビューにはなぜか熱海市長ではなく川勝知事ばかり出てくる。熱海市長の記者会見の様子はちらりと見た。川勝知事は、盛土が流出したため土石流が起こったと(憤懣やるかたない感じで)述べておられるが、県の見解としては「現段階では盛り土に不適正な点はなく、危険な状態だったという認識はない」とのことである(ANN)。

まあ、危険という認識はなかったとしても、安全という認識もなかったんだろう。

問題の投棄した業者の会社は今はなく、別の会社を作って同じような業務(?)をしているらしい。土地所有の問題にしても、いろいろあやしさが漂う。

土地を1000㎡以上など大規模に開発する場合は県への申請や届出(どっちだったかうろ覚え)が必要になると思うが、土砂を投棄することについては県・市町村の条例に基づくもので一定の基準がないらしい。今回、「開発の届出」はされているけど、土砂投棄は野放しだった可能性を感じる。市が注意したのは産廃の不法投棄であることは分かるが、土砂自体を不法投棄として扱って注意したかどうかは今は分からない。

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2021年7月8日追記

盛り土は「林地開発計画なんとか」というもので届出されていたが、届出よりもはるかに多い量が盛られていたとのこと(TV局のニュースで難波副知事が話していた)。

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下の図は、国土地理院の地図に、ニュース報道の地図や空撮を参考に線を入れたもの。(一番上の図と同じものを再掲)

地理院地図に加筆

濃いピンクで囲んだのが土を捨てていた場所。水色が土石流が流れたところ。黄緑色は、山の尾根の木を切って「はげ山」状態にしてソーラーパネルを設置しているところ。

 

Googleマップ

 

現地の隣に本宮社といういい感じのお宮さんがある。Googleマップでこれにリンクしてストリートビューを見ると、このお宮の向こうに谷があるのが分かる。以下の2枚のお宮の写真、Googleマップからリンク&転載(クリックできます)。

本宮社 · 〒413-0002 静岡県熱海市

★★★★☆ · 神社

本宮社 · 〒413-0002 静岡県熱海市

お宮の敷地から見た風景。この向こう側の右手の方におそらく残土が投棄されている。ここから土が流れ下ったもよう。

それから、土捨て場の上にある別荘地(神社マークのあるところ)は、別の川の最上流にあって、そこの谷間を切り盛りして造成しているのがちょっと気になる。

 

本題はここからなのだが、リニア建設にあたり大量の残土が出る。リニアの路線の大部分がトンネルだからだ。その残土をどこに投棄するのかという問題がある。南アルプスの最奥の大井川源流部でも残土処理をしなければならず、自然保護の観点でいろいろ難題があるだろうし、それらを含め今静岡県も検討しているわけだ。では、それ以外の地域ではどうかというと、意外にもこの残土がひっぱりだこだったりして、その土で造成地をつくって何かしたいために、「おらが地域に残土を」と誘致したいという声をしばしば聞くのである。

けれど今回このようなことがあると、残土をそう簡単には盛れないということに当然なる。国交大臣も「全国の盛り土の点検をしたい」と記者に述べており、今までみたいな地方行政任せではなく国で規制を強めるだろうし、そうでなければならないと思う。

そもそも、土を捨てるにあたって、山の上に盛り上げて捨てようなどという発想はあるわけなくて、やはり凹んだところに捨てたくなるのが人情だろう。けれど今回のようなことが起こることが分かったので、山の谷間には捨てられなくなり、じゃあ平野部の平らなところに盛ればということになるが、平野部には家が建っている。どこに盛ったとしても盛れば崩れるので、そこを崩れないように排水して工事するのが日本の土木技術なんだろうけど、完璧なんかなさそうだしお金もかかるだろう。でもそこをやるのが日本?

大量のリニア残土は一体どこにどのように片づけられるのだろうか。


ターシャのひ孫エリー

2017-09-18 | なんとなく報告
数日前、NHKで、ターシャ・テューダーの「ひ孫たちの夏」という番組をやっていた。
どうせすでに見たことがある過去の映像とターシャの思い出話で構成してあるんだろうと思って全く期待していなかったのだが、期待を大きく裏切られ、最初から最後まで目が離せなかった。

ここに出てくるひ孫は、ターシャの長男セスの息子ウィンズローの娘2人で、そのうちの上の娘エリー(7歳ぐらい)が主役である。

その娘の賢さと自然を見る目の鋭さ、感覚は尋常ではなく、とても7歳の子どもとは思えない。まるで数十年前から自然を見つめ続けていて、それらの蓄積をもってこの世に現れたかのようであった。
見ていて何か戦慄を覚えてしまう。怖さのようなものを感じた。

ターシャが亡くなって1年後に生まれたこの娘は、ターシャの子ども時代もこうだったんだろうと思わせるものがあった。

まあ、子どもの感覚が尋常ではないと思うこと自体、子どもに失礼であって、子どもの方がずっと感覚がすぐれていて、大人になるに従いそれが鈍っていくのだという話もある。
このエリーが将来どのようなものになるか、空恐ろしい気がする。


残念なのはナレーションだった。あまりに素人っぽくて、気になって仕方なかった。俳優さんとしてはいい人なのだけどナレーション向きではないようだ。
このシリーズはずっと斉藤由貴のナレーションで、すごく上手だったのに、なんで替えるんだろう? ちょっと雰囲気変えたかったのか? などと思っていたけど、昨日気づいた。
斉藤由貴さんは不倫問題で世間をにぎわしているらしいからだ。いい仕事してくれればそんな私生活関係ないと思うけど、そう思わない人がたくさんいるんだろう。
残念なことだ。


満月の夜に、帰ってきたクワタ君(仮名)

2016-05-22 | なんとなく報告
近所のスーパーのレジからクワタ君(仮名)が消えたのは去年の夏のことだった。
アルバイトだからきっと近くの大学の学生だろうと思った。
私が彼に注目し、彼のところにばかり並んでいたのは、彼がイケメンだったからではない。
レジが超絶的に速かったのだ。

それはもう、目にも止まらぬ速さで商品を右から左に動かし次々とカゴに入れていく。
とにかくレジに全力をかけている様子が分かった。
てきとうに手を抜いてバイトして給料をもらおうなんていう気は一切ない。
僕はどんなことであろうと一生懸命やって向上を目指しますという精神が見てとれた。
両隣のプロパー社員らしきおばさんたちと比べると2倍ぐらいの速さはある。

そこに並ぶと早くレジを売ってもらえるからということよりも
その仕事ぶりのすがすがしさに魅かれていたのだと思う。
ずっとその調子でがんばれ、とこっそり彼を応援していた。
もちろんじっと見つめたり話しかけたりはしない。あくまでも、こっそりとである。
そんなふうに一生懸命仕事する心を持ち続けたらきっと将来大物になれるだろうと思った。

そんなクワタ君でもときどき少し遅いこともあった。きっと長時間一生懸命やりすぎて疲れたんだろうと思う。
少し遅くても、ほかの人よりは早い。

それが7月になって、クワタ君がお店に見られなくなった。
きっと夏休みだから帰省でもしてるんだろうと思った。
しかし。秋になってもクワタ君は戻ってこなかった。
ずっと待っていたけれど、全然戻ってこなかった。

プロパー社員のトミタ君(仮名)によほど「クワタ君やめたの?」と聞こうかと思った。
トミタ君はクワタ君の次にレジが速い人である。
でもトミタ君とも知り合いなわけでもないので聞けずにいた。
とにかく、もう何カ月もいないのだから、やめて卒業してどっか行っちゃったのだと思って、今ではすっかりあきらめていた。


それがきのうの夜、お店に行くと、クワタ君がいたのである。
一瞬まばたきして、まちがいでないか見てしまった。
なんとまあ、うれしいではないか!
いつも188円の豆乳が155円だったことよりもずっと、うれしいことではないか!
本当に驚いた。

わたしはクワタ君のレジに行って、どうしてもうれしさを抑えられずに言ってしまった。
「久しぶりですね」
するとクワタ君は特に驚きもせず
「そうですね。お久しぶりです」
とほのかに微笑みながら言う。
彼が私のことなど覚えているわけない。なのにそのようなことを言うとはなかなか手練れなヤツである。

どうしてたの、とかもっといろいろ聞きたい気がしたが、聞きませんよ。
静かにお金を払って帰りました。

なんと何カ月ぶりかで帰って来たんだ、と思ったけれど
よく考えてみると、夜の部で、ずっとお店にいたのかもしれないのだ。
私はそんな夜遅くスーパーには行かない。
いやいやたまには行くわよ。でもいなかった。
などとイロイロ考える。

クワタ君の名札には「アルバイト」と書いてなかった。
もしかしてプロパー社員になったのだろうか。
もしそうならこの同じ店に配属されるのも変な気がするけど。
そしてもしそうならそれは私が去年の今頃入口の「ご意見箱」に「クワタ君はこの店の宝です」と書いて投げ込んだことと関係あるのだろうか。
ないよね。



山里とはあまり関係のない話題で失礼しました。

今を生きる

2015-05-18 | なんとなく報告

ネットのニュースを見ていて、おもしろい記事を見つけた。
「夢を持つのは悲劇的な生き方」 タモリの人生論

言葉は違うけど、同じ趣旨のことを、哲学者の内山節さんが言っている。
もしかすると、同じじゃないのかもしれないけど
私の理解の中では、ほぼ同じである。

内山さんと同じことを言うなんて、タモリってやっぱりすごいな、と思った。
(タモリさんに失礼ですよね、ごめんなさい)

内山さんは、「私には野望などありません」と言われる。
野望などもつのはある意味アメリカナイズされている。
その本意は本を読まれたらいいと思う。
大事なのは今日を自分なりによりよく生きるということなのだ。
そういう生き方を本来日本人はしてきたと。

浅田真央ちゃんの去就が世間を騒がせているようだ。
休養中だった昨年度のアイスショーで見せた輝きはものすごかった。光源のよう。感動的だった。
競技とは全く違うもの。
この輝きをもってすれば、ものすごく多くの人に幸せを届けられるだろうと思った。
彼女がこんなに光を放っていられるなら、アイスショーだけでやっていくのもいいだろうと思った。
まさに、そのときの彼女は「今を生き」ていたから、あの輝きが出せたのだと思う。
彼女は一瞬一瞬、自分自身のためにあり、滑るために滑り、喜びが満ちあふれていた。
そのことがどんなに大きな力を持ち、人に喜びを与え得るかということを知った。

どっちの道をとってもいいから、笑顔でいてほしい。
今の日本で彼女をしのぐアイドルは芸能界にもいないだろう。私ももちろん大好き。
みんな真央ちゃんの幸せを願っているだろう。

突然ですが、真央ちゃんと、内山さんと、タモリのお話でした。

写真/山の麓の畑の端を流れる小川が好き(長野県にて)

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国境の辺り 後藤さんの無事を祈る

2015-01-30 | なんとなく報告

寒くなってきた。明日の朝は雪になるらしい。
今日、長野県根羽村から飯田市に行く途中、前に降った雪が解けずにたくさん積もっていた。寒いところだから根雪になっている。すでに暗かったから白い雪がよく見えなくて残念だった。
日本にはそんな寒い地方がたくさんあることを思い出す。


後藤さんの無事を祈っている。なんとか助かってもらいたい。
後藤さん自身は、自分の身の危険もさることながら、自分のことで日本や世界中が大騒ぎになることがきっとすごく辛いだろうと思う。


日本ではなぜ「イスラム国」と呼び続けるのだろうか。と思っていた。
2日前に報道ステーションで、これからはアイスル(ISIL)またはアイシス(ISIS)と呼ぶことにする、という宣言とも受け取れるような説明があったけど、翌日には「イスラム国」に戻っていた。報道各社のガイドラインでもあるのだろうか。あるいは、日本はそれを国と認めようとしているのだろうか。日本でイスラム国と呼ばないのは安倍首相ぐらいだ。

私は、イスラム国なんて自称に過ぎない、イスラムでも国でもないのだから、周りがそう呼ぶべきではないと思っていた(→関連記事 別ブログ)。その日の報道ステーションで、背景を初めて聞いた。あのシリア、イラク、ヨルダンの間の不自然な直線の国境はアメリカとフランスによって勝手に引かれた、ということ。そういう反発があり、新しく自分たちの「国」を本気で作ろうとしている。その実態は、現実にシリアの多くの町を支配していることでかなり実体のある国らしきものになっており、ほかの過激派グループとは少し違ってきているということ。

過激派でなければ、そこに国をつくろうとしていることに私はシンパシーを持つだろう。暴力に訴えない方法で、それに賛同する人が幸せになれる方法でできないのだろうか。できるならやってるよ、と言われそうだが、じゃあ暴力に訴えればできるのかというと、そういうわけじゃないだろう。と思いたい。

イラン、イラク、トルコ国境でもクルド人たちが苦しんでいる。クルド人は1つの民族なのに、勝手に引かれた国境によって分断されただけでなく、それぞれの国で迫害されたり不当な、あるいは不利な扱いを受けている。
でも、ISILの人たちが一つのまとまった民族として民族独立運動をしているとか、ほかのイラク人やシリア人と違う民族なのかというと、それは違うので、少し比較にならない。

あの地帯で次々と過激派グループが生まれ紛争が起き多くの普通の人たちが命を落としている。
過激派をつぶすことも必要だが、なぜそういうことが起こるのかもまず反省しなければならない。


イラク人は闘争好きだと今日どこかの局で誰かが言っていた。
父に、そうなのかと聞くと、戦争が好きな人なんて誰もいないと言った。
父は昔イラクに5年位駐在していたことがある。
フセインが統治していたとき、確かにフセインは独裁的だったが、国はとても平和で穏やかだったそうだ。

写真/名古屋・栄
 単にカメラのテストで撮ったのだけど、見てみると栄らしい雰囲気たっぷり


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化学的な味、化学的な匂い

2014-08-09 | なんとなく報告

化学的な、というのが適切なのかよく分からないが
化学調味料というのだからいいだろう。

一昨日、お見舞いに行った病院で、
コンビニ弁当を食べてみて、その変な味にびっくりした。
一口食べて、あとは全部残したかった。けど、もったいないと思ったので
いやいや食べた。

もちろん前にもコンビニ弁当は食べたことがあるけど
ここまでまずいとは感じなかった。

コンビニ弁当がまずくなってきているの?
それともわたしの味覚が変わってきているの?

どうしてお米やその他の材料を
わざわざこんなにまずくしてしまうのだろうと、不思議である。

コンビニ弁当は添加物が多いし何からできているか分からないから
食べないほうがいい、という、「考え」の問題ではなく
もはや味覚的に食べられなくなった。


元々コンビニのおにぎりが食べられなかった。
唯一、ミニストップの手作りおにぎりだけはわりとおいしいと思う。
お惣菜メーカーが作るのではなく、ミニストップの各店で作っているらしい。

コンビニのおにぎりが初めてできた(つまりコンビニが初めてできた)頃から
ご飯に油が混ぜられているのはすぐにわかった。
腐敗を防ぐためだと後で知った。
このごろは、お弁当のご飯も、油やら何やら入れて炊いているようなのだ。

だから、コンビニでお昼ご飯を買うことになると、パンになってしまう。
パンのほうがずっとましである。

コンビニの食品の消費期限管理は徹底しているはずだから
そんなにいろいろ添加物を入れなくていいのではないか。
まともなものを売ってほしい。

けれど、みんながこんなものをあたりまえに食べていて
大丈夫なんだろうか。


さて、今日は掛布団用の「しじら織り」のシーツを買ってきた。
洗い替えも要るので、2枚。
夏のしじら織りはさらさらした肌触りが最高である。

包装を開けたら、臭いこと臭いこと!
部屋干しニュー・トップの香りつき、と外に書いてあったのは見たけど
大したことないだろうと気にしなかった。

ちなみに私は合成洗剤のにおいも苦手で、
スーパーの洗剤コーナーの前は息を止めてなるべく早く通り過ぎる。
体調が悪い時は、咳が出る。それが匂いのせいなのかどうかは分からない。
車の芳香剤も気持ち悪くなる。

で、シーツには猛烈に強いにおいがつけてあり、部屋に置くだけで頭がくらくらする。
仕方がないので洗ってみたが匂いはとれない。
中に書いてある説明によると、摩擦によって香りが生じ、洗濯を繰り返すと少しにおいが薄れるそうである。
少しじゃなくて完全に匂いを消す方法を教えてもらいたい。

洗濯機で脱水を何度もかけて水で洗って見たりしているが
当分匂いは続くだろう。
最悪このシーツは捨てなければならない。

こんな匂い、人体に大丈夫なのだろうかと思う。
大多数の人はこれを「いい香り」と思っているのだろうか。
そこが不思議でならないところだ。
私が少数派なの?

ついでにいうと、シャネル5番も変な匂いである。気持ち悪くなる。
レブロンの口紅(最近見ないけど)の匂いも気持ち悪い。


キャンディーのチェルシーの匂い。ものすごく強い甘ったるい匂いがする。
先日コンサートホールのようなところで、隣の席の人が何度もチェルシーを食べていた。
猛烈で、顔を横に向けて避けようとしたが避けられず、
手で激しくあおいでみたが全然効果なく(笑)。
幸いにも反対の隣の席が空いていたので移動した。
食べてた人はまさかチェルシーの匂いがそんなに周りにただよっているとは
気づいていないだろう。

みんな平気なのかしら。

写真/種子島にて、花好きな家の玄関の前(文章とは関連ありません)

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リニアのルート

2013-09-18 | なんとなく報告

今日はお昼過ぎからブルルルルルルル、ブルルルルルルル、と
しきりにヘリコプターが飛んでいた。うるさい~。

リニアの駅ができる我が家のあたりを、上空から取材しているのだと思った。
やっぱり夜のNHKニュースで、上空からの美乃坂本駅あたりの様子を一瞬流していた。
3秒ぐらい(笑)。

リニアのルートはJR東海のホームページの↓から
各県をクリック→環境影響評価関連図 にある

http://company.jr-central.co.jp/company/others/prestatement.html


こんな奥のほうに掲載したって、誰が探せるんでしょう。
トップページにちゃんと「リニアのルート」と書いて掲載してくださいよ。

ちなみに私は中津川市役所坂本事務所に電話して、リニア担当職員今井さんに丁寧に教えていただいた。
発表直後はホームページが混雑してて開けなかった。

地図を見ると、恐れていた「窓をあけるとそこに、リニア」という状況は回避できたことが分かった。思っていたよりも遠くに線路ができる。
リニアの線は我が家あたりでは地上20メートルの高架の脚の上にできることになっているので、傾斜地にある我が家では、下手すると目線の真正面の目と鼻の先に
リニアの線が来る恐れがあった。
視界さえぎられることこの上なし。

川沿いにずっと続く大きな石のある場所、そこに祀られた祠や五百羅漢などの真上を通るかと思ったら、そこも避けられるようである。賢明だと思う。


お昼のニュースを見た名古屋方面の知人から「とうとう坂本にリニアが来るね!」と、神経を逆なでするメールが来たので、「嬉しい?」と返しておく。
そんな楽しいことばっかじゃないでしょう。

今日ニュースを見て、一つだけいいかもと思ったのは、ここから山梨(甲府)に行くのが便利になること。今まで、距離的には近いのに、電車で行くととても不便だったのだ。そういえば飯田も近くなる。
飯田は今まで、東京や名古屋へ行く電車がとても不便な場所で、その分バスが発達していたけど、飯田の人たちにとっては本当に朗報だろう。

それにしてもこのリニアのためにどれだけ地面を掘り返すのだろう。
何もそんなにまでしなくても、と思うのだけど。
リニアに伴い、自動車専用道路やいろいろな道路も着工が決まっている。
すごく便利になるだろうけど、今みたいに暗い夜はなくなってしまうだろう。ここの暗さが気に入っているのに。
この家で見る秋の月の明るさときたら。神々しい光を放って、本当にきれいなのです。


ブログを復活させなきゃとずっと思っていたけど
この話題からとは。


写真/軽井沢ピクチャレスクガーデン

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ロンドンブリッジ……

2012-12-02 | なんとなく報告

ロンドンブリッジ(通称ロンドばし)が落ちることは誰もが予測している。いつ落ちるかいつ落ちるかとびくびくしながらも通る。
(わらべ歌の話です)
けれど本当の橋は、いつか落ちるかもしれないと思いながらも、それが今このときだとはあまり思っていない。まさかないだろうと思っている。

私は普通の人と同じなのか違うのか分からないけど、わりと恒常的にそういうリスクを思い浮かべている。ホテルに泊まるとき非常口を確認するのはもちろんのこと、東日本の震災が来る以前から、海辺の宿に泊まるときは、ここに津波が来たらどこに逃げようといつも思っていたし(そもそも海辺のあまり低いところは避けていた)、高層ビルの横を歩くときはガラスが落ちてきたらどうしようと思う。ただし、これは思うだけで対処もしようがないので、思わないほうがましかもしれない。小さな居酒屋に入ると、入口以外に裏口へ出られるか確認し(入口から火事になったときの対策)、どうみても出入り口が1つしかない店からはなるべく早く出たいと思う。
ホテルの3階以上に泊まるときは、もしドア側が火事などでふさがれたら、窓からどのように逃げられるか、あるいは飛び降りたらあの当たりに落ちて死ぬわとか考えるし(これも対処のしようがないので、考えるだけ無駄である)、どこかの建物に入れば、地震が来たとき上から物が落ちてこない場所はどこかと、ささっと目を走らせる。
マンションのベランダの手すりや塀の上に植木鉢を置く大胆な人がいるが、そういうところからは離れて歩く。駐車場では人が乗ったまま停車している車の前後は歩かないようにする。船に乗るときはもちろん救命胴衣や浮き輪のあり場所を確認する。しかし本当の話、その数が全然足りない船も少なくないので、最近は自分で持ち込んで乗るという手段に出ることすらある。少なくとも「この空のペットボトルが役立つわ」ぐらいのことは考えている。
最近では、エスカレーターも落ちることがあるし、エレベーターも危ない。はさまれないように気をつけるし、エスカレーターはなるべく避けるがやむを得ず乗る場合は上を見る(見たってムダだってば)。
こういうこと考える人ってどれぐらいいるのだろう。

私なんかよりもっと念のいった人がいて、交差点や踏切では絶対最前列で待たないと言っていた。車や電車がハンドルを切り損ねて、交差点に突っ込んでくるのを怖れるためである。
私はどちらもなるべく前のほうで待ち、信号が変わるや否や歩き出すせっかちな人間であるので、その話を聞いて最近少々考え直しつつある。

で、私は橋を渡るとき、常に、この橋落ちたらどうしよう、という思いが頭をかすめる。どんな橋でもいつか落ちる可能性がある。落ちない保証はないのだ。これも、どうしようと思うだけで対処のしようがないので、ただびくびくしながら渡るのみである。


先日出合ったスイス人に、もうすぐ三連動地震が来るので日本人はそれに備えていろいろ考えている、と言ったら、そんなこと考えていてみんなノイローゼにならないのかと何度も何度も聞かれた。備えるのと不安になるのとは違うでしょうと言ってもよく分からないようだった。
私は橋が落ちるかもと思っていてもけっしてノイローゼにはなっていない。不思議だ。


当然のことながら、高速道路の天井に取り付けられている巨大な長い換気扇みたいなヤツがいつか落ちてくるのではないかと、通るたび怖い。あれだって重そうだからいつか落ちるだろう。が、これも自分の力でどうにかできたり備えたりできることではないので、「落ちてきたら終わりだわね」と思いながら通るしかないのだ。怖がっても何のメリットもない。同時に、その下を通りながら、私と同じように感じている人は何割ぐらいいるのだろう、ということも必ず考える。何割ぐらいいるのだろう……???

その換気扇は意外にもなかなか落ちたという話は聞いたことがないのでよいのだが、
天井自体が落ちてくるということは、考えたことがなかった。換気扇に目を奪われて、天井のことを忘れていたのである。

換気扇だって、忘れた頃に落ちてくるかもしれない。天井だって落ちるんだから換気扇が落ちないほうがおかしい。いや、落ちたらおかしい、というべきだが、実際落ちない保証はない。

災害に遭われた方は本当に気の毒としかいいようがない。宝くじなんかよりずっと低い確率で、遭ってしまったのだ。その犠牲のおかげでほかのトンネルも早急にメンテがされるだろう(してください)。数年前に韓国で同時期にできた橋がバタバタ落ちたことが思い出される。

うちの近所の中央道恵那山トンネルも同タイプ同時期らしく大変だし、
なにより今回の事故が、山梨県だから遠い話のように思っていたけど、
私が愛している新宿行き高速バスが走る場所なのだったと気付いてぞっとした。
おそらく、東京から帰ってくるとき、トンネルを抜けるとなだらかな山裾に勝沼のブドウ畑が広がっているところだ。

こういう、自力で備えることのできない、設備設置者まかせの怖い事故、起きないでほしい。助かった方は、ほんとによかった。


写真/ゲンノショウコ(2012年11月)

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トムラウシ・万里の長城・アミューズトラベル

2012-11-06 | なんとなく報告

トムラウシ山遭難とその旅行社のことを前に書いたことがあるが→こちら
アミューズ・トラベルという会社がまだあることに驚いている。
「総務部長」なる肩書きの人がいるところをみると、そう簡単にはつぶれない大きな会社らしい。
さらに、トムラウシとほとんど同じ事故を起こしていることにも驚く。反省してないのか? これが、私が万里の長城の事故をテレビニュースで知ったときの第一印象である。そしてそれは今も変わっていない。

トムラウシの遭難のいきさつは『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』という本に詳しく書かれている。それが正確であるということを前提とすれば、私はあの件は旅行会社(アミューズ社)の責任が最も大きいと感じている。
しかし、結局調査委員会は「ガイドのミス」と結論付けている。お金でももらっているのだろうか。そのおかげでこの会社は今も堂々と営業できているのである。

確かにガイドの判断によって遭難が起こったかもしれないが、最初から100%正解が分かる判断なんてない。それは判断ともいえないのかもしれない。判断には予測不確定な部分がつきまとう。それはミスなんだろうか。なぜガイドが追い込まれる状況になったのかを追及しそこを改めなければ解決はしない(本ではしっかり追及している)。

初めての場所にも関わらず、会社は下見もせず、責任ある人がツアーに同行しない、現地スタッフは慣れない人、現地ガイドが下見をしていない、ガイドに十分な報酬を出さず準備ができていない(万里の長城のことは不明だが)、装備も不十分である、などなど
トムラウシと万里の長城に共通点がありすぎる。何も改善されていないように見える。
中国の旅行社に任せっきりでガイドの名前と経験すら把握していないなど言語道断、これは半年ほど前に起こったツアーバスの孫請けの事故も思いおこさせる。
中国の会社にそこまで丸投げするなら、主催は中国の会社にして、アミューズ社は客だけ集めてマージンをはねればいいことだ。主催者としてのプライドはないのだろうか。

今回も「ガイドのミス」を強調している。ガイドにどんな判断を迫ったのか知らないが、問題のある状況(天候など)が起こったとき、どのように連絡を取り合い、日程調整や行程変更をすることになっていたのか、その対応方法をちゃんと準備していたのか、リスクを検討していたのか、そのためにアミューズ社がやっていたことは何なのか、早く追及して明らかにしてほしい。
ガイドのミスがどれほどで、会社のミスがどれほどなのか、テレビからの情報では本当のことは分からない。日中関係もうまくないからますます、中国人ガイドに責任転嫁して逃げるようなことはないようにしてほしい。

一方で、参加した人たちはアミューズトラベルがどういう会社なのか知らなかったのだろうか? トムラウシ直後も今もこの会社のツアーに参加する人がたくさんいるようだ。私には理解できない。
コストを徹底削減して手抜きし、東京のデスクからの遠隔操作で簡単に山岳ツアーが催行できるということに、消費者も少し疑問を持った方がいい。自分の身は自分で守らねばならない。
写真/東京都桧原村(2003年)(本文とは関係ありません)
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医者というものは

2012-08-31 | なんとなく報告

薬をもらいに医者に行った。
最近は鍼に行けるようになって極力医者にはいかないけど、やはり薬がほしいときがまだある。

前に同じ症状で飲んでいた薬があるけど、いろいろ種類があって
それぞれ効用が違っていて、どれが適当なのか分からない。
(ちなみに頭痛薬ではない)

初めて行くお医者さん。
先生は、薬のリストを私に見せて、「どれがいいですか」と聞く。
「う~ん、よく分からないんですけど……」と言っても
薬の効用をそれぞれ説明して、どうしましょう、と言うだけ。

日本の医者、特に町医者は、薬を処方するのを唯一の仕事としていると思っていたけど、それすらしないなら、一体何のために存在するのだろう。
症状を聞いて適切な薬を医師として選ぶ、という考えがないようなのだった。
薬局の販売員なの?

甲高い声で一方的に早口でしゃべるし
もう二度と行きたくない。
私の中で、医者の権威はどんどん失墜している。
なんだか権威にあぐらをかいていると感じる人が多くて
またこの人を頼りたいと思える人がかなり少ない。打率2割って感じ。
この医院、普通の商店や企業だったら競争に負けるだろうな、ってよく思う。
なのにみんな行っていて決してつぶれないんだから不思議。

商売・ビジネスの仕事の平均点より、医師の仕事の平均点のレベルはずっと下回っていると思う。
ただそれが、医学部を卒業しないといけない、特殊な能力を要するものだと思われていることで、尊敬されている。不当に尊敬されている気がする。
ビジネスをしている人だってみんな特殊な分野の仕事をこなしている。
おそらく昔の医者はこうじゃなかったんじゃないかと思う。


印象としては、部分にばかり目が行ってる感じ。
部分をチェックするけど、そのチェックが1カ所しかなかったり、
全体を見ようとしてなくて、「勘」ってものがないのかな(あるいは、使わないのかな)、ということ。
私は医学は素人だけど、患者として、ちゃんと診られてない、と思うことが多すぎる。
今日も、「あー、またハズレ」……。

それに今は、みんな自分の病気のことはネットの情報で真剣に研究しているから、医者の方がその病気に関する情報が少ない、ということがよく起こっている。


もちろんいい医者もいる。
こんな状況だから、いい医者は(ある意味、普通の医者は)目立つ。
(今日テレビで見たドクターGの先生(救急)は素敵でした)


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リニアと原発

2012-07-01 | なんとなく報告

一昨日、北海道や北陸、九州で新しい新幹線を作るということがニュースになっていた。
街頭でインタビューされた人の何人かが「必要ないと思います」と答えていた。
必要あるかないかは真っ先にそこに住んでいる人の意見を聞けばいいのだが、
新幹線についての短いニュースの中でそれだけの反対意見を報道しているのに
リニアについてのそういう声をマスコミの中で聞いたことがないのはなぜなんだろう。
(考えてみれば、必要ない→関心ない という構図なのかもしれない)

現在の計画ではリニアの駅が私の家の目と鼻の先に出来そうな感じで
行政や商工会議所や市会議員の方々みんな、長年の念願がかなったと、大喜びされている。
が、住んでいる一般人は、その話題をあまり口にしないし
たまに聞くと、みんな「なくてもいい」とか「電磁波が心配」と小声でささやく。
みんな無関心を装っているようだ。

それにしても、電力が全然足りない、という理由で原発を再稼動しておいて
さらに計画停電の心配までしておいて
片方でリニアの計画を進めているという不整合、
どういうことなのだろう。キツネにつままれたような感じだ。
リニアを走らせる電力はどこから出てくるの?
原発稼動が前提でなければ、そんな計画はありえないだろう。
計画停電が起こる状況ではできるわけがないし。
とにかく最初から原発稼動ありきだとしか思えない。
このままリニアが造られるのを黙って眺めていれば
いつのまにか原発を続々稼動させることになってしまって
どうにもならなくなるだろう。

さらに、増税。
増税は国が滅びる基。増税はとにかくやめるべきだ。
仕方ないんじゃないの、と言っている人の気がしれない。
許しておけない無駄づかい。素人だから見える部分がある。
JRのリニアにだって税金は投入されるはずだ。
この国の上ほうの人たちは、わけのわからないおろかなことをたくさんしてくれている。
もっと小さな国に戻れないのだろうか。



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昨日の大事件とは

2012-06-16 | なんとなく報告

昨晩23時50分から、NHKの時論公論では水野倫之解説委員が
原発について解説するはずだった。
それが、オウム事件の解説に変更されてしまった。

確かにオウム事件は社会を揺るがす大事件だったけど
私としては、昨日はやっぱり原発でなきゃ、と思う。

水野解説委員の番組は18日月曜日に放送される予定。


シーソーが、原発稼動の方向にぐーんと傾いてしまった感じ。
どうなってるの日本。

震災で日本国民のすばらしさが讃えられたけど
実はすごいバカなんじゃないか日本。

中には仕事や生活のため(経済的な)に原発稼動してほしい人たちもいるけど
国民の大勢としてはもう要らないというムードだと思う。
国のトップの人たちとの意識とは、差がある。
上のほうの人たちはどうしてもっとシンプルにやろうとしないのだろう。



屋敷に大岩。大岩にはパワー。よって、不動明王。
お不動さん、原発どう思います?
岐阜県美濃市片知で


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