山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

雲ひとつない空

2012-07-31 | めぐる季節と自然

朝から雲ひとつない青空。
これをいい天気と呼ぶのかどうか?
カンカン照りの猛烈に暑い日になりそうです。

ブログのカレンダーの赤い色付けが一瞬
天気予報の晴マークのように感じてしまった。
梅雨明け十日はとっくに過ぎたけど、まだまだ晴が続く。

高校野球もオリンピックもこんなに暑い時期にやっているなんて。
夏休みだからこうなるのだろう。

この一年で一番暑い時期は学校や会社にこもって静かに勉強・仕事することにして
もう少し気候のいいときに休みにしたほうがいい。
こんな時期に休みでも何も活動できない。
……と、昨日と真逆のことを思う。

テレビはオリンピック一色。
でも、普通の時間に普通にニュースやってほしいと思うのは
私だけだろうか。


ウグイスがさえずっていましたが今はやんで
アブラゼミが鳴き出しました。
キジバトも鳴いています。


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酷暑を乗り切るバカンスとラマダン

2012-07-30 | めぐる季節と自然

リョウブの白い花が咲き出した。
アジサイに似た、白いノリウツギも家の周りで咲き出している。
この花は高いところから咲き始めるので、7月の半ばには野麦峠周辺ですでに咲いていた。
この花たちが咲き始めると、山の色が変わってくる。もはや鮮やかでみずみずしい緑色ではなく、茶色味をおびてくすんでくる。
これから紅葉時期までの山の遠望は、あまり見るべきものがない。

エノコログサが出穂してきた。名古屋ではとっくにしているが。
そうするとバッタ系のキシキシいう虫の声が例年し始めるのだが、
今年はまだ聞かない。


かんかん照りで地面が乾いてしまっているので、雨が降ってほしいと思う。
ほんとうに、降る時と、照る時と、人間の思い通りにはならず、
気温にしても降水にしても、不均衡があるからこそ
さまざまな流れが起こり、そこで生まれるものもある。


こんなに暑いと、日本もやはりヨーロッパ式に、梅雨明けからお盆過ぎまでの1カ月ほど、
バカンスにして会社を休みにして、どこかへ逃げたほうがいいんじゃないかと思う。
(それで日本の経済がどうなるとかどうこうとかのまじめな話はちょっと置いておいて)
今日は鍼の先生が、外に出るとバテるから室内にひそんでいると言っていた。
私だけじゃなかった。
それぐらいしないと夏を乗り越えられない感じ。
野外作業をしている土木系の人などには、ほんとうに頭が下がる。

そういう私も数年前はかなり土木チックな森林調査を、酷暑時に何回かやった。
その頃の自分を尊敬してしまう(笑)。


インドネシアでは数日前からラマダンという断食月に入った。正確には、インドネシアのイスラム教徒が、であるが、国民の大部分がイスラム教徒であるから同じことだ。
これは太陽がある時間には断食をして、騒いだり怒ったり泣いたりせず静かにして過ごし、日が暮れてから夕食を食べお祈りをし、明け方3時ごろから食事の支度をして日が出る前に食べる、という、夜中活動するライフスタイルを1カ月続ける、いわば「夜行生活月間」である。

そんなんで昼間会社に行けるのか、と思うけど、大会社のことはよく分からないが、日本と違って企業に勤めている人というのが、ジャカルタなどの本当の大都会を除きとても少ないので成り立っているのだろう。

日本がこう暑いと、ちょっと日本でもラマダンをやったほうがいいのではないかと思えてくる。いや、やったほうがいい、どころか、そうせざるを得ない日が来るんじゃないかと妄想したりする。

この期間は鉄道も断食ダイヤにして昼間本数を減らし、デパートなど商業施設も閉めてしまえば、結構節電できるんじゃないか。
原発ゼロになった日には、盛夏にはちょっと考えてみましょう。


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灼熱の日

2012-07-28 | めぐる季節と自然
昨日よりさらに暑い。暑いというより熱い。

朝から少し頭痛だったのに、正午少し前から車でちょっとそこまで買い物に出たら
ひどい頭痛と吐き気になって、帰ってきてダウン。
しばらく寝ていても治らないので薬を飲んだ。
結局丸一日何も仕事できない日になってしまった……。

私の場合、暑いと頭痛になることは分かっている。
こんなので病院に行ったりしたら熱中症と診断され
ニュースで報道される患者の数が増えてしまうんだろう。

車だから冷房かけていけば大丈夫と思ったのが甘かった。
じりじりと焦がすような日差し。街の路上を歩くのは不可能だと思えるぐらい暑い。
山の中の樹々の間の土の道なら全然違うだろうけど
アスファルト・コンクリートの路上にいるのは
土鍋の中で熱せられているような感じ。本当に死んでしまうと思った。

日本では北海道と沖縄以外、夏のオリンピックをやるのは無理だろう。



同じ場所に行って、知らず知らずのうちに毎回撮ってしまう木とか物とか景色とか
よく知っているんだけど見るとつい撮ってしまう花がある。

この写真もそんな木。
帰ってきて、あ、また撮ってる、と気付いた。
野麦峠のブナ。


野麦峠から岐阜県側に下りていく6kmの小径、
とてもいいところです。
休日に出かけても数人にしか会いません。


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ウナギ熱

2012-07-27 | めぐる季節と自然

山里の人は基本的に狩猟採集が大好きだ。
私の知人で狩猟採集を極めているお兄さん(おじさん)は、
春のフキのとう、ワラビ、各種木の芽、モウソウチクの筍、ハチクの筍、フキ、
川では鮎、イワナ、アマゴ。9月から11月にかけてのキノコ、冬はかつては狩猟と、次から次へと自然が与えてくれる恵みを得て、それを料理したり保存したりする技にもたけている。これこそ山に生きる人の鑑だと思う。
縄文時代なら彼は大モテだろうが、今なぜか独身だ。

そういうような男たちが、特に目を輝かせて語るのが
「昔、川ででっかいウナギをつかまえた」という話である。

ウナギは釣ることもあるが、大体は川にしかけをかける。
数日間川に籠のようなものを沈めておくとウナギが入っているのである。

昔の川はきれいで豊かだった、という文脈で語られるのだが、
実はこのウナギ、もっと昔、戦前にはいなかったのである。
戦後、漁協が川に魚の稚魚を放流するようになって、ウナギも放流されたということだ。

もちろん、ウナギは川で生まれて海に行き生まれた川に戻る習性があるらしいから
本当の天然うなぎというのもいただろうけど、ものすごく稀だったに違いない。


けれど、川ででっかいウナギを獲って、食べたらものすごくおいしかった、という話は、本当においしそうだし、いい話だ。



インドネシアのウナギ談義を別ブログに載せました。よかったら見てください。
聞いた話が本当であれば、巨大ウナギが生息しているらしいけど、目撃はしていません。
私が担がれていないことを願うのみ。


写真/ハンショウヅル


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ホトトギスいまだ逗留

2012-07-27 | めぐる季節と自然

ホトトギスを聞かなくなって何日になるだろうと数え始めた途端、
ホトトギスの啼き声。
気持ちが伝わったんだろうか。不思議。

夜中眠っていて気付いていないだけで、きっと啼いているんだろう。
こんなに暑いのにまだいるってことは、もう高原へはいかず
ここで夏越しするにちがいない。

今はアブラゼミが鳴いています。


今日は強い日差し。きのうよりもっと暑くなりそう。
暑さのためか、連日頭痛。


写真/山形県金山町の古民家の庭
 オミナエシやオニユリなど野原の草が咲き乱れる

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梅雨明け十日

2012-07-26 | めぐる季節と自然

酷暑が続く。日本のこの暑さ、ほとんど災害に近い。
毎日何人かの人が亡くなるのだから。
梅雨の豪雨に続き、酷暑という災害。
大変です、日本。

せめてその他の災害がなく平和であることを願うしかない。


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ウツボグサ属の白花

2012-07-25 | 植物

ヒグラシが今、最盛期。朝5時前と夜7時ごろ、盛大に鳴いている。
ネムノキは今日、白っぽい花になっていた。明日はきれいに咲くのかも。

今日も暑い日だったけど、それほど強い日差しでもなく、まだ耐えられるほうだ。
あれこれ忙しいのだけど、早朝、少し庭いじりをしていた。

先日、不意に、裏庭のよく踏みつけるところに
ウツボグサの仲間で白い花の咲いている草が生えているのを発見。
花序はビー玉ぐらいの大きさだから、ウツボグサと形は似ているけどうんと小さい。
マット状に広がっている。

以前にも2回ほど見たことがある。1度目はもう15年ぐらい前、
かなり山奥の民家の前の草地だったので
珍しい野草だと思って調べたけど、分からなかった。
おそらくは園芸植物だと思う。けど、園芸店で見かけたことがないし、
名前が分からない。
セイヨウウツボグサというのがあるようだけど、大きさがよく分からない。

問題は(問題じゃないけど)、どうして突然我が家に生えたのかだ。
その場所にどこかから土を持ってきた覚えはないし
うちの近所で見かける草でもない。

ほんとに不思議なのだけど、真っ白で、かわいくて、初めて見たときから
大好きだったので、ちょっと植え替え。増えてほしいと思っている。

わざわざ買ってくる園芸植物より
野草のきれいな花を庭に咲かせたいと思っているので
ムラサキサギゴケ、キランソウ、タチツボスミレ、スミレ、ウツボグサも
増殖計画中。
ヤブカンゾウは7月初めから咲き出して、まだ咲いている。
花壇に植えるとものすごく大きくなって、まるでカンナのようで見事。


写真は、ウツボグサ。峠近くの日当たりのよい道端に
たくさん咲いていた。


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果物と水と

2012-07-24 | めぐる季節と自然

今日は、初ミョウガ。
探せばたくさんありそうだったけど、蚊よけをしていなかったので
採りやすいのを2つだけ採った。


今、果物売り場でよく見かけるのはプラムの類。
6月の梅から始まって、すもも、プラム、あんず、みんな同じ仲間。
それに桃が続く。

一年中いろいろな果物が出回る日本、豊かだと思う。
日本だけではないとすると、この地球。

ブルーベリー、ブラックベリーなどもある。
西瓜、メロン、桃の後はぶどうになって、梨、りんご、柿。
その後さまざまな柑橘が続く。
柑橘って、みかんが代表であとはあまり意識していないのだけど、
和歌山や四国や九州や、南のほうに行くと
ほんとうにいろいろな柑橘がある。
道の駅に行くと知らない柑橘がたくさん並んでいる。
南の地方の人にとっては当たり前なのか。

春になると、ポンカンやイヨカンがあって
それからイチゴ。
そのほかよその国の果物。


食べもののことだけではなく、なにより日本は水の国だと思う。
災害で断水したときを除けば
明日の水を心配するということがない。
日照りで水不足ということはあっても、
そんなに長い期間ではないし、明日飲む水が手に入らないということはない。
水は空気のように思っている。

この豊かさの中で、
さまざまな食べもの、すなわち、植物や動物に恵まれて
ほんとうに幸せだと思う。


昨日と今日はホトトギスを聞きません。


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徳島の柑橘は万能

2012-07-23 | あちこちの特産品

本日、待ちに待った「ゆこう酢」が徳島から届きました。
ゆず酢も一緒に。
写真左の緑のがゆこう酢、右がゆず酢。
緑はビンの色です。

酢といっても、お米から醸造する酢ではなく、
果汁です。徳島では柑橘の果汁のことを、お米からできた米酢に対して、木酢というそうです(生だから生酢(きず)だという説もあるとか)。

上勝町の知人の原田さんによると、
時期的に、すだち酢→ゆこう酢→ゆず酢という順番で、
今はまだ時期ではないのですが、品物は売られています。

ゆこうという柑橘、全くなじみがないですが
実は昨年徳島を訪れたとき、あちこちでこの「ゆこう酢」が売られていたのです。

写真ではラベルがよく見えませんが、
「手絞り ゆこう酢 無農薬」と書いてあります。
道の駅では、いろいろな生産者の方が、ご自分の名前を入れて
競うように売っていらっしゃいます。
昔から家庭で作られているんでしょうか。
これだけの量の果汁を絞ろうと思うと、相当たくさんのゆこうが要るんじゃないかと思いますが。

で、買ってきてみたらすごくいいもので、手放せなくなってしまったのです。
なくなったので頼んで送っていただいたというわけです。

とにかく何でもかんでもゆこう酢をかける。
焼き魚だとかカツだとか、普通にレモンをかける状況で使うのはもちろんのこと。

喉がかわいたとき、水の中に少し入れて、すっぱい水(お湯)として飲む。
夜はお茶を飲むと眠れなくなるので、これをよくやります。
ただし、本当はすっぱいものは体を目覚めさせるので朝のほうがいいらしい。

夏のサラダはみんなこれです。
生魚と生野菜を一緒にあえたサラダなんかにかけたら、最適です。
ドレッシングには必ず入れています。
ポテトサラダにもOK。

アボカドともよく合います。
てか、アボカドにはこれがなくちゃ始まらない。酢ではダメなんです。(私的にはってことです)

徳島では寿司飯をこれでつくるそうです。

パスタにもよく使います。
アボカドとヤリイカを和えたパスタに最高です。
また、ごくシンプルに、ゆでたパスタに、オリーブオイル、バジル、塩、ゆこう酢、
なんてのも、とってもいいです。夏はさっぱりして特にいいと思います。

レモンを買ってきてスライスして使うのは、香りもいいし、見た目もいいけど
やっぱり面倒というときがあります(実はいつも面倒だけど……)。
それに使い切らないと腐ってきてしまいますが、なかなか1個丸ごと使い切れない。

絞ってある果汁なら、長持ちするのです。
ゆこう酢がないときは「ポッカレモン」を買っているのですが
レモンがストレートな酸味であるのに対して、
味に深みがある。多分雑味が多いのだと思います。
原田さんによると、甘みがあると。たしかに。

よって、レモンでは完全に代用にはならない。

これでジャム作りも万全の態勢。

ほかにも徳島にはおいしいものがたくさんあります。
煮干とか、わかめとか、四万十の青海苔とか。
私の中では、徳島=おいしい です。


生のすだちもたくさん送ってくれたので
今日はパスタにすだちをかけていただきました。おいしかった。
感謝。






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白い花の戦略

2012-07-22 | 植物

一日中、降りそうで降らない曇り。
夜になったらとても静かです。

NHKの「ダーウィン」でインドネシアのハナカマキリをやっていて、
思わず見てしまった。
ハナカマキリは白っぽい花に擬態している。

紫外線カメラで見ると、
葉は紫外線を反射し、白い花は紫外線を吸収するので
虫にはそのコントラストが強く見え、虫は白い花にひきつけられるのだという。
ハナカマキリも紫外線を吸収している。


何度か、6月に白い花が多いことを書いた。
そういうわけだったのか!と納得。

6月を中心に、5月の後半から7月にかけて、白い花がとても多くなる。
特に木の花は白い花ばかり。
光が強くなるこの時期に、それを有効に活用しているというわけだ。

7月も、林内では白い花が多い。
先日載せた、ゴゼンタチバナ、センジュガンピ。マイヅルソウ、モミジカラマツ、ヤグルマソウ。ミヤマカラマツ、トリアシショウマ、アカショウマ、サラシナショウマ、ハナチダケサシ、ハナニガナの白花、ヤマアジサイ、ツルアジサイ……。
1カ月~1カ月半前なら、トチノキ、ホオノキ、サンカヨウ、ツバメオモト、
ヤマボウシ、ミズキ、ヤブデマリ、……。
枚挙にいとまがない。

森の中の緑と白、涼しげでいい感じ。

しかし、林内ではなく草原となるとその限りではない。
それは熱帯でも同様。色鮮やかな花がたくさん咲いている。
日当たりがものすごく良くなると、そこまで真っ白にする必要がなくなるのか
あるいは花の中でいろいろな色を使ってコントラストを作っていればそれでいいというのもあるだろうし。
もちろん全然違う戦略を取っているのもある。

ということは、林内の白い花は、
樹冠が葉で覆われて林内が暗くなるこの時期に
少しの光でもはっきり分かるよう白い色をしているのかもしれない。
夜に咲く白い花は、色に加えて濃密な香りで虫を呼んでいる。


写真/ヤグルマソウ

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霧雨の朝

2012-07-22 | めぐる季節と自然

霧雨が降り出しました。朝5時半ごろから。
この雨の感じは、秋のようです。

4時40分にヒグラシが鳴き出し、4時50分に鳴き止む。
昨日も10分ぐらい。短い。
長いときは30分ぐらい鳴くのですが。

昨晩から寒くて、トレーナーを着込んでいます。
寒いとはいってもストーブをつけることはありませんから、
ちょうどいいぐらいです。
この気温でずっといってくれるなら快適です。

先日渥美でもらってきた大きなスイカも、寒そうにテーブルの上。

今はウグイスが地鳴き。キジバトも鳴き出しました。



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ゴゼンタチバナ

2012-07-21 | めぐる季節と自然

7月21日といえば、私の子どものころは、この日から夏休みだった。
太陽がサンサンとして、気分もうれしくてサンサンとして
頭の上の雲がパーッと晴れて、
空がどこまでも高くどこまでも広いような気がしたものだ。
私はほかの子と違って、学校よりも家のほうが好きだった。

夏休み初日なので、一応6時ぐらいに起きて、
まだカンタンなページがふんだんに残っている夏休みの宿題を
カンタンなページばっかりさくさく片付けて悦に入って
ひやりとした畳の上に背中からバタッと寝転ぶ自分の姿が見える。

実際寝転んだかどうかは、記憶はないけど
そういう姿が見えるのである。

10時ぐらいになると台所から冷麦のおつゆの匂いが
これでもかというほど漂ってきた。
花かつおとお醤油のふわりとした匂い。
縁側にはすだれがかかって、
裏ではアブラゼミとミンミンゼミが鳴いていたものだ。


夏休みの10日ぐらい前から「短縮授業」というのになって
毎日お昼で学校が終わる。
その頃には毎日かんかん照りで、帰り道は暑くて暑くて
圃場整備されたばかりの田んぼの用水の
冷たい流れの中にハンカチを浸して
おでこにつけたりして涼をとったものだ。

梅雨明け十日はそういう天気が続くものだけれど
最近はそのとおりになる夏と、そうでない夏が
ほぼ半々ぐらいで続いている気がする。

昨日、ネムの花はいつにもまして濃い花色で薄闇に浮き立つようだった。
毎日4時頃ホトトギス、4時半ごろ、ひぐらし。
ひぐらしは、日の出が遅くなるのとともに、だんだん遅くなる。


写真は、ゴゼンタチバナ。
花の盛りは6月末。先日見に行ったときにはもう終わりがけだった。
草には珍しく、ミズキ科。確かにミズキの仲間にはこの時期に咲くものが多い。

花が小さくて整っていて、
それに加えて葉もしっかりした形をしているので
とても端正な姿。ちょっとおカタイ感じだけど、
御前橘という名前が似合う。

葉が4枚の株は咲かなくて、6枚の株が咲く。
葉の大きさや数と花はほかの植物でも関係があるようだ。
奥山にあるから、わざわざ見に行かないと見られない花。


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雷の通り道

2012-07-20 | めぐる季節と自然

昨日の名古屋の蒸し暑さはすごかった。
こんなところに住んでいる人がいるなんて、と、驚いてしまう。
私も前は住んでいた。よくやってたわ。

頭痛ひどいけど、そんなところに留まっていては余計にひどくなると思って
無理して中津川に逃げ帰ってきた。
そしたら、中津川も蒸し暑かった。あんまり変わらないじゃない(笑)。


夜中ものすごい雷が来た。
バリバリバリ……、めりめりめり……、ビリビリビリ……、ドンドンドン、ドーン!
グワグワグワ(家が揺れる様子)……。
が30秒おきぐらいに、次から次へと繰り返される数十分。

うちのあたりは雷の通り道みたいで、うちにも至近距離に雷が落ちて
パソコンやらクーラーやら何度か壊れたことがある。
近くのJRの踏み切りはたびたび故障して上がらなくなる
(そんなんでリニア来て大丈夫か?)

大きな岩がたくさんあって、五百羅漢などもあるのだけど
関係ある? ないですかね? 岩のあるところには磁場があるというけど。
磁場と電気は関係ないのか? 昔習ったけど忘れてしまいました。


で、大きな雷がドカーンと落ちて恐ろしかったことが過去にもありますが
昨晩ほど次から次へと、雷が束になって落ちてきたのは初めて。


今は雨も止んでいますが、重い曇り。またすごく蒸し暑い日です。
また雷が来るかもしれません。
大気が不安定だとテレビで言っています。


写真/山形県金山町杉沢

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公式に梅雨明け

2012-07-18 | めぐる季節と自然

昨日正午のニュースで気象庁の梅雨明け宣言を聞いた。
「梅雨が明けたとみられる」と。
そんなにおそるおそるな言葉で言わなくていいですのに。


やりたくない事務的仕事で、エネルギー吸い取られてへろへろ。
やろうとしてPCに向かうがすぐ違うことをしてしまう。
いやがる馬にむりやりにんじん食べさせようと
口の中に押し込むのに3時間かかった、という感じです。
やってしまえばわずかの仕事なのに。

つがれだ。


真夜中の今、だーれも鳴いていなくて、静かです。


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梅雨明け宣言

2012-07-17 | めぐる季節と自然

気象庁はまだ東海地方の梅雨明けを発表していないようですが
梅雨明けです。

ここのところ毎年このパターンが続いている。
数年前気象庁は「梅雨明けがこの日」と日にちを決めるのはやめて
1週間ぐらいの期間で考えるようになったのだけど
それはもしかして、梅雨が明けたと思われる日から1週間ぐらい過ぎてから
梅雨はもう明けちゃっていますと報告することになった、ということなのだろうか。

ただし、昨年だか一昨年だかは、
私が梅雨が明けたと思ってからしばらくして
また雨の日が続いた。
昔はそういうのを戻り梅雨と言って、
梅雨明けだとうそぶいていた(私のような)人を救済するようになっていた。

まあ、梅雨前線は人間の予想は無視して
行ったり来たりするということですね。


どちらにしても、かんかん照りの夏の日が、とうとうやってきました。
西瓜の夏、そうめんの夏、風鈴の夏、アブラゼミの夏です!


明け方ホトトギスが鳴いていました。高原には行っていなかったようです。
ヒヨドリもやかましかった。
今日はイカルも鳴いて、今はアブラゼミがジージー言っています。


写真は、センジュガンピ(白色の花)。後ろの青黒い実はサンカヨウ。

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