山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

イタリアンパセリが密密

2020-05-28 | 植物利用

ポットに3粒イタリアンパセリの種を蒔いたら10日ほど経っても芽が出てこないので、種が古くて発芽率が悪いせいだと思い、追加でバババババッと蒔いておいたら、みんな出てきました。どうしてくれるのよ。

確か数年前にやったときもそんな感じだったような。発芽適温が結構高いのか? セリ科で直根なので移植できないとか言われているけど、小さいうちなら問題なくできます。しかしこんなに全部は要らないなあ。移植するのもめんどくさい。

イタパセの株は結構大きくなり、夏にはわさわさ茂るので、1株あれば十分。縮れたパセリは結構苦くて薬味にしかならないけど、イタパセは炒め物にしたりして、普通の葉物野菜として食べられる。真夏のお助け野菜です。本来のパセリはこのまっすぐのイタパセで、縮れたものは後でできたと聞いていますが、日本では初めに縮れた方がポピュラーになったのはどうしてなのでしょうか。

ベトナム人のクーちゃん(仮名)の畑にはありとあらゆるといってもいいぐらい、いろいろな香り野菜が植えてあります。パクチーはもちろんのこと、イタリアンパセリ、レモングラス、なんか知らないけど葉の細いパイナップルみたいなの、なんか知らないけどタデ科の葉っぱ、シソ、セリ、などなど。うちの下の市民ふれあい農園を借りて、2キロぐらいの道を自転車で通ってくるのだけど、野菜作りが好きというだけでなく、そういったものが日本で手に入りにくいから作ってるということもあるのかもと思う。

昨日は帰るときに手に赤ジソの葉を持っていた。赤シソといっても、こぼれ種でできた、青ジソと赤ジソの雑種みたいなの。日本人は赤ジソなど梅干しやジュースづくりに使うだけでむしゃむしゃ食べたりはしないけど、彼女は料理すると言っていた。

セリなどは採ってきたものを発泡スチロールのトロ箱に入れて水耕栽培している。そうするとセリの葉が巨大化する。その葉っぱは鍋物にしたりいろいろに料理して食べるというので、ネットで見てみたら、セリはベトナム野菜の王者みたいなものなのだった。日本ではおひたしぐらいで食べるだけなのに。私も来年からはセリをどんどん食べようと思う。

セリはふれあい農園のふちにも生えている。クーちゃんはそこにしゃがんで「これ食べれますよぉ」って言うんで「うん、知ってるよ」と言うと、「日本人は畑で採れるものしか食べない。野に生えているものは食べない。どうしてですか」と不思議がっている。考えてみると、タラの芽やコシアブラやワラビは人気あるけど、セリをむきになって採っている日本人をあまり見ない。

クーちゃんの畑には、ほかにも、空心菜、ズッキーニ、スイカ、小松菜、トウモロコシ、キュウリ、パパイヤまである。「パパイヤは全然大きくなりません」と恥ずかしがっている。2畝(60坪=200㎡)の畑を毎日鍬を持って耕しており、誰よりも熱心だ。すごいなあ。そのうち農業法人でも始めるんじゃないかと思うことがあるけど、旦那さんは企業のエンジニアなので、農業者にはならないだろう。それにしても、あんなに作るなんて、単に食糧自給のためではなく、やっぱり畑が好きなのだろう。

さてと。密密のイタパセどうしようかなぁ。

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草刈機

2020-05-25 | 植物

草刈機の音が嫌いだ。それに加えて草刈機の排気ガスのにおい。かなり遠くから流れてきて家の中に充満している。このにおいが苦痛。けど草を刈ってくれてる人がいるんだから、文句を言ってはいけない。ここだけの話である。本来自分が草刈機を購入して道端の草など刈らなきゃいけないのだけど、自分の家の草まで隣人に刈ってもらう始末である。けしからん。

草刈っている人だって排気ガスのにおいは嫌いだろうけど、私は特にあのにおいに弱いようで、子どもの頃は車の走る道路まで行っただけで気分が悪くなりバスに強烈に酔ったし、今もガソリンスタンドで給油してるときは窓を閉めている。幸いにも最近充電式の電動の草刈機ができてるので、買うならそれだなと思う。けど、馬力が弱いと知人が言っていた。

草刈機を使うのなんてみんな嫌いだろうと思うのだが、中には好きな人もいる。やたら草刈機を使いたがる人もいる。人はいろいろだ。

草刈機の音とにおい、もう1時間ぐらい続いている。今さら窓を閉めても遅い。今度から気づいたらすぐ窓を閉めよう。

 

写真/ムラサキサギゴケ。2020年4月。今はもう花の時期はほぼ終わった。APGⅢ分類ではこの仲間がゴマノハグサから分離して、ハエドクソウ科になった。見間違いがちなトキワハゼも同じ仲間(同じサギゴケ属)。ウリクサやアメリカアゼナはアゼナ科になった。私の中ではアメリカアゼナとトキワハゼが似てる気がしていたけど、別れてしまった。

 

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ノビルの芽はニンニクの芽

2020-05-24 | ネギの仲間 アサツキ・ラッキョウ・ノビル・ヒトモジ…

ノビルの芽はニンニクの芽ではありません。ノビルとニンニクは別の植物です。

でも、同じように食べられるのです。

芽と言われますが本当は「花茎」。つまり、花の付く茎のこと。野菜として売られているニンニクの芽は、先端の花の部分が切り落としてあるのです。

 

今、ノビルの芽が旬。葉は目立たなくなっているのに、花茎がにょきにょきと、あちこちに出ています。

軽くゆでてから炒めると、ニンニクの芽のように少し甘みがあり、歯ごたえもいい。細いのでちょっと草っぽい感じはありますが。

また採ってこようと思います。

 

ノビルは芽も葉も鱗茎(球根のようなところ)も食べられるお得な野草です。

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密植する人々

2020-05-13 | 植物利用

密である。

豆が密である。

一体どうしてこんなに密植するのか。豆を蒔くなら2、3粒を一緒に。それを30㎝ぐらい離して。それが日本人の常識。だと思う。

しかし、所はラオスである。ラオス人は種がもったいないとか、種代がかさむとか考えないらしい。経済感覚がないのだろうか? そもそもこんなに芽が出てきたら、間引きするのも大変だ。いや、しかし、もしかして間引き菜的に食べるためにこんなに蒔いているのだろうか。この豆の葉自体が野菜なんだろうか。

で気がついた。豆苗だよこれは。日本で数年前からスーパーに並んでいるパック入りの豆苗。そのメーカーはもやしのトップシェアを誇る我が町のサラダコスモだ。もやしの発想からその会社が豆苗を考えたのかと思っていたけど、豆苗の発祥の地はラオスだったのか。

スーパーで売っているパックの豆苗は、根をとっておいて水をやるとまた芽が出てきて食べられる。我が家でもそうして育てて一昨日切って食べたのだけど、この時点で収穫すると、買ってきたものより軟らかくておいしい。

どうやらラオスの人たちは、豆を豆としてではなく、その葉を野菜として普通に食べているらしいのだった。

ラオスでは種が安いのかと思ったら、市場で見ると結構高い。さすがに1袋に50㏄ぐらい(多分300~400個)入っているけど、高いには高い。それでも種をたくさん蒔いて芽を食べたいようだ。

空心菜も同じである(上の写真)。1か所に3粒ぐらいまとめて、こんなにたくさん蒔いている。ざっと見て150個ぐらいは蒔いただろう。空心菜はつるがとてもよく伸びて大きな株になり、困るほど四方八方に伸びるつる(茎)の先をいくらでも収穫できる。この面積なら2本あれば充分だ。なのにこんなに蒔くのである。これも間引きして食べるのだろう。繰り返すが、種代がかかりすぎる。大きくなるまで待てないのだろうか。

ラオスの東隣にはベトナムがある。うちの前の市民農園を借りているベトナム人一家があるのだけど、やはりこんなふうに空心菜を蒔いていた。今度、なんで芽が食べたいのか聞いてみようと思う。多分、彼らにとっては当たり前すぎて、うまく答えられないんだろう。

*写真/ラオス北部・ポンサーリー県の市民農園(2018年)

 

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梅とたわむれる

2020-05-10 | たべもの・台所

昨年はうちの地方は梅が不作で、うちの梅もバケツ2杯にも満たないほどしか採れなかった。今年はかなりなっている。あまりなってほしくない。昨年ぐらいでちょうどいい。そんなになってくれても食べきれないからだ。

山間地の先輩女性たちは「全部採らなくていいんだよぉ、そのままほっときゃあ」と言われるのだけど、採らないと悪いことをしているような気持ちになる。したがって、1か月後に訪れるその時期を思うと憂鬱である。せいぜい作業しやすいように木の下の草を刈ったり要らない枝を落としておきたいものだ。しかしそれも、思うだけで結局その日を迎えてしまいそうな悪い予感がする。

今日は雨で庭の草など取れないので(やった!うれしい)、この機会に思い切って、前に漬けた梅酒と梅ジュースの梅を引き上げたのだった。もう、どれだけ食べても食べても、梅は切れることなくある。そして、なんと梅酒が2瓶、だめになっていた。意外なことに梅ジュースの方は大丈夫である。梅酒は砂糖が少し控えめだったからか。焼酎よりも砂糖の方が保存には役立つということなのか。どっちにしても梅酒はそんなに飲めるものではない。このところ寝る前に大匙2杯ぐらい飲んでいるのだけど、それ以上は無理である。

梅ジュースの梅は引き上げてそのまま食べればいい。隣の奥さんなど、ジュースより梅を食べるのが目的で砂糖漬けにするそうである。しかし、梅酒の梅はやっかいで、そのまま食べてもおいしくない。梅のエキスが抜けきっていて味もそっけもない。梅ジャムにしてもあんまりいい味にはならないし、何より種がはずれにくくてめんどくさい。梅ジャムを作るならやはり、梅酒のだしがらじゃない新鮮な梅で作った方がおいしい。

それでも、だしがらになった梅でもまんまるくて、捨てるにはなんとなくしのびないので、いつも悩んでしまう。そこで思いついたのが、梅酒の梅の砂糖漬け。まあ、2番だしというのか、2番せんじというのか。梅酒から取り出した梅を瓶に入れて適当に砂糖をかけて3、4日おいておくと、梅シロップができて、梅もおいしく食べられる。ジャムにしてもおいしくない梅だったはずなのに、このやり方だと意外においしい。もちろんアルコールが入っているので夜のデザートである。

こうして食べるべき梅は本当にありすぎるので、仕方ないので冷凍庫に入れられたりする。梅酒も梅ジュースも保存食のはずが、冷蔵庫や冷凍庫を利用するというのは、本当に堕落している。そして梅は一年中切れることがなくて、もしかして一生切れることがないのかもしれないと思う。

 

*写真/スイバ 2020年5月上旬

 

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ジャーマンアイリス・ドイツアヤメ

2020-05-09 | 植物

ジャーマンアイリスは花菖蒲と同様、いろいろな色のものがつくられて売られている。今日は近所の家の庭先に薄いオレンジ色のものを見つけてハッとした。青系じゃないと許せない気がするのだが、意外にもその花はきれいだった。また別の家には大型のクリーム色のがあった。その形は、私が子どもの頃の家の庭にあった「イチハツ」と全く同じで、イチハツってジャーマンアイリスと同じものなのかなと思って調べてみたら……。

私の思っていたイチハツは、イチハツではなかった。ドイツアヤメといい、要するにジャーマンアイリスである。

子どもの頃、チューリップがはらりと散るころにその花は咲きそろった。白と紫があり、いささかもったりしているのだが、花壇の端にずらりと並ぶさまは、春から初夏へと光がきらめき始める季節の情景として、色鮮やかに脳裏に刻まれている。母はそれはイチハツだと言った。学校へ持っていきたいと言うと、「すぐにしぼむから」と勧めはしなかったが止めもしなかった。ぎしぎし増えてくるので、たまに株分けして捨てていた。その姿もよく覚えている。

そのドイツアヤメはもう家にはないけど、たまに山奥の田舎の畑で見かけることがある。母が植えた昭和40年頃には流行っていたのだろう。ネット情報によると、明治期に日本に入ってきたものらしい。今度見かけたらその家の人に、「この花をなんといいますか」と聞いてみたいのである。イチハツとして通っているのかもしれない。

その後、昭和60年代に庭に植ええたのが、上の写真のジャーマンアイリスで、これもその当時大変流行ったようで、今見かけるジャーマンアイリスの中では最もポピュラーな気がする(少なくとも私が見る限り)。紫なのか何なのかはっきりしない色だ。私は昔の単純な紫と白のドイツアヤメの方をまた植えたいと思う。けど、ない。昭和60年代に家を建て直したとき、昔のドイツアヤメがなくなってこのジャーマンアイリスになってしまったのだが、母も心中、昔の方が良かったと思っていたに違いないと今思う。今度会ったら聞いてみたい。

まあ、なんというか、何十年もイチハツだと思ってきたのがドイツアヤメであったことがショックである。そして、それを知らないままあの世へ行ってしまった母に教えてあげられなかったことが残念である。

下の写真は、よそのうちのもの。アヤメなのかカキツバタなのかノハナショウブなのか……、そのどれとも少し違う。園芸種として改良したものなのか。ジャーマンアイリスではない。

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純白のコバノガマズミ落花

2020-05-07 | 植物

アプローチの石段を下りていったら、小さな花がたくさん落ちていた。昨日の雨で、コバノガマズミが散り始めたのだった。径6mmぐらいの梅型の花びらの散るさまは、ちょうどスパンコールを散りばめたようだ。コバノガマズミってこんな花だったんだと改めて気づく。

花弁がこのようにつながっている花は意外と少ないと思う。桜も椿も、花弁は一枚一枚離れている。ハコベもアヤメもチューリップもスミレも離れている。くっついているものといえば、キキョウやリンドウがある。

コバノガマズミは以前の分類(クロンキストン体系)ではスイカズラ科だったのだけど、今(APG体系)の分類ではガマズミ科になった。スイカズラは花が筒形になっていて、ガマズミとは全然花の形が違う。けれども、花の形のことを言い出すと、オミナエシなんかもスイカズラ科に入ってしまったのだから、まったく混乱してしまう。確かに、オミナエシの花を図鑑でよく見てみたら、花弁はそばぼうろ型でぐるりとくっついている。ガマズミを草本にした形に見えるといえば見える。

今日はコバノガマズミにわりとよく似たオトコヨウゾメが林内に咲いていた。わずかにピンク色がかった、私の大好きな花だ。今の野山は、ちょっと歩いただけで見るものがありすぎて、なかなか遠くまで行けない。

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大賑わいのホームセンター園芸コーナー、コバノガマズミ

2020-05-05 | 植物

いまだかつて見たこともないような混雑だった、5月1日のホームセンター。

駐車場の空きを探すのも大変なほど。

こんな地方のまちに、こんなにたくさん人がいたのかと驚く。

この時期にホームセンターに来る人の大部分は、園芸コーナーにいる。野菜や花の苗を、みんなGWに植える。

外出できない日が長期化するので、みんながガーデニングや家庭菜園に精を出すことは予想していたのだが、いやはや、すごい。お客さん同士離れて買うことなんて不可能であった。

そういう私は、手袋と土を買ったのだけど、普通のそのまま使える園芸用土は売り切れで、黒土を買うしかなかった。

 

うちの前には「市民ふれあい農園」という遊休農地を活用した貸し農園がある。1区画が1畝(せ)(=30坪、100㎡)で、2区画借りている人が多く、現在の利用者は7名である。そこに接した2坪ほどのうちの地面を手入れしていると、どうしてもみんなが通りがかり、どうしても話をすることになる。先日も書いたように、誰もソーシャルディスタンスなど気にしていないし、マスクもしていない。しかも、ほとんどの人が高齢で耳が遠く、世間話に応対するためには、耳元でしゃべってあげないといけない始末である。ずっとほとんど人に接触しないできたのに、この連休中に一気に多くの人に接触してしまった。

まあ、会社を退職したような人ばかりだけれど、そうでない人たちも、会社が休みだったりテレワークで家にいることによって、地域では人が密になってにぎやかである。コロナが終息しても在宅勤務は前より進むだろうから、そうなると地域や家庭の色もかなり変わってくるのではないかと思う。

 

コバノガマズミが満開になった。うちに2本、勝手に生えたのがある。4、5年前はまだ小さかったけど、上にかぶさっていたコナラを切ったら一気に大きくなった。この時期に赤くなるノムラモミジとのコントラストがすごくいい。

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今どきのアサツキの球根は紫がかっている

2020-05-04 | ネギの仲間 アサツキ・ラッキョウ・ノビル・ヒトモジ…

アサツキを掘ったら球根になっていた。紫色でコロコロしている。

紫色になるのは今どきだけらしい。

球根というのは愛称(?)的言い方であって、正式には鱗茎である。玉ねぎと同じで、どこまでも剥ける構造になっている。

アサツキは本当によく増えます。

取り急ぎ。

 

*ラッキョウ・アサツキ・ノビル・ひともじ等 アリウム亜科(科・属)に関する記事 ">以下のもの以外にもあります。このブログ内で検索してみてください。

ラッキョウ、アサツキ、ノビル(2)
2020-04-29 | 植物

雪と、冬のらっきょうとあさつき
2017-02-09 | 植物

ラッキョウ、アサツキ、ノビルの見分け ネギ科というか
2013-04-29 | 植物

ラッキョウとアサツキ
2013-04-24 | 植物
ノビルの花、ラッキョウ、アサツキ
2012-05-30 | 植物
ノビルで、ひともじのぐるぐる
2010-04-26 | 植物利用
野からの収穫物 ノビルとヨモギ
2010-04-26 | 植物利用
あさつきのぐるぐる
2013-04-20 | 植物利用
ひともじのぐるぐる 熊本水前寺の甚句亭にて
2009-10-12 | 山里

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少し高いところではカスミザクラが満開

2020-05-01 | 植物

昨日の記事でうっかりミス。うちの横にある山の桜2種、あとで咲く方がカスミザクラ。(昨日の記事でヤマザクラと書いた。訂正済み)

標高600~700mあたりでは、まだ満開のがあります。カスミサクラは葉が黄緑色で、どことなく清涼感があります。

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雑木林の新緑始まる

2020-05-01 | めぐる季節と自然

周りの雑木林がスモーキーな薄緑色になっていることに気づいた一昨日。コナラとアベマキの新緑だ。本当に薄い緑色のや、少し黄緑の濃いものや、少しずつ違う色を帯び、その中に散り残るピンクの桜。コナラの芽は間近で見ると真っ白な毛におおわれていて、ビロードのように光っている。それがスモーキーな新緑の色を作り出す。

新緑の色はもちろん地域によって違う。山の植生が違うためだ。もう少し北に行くとコナラよりもミズナラが多くなり、白っぽい色が減る。また、関東の方はアベマキではなくクヌギがあり、クヌギの新緑は濁った緑色でアベマキとはずいぶん違う。南に行けば常緑樹が増えてコナラやアベマキのようなスモーキーな明るい色は減る。

この地域の新緑は日本一なんじゃないかと思う。特に、山桜が多いのではなやかだ。うちの横にはカスミザクラとヤマザクラがあるようで、10日ぐらいずれて咲く。その遅く咲く方(カスミザクラ)が散るときには本当に雪が降っているようだ。我が家の庭に降りしきる。その吹雪が一日中窓から見える。

このGW期間中、世間にはお出かけしたくてたまらない人がたくさんいる、ということが、今のコロナ騒動のテレビ報道で分かった。そういう人の多くはコンクリートで固められた都会のマンション住まいとかの人だろうと思う。この時期、単に休日だからという理由ではなく、この世界を満たしている「気」のようなもの、気候と言ってもいいけど、それが人をそわそわさせているような気がする。その気は体調をも左右していて、お出かけしたくなる虫が体内でうずくようになっているように感じる。

しかし、田舎に住んでいる人は、GW中は忙しくて忙しくてお出かけなどする暇はないのだ。畑を耕して夏野菜を植えこんだり、4月下旬から水を入れた田んぼに田植えをしたり、種を蒔いたり、草を刈ったりと、やることがてんこもりなのである。夏野菜を植えるのも簡単ではない。植える前に「手」を立てないといけないのだ。トマトを支える支柱と、雨がかからないようにするビニールの屋根が要る。

そういうわけで、テレビで見る「遊びたくてたまらない人」は、別世界の人である。

行政機関は「出かけるな」としきりに呼びかけるが、私の場合、出かけない方がむしろ人と接触してしまう。出かけるというと田舎道、山道を歩くことなのだが、家で庭仕事などしていると、誰かがやってくる。田舎の町だからなのか、みんなほとんどコロナなど気にせず、普通に話をしている。2m離れるなんて誰も考えていなさそうだ。考えた方がいいと思う。けれども、容赦なく回覧板などもピンポンを押して玄関開けて渡してくれる。回覧板を開くと、コロナ感染に関する注意をあれやこれやたくさん書いた紙が挟まっているのだが、そういうものを家々を巡回させること自体が矛盾している。いろいろなばい菌やらウイルスやらを集めながら回覧板がやってくるのである。それでもその中に布マスクの型紙などという気の利いたものが入っていて、それだけはありがたかったりする。

もうこれからは「年寄りだからスマホはできない」とか言っていてはいけない世の中になったと思う。インターネット環境は上下水道や電気同様、生活する上での基本インフラとして整備して誰でも操作できるように行政も支援しないといけないと思う。

 

写真/ヒメオドリコソウとカキドオシ(薄紫の花)。どちらもシソ科。2020年4月下旬、中津川市で。今はカキドオシの最盛期。いい花だ。

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