山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ポプラの事件

2006-08-28 | 植物
今日、事務所のそばで真っ白な毛虫を発見。体長4cm位。見たことのない毛虫だなーと思っていたら……。

仕事で市役所に行き、駐車場に白い毛のかたまりがいくつかあったので、ポプラの綿毛の時期だったかしらーと歩いていって庁舎の玄関まで来てギョッ! さっき見た白い毛虫がうじゃうじゃはっている。
振り返ると、毛虫だらけ……
玄関の中にも容赦なく侵入し、壁にもいる。

鳥肌が立った。
市役所の前には大きなポプラの並木がある。
窓から見ると、その高い枝からポタポタ白いものが落ちている。
葉は食べつくされて茶色くなっている。
白毛虫大発生。

市役所の人に聞いたら、市内の別の場所でも事件が起こっているという。
それと、今日突然始まったと。
毛虫がさなぎになろうとして大移動中なのか?
あきらかにえさのある場所から離れようとしている。

用を済ませた後も、庁舎から出ようにも、怖くてしばらく立ちすくんでいた。
うごめいているだけでも怖いのに、上から降ってきたらどうしよう……と。

でも仕方ないのでガマンして車に飛び込んだ。ぎゃーとか、わーとか、いやーとか言いながら。

インターネットで「ポプラ・毛虫・大発生」で調べたけど該当する情報はなかった。

思い出すとまた鳥肌。しばらく市役所には行きたくない。納品は郵送でしよう……。


さて、タマアジサイの全開写真です。
内側の両性花が開いて、ふわふわした感じになっています。
以上、乙女渓谷の入り口で、タマアジサイ観察でした。

タマアジサイ いい感じに見ごろ

2006-08-25 | 植物利用
タマアジサイには両性花と装飾花があります。
外側の5つの白っぽいのは装飾花といっておしべもめしべもありません。
内側にたくさんある薄紫の粒粒は両性花で、まだつぼみ。
全体としては咲いているように見えます。


明日は大きな環境教育プログラムの仕事があります。
そのため本日は早仕舞い。

タマアジサイ いよいよ外に出ます

2006-08-25 | 植物
紫色のつぶつぶの一つ一つが花です。おしべとめしべのある両性花です。
正確にいうと、この一つ一つがつぼみですね。
だから最初に見たまん丸の玉は、つぼみのいれもの。

早く外に出たくて仕方ないって感じ?
それとも恐る恐る出てきたって感じ?
ふたを開けたサイダーがシュワっと出てきた感じでもある。

左上にある白っぽいつぶは装飾花のつぼみか。


書きたいネタがたまってきました。たとえばエノコログサについて気になること。
一昨日行った旧美並村のことも。


過去に2つのブログをはしごしてこのGooブログを使うようになりました。
使いやすくてレイアウトも気に入っているのですが、
1つの画面に写真が1つしか入れられないのです。
字ももっと大きくしたいのに。

タマアジサイ 少し開いたところ

2006-08-24 | 植物
まんまるいタマアジサイのつぼみがちょっと割れて、中から花がのぞいています。
こんなふうに花が格納されてるんですね。
包み紙に包まれていたって感じです。

当たり前のようですが、花や葉の格納のされ方にはいろいろなパターンがあります。


昨日と今日、岐阜県郡上市美並町(旧美並村)の粥川に行ってきました。
長良川の支流、粥川という川のある集落です。
大変美しい川と大変古い神社とたくさんの円空仏と、土と山と川とともにがっしり暮らしてる人たちがいるところです。

タマアジサイのつぼみ

2006-08-22 | 植物
タマアジサイは標高800メートルぐらいの、日の良く当たる林縁にたくさん生えています。

葉が大きく大味な感じがするのであまり興味がなかったのですが、講座の参加者の皆さんは花を見て喜ばれました。私も改めて見て、きれいだと思いました。

つぼみも大きく真ん丸なのが目立ちます。
このつぼみの中にアジサイの花がしまってあるのです。一体どのような形でしまってあるのか不思議です。
一度引っ張り出したら二度としまえない感じ……

と思っていたら、乙女渓谷の林縁で、つぼみから花になるまでの段階を観察できました。

乙女渓谷を散策

2006-08-21 | めぐる季節と自然
文化センターの講座で森林ガイドをしています。先日は中津川市加子母の乙女渓谷に行きました。
ここは2年間ほど遊歩道の工事中で入れなくなっていたのです。今年は待ちに待った開通でした。
先日の下見では最も奥の夫婦滝まで行きました。ただでさえ標高1200mで木が生い茂っていて涼しいのですが、滝から細かい霧が流れてきて涼しいこと! 単に涼しいというより、やはり癒される心地よさです。マイナスイオンなんでしょうか。

昨年の愛・地球博で園路に細かい霧をときどき流して涼しくさせていましたが、これの真似だったのね!とわかりました。

裏木曽の渓谷の水は本当にきれいです。水が少したまっているところでは美しいエメラルドグリーンで吸い込まれそうで、見ているだけで幸せな気分になるのです。
これは見た人にしかわからない気持ちでしょう。

私はこの色を見ているとどうしても水に入りたくなります。
自分が入りたいのと同時に、天女が水浴びしているところを想像します。


ここの森林は針広混交林で、主はサワラです。広葉樹はヤマグルマ、フサザクラが多く、低木ではドウダンツツジ、アズマシャクナゲなど。また、シダとコケが豊かなのが目をひきます。
少し山を隔てた南のほうでは神宮備林といわれるヒノキ90%の山がありますが、ここではサワラです。林床にサワラの幼樹がよく育って、次世代の心配もないようです。

19日は参加者の皆さんとゆっくり歩いたので、ちょうど道なかばあたりの展望台から引き返しました。
管理棟の横の林道脇にタマアジサイがあり、皆さんの目を引きました。
次回はタマアジサイの話題を。

ちなみに今日はうって変わって渥美半島のつけねの海に行ってきました。めまぐるしいです……。

山里の夏祭り 愛知県稲武

2006-08-18 | 山里
8月14日に見た稲武の夏祭りは、お祭りが現代化する中で、伝統色が濃く感じられました。
稲橋青年と書いたハッピを来た若い衆が、山車の後ろについた太鼓を威勢よく打ち鳴らし、山車の中には笛を吹く人がいます。街の通りに山車が止まってにぎやかです。見物する人もたくさんいました。
最後は小さい山の上の神社に山車があがります。大勢で山車を引っ張り、はなやかです。

山間の本当に小さな町で、美しいものを見ました。
都会に住んでいる人には恐らく考えられないでしょう。
外国の人にも、日本のこういうところを見てほしいと思います。

ホームページもあります&イラクサの帯

2006-08-12 | 植物利用
写真は、イラクサの帯を間近に見たところ。北海道で。
手で織るんだから根気がいります。


植生調査の取りまとめや講座、会議が続き、連日寝不足でした。
仕事がたくさんあるのはうれしいことですが、さすがに続くと苦しくなります。
今日は会議をパスさせていただき久しぶりに少しのんびりしました。
とはいっても油断しているとまた徹夜になってしまいます。

そんなわけで、ほかにいろいろ片付けるべきことがあるのですが、
ついついホームページのちょこっと改造などに時を費やしてしまいました。
山里文化研究所のホームページは
http://www.yamazato4.com/ です。よろしく。


連日暑い日でした。本当に人の住める世の中じゃなくなってきたような……
昨日の街中はまるでフライパンの上みたい。

ネムノキは2度満開になる?

2006-08-08 | 植物
2年前にネムの花の写真の撮り時を狙っていたとき不思議に感じたのですが、「満開」と思う時期が2度来るのです。気のせいかと思ったら、今年もそうです。
7月の初め頃咲き出してからすぐ、見事な状態になり、その後色あせてしまいます。もう終わりかと思っていると、忘れたころまた色鮮やかに、前回よりもっと美しく咲き誇るのです。それが7月の終わり頃からです。

写真は近くにあるネムノキ。山の中ではなく、交差点の横にあるので、よく目立ちます。今日は本当に色がきれいでした。

こちらは台風は通らず、蒸し暑さだけが通過していきました。
ヒグラシの声はだんだんまばらになってきました。

イラクサの帯

2006-08-05 | 植物利用
帯というのは正確ではなく、アイヌの人が刀を身につけるときの飾りです。その刀も実際に使うのではなく、祭礼で正装するときのものです。

イラクサにはとげがありますが、夏を過ぎるととげが痛くなくなるので、その時期にイラクサを採取するそうです。

イラクサで衣服をつくるのは西洋にもあるようです。

この続きのお話はまたの機会にします。


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今週は仕事が山積してへとへとでした。何とか一週間が終わりました。明日はほんの少しだけのんびりしますが、来週半ばのある案件の納品まで緊張が解けません。
普通にゆっくりしたいですが、きっと働いている人はみんな同じなのでしょう。