山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ときどき更新

2014-10-31 | なんとなく報告

ただいまこのブログはほとんど更新していません。

こちらをぜひご覧ください→島のまにまに~インドネシアの小径~

たまに、思いがけない方から、最近更新してないね、とか、いつも見てるよ、と言われるので
本当に驚きます。感謝です。

秋に芽を出す草

2014-10-10 | 植物

1週間ほど前。オオイヌノフグリが一斉に発芽していた。
見事に一斉に発芽している。
気温と雨と光で、種子にカチッとスイッチが入る。
その後無事に育つと本葉が出てくる。



種子が発芽するのは比較的簡単だけど、発芽直後に生育できるかが結構問題なんだと思う。
そういう植物を見ていると、人間も新生児のときがきっと一番大変なんだろうと実感する。

ハルジョオンも秋に芽を出してくる。
うれしそうに日々葉を大きくしている。
気が付くとハルジョオンだらけになっている。


木曽川が濁っているらしい。御嶽山の火山灰で。
我が家ではあまり気づかないけど、中津川市内でも、坂下や付知の人が
車のガラスに薄く灰が降ると言っていた。

火山の危険への周知や情報の出し方が全国的に検討されているという。
よかった。

ブログランキング参加中
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへにほんブログ村


名古屋からノーベル賞

2014-10-09 | 植物

インスタントラーメン。カラオケ。そしてLEDは日本の発明。
今ごろやっと、LEDが何なのかちょっと知ることができた。

30年ぐらい前私が大学のキャンパスをぶらぶら歩いていたそのとき
理学部の建物の中では透明な窒化ガリウムが生まれていた。
でもそんなことぜーんぜん知らなかった。
すごいことが起こっていたものだ。
そして、それから長い年月が経ったものだと思う。
賞がもらえるのはそんなにも後なのだ。

同じ大学の中でそんなにも緊張感のあるしごとが行われていることを思うと
文学部っていうのは、つくづく、ぬるま湯みたいなものだと思う。
別に否定しているわけじゃなく、文学や哲学や美学は
人間がよりよく生きる上でとても大切なものなのだけど。
文学部はちょっとぬるいけど、
文学者、たとえば小説家なんて身を切るようなエネルギーを使っているとは思う。

発表のあった日のNHKの時論公論で水野倫之解説員が
いちはやく賞の内容、LED、そして日本の科学技術研究の課題を
とても詳しく分かりやすく的確に、そして前のめり&ハイテンションで解説していた。
数日前から準備されていたらしい。お見事。
彼も名古屋大学卒業だ。
NHKの7時や9時のニュースは常に中身が薄くて情報不足、
(いや、見どころといえば武田真一アナがいるけど、それだけで)
他局のニュース番組に大きく水をあけられているけど
みずのんはいつもいい仕事をしている。


写真はユウガギク。
秋の野菊の中では一番初めに咲き始める。水気のあるところに生える。
パラパラ咲いているとちょっとしょぼいけど
こうしてまとまって咲くときれいなものです。


ブログランキング参加中
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへにほんブログ村

秋の野の花・御嶽山

2014-10-07 | めぐる季節と自然

昨晩寝付けなくて起き出してしばらく本など読んでいたとき
体が冷えないように暖房をかけ、そのまま忘れてしまったので
朝目覚めたとき、暖房がかかりっぱなしだった。
けれどそれでちょうどよかった。

とても冷えた今朝。
空気が澄んで空が青い。
こういう日は御嶽山がよく見える。
今日も煙が見えるだろう。

最初に噴火の映像を見たとき、かっこいいと思った。
あんな大惨事になっているとは思いもしなかった。
おそらくみんなそんな思いだろう。
今にも噴火するかもしれないと思いながら登っていた人はいなかったと思う。
日本の火山に対する認識はその程度だと思う。
危険だと思われているのは桜島とか三宅島とか、その程度で。

6月に鹿児島県の口永良部島の火山に登った。
噴火口は2カ所あり、1カ所は立ち入り禁止で近づけないようになっていたけど
もう1カ所には間近まで行けた。
ただし私は硫化水素の臭いに弱くて頭痛や吐き気でうずくまってしまうので
一人離れたところで待っていたのだけど。

それから2カ月しないうち、その火山が噴火したのだった。
私たち一行が登ったときは、休日だったのに私たち以外は誰もいなかった。
口永良部島では噴火したときに登山者がいなかったから誰も被災しないですんだのだろう。

地震と同じで、火山もいつでも噴火しうるけどいつかが分からないだけなのだということを
今回の御嶽山で思い知った。
地震の怖さは喧伝されているけど、火山の怖さってほとんど言われていないように思う。

今回は本当に悲惨でお気の毒だった。ご冥福をお祈りすると同時に
みんながこれを教訓とできるようにと思う。


景色はすっかり秋になった。台風の2日ほど前に、いきなり柿の葉がオレンジ色になった。
畑の横の草むらで、野の花が咲き乱れる。
ほかの人の畑の横には草むらはないけど、
私の畑の横にはある。

ノコンギクが咲き始め、赤いイヌタデ、小さな花のキツネノマゴ
午前中にはこれに青いツユクサや黄色いカタバミが混じり、本当にきれい。
何よりもヨモギの葉がいい造形で絵を作ってくれている。

キツネノマゴは一見「大した花ではない」のだけど
こうやって散らばっていると星のようだし
絵の中で大事なアクセントの役割を果たしていて、とてもかわいい。

野の草花はどうしてこんなにきれいに絵を作れるのだろう。
野原には裸地などなく、このあたりでは冬以外は常にきれいに緑が地を覆うようになっているのだ。何かがなくなれば、何かがその代わりに裸地をかくす。いや、植物にとっては太陽光を得る競争のために、一面の緑地を作っているわけなのだけど。

ブログランキング参加中
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへにほんブログ村