山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

RICOH  GX200 の問題 およびKiss&シグマについて

2009-08-29 | なんとなく報告
山里とは全く関係のない私的話題で失礼します。


インターフェースのすばらしさのとりこになって買ったRICHO GX200だけど、カメラ素人としては全く考えられないような大きな欠点に今頃気付いて愕然としている。
残念でならない。

問題その1は、シャッタースピードとISO感度のこと。

今ではほとんどのコンパクトデジカメが持っていると思うが、ISO-Auto という、明るさに応じてISO感度を変えてくれる機能がある。
暗いところで写真を撮ることが多いので、もう1台のKissの持っていないこの機能は便利で、これがいいところだと思っていた。

ところが、この機能を使って絞り優先(A)モードで撮影すると、ISO感度は、十分に上がらないのである。
十分にというのは、ここでは、シャッターが十分早く切れる程度まで、という意味。
つまり、シャッタースピードが1/8だろうと1/2だろうとおかまいなく、ISO感度をそんなに上げない(たいてい64とかせいぜい100とか)のだ。(AUTO-HIでも大差ない)
ISO感度の勝手に上がる上限を決めることができて、それを最大の1600にしているが、200まで上がったことはない。

感度を上げると画質が荒れるのでISO感度を上げたくないという趣旨かもしれないが、だからといってそんな手ブレをオススメしてもらっても困る。
先日研修をしてくれたカメラマンのオクダさんは、プロでも1/125以下は手ブレ領域だと言われていた。
コンパクトデジカメに三脚を使うユーザーは多くないし、そういう人は三脚を使う人は上限を100あたりに設定すれば済む話。
シャッタースピード1秒でも、頑として感度を上げないのである。
なんのためのオートなんだろう。

こんな動きしかしないというのは、カメラが壊れているのかと本気で思った。

ネットでその苦情を探し回ったが、さんざん探してやっと1件発見。その苦情には誰もレスしてなかった。

こんなことで本当にいいのでしょうか?
みんななんとも思ってないのでしょうか。
それともやっぱり私のカメラが壊れてるんでしょうか。


問題その2は、上の件にも絡む。感度を上げると画質が荒れること。
荒れすぎ!
ありえないぐらい荒れる。
400で荒れる。
カメラのビューファインダーではっきり分かるぐらい荒れる。
それまでずっとISO-Autoで使っていて、それでは早いシャッターが切れないとやっと気付いた私は、先日初めて400とか800を使って、事情が分からずてっきりカメラが壊れたと思った。
要するに、このカメラは、一応感度1600まで持っているけど、使えるのは200ぐらいまでなのだ。
これって詐欺じゃないの?


でもって、そのことに今まで気付かなかった私!
全く、ふまじめです。ばかです。やる気ないです。鈍感です。
このカメラに変えてからやたら手ブレすると思っていた。
どうもシャッタースピードが毎回遅い気がしていた。
その対応のため、先日新しい三脚も買った。
どうしてISO1600まで上がるカメラに三脚が要るんだろうと思いながら。


どうやらRICHOは、画像を荒らしたくないので、ISO-AUTOのときは64ぐらいまでしか感度を上げない方針らしい。
そういう能力しかないってことを巧妙にとりつくろってる。ひどいと思う。

通好みのカメラのようなので、そういうことに気付かない方が悪い、っていう主張なんだろうか。

こんなカメラに会ったことがなかったので、だまされた気分。
前より高いいいカメラ買って、どうして前より写真が落ちなきゃいけないのか!と思う。

じゃあ、このカメラが嫌いかというと、決して嫌いではない。
かゆいところに手が届く、いや、かゆくなる前に気を利かせる絶妙なインターフェース。デザインもいい感じだし。広角も撮れるし。水平とれてないと教えてくれるし。AEロックができるし。オートフォーカスもできて絞りも変えられて、ワンタッチでマクロになり、フラッシュのON OFFも簡単。すきすき大好きなカメラ。
だからこそ、考えられない欠点が、ほんとうに残念。
インターフェースがよくったって、とれた写真がまずけりゃしょうがない。
何とかしてほしい。(なんともならない)

要するに、明るいところでしか使っちゃダメということだ。
このカメラ1台でどこへでも、という夢は破れてしまった。

そういう意味ではKISSはなかなかいいひとだったんだなぁと見直す。
感度800とか1600にしても、荒れたことが少なくとも私には分からない。多分マニアとかプロとかにしか分からない。普通に見るだけなら何の問題もない。

ただ、KISSは私がたまたま買ったレンズとの相性が悪いらしくて、ピリッとこなかったので使ってなかった。
シグマのズームレンズなんだけど、とうとうレンズを買い換える決心をしてカメラ店に行くと、そこのお兄さんも、「あーそのレンズ甘いんですよ」と言っていた(しかし単に私にお世辞を言っただけかもしれない、と思う率15%)
今日新しいレンズ受け取ってきた。いいか悪いか、使ってみなければ分からない。


話を戻し、もうひとつGX200の欠点を言えば、ピントが合わない。
合わないっていうのか、あるいは合うのが遅いのか分からないけど。
これは大きな欠点。
これも私の腕が悪いからだと思うことにしていたけど、前のカメラではそんなに気を使わなくてもピリッとピントが合っていた。
ごくたまーに、ものすごくピントが来ている写真が撮れる。その写真は、本当に本当にきれいで、これまでのどのカメラ・レンズよりもきれい。ドキドキするぐらい。でもそれが「ごくたまに」でしかないのだ。
たまにそんなのが撮れるもんだから、結局自分が悪いんだろうと思ってしまう。
でも、上に書いたISO-Autoの問題を調べていたら、複数のユーザーが「ピントが合わない」と訴えていたので、わかったのである。


どう考えても、初代のニコンのCOOL PIX が一番きれいだったわ。
なんで? 2002年のカメラなのに。素人向きってことか。


あ~~
明日からまた、KISSとGX200の2台体制か。


だれかこのGX200問題に、何とか言ってほしい。
なんて、自分のブログに書いてもダメか……。

変わるウミガメの保護活動のために、マスコミがんばれ

2009-08-28 | めぐる季節と自然
うみがめをおもちゃにする活動は、とどまるどころか、環境保全だのエコだのロハスだのの言葉がメジャーになるのとおそらく正比例して増えているのだろう。

そういう活動への問題提起をする番組が、今夜、NHKラジオで放送される。

8月28日(金)22:00~23:10
NHKラジオ第一放送「NHKジャーナル」
「変わるウミガメの保護活動」(番組中、7分程度)

※生放送のニュース番組のため、
 当日になって放送延期になる可能性もあります。
 ご了承ください。


<内容>
8月から9月にかけてはウミガメのふ化時期。
これにあわせて「放流会」も各地で行われる。
しかしいま、「放流会」を見直す動きが出始めている。
名古屋港水族館と表浜ネットワーク、
そして地元の中学生たちが取り組んだ新たな試みを
2か月にわたって取材。
よりウミガメの生態にあわせた保護に転換しようとする
ウミガメ保護活動の新たな動きを伝える。


テレビリポート用にこれまで取材を続けてきたものを
ラジオ用に再構成・再編集してお伝えします。
特に従来の放送エリア(愛知・岐阜・三重)以外の方にも
お聴きいただけますと感謝です。
またご感想などもお寄せください。お待ちしております。

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ということで、NHKの糸井さんという方が精力的に取材して制作されたもの。
この情報も糸井さんから発信されている。

こういう番組をどんどん放映してほしい。
それがマスコミに求められる役割だと思う。
マスコミの影響力は本当に大きいからだ。

徳島 日和佐のウミガメ 良心的な例

2009-08-07 | めぐる季節と自然
昨日書いた同じ場所での、ほっとするニュースを今日知った。

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徳島新聞 2009年8月6日より


人工ふ化の子ガメ放流 うみがめ博物館「カレッタ」

 日和佐うみがめ博物館「カレッタ」(美波町日和佐浦)は5日未明、今シーズン初めて博物館の人工ふ化場でふ化したアカウミガメの赤ちゃんを近くの大浜海岸に放流した。

 放流したのは、大浜海岸に6月7日未明、産み落とされた卵からふ化した子ガメ。職員が4日夜、卵117個のうち89匹がふ化したのを確認。今後もカレッタで飼育を続ける13匹を除く76匹を5日午前0時半、砂浜に放した。

 子ガメはふ化後、1日たてば泳ぐ力が著しく落ちることが最近の研究で分かっている。このためカレッタは、職員が深夜にふ化状況を見回り、遊泳能力が高いふ化直後に放流している。

 カレッタの豊崎浩司館長は「1匹でも多く生き残り、また大浜に帰ってきてくれれば」と話した。

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同じ海岸でこんなに意識の違うことがされているのも、よくあるといえばよくあること。

カンチガイ自然保護 善意の虐待・故意の虐待

2009-08-06 | めぐる季節と自然
金魚やコイを川に放流することは、自然保護ではない。自然破壊である。
なぜならそれらの魚は多くの場合ほんらいその場に生息しない生き物で(コイは中国由来のものが多い)、それだけでも問題なのに、彼らは獰猛で、そこでそれなりに暮らしていけるはずのほかの魚たちをみんな食べてしまい、自然のバランスを壊すからである。
けれども、幼稚園児にコイを放流させるイベントは後を絶たない。それをうれしげに報道するマスコミに問題がある。

メダカは獰猛ではないが、川によって結構違いがあるらしく、よその川のメダカを放流すると、本来その川にいる種の特性が失われてしまうことになる。
これはメダカに限らない。
植物でも同じである。
が、魚は植物よりもっと横移動ができない生き物で、植物は種子散布を大々的に行うものが多いが、土岐川の魚は木曽川には自分の力では移動できないのである。
(水鳥の脚に卵がついたりして運ばれるというが)

植物の身近な例では、シデコブシがある。シデコブシは地域によってかなり形態の差がある。これは、植物学者でない私にも、見ただけで分かる。
けれども、中津川市には豊橋のシデコブシの苗木が一時期どしどし入れられていたと聞く。今どうなっているかは知らない。

湿地があると、サギソウやミズバショウが「善意の」誰かによって勝手に植えられていたりする。

ウミガメの「保護」。
ウミガメが生んだ卵を、必要もないのに掘り返し、別の場所に埋め、孵化させて海に返す。
これは保護ではなく、捕獲である。
こうして孵化したウミガメの赤ちゃんは、人間の手を離れると、水際までは一目散に逃げていくが、その後はほとんどが生きられないことが分かっている。

これらは、感傷的かつ勝手な思い込みによって行われる。

要するに、日本人はヒマすぎるのである!
自分がヒマだからといって、ほかの生き物の生き方にとやかく干渉しすぎである。
自分が破壊したものを反省して保全するのはいいが、身勝手な干渉はすべきではない。感傷による干渉。

ウミガメについては、豊橋の表浜ネットワークが問題提起して頑張っている。
ウミガメ協議会とかもリードしているようだ。
そのため、ちょっとずつ、ウミガメの本当の生態を知ろうとする人が増えてきていると思うが、一方で、相変わらずの放流会もますます盛んになっているようだ。

これについては、表浜ネットワークがブログで意見を発表している。

→どうして人工孵化場や放流会がうみがめにとって良くないのか
 http://www.omotehama.org/report09/2009/08/post_69.html

上のようなことは、無知から発生していることが大半だろうから、やっている人に理解を求めていくしかないが、
さすがに黙っていられない気分になるニュースがあった。

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徳島新聞 2009年7月19日より


子ガメを放し安全祈り神事 美波町でうみがめまつり

 美波町内で18日、夏恒例の日和佐うみがめまつりが催され、多くの観光客でにぎわった。

 祭りは午後3時、県内有数のアカウミガメ産卵地・同町日和佐浦の大浜海岸でスタート。ウミガメの安全を祈る神事の後、乙姫大使の○○さん(18)、○○さん(18)や○○小学校児童ら計15人が、1歳の子ガメ13匹の甲羅に酒を振りかけ、砂浜に放した。

 桜町通り周辺では、竜宮城をテーマにした仮装行列「乙姫行列」や、地元連による阿波踊り、大道芸のパフォーマンスなどがあり、フィナーレでは500発の打ち上げ花火が夜空を彩った。

【写真説明】子ガメに酒をかけ、放流する乙姫大使ら=美波町日和佐浦の大浜海岸
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ウミガメはおもちゃではない。
これは子ども達に生き物をおもちゃにしてもよいと教えるイベントである。

子ガメは早朝海に帰る習性があるので、それ以外の時間に放流すべきではない。
加えて、人間でさえ20歳まではお酒を飲んではいけないというのに、生まれたばかりのカメに酒をかけるとは、カメがかわいそうだとは思わないのだろうか。
もちろん大人のカメにもお酒をかけていいわけではない。
これはもう善意の虐待ではない。故意である。

そんなことをさせられるうら若き娘さんもかわいそうだ。
おじいちゃんたちには逆らえなかっただろう。


さらに、最近のエコ(グリーン)ツーリズムブームの中で、
ウミガメは客寄せパンダならぬ客寄せウミガメにされている。
命をもって一生懸命生きている生き物であることが抜け落ちている。
それなら、ウミガメの模型でも作って流水プールに放してみたらどうだろう。
何度も使えるから経費も節減できるだろう。

 → http://www.parao.co.jp/umigame/index.html

エコツーリズムが究極悪い方に走った例。
こういうものが増えるだろう、カメに限らず。


私はこういったことには絶対に反対です。
多くの人が反対の声を上げることを望みます。
マスコミももっと真剣に取り上げて欲しい。
NHKはよく番組を作ってくれています。


ジャングルの中の泉 東山植物園

2009-08-05 | 植物
今日の温室は、外よりも涼しかった。
ガラス張りで熱がこもりそうだけど、中に入ると風まであって、温度は全然高くない。冷房しているわけではないが、うまく空気が流れるようにできているみたい。

水が湧いている状態になっている小さいかめみたいなのがあった。
ジャングルの木の根元の泉みたいな感じ。ポリネシアの娘がのぞきこんで顔を映してみそうである。
そこに花が浮かべてあった。
この花はこの上にはないから、係りの人がきっと浮かべたんだろう。
粋なことをしてくれる。

ちなみにキツネノマゴ科の花。南方にはキツネノマゴ科の植物が多いようだ。

タビビトノキはどこに? 東山植物園

2009-08-05 | 植物
東山植物園の温室には、10年ぐらい前には、タビビトノキがあった。ヤシの仲間(だと思う)で、うまくいえないが、すごく立派な木で、私の一番のお気に入りだった。でも、今はない。きっと枯れちゃったんだろう。

天井を見上げてみると、ヤシの木の何本かが、頭がつかえていた。そりゃそうだろう、ヤシってすごく高くなるのだから。
国指定重要文化財のこの温室も、すごく古いので、植物の成長についていけなくなっちゃったんだろう。この先どうするのか。どういう計画なのか、聞いてみたい。

写真は、天井につかえちゃってるヤシの葉。

木陰のヤブミョウガとシュウカイドウ 東山公園

2009-08-05 | 植物
名古屋市の東山公園は昭和12年にできた。
ここで毎月講座をやっているが、参加者の一人の方が、できた当初のことを知っているという。山を一つまるごと公園にし、当時植物園長さんが園内を案内してくれたという。

東山植物園は、自然と人工の調和がいい感じ。
自然そのものの森林公園的なところや、人工的な花壇と芝生広場とクスノキやケヤキやハナミズキなどの庭園樹ばかり植えられた公園は多いが、自然を背景にし、利用しながら、庭園的要素も持たせ、洋風要素も取り入れたバランスが、親しみやすくて、市民の公園としていい感じだと思う。
広すぎて疲れることを除外すればハイヒールでも歩ける森林公園であるし、どっぷり自然の景色に浸ることもできる。

木々が大きく成長し木陰が多いのも好ましいし、樹下に育つ低木や草花も、自然な感じで定着している。自然っぽい感じの人工、人の手によって美しさが作られている。

先月からヤブミョウガが花盛り。この花はツユクサ科で、地下茎があるのか、あるところには群れになってある。静岡など暖かいところでは、杉林の林床に一面に咲いているのを見かける。ちなみに、私の住む中津川市には少ない。暖地の植物である。
そんな感じであちこちにヤブミョウガの群落があるのだが、一カ所、ピンク色のシュウカイドウと一緒に咲いているところがあった。シュウカイドウはベゴニアに代表されるようにやはり暖かいところの植物で、ときどき庭園の池のほとりなどに植えられているが、どうもシュウカイドウだけが庭となじまず浮いちゃっていることが多い。
日本っぽくないのである。

でも、このヤブミョウガの白とシュウカイドウのピンクのハーモニーにはあっと驚くものがあた。意外だけど、すごくしっくりきて、互いに引き立てあって、樹林下のやわらかい光の中でしっとりと、きれい。

ますます東山植物園のファンになった。

街の植物観察 湿地の植物

2009-08-05 | 植物
8月になると、野はイネ科とカヤツリグサ科の天下になってくる。
道端や休耕地ではアキノエノコログサが盛大に穂を垂らしている。

今日の東山公園(名古屋)の湿地では、目立つ(いわゆるきれいな)花では、サギソウ、ミソハギ、ミズギク、サワシロギクが咲いていたけど、圧倒的に本数の多いグラス的草は、ほとんどカヤツリ草科。
写真は、上から、イ、ホタルイ、コイヌノハナヒゲ、セイタカハリイ、ヒメクグ、アゼガヤツリ。イはイグサ科で、ほかはすべてカヤツリグサ科。これ以外に大型のアブラガヤがたくさんあった。
イとホタルイは構造がそっくりなのに科が違うことで話題になった。
イグサ科、カヤツリグサ科はほんとうにややこしい。

とっても蒸し暑い日だった。

7カ月半の休眠 パキラ

2009-08-04 | 植物
もう10年ぐらい前、ホームセンターで確か300円で買ってきたパキラ。そのときはすごく小さくて、小さめのポット苗の大きさの鉢に入って、幹の高さも10センチあるかないかだった。
その後目に見えない速さで日々大きくなり、ふと気付くとかなり大きくなっていた。
このパキラは冬になるとよく葉を全部落としてしまい、枯らしちゃったと思うのだけど、春になると芽を出してくれる。

でも昨年末、インドネシアに1ヶ月も行っていて、帰ってきたら当然のように葉は落ちていて、ほかの植物もいくつか枯れていて、それでもこの木だけは復活するだろうと春を待ったけど、まったく変化なし。
あきらめて、もう捨てなきゃと思っていた。
それが、7月中旬、ふと見ると、小さな芽が出ていたのである。

1年の半分以上も休眠できるとは。
大変な時期の過ごし方をちゃんと身につけている植物らしい。

捨てなくてよかった。
これからも頑張ってください。

手づくりのお茶

2009-08-04 | 植物利用
6月の山里ふぁんくらぶで作ったお茶は、普通のお茶とは似ても似つかない感じのもの。お茶の芽自体がかなり大きくなっていて、芽というよりは立派な葉だった。本当の針のような芽だけ摘んで作れば簡単にうまくできたのだけど、茶畑の持ち主が、「こういう葉でもできる! 昔はこういうのを飲んでいた。自家用にはこれで十分だ!」と断言されたので、まあそういうやり方もあるのかもしれないとやってみたわけである。

結果、むしろの上で、揉めども揉めども葉が丸まらず、それでも揉み続けるので、むしろの表面からわらくずがどんどん取れ出してお茶に混じってしまった。
よって、葉を丸めるのはあきらめたわけである。

2、3週間後に最後の仕上げの乾燥を行って、カリカリ状態にして、丸い缶の中に保管してある。缶は丸いことがミソ。四角い缶だと湿りやすい。

こういうお茶はさぞかしおいしくなさそうなのだけど、ところがどっこい、かなりおいしく飲める。青臭さもそんなにない。
そりゃあ、買ってくるいいお茶には劣る(少なくとも気分的に劣る)けど。

何となく荒っぽいお茶なので、おなべでたくさん作り冷やして飲んでいる。熱いお湯の中に茶葉を放つと、パッと広がって、もとの大きさのお茶っ葉になる。つまり、でっかい。すごい大きさ。ワイルド!


冷やして飲むお茶に、緑茶は向かない。飲んでみると、確かに、冷やすには麦茶とかウーロン茶の方がいい。でも、こんな大きな葉のお茶を急須に入れるのもはばかれるので、仕方ないということで。

ツクツクボーシ初鳴き

2009-08-03 | めぐる季節と自然
今朝、ツクツクボーシの初鳴き。ヒグラシは大分減ってきた。
梅雨明け宣言が出されたけど、木曜日はまた雨のよう。
出しそこなうといけないから無理やり出したみたい。
梅雨明け10日の晴れがないのだから。

しばらく聞いてなかった隣の雑木林のパチパチ音が、またしている。
やはり昼間晴れると起こるのか。

7月5日か10日かぐらいに、ある日突然、木々の緑が色あせた。それまでは新緑の続きの鮮やかな色だったけど、今日などはすっかり白みがかってはっきりしない色になっている。これから9月末までの間、山の色は冴えない。
厳寒期を除き、外国人にお勧めしたくない旅行時期である。

とても忙しいのと、とてもお金に余裕がなくて、来年春ぐらいまで、海外には行けないだろう。助成金に受かってもそれが後払いだと、その事業をまわす資金が要る。そのため四苦八苦しなければならない。

来年の春なんて、遠い先のよう。
インドネシアが恋しい……。


もう8月に入っているなんて。もう今年が3分の2も終わろうとしているなんて。
大丈夫なのか……?

梅雨の長い今年 旧暦のうるう年

2009-08-01 | めぐる季節と自然
本日は篠島の聞き書きの読み合わせ会。
その席で、仲間の人に聞いたのですが、今年は旧暦のうるう年で、旧暦5月が2回あるそうです。そして、昔から、旧暦5月が2回ある年は、梅雨が長いんだそうです。
不思議ですが、すごいです。

気温の変化は日射の角度や日照時間(夜昼の長さ)に主として基づいていて、それは太陽のめぐりによるもので、冬至、夏至、春分の日、秋分の日などの区切り目(すなわち太陽暦)と連動しているものだと、理屈的にはそう考えざるをえないのだけど、太陽の動きとずれている太陰暦に、季節が連動しているとは。それも偶然じゃないようで。

どういうことなのか、だれか説明してください。

もしかして日食と梅雨の長さも連動したりする?????

ところで、今年も我が家ではホタルが光っています。草むらにすむ、ヒメボタルです。
庭がビオトープになってます。つまり、放置された部分が多いということです。
今日は草など生えていない車庫にもいた。
雨宿りしてるんだろうか。

ヒメボタルはゲンジボタルと違って見られる期間が長い。霜が降りるころまで光っています。

今もまた雨。先ほど帰ってきたらはげしく振り出し、警報が出た。
8月1日、まだ梅雨の最中。
天気予報では来週の金曜日まで降ったり止んだりです。

20年前に、梅雨が明けないまま秋雨になったことがあった。
あのときは冷夏で、お米がとれないと大騒ぎになった。