山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

種になってるオウレン・豆乳ヨーグルト

2016-02-26 | 植物

花粉がやってきました。
今日はちょっとあいさつに来たという程度でした。できればあいさつだけで済ませていただきたい。

豆乳ヨーグルトその後。
当たり前のことかもしれませんが、空気に触れることでももいろ娘がさかんに活動するようになることが分かりました。
小びんいっぱいまで豆乳を入れておいた豆乳ヨーグルトでは、そもそもびんが小さくなったことによって、空気に触れる面が小さくなるので、少々ももいろ娘があったとしても、その量は少なくて済みます。それに活動も少ないのです。
ヨーグルト化してほぼ固まってからは、さらにその上にラップをして空気に触れないようにしておくと、ももいろ娘はほとんど現れなくなりました。

しかし、そのヨーグルトを食べて量が減って、びん内の空気が増えると、ラップをしておいても、ももいろ娘が少しできます。
まあ、無害なようなので、気にしないことにします。
ヨーグルトの酸味も増してきて、乳酸菌が盛んに活動していることが分かります。

しかし、ヨーグルトにつぶつぶができているのが気になります。
絹ごし豆腐の中に木綿豆腐の破片(?)が混じってるような感じです。
別に味に問題はないのですが、できれば滑らかになってほしいものです。

今後も研究を進めたいと思います。


写真は、薬草のオウレンの種(たね)。または、種のぬけがら。
オウレンは根が胃薬になるということで、戦前までは盛んに栽培されたようですが、やがて外国産の安いのが出回るようになり、オウレン栽培が下火になったようです。
鳥取県智頭町那岐で見つけました。ここはかつてオウレンの栽培が盛んだったところ。
智頭町は智頭杉の産地として非常に有名です。オウレンはもともと杉林の下に植えていたと思います。
杉の木陰がオウレンにはいいようです。おそらくあまり解明されていないのだとは思うけれど、木陰の効用だけではないかもしれません。なにかしら杉との相性がいいのだと思います。植物には、そういうふうに、「仲の良い二人」みたいなものたちがあるようです。

しかし、オウレンが大変な高値で売れるようになって、一時期は畑でも栽培するようになっていたようです。それでうまくオウレンができたのか、知りたいところです。

薬草のオウレンは、植物種としてはキクバオウレンのようです。
私の住むまちの山際のほうでは、セリバオウレンがときどきあります。やはり杉林の中で見かけるものもあります。
もうすぐ、白い花が開き始めます。

写真/2015年7月 鳥取県智頭町


引き続き、豆乳ヨーグルト

2016-02-21 | たべもの・台所

10日ほど前、表面がピンク色になっていた豆乳ヨーグルトは、そのまま暖かいところに置きっ放しにしていたら赤カビが生えてきたので捨ててしまった。捨てながら、捨てるのは表面だけでよかったと後悔。下の方はしっかりしていたのだ。

ピンク色の部分は赤カビの若いものかとそのとき思ったけれど、今は他人であると思っている。
色は同系色だけれど、姿が全然違う。
ピンクの部分は無味無臭、無害で、つるつるすべすべしている。

それでまた新しい豆乳ヨーグルトを買ってきて、それを種に仕込んだところ
1回目でもう上の方がピンクがかっている。
これを私は「ももいろ娘」と呼ぶことにした。
きれいな優しい色だ。

ももいろ娘を丁寧に取って(そこは食べて)、また豆乳を入れて仕込んだ。
かたまりかけてすぐに冷蔵庫に入れたり、いろいろ苦心したのだけど、
どうしても、何度やってもほのかにももいろになる。
ももいろの下の部分は、真っ白ではなく少し黄色い、いわばバニラ色でかなり酸味がある。乳酸菌がいっぱいいるに違いない。
もともと真っ白(ややアイボリー)だったものが、ももいろとバニラ色に分かれてしまうという行動を取っているようだ。

思うにこれは、「春のももいろ祭り」である。
空気中でそのような仕業をするものがこの季節に現れてきて、豆乳を見るや、すぐにももいろ祭りを始めてしまうのである。(仮説)

もともと日本では乳酸菌といえばぬかみそ漬けであったり、木曽のすんき漬けであったり、味噌だったり
いろいろ食文化の中にはあるのだが、ヨーグルトというのは聞かない。
ただし、奈良時代だか平安時代だかには、チーズ様のものを作っていたという記録はあるにはある。

日本の菌環境では、ヨーグルトのための乳酸菌を長く育てることはできないのではないか。(仮説)

と・こ・ろ・が。

友人の母が、30年もヨーグルトを育てていることが判明。おお、灯台もと暗し。
母は日本人なのかと聞いたら、正真正銘の日本人でありブルガリア生まれとかではないそうだ。
やればできるのである。

私だって、どうしたってこのももいろ娘に退散していただいて、真っ白なヨーグルトを作りたい。

それでまた別のヨーグルトを買いに行った。今度は牛乳ヨーグルト。
そこで、ヨーグルト業界ってすごく発展していることに驚く。
各社が実にいろいろな乳酸菌を研究して、各社独自の乳酸菌でヨーグルトを作り発売している。
ここ数年、乳製品を極力避けている関係で、ヨーグルトなどまず買わなかったから知らなかったのだ。

思わずカスピ海ヨーグルトを買いそうになったが、パッケージに「家庭でヨーグルトを作る際の種菌にはなりません」などと憎たらしいことが書いてあった。本当かどうかは知らない。やりようによってはできるに違いない。

で、とりあえず、明治の1073R-1乳酸菌というのを買ってきてやってみた。菌は牛乳由来の乳酸菌だけど、入れるのは豆乳だ。
お昼に仕込んで、陽の当たる場所に置いておいたら、夕方4時頃には早くも固まっていた。

で。
乳酸菌は嫌気菌だということを思い出した。だから空気にあまり触れないように、小さい瓶に入れていっぱいまで豆乳を入れて育てることにした。
今はその小さい瓶(びん)が、遮光のために大きい瓶(かめ)の中に入っている。
どうなることやら。


写真/岐阜県飛騨地方・山ノ村の寒干し大根づくり 2009年2月





キジ、そして頭痛

2016-02-17 | めぐる季節と自然

目を上げると、窓の外をキジがひょこひょこ歩いていました。
キジですよ。あの、胸から首にかけて緑の玉虫色で、首が濃紺で、目の回りが真っ赤な、華麗なキジです。
それが目の前3mぐらいのところを歩いているのです。
まるで飼っているニワトリのような歩き方です。向こうは私に気づいていませんでした。
窓越しに生き物を観察する自然公園みたいです。

キジがうちの庭を歩くのを見るのは初めてのことです。
けれど同じような仲間のコジュケイはよくあります。
先日、そのキジと同じ場所を、コジュケイ一家が歩いていました。
数えると、6羽です。
どれも大体同じ大きさなので、家族構成はよく分かりません。父母とその子ども4人なのか、
全部きょうだいなのか。あるいはもしかして他人なのか。
コジュケイはいつもグループ行動をしています。

キジもコジュケイも食べるとおいしいのだと思います。
大昔の人なら、あんな体の大きな生き物が目の前を通ったら、喜んでつかまえて食べたことでしょう。

子どもの頃はキジはすごく珍しいものだと思っていました。自然度の高いところにいるのだと。
しかし、そうではなく、キジは畑の横の草むらなんかによくいるようです。
山の中の薄暗いところよりは、明るく開けたところを好みます。

一方、キジとよく似たヤマドリは、山にいます。その名の通りですね。
スキー場のあるようなあたりを車で走っていると、よく横切ります。
ヤマドリは尾がとても長いことが特徴ですが色はきわめて地味な茶色です。
でも、食べるととてもおいしいらしいのです。
猟師さんの話を聞くと、ヤマドリは獲物としてよく登場します。


月曜日は好調で頭痛は脱したと思ったら、きのうは結構ひどく
先発トリプタン製剤マクサルトを飲みました。333円が飛びました。
効いてくるのは若干遅かったですが、一応効いていたのだということが分かりました。
なぜなら24時間後、薬が切れる時間にまた痛くなったからです。
それほどひどくはないので、仕事をします。

写真/徳島県木島平 2014年





春の雨、そして頭痛

2016-02-13 | 頭痛

空は少し灰色がかった白色です。お昼過ぎから雨が降ってきました。
今日は頭痛です。朝セデスを飲みましたが効いていません。

今日は頭痛の話で恐縮です。

最近の私は頭痛になると、まず、どの薬を飲もうか検討するところから入ります。
頭痛なのであまり思考がまとまらず、ぼんやりした頭のまま、3つの薬のことを考えます。
3つとは、トリプタン製剤、安定剤、鎮痛剤です。

私にとってセデスはよく効く薬の方に入ります。
セデスは鎮痛剤です。

片頭痛の特効薬にはトリプタン製剤というのが私の知るだけで3種あり、どれも飲んだことがあります。私の場合は1錠できれいに効くということはあまりありませんが、8割ぐらいは痛みがひいてそれで何とか乗り切ることもあります。一度に2錠まで飲んでもいいとされています。
最近その後発でスマトリプタンというのがあります。
先発(というのか)のトリプタンは1錠1000円もして、保険適用でも333円になるわけで、片頭痛で薬を飲むたび「あ~333円」と数えてしまうのですが、後発はその半額ぐらいです。
それで喜んでたくさん処方してもらったのですが、このスマトリプタン、私には全く効きません。
後発医薬品はやっぱり先発のものとイコールではないので、全く同じ効き目ではないということが良く分かります。
ただ、私自身も変化しているので、先発のものを飲んでも今の私には効かない、ということもありえます。

最近は安定剤を飲むと治る場合が多いのですが、恐ろしいことに安定剤、特に~ゾラムと名のつくものは認知症を誘発するということを知りました。高齢者には、という但し書きつきですが、そういうことを知らせずにどんどん処方する医師たちって恐ろしい人たちです。
安定剤(デパス(=エチゾラム))は確か日本で一番売れてる薬のように言われているのを聞いたことがあります。
いずれにしても、頭痛に安定剤だけで効かない場合もあります。

セデスもあまり飲んではいけないとよく言われています。
頭痛が続くとき毎日のように飲んでいたら効かなくなったことがあります。
なのでめったなことでは飲みたくありませんが、どうしてもつらいとき、頭痛にトドメを刺すために飲む場合もあります。
以前は完璧に効いたのですが、このごろ完璧ではなくなってきました。
ちなみに、最近鎮痛剤として広く出回っているロキソニンは私には効かず飲むだけ無駄です。
どっちにしても、テレビCMで、ちょっと頭が痛かったらすぐ飲みましょうほらねにっこり。とまるでラムネ菓子のように宣伝しているのを見ると恐ろしくなります。

これら3種は同時に飲んでも差し支えないので、安定剤を飲んで効かなければセデス、とかいう組み合わせ技もあります。
頭痛になると、今日はどの組み合わせを試してみようかな、ということになるわけです。
けれど、ラムネではないので飲みたいわけではないのです。

月に2、3回は頭痛の日があります。これでも昔と比べると天国のように改善されています。
私は風邪をひかないので、その代わりに頭痛になるのだと考えています。

しばらくあまり食べないようにするのが一番いいのかもしれません。
よしっ。努力します。

写真は、渥美のバラ。


よく晴れた日には豆乳ヨーグルト

2016-02-11 | たべもの・台所

天気が良すぎて頭に来ます。
こんな日にはどこか山、あるいは山里、あるいは海に出かけたい。
今日は休日だから、きっと世間の普通のいい人たちは、どこか楽しい所で楽しいことをしているに違いない。
なのに私はどうして部屋の中で仕事をしているのか。
私の人生はこうやってむなしく泡のごとくいつのまにか消えていくようなものであるように思う。

今朝はものすごく寒かった。冷え込むことは天気予報で予告されてたんだから
ちゃんと布団を増やすなりすればよかった。

で、朝になり、すばらしい青空。こんなによく晴れた日には、いそいそとヨーグルトの瓶(かめ)を暖かいところに出す。
とはいっても、昨日もよく晴れていたので瓶は昨日いそいそと出して、結局その暖かい場所、でも夜は寒い場所にずーっと置きっ放しだった。で、朝食べる分を取り分けてから、もはやかなり温まっているその瓶の中に無調整豆乳を投入して、またいそいそと置いておく。
今頃瓶の中でヨーグルトは調子よく育っているはずだ。

ヨーグルトを増やすのは実に簡単で、初めてやったときには簡単すぎて拍子抜けしてしまった。
市販のヨーグルトを全部食べきらないで少し残しておいて、それを瓶に入れて豆乳(普通は牛乳なんだろう)を入れてかきまぜ、20~40度にして半日位おいておくだけ。そしてふたを開けると、ぷるぷるしたヨーグルトができている。
あっという間にヨーグルトが増える。
最初にやっていたころのヨーグルトでは結構時間がかかって、保温マットで夜中加温したりしたのだけど、今は窓辺の日の当たるところで4、5時間もあればできるようになった。それはヨーグルトの素が変わったせいなのか、容器が変わったせいなのかよく分からない。

今は手作りヨーグルト専用の「ヨーグルトの素」なるものががいくつか市販されるようになって、そういうのを使えばもっといいのかもしれないけど、わざわざそんなものを買わなくても、普通の食べるヨーグルトでいい。
素にするヨーグルトは、豆乳ヨーグルトでも牛乳のヨーグルトでもどちらでもできる。要は乳酸菌があればいいということのはずだ。

最初に使っていたヨーグルトは、100ccぐらいのカップの豆乳ヨーグルト。それを大さじ3杯ぐらいガラス瓶に入れて、豆乳を500ccぐらい入れた。1回目はとてもうまくできた。その後豆乳を継ぎ足して増やしていけばいいのだが、2回目はちょっとゆるく、3回目ぐらいでは固まらなくなる。何度やっても大体同じだった。要するに雑菌によって傷みかけてしまうようだった。ほかの牛乳ヨーグルトでも同じだった。

それから、ちょっと遠くの店で別のメーカーの大きな容器に入った豆乳ヨーグルトを見つけて買ってきた。ついでに容器を梅干しの入っていた陶器の瓶(かめ)に変えた。そうしたらその最初の素でもう2カ月以上豆乳を継ぎ足して生産できている。
おそらく容器が遮光性になったためだと思っている。

自家製豆乳ヨーグルトの面白いのは毎日味が変わるところだ。今日は酸味が強いとか、今日はボロボロしてるとか、今日は卵豆腐の食感だとか。
3日ほど前、瓶の中のヨーグルトの表面が薄いピンク色になってしまった。中の方は少し黄色がかった白色。赤カビが生えそうになっているのかと心配した。けれど食べても何ともなかった。味も悪くない。
ピンクっぽい部分を取り除いて……そこは食べたんだけど……、また豆乳を投入しておいておいたら、またピンク色になっている。どういうことなのかよく分からないけど、しばらく様子をみようと思う。
腐る前兆だったらいやだ。はらはらと看病しているような気分だ。

同じ乳酸発酵でも、ぬか漬けは毎日かきまぜないといけないけど、ヨーグルトはかきまぜなくてもいい。
うちには、山に自生するリンゴ属の木の実「すなし」(オオウラジロノキ)で作ったヨーグルト種もあるんだけど、それはなぜか放置されている。放置してあっても、腐る気配もない。

こういうものを作っていると、つくづく、「賞味期限」というバカなものに右往左往している人たちが気の毒になる。
私は「賞味期限」が大嫌いだ。あんなものは設定自体がいい加減なものだし、食べられるかどうかなんて、自分で確かめたらいいのだ。自分で食べてみておいしいと思えばそれでいいではないか。
そういうことを忘れてしまった世の中って病気だと思う。


クロッカスはアヤメ科

2016-02-08 | ネギの仲間 アサツキ・ラッキョウ・ノビル・ヒトモジ…


クロッカスとサフランはユリ科だと思い込んでいた。
アヤメ科なんだって。そう言われてみると、黄色いおしべとめしべの感じがアヤメ科らしく思えないこともないけど、それはあくまでも、そう言われてみると、の話だ。

ユリ科とアヤメ科はときどき間違える。
アヤメ科でほかに有名な園芸植物はグラジオラス。この人は確かにユリ科よりはアヤメ科らしい。
ヒガンバナとスイセンもかつてはユリ科だと思い込んでいたけど、ヒガンバナ科だ。
どうも、ああいう感じの球根で地面からにょきっと出てくるものは全部ユリ科だと思っていた節がある私。
カタクリはユリ科ですよ。ややこしいですね。

ところでユリ科というのはずいぶんいろいろなものをいっしょくたにしてユリ科にされていたから
最近の分類ではいくつかに分けられた。
その一つがネギ科。アリウム。
ネギの花、すなわちネギ坊主を見て、いわゆるユリ、カサブランカとか鉄砲百合とかと「わあ、似てるわぁ~」と思う人は全然いないだろう。いたとしたら裸の王様ぐらいだ。
それからアスパラガスを見て、「これってユリ科よね」と思う一般人はまずいないだろう。この人もユリ科とたもとを分かちキジカクシ科(またはアスパラガス科)になった。一体どうして今までユリ科だったのか。

え~っと、アヤメ科のクロッカスがそろそろ咲く季節だという話がしたかったのですが。
玄関先にあって毎年この時期に黄色い花で春を告げていたクロッカスが、なくなってしまいました。早5年位。そう、東日本大震災の頃から見ていない。関係ないと思うけど。
来年はかわいらしく植えてみようかと思う。早春には黄色がやっぱり似合います。

そして、ネギ科の有名なひとたち、アサツキとノビルについての検索でこのブログにやってくる人が日に日に増えてきて、春が近いんだなと思います。

陽射しはすっかり明るく、春です。
夕方5時にも、まだまだ明るいんですから。
気が付いたら、家の近所の白梅も5分咲きぐらいになっていたし
あちこちで水仙がすくすくと芽を出しています。

写真は、去年の2月15日、伊豆の人が送ってくれた河津桜。庭に雪がたくさん積もった日。

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