山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

真っ白な花火のようなオオバセンキュウ

2007-09-16 | 植物

先日の山行で、オオバセンキュウ(セリ科)。
大きな花です。この山にはたくさんあるのです。
沢沿いなど湿ったところに多いようです。
実に見事な花火です。

セリ科はよく似た花が多くて、正直なところ、かなりテキトーに見ています。
なかなかじっくり極めることができません。

よく考えると、タデの仲間もほったらかしです。イヌタデとかハルタデとかサナエタデとか。今の時期のは何なんだろう。
昔自宅の横にボントクタデというのがあって、本当にかわいい花でした。
一旦なくなったら、全くなくなりました。
最近どこでも見かけません。

外では秋の虫が鳴いています。ちょっと前までのコロコロ、チリチリいうコオロギは大分少なくなって、ヒリヒリいう感じのが多くなりました。
昼間はツクツクボーシです。
カエルはどうしているのでしょう。
源氏物語でも読んでみたい秋の夜です。

先月のバナナ

2007-09-10 | めぐる季節と自然

食べ物ネタついでに……
先月のK研究会ではかなり上の方まで上っていって、みんな疲れました。
「誰かおやつ持ってないの~?」と催促したところ
タカさんがリュックの底から取り出したバナナ……

タカさんは、分からない植物はちゃんと標本にしているえらい人です。
だからバナナも標本にします。
みんなでしみじみいただきました。甘みがあって生き返りました。
ごちそうさまでした。

沢で食べる冷麦

2007-09-10 | めぐる季節と自然

タカさん特製のとうがらし冷麦。沢の冷水できゅううぅ~っと締めていただきましたところ、実に美味でした。

小林さんはアツミさんの代わりにお味噌汁とコーヒーをふるまってくれた。
皆さんありがとうございます。

サルナシ

2007-09-10 | 植物

サルナシも鈴なりの木がありました。
霜が降りないとおいしくないと、一緒に行った小林さんが言ってました。
小林さんは木の実をなんでも果実酒にしちゃいます。

瀬戸内の祝島にはシマサルナシというのがあって、コッコーと呼ばれています。
コッコー羊羹が作られています。

ヤマブドウ豊作?

2007-09-10 | 植物

ヤマブドウが、なっている木にはたわわに、まるで栽培みたいにたくさんなっているのです。ところが、なっていない木には全くなっていません。

コバノフユイチゴ

2007-09-10 | 植物

昨日の山にはありませんでしたが、先日の信濃・飛騨境の峠にはたくさんありました。これは酸味も甘みもあってなかなかよいものです。
フユイチゴは冬に実がなりますが、コバノ……の方は今頃です。

実りの季節 バライチゴ

2007-09-10 | 植物

山は実りの季節です。ブナはまだ落ちていませんでしたが、
バライチゴが「これでもか」というぐらいたくさんなっていました。

ものの本には「非常においしく、アメリカでは栽培されている」と書いてありましたが、あんまり味のないいちごでした。種が大きくて気になりますが、歯ごたえがいいといえばそんな感じです。

赤いイタドリ メイゲツソウ

2007-09-10 | 植物

イタドリは赤いのもあって、メイゲツソウと名づけられている。
白と赤と並んでいるときれいです。

イタドリはドイツあたりに進出していって蔓延して、困った外来種になっているらしい。

イタドリ雌株

2007-09-10 | 植物

これは雌株です。真っ白なのもきれいです。
すでに花は終わって実になっています。みんな同じ形で下向きになっているので、全部雌花です。
花は3枚のおしゃもじ形のフィルムみたいなのに三角形に包まれています。

イタドリ雄株

2007-09-10 | 植物

この写真の方がもっと分かりやすく写せました。
これは昨日のK研究会で、中津川近隣の山で撮ったものです。

雄花は白いポツポツした雄しべが見えています。

イタドリの雄株・雌株

2007-09-10 | 植物

先日信濃・飛騨国境の峠付近を歩いていて気づいたのです。
イタドリは雌雄異株といわれているのですが
雌株はたしかに雌花しかありませんが、雄株はそうでもないらしい。

この写真では、白いのが雄花で、赤いのはどうみても雄花ではありません。
雌花が実になっているみたいなのです。
雌花の数は雄花に比べて圧倒的に少ないのですが
雄株はどうやら正確には微妙に両性株なのです。

ここのイタドリはこのように白い雄花の中にところどころ赤が混じっていたので
不思議だなーと思って見てみて、初めて気づきました。

白と赤のコントラストがきれいです。

ミヤマシグレ

2007-09-07 | 植物

台風一過で涼しくなりました。コオロギが鳴いています。
自宅の隣のアベマキも、風で未熟な実をいくつか、殻斗ごと落としました。
クリのイガもいっぱい落ちていて、車で踏むとパンクしそうで怖いのです。

先週の土曜日、飛騨と信濃の国境の峠に行きました。
花の多いところです。
ミヤマシグレが1株だけ、実をつけていました。
そんなにざくざく生えている植物ではありませんが、
木曽の奥山の林床にはちょくちょくあります。

なぜか花つきの悪い植物のようで、葉だけ知ったときはよくわからず、
コンテリノリウツギと勝手に呼んでいました。
こうして実を見ると、やはりミヤマシグレだったのだと思います。