山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

1カ月のロングラン黄葉ダンコウバイ

2021-11-24 | 植物

ダンコウバイ(クスノキ科)は10月の終わりにいち早く黄葉した。その分早く散るのかと思ったらそういうわけでもなく、まだ枝に残っている。

10月下旬

チューリップ型の葉で、基部から葉の先に向かう葉脈が中心と両横に2本、これを三行脈(さんこうみゃく)という。

クスノキ科の木は大体三行脈である。けれどこんな幅広の葉のものはほかにはあまりない。大体楕円形や披針形という細長い形をしている。

これが色づき始めると、ついに紅葉シーズンが始まったか、と思う。

そして、少し色づいた後、鮮やかなムラのない真っ黄色になる。

11月上旬

こんがりしてきた。いい感じに焼けたパンケーキというか、トーストというか、おいしそうな色である。

11月中旬

しわしわしてきた。

本日(11月下旬)

こんがりしつつ頑張っている。すっかり水分が抜けて、うるおいがなくなり、身につまされる。保湿してあげたい。

 

3日も雨が続いた。樹々の葉はおおかた落ちてしまったけど、まだカエデやツツジなどが枝先に残ってかろうじて彩りを添えている。

いよいよ寒くなってきて、考えるとつらい。

暑くてもつらいけど、寒いのは寂しくてつらい。

 

★山麓朝散歩(動画)↓ ヒヨドリ、ヤマガラの声など

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山麓朝散歩 あんなにキレイだったのにヨレヨレになりゆくダンコウバイの黄葉にわが身を重ね悲哀を感じる時雨の11月

#countryside #satoyama #rainy #Autumn colors #maples #Autumn leaves ...

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洗濯機から取り出したタオルがヨレヨレになってる原因を解き明かします

2021-11-23 | 植物

おろして間もないふわふわのタオルを洗濯機から取り出したら、ガーン……

あちこちからループの糸がぐわーーーんと引っ張り出されて、タオルの美貌が台無し、みたいになっていたときのショックときたら。

それが結構高級な進物のピンク色のかわいいやつだったりしたときなど(ピンク色のときショックが大きいかどうかは人によります)

心に刺さったとげがしばらくひっかかり続けて、悲しみがしばらく消えない。一日が台無しになる。

たかがタオルであっても、たとえ100円のものであっても、そのショックは大きいもの。値段は関係ない。

 

思いがけず何度もこんな目に遭って、ほかの洗濯物のファスナーやホックが引っかかったのだろうと、以来、厳重にネットに入れたり、ネットのファスナー自体が隠れるように細工されているネットを選んだり、考えられるいろんな努力をしてきた。にもかかわらず、この事故は容赦なく起こる。泣きたい。

 

その原因が数カ月前やっと分かったのである。分かってしまえば、何でこんなことに気づかなかったのかと、自分の愚かさつくづく恥ずかしい。

犯人は、草のタネである。ひっかかるやつ。

草むらを歩いたり庭の草取りをしたりして、袖や裾や靴下にひそかにくっついていて、それが洗濯機に入ると、ほかのものを引っかけるのである。

この際名指しで容疑者を挙げると、

A チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサ等のセンダングサ類。

B もちろんのことオオオナモミ(子どものころ勲章とかって呼んでいた)。あと、アレチヌスビトハギ、これはひっつき虫とかひっつき豆とか言われる、小さい豆のさやである。これがどの程度タオルを攻撃するかは正直よく分からないけど、新鮮なやつは危険だと思う。

オオオナモミなんかは目立つしそうそう多くあるものじゃないからなかなか洗濯機には侵入しないけど、チカラシバ、イノコズチはわりとよく潜んでいる。これらは靴下に入ると痛いので気づくのだけど、裾や袖口だと気づかなかったりする。

Aのタイプ、チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサの実は尖っていて、返し針になっている。尖った先で突き刺さり、返しがあるから抜けない。これが靴下に刺さったとき取り除くのは結構面倒だ。ひっぱると靴下がびよーんとなってしまう。この返しでタオルに取り付いてループを引っ張りまくるのである。(多分)

Bのタイプはマジックテープ形態になっていて、いや、マジックテープがこの植物の真似をして作られていて、まあこれも返しなんだけど、ひっかかる毛がU字カーブになって面でびっしりついていて、毛の集団がくっつくようになっている。アレチヌスビトハギは布にぴたっとはりつくからほんとにいやーな感じである。

 

あと道端でひっついてくるものにはチジミザサというかわいい草があるのだけど(かわいいと思うかどうかは人によります)、これは粘りでくっつくだけで、ひっかかるわけではないので、それほど脅威ではない。

 

ひっつく種は上のもの以外にもたくさんある。これらは大体秋にできるもので、春先にはひっつく種はない(思いつく範囲では)。秋になると動物たちが冬毛になってひっつきやすいからというのが理由らしいけど、私自身で季節ごとに動物にひっつけてみて試したわけではないので真偽は分からない。

また、上に書いたひっつくタネが洗濯機の中で本当に悪さをしているかどうかも、洗濯機のなかを拡大してつぶさに観察したわけではないので、確たる証拠があるわけではなく、別件逮捕で状況証拠みたいな感じなのだけど、99%きっとそうだろうと確信している。

今の時期の洗濯には十分注意しなければならない。

チカラシバ(9月末)

 

★山麓朝散歩(動画)↓

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山麓朝散歩 雨が降って一気に冬の始まり さむざむしてきた雑木林とちょっと残ってる紅葉

#hillside #satoyama #Autumn After a rainy day it seems to be begining ...

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黄葉するウワミズザクラ サクラにしては異色?

2021-11-22 | 植物

11月初めの林で。カスミザクラかヤマザクラだと思ったのだけど、それにしては珍しく黄色いなと思ったら、ウワミズザクラだった。

この辺には結構ウワミズザクラがある。うちの前にもある。なので、葉を拾って比べて見て判明。

ヤマザクラやソメイヨシノなどの桜の紅葉は、鮮やかな赤である。そして8月の終わり頃には早くも赤くなって9月には散ってしまうものが多い。11月まで葉は残っていない。なのに、このサクラ(ウワミズザクラ)は11月初めでこの状態。うちの前の木も、1週間ほど前に黄色くなってから、2、3日前に鮮やかなオレンジ色になった。今日あたり少し色がさめてきており、このまま赤くならず散りそうな気配である。

これを見てカスミかヤマかと思うなんて、(分かってみれば)お恥ずかしいわ♪

 

カスミザクラとヤマザクラは見分けが難しい。というか、特徴は結構はっきりしているので、見分けられないものは雑種であるのだと思う。葉柄はヤマザクラが長く、カスミザクラには葉の基部に蜜腺がある。そういういろいろな特徴がまぜこぜになって見分けられないのである。

ウワミズザクラは、葉がやや長く(面長な感じがする)、葉の中の葉脈の凹みが結構強くて、ぱっと見、シワシワ感がある。また、鋸歯が線状に細くなって、その長さがそろっている。

昨年はほとんど花が咲かなかったのだが、今年はそこそこ咲いた。花付きが年によってかなり違う。カスミザクラやヤマザクラやソメイヨシノではそのような裏年表年を感じたことがなく、毎年きれいに咲く。

ウワミズザクラ↑

葉裏の葉脈の脇に毛が結構密生している

久しぶりに雨。昨日、畑の人が、「降ってほしい」と悲鳴を上げていた。長い間続いた穏やかな秋の日はこれで終わり、冬になりそうである。気が付けばもうすぐ12月……。師走が来るらしい。

 

★カエデ(オオモミジ)の羽根つき果実、ホオの白い落葉、ウワミズザクラ黄葉など 動画をどうぞ↓

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飛騨高山の朴葉味噌思い出さずにいられないホオノキの落葉など林でカサカサ散る音と、羽根で飛ぶカエデの実 11月初めの朝

#hillside #satoyama #Autumn #acer #cheratus Fluits of Acer(Maple) whi...

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紅葉 上では散り、中ほどでは色づき、足元に野菊

2021-11-18 | 植物

毎日天気がいいので山がくっきり見える。

正面の山には、青々した杉かヒノキの林、その合間で雑木林が色づいている。

黄色や茶色っぽいのはアベマキやコナラ(いわゆるどんぐりの木)にイヌシデやウリハダカエデ、ダンコウバイなんかが混じるのか、などと想像するのも楽しい。ところどころ赤いのも見られる。

 

足元では野菊が終わりかけている。

8月の終わりごろからいろいろな野菊が次々と咲き、最後のノコンギクがあぜみちを彩る。

ここ1、2カ月の野の道の野菊は本当に見事で、何度も草刈りされるのだけど、また伸びたものや、刈られずに残ったものが、豊かな花を咲かせてくれて、自然の花たちがこんなに私たちの目を楽しませてくれることを喜ばずにはいられないし、都会の人はおそらくこんなものも目にすることがないのだろうと思うと、もったいなく思う。もっと多くの人にこの野の花たちのきれいさを知ってもらいたい。

この写真のノコンギクは、この周りにもいくつかの株があったのだけど、これだけ少し雰囲気が違っていた。

よくあるノコンギクはもっと花びらが細いし長い。この花はなんだか少し丸っこい感じがする。

もちろん個体差というのはあるのだけど、結構雑種ができるようで、ヨメナとの雑種もあるらしい。

ヨメナとノコンギクは以前は別の属だった。冠毛、いわゆる綿毛が違っていて、ヨメナは花後に綿毛があるように見えないのだけど、ノコンギクは綿毛がある。別の属だったのに雑種ができるのである。で、(だからってわけじゃないと思うけど)今は同じ属(Aster)になっている。

言いたいことは、この写真のノコンギクは、ノコンギクなんだけどヨメナのテイストがあるということである。

雑種かどうかなんて分からないし、これは何だという断言など決してできない。分からないことだらけだ。

撮影 2021年11月中旬 岐阜県中津川市

 

 

紅葉2分動画

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山麓朝散歩 紅葉半ばのおだやかな秋の日 コマユミ、ウリカエデ、クリ、などなど

#acer #satoyama #hillside #autumn 撮影 Japan 中部地方太平洋側山地帯 11月中旬 20211116 ...

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秋の庭を彩るサルトリイバラの赤い実

2021-11-01 | 植物

玄関へのアプローチは自生のツツジやコバノガマズミなどに取り囲まれて、いい感じの茂みになっている。

いい感じかどうかは個人の感想の範疇の中のことであり、見る人によっては(多くの田舎の人々にとっては)、「さっさと全部切り払って『きれい』にすればいいのに」、というところである。

冒頭から脱線したが、その茂みにせっせと生えてくるのがサルトリイバラである。この赤い実。

これが生えて来た春先には、花も目立たなくて、こんな赤くて豪華な実をつけるなんて思いもよらないので、たいていの人は刈り払ってしまうだろう。なんせ、とげがあるので。ところが、横着な人はそれを放置する。そして秋になって突然そのステキな実の存在に気付くのである。

うちでもこんなに見事に実をつけたのは初めて。生り年だったというよりは、多分、それなりに成長したのだろう。

正直、私は横着な人ではあるが、これを放置したのは横着だけが原因ではない。それなりに、秋になって見事な赤い実をつけて庭を彩ったら素敵だろうから伸ばしてみようと思ってはいたのである。そのためには、このサルトリイバラのために、何かお洒落なアーチのようなものを設置したり、そこまでしないにしても、簡単な支柱1本でも立てていい感じの垂れ下がり方にして、「サルトリイバラを庭の一つのポイントにしてます、ちょっと珍しいでしょう?」と、わざとしている感じに見せたらいいなと思っていたのである。

そう思って早数年が経ち、結局そんな手間などかけていない自分をかえりみては、きちんとできないならいっそ切ってしまった方がいいと昨年なども思っていたわけだが、その切る手間すらかけず放置した結果、今年このようになって、嬉しい限りである。

けど、この放縦な感じは、決して誰かに自慢できるような茂みではない。正直、これは庭ではなくただのやぶである。これがお洒落なアーチで素敵に仕立てられていたらもっと素晴らしかっただろう。来年はそうしたい。(来年はいつ来るのか……)

 

サルトリイバラはこれ1本ではなく、あちこちにどんどんどんどん生えてくる。アプローチというのは若干切り開かれたところであり、林の縁に当たる。林縁部(林のソデ)にはつる性のものが生い茂り、マント群落を形成するというのは、植物の初歩的知識である。

そんな解説はどうでもよくて、サルトリイバラの勢力は旺盛で、切っても切ってもどんどん生えてくるし、伸びる速さも意外に速い。25年前には近縁のサルマメという、似てるけど小型の植物が地表近くにほそぼそ生えるだけだったけど、いつの間にかサルトリイバラが目立つようになった。

このトゲは結構小さくてサルの毛皮は通さない気がするので、サルが捕れるようには思えないのだが、もしかすると、サルが採るイバラなんだろうか?

葉っぱはかしわもちのように団子を包む葉として全国的に盛大に使われている。カシワよりこっちの方がデフォルトなようである。

 


富士見台の下(標高1500~1700m)あたりで紅葉見頃

2021-10-31 | 植物

1週間ほどで日ごとに葉が色づいてきた。朝の散歩のたびに、昨日より一段と黄色や赤になっている葉を見て、時の流れとともに自分がまた1日年取ったことを突き付けられる(泣笑)。

下から山の上の方を見ると、頂上より下の山の側面が真っ赤になっていたのは一昨日。(上の写真は麓の方なので、それではありません)

山の上の方にはいろいろなカエデがある。ハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ、そんなものが真っ赤になっているのだと思う。

この土日は富士見台(岐阜県中津川市と長野県境)の紅葉見物にぴったりだけど、この頃の登山やハイキングブームはほんとにすごくて、狭い車道で何台もの車と行き違いになり、そのたびに大抵は私の方が下がってあげないといけなくて、3歩進んで1歩下がるみたいになって苦痛なので、休日には行きたくない。悪いけど、他県ナンバーの人でバックして待避してくれる人はほんとに少ない。まあ、慣れない道だから仕方ないということで、こっちは(いちおう)余裕を見せているつもり。

一体どうしてこんなに山ブームになっているのかな……。人口は減っているはずなのに、山に行く人が以前の数倍になっている。富士見台や神坂峠の駐車場なんか何十台も車が入って満杯になっている。20年前は休日だってパラパラしかいなかったのに。

以前は平日なら決して誰もいなかったような山でも、必ず数台の車が停まっていたりして。驚く。

それにしても、麓から富士見台にかけての山の側面に見られる紅葉は赤や黄色とりどりで本当にきれいなので見に行った方がよいと思う。

 

10月初め(まだ紅葉前)の富士見台 動画

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かつて馬を放牧してた笹原が光る富士見台をプチハイク 360度パノラマで南アルプス遠望

#trecking #富士見台高原 #アルプス眺望 岐阜県中津川市の富士見台1739m。富士山は見えません。 登山口の立派な山小屋は岐阜県・...

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タケニグサの花をアップで見ると

2021-08-06 | 植物
タケニグサ(ケシ科)をアップで見ると、不思議な形をしているのが分かる。白いつぼみっぽいものと、白いおしべの束みたいなものがあり、構造がよく理解できない。右側の茶色っぽいものは果実。これがだんだん大きくなっていく。
草丈が大きくて、遠目にしかあまり見ないのだけど、よく見ると面白い。

雲一つしかない朝

2021-08-04 | 植物

今日もヒマネタです(いつもですが)。

昨晩は満天の星だった。大きな星がキラキラ瞬いていた。少し明るかったせいと恐らく私の視力のせいで、天の川が見えるところまではいかなかったけど。

今朝のこの青い晴天と言い、まさに梅雨明け感があり、やっと夏休みが来た感じ。そして昨日、今年の初スイカ。

夏+青空+白い雲+スイカ+セミ+すだれ

いい感じ。

これに、そうめん+風鈴 ぐらい加えてみようか。小麦粉は食べないようにしているけど、たまにはいいだろう。

あと、うちにはないけど、ほかの家なら、麦茶とビールとが定番というところだろう。それにプロ野球。ビール+テレビのプロ野球というのはなにか昭和の香りになってしまった。父はビールは飲まなかったけど毎晩プロ野球を見ながら原稿に向かっていた。仏壇にプロ野球をお供えしたい。

 

陰るとヒグラシ、照るとツクツクボーシが鳴くこの頃。


広いガーデンに似合うルドベキアは山野で野生化している

2021-07-30 | 植物

田んぼや畑のあぜ道にもよく咲いているアラゲハンゴンソウ(ルドベキア)。茎に白い毛が密生していて触るとごわごわする。

花びらのオレンジ色と真ん中の濃茶色部分のコントラストが強く、色鮮やか過ぎて、日本の野山の淡い色合いの中ではちょっとけばけばしいともいえるのだが、なぜかいい雰囲気をかもしだしていて、この花があるとつい写真を撮ってしまう。

この花の面白さは、群れ咲くさまに「動き」があるところ。茎がさまざまな角度に傾いて動きを出している。群れで咲いていて初めて面白さが出る。

もう一つの面白さは、真中の茶色いところ。ここは管状花(筒状花)の集まっているところで、周りのオレンジ色のものは花びら一つ一つが舌状花である。ヒマワリや百日草もこの構造をしている。この茶色いところが、花が咲き進むとともに上に盛り上がってきて、その玉のようなものがリズムを醸し出す。

この仲間では、秋になって舌状花が干からびて目立たなくなっても、この茶色のところだけが残って、それが絵になるものも多い。ポールスミザーさんが設計した軽井沢のピクチャレスクガーデン(絵本の森)では、入口にこの花が群れ咲いていてとてもいい感じだった。(記事下部にリンク掲載)

群れを楽しむものなので、広い庭で大型の草っぽい花を咲き乱れさせて野原感を出すのに使うといい。田舎道で良く見るのだけど、花壇や庭で栽培されているのはあまり見ない。外来種なのであまり野生化してほしくはないと思う。

この仲間のオオハンゴンソウは環境省指定の特定外来植物に指定されていて、高原では駆除対象になっている。冷涼なところに生育するもので、中部地方では標高700mぐらいでは見ることがない。御嶽や乗鞍の周り(岐阜県、長野県)では道路わきにたくさん生えている。

アラゲハンゴンソウもオオキンケイギクと比べれば冷涼なところを好むと思う。どちらも、ルドベキア属(オオハンゴンソウ属)で北アメリカ原産とのこと。

 

※軽井沢ピクチャレスクガーデンのルドベキア

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動画あります

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山麓夕散歩 ヒグラシ交響曲でたそがれる野生の菊やギボウシやノリウツギ

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軽井沢ホテル ↓ ロンギングハウス軽井沢(他のサイトに移動)


ノリウツギ

2021-07-29 | 植物

ノリウツギが咲き出しました。

白く大きいのが装飾花で、受粉する機能がないのでこの花にはタネができません。

つぶつぶのが両性花。種子生産の役割を持つ。

根から糊ができ、それを紙づくりに使います。紙づくりに使う糊を何から採るかというのは、地域によって違い、トロロアオイから採ったり、ほかにもいろいろあるようです。

また、枝を切ると中が中空になっているので、ウツギ(空木)。

よって、ノリウツギ。

この乾いた枝は、火おこし(摩擦で火を出す方式の)をするときの棒に適しているらしい。火がつきやすいということです。

北海道にも多い木で、アイヌの伝説の中にも出てきます。


コケオトギリは庭に気軽に生えているとか

2021-07-27 | 植物

近所の家の庭先にコケオトギリが咲いていた。自分の家の庭では見たことがなく、珍しいものかと思ったら、図鑑を見ると、庭先によく生えているという。都会の庭にもあるのだろうか。小さくてとてもかわいい。ハコベみたいなサイズ。

サイズ感はこんな感じ↓

本日は緊急事態が発生して時間がないので記事はこの程度。

緊急事態というのは、スモモの木に害虫が(俗に毛虫ともいう)大発生しているのを発見したこと。

毎日、今日はスモモ採ろうかな、と眺めていたのにその大量の虫に気づかなかったことが信じられない。いかに実しか見てなかったかということだ。

全く幸運なことに、野外活動プロフェッショナル(俗に原始人ともいう)の人が用あって我が家を訪れており、枝から切り落として全部焼き討ちにしてくれた。おかげでスモモの木はすっきりするし、その知人はスモモ大好きらしくスモモの実も全部食べてくれるしで助かった。全部といっても8個ぐらい。

ついでに、テングス病にかかって咲かなくなってかつ生い茂って玄関への通行を妨げている枝垂桜も切り、勝手に生えてきた桑も切りなどいろいろで午前中が終わった。その辺りには梅雨の頃ヒルが発生して近づけない茂みになっていたのだ。

おかげで家の前がすっきりと風通しよくなった。

しかし、あの害虫を見つけたときその人がいなかったら数日間恐怖で生きている心地のしない日々が続いたことだろう。ストレスで病気になったに違いない。

屋敷にある木は常に監視していなければまずいという教訓を得た(前から得ているが、なかなか手が回らず……)。毎日散歩の前に屋敷まわりを注意深く散歩することが必要だ。

それにしてもその原始人の人は、毎日のように川に行き鮎を一度に40匹捕ったり、春ならアマゴを大量に捕ったり、イノシシを鉄砲で撃って食べたり、マムシを見るやつかまえて焼いて食べたり酒におぼれさせたり、小鳥なども落ちてたら捕獲して食べていたこともあったり(たいていの鳥は食べたことがあるらしい)、秋にはヘボ(クロスズメバチ)など巣ごと獲って蜂の子を何百匹も皆殺しにしたりしているのに、今日我が家の虫を焼きながら「あーあー、今日一日でこんなにたくさんの命を奪っちゃって。かわいそうに、罪もないのに」などとずっと言っているのである。

どうやら、食べる目的でなく殺戮するのはよくないということらしい。


道端のギボウシ咲く

2021-07-24 | 植物

コバギボウシ

道端に勝手に生えているギボウシが咲いてきている。結構たくさん生えている。3種あり、葉の小さい順に、コバギボウシ、キヨスミギボウシ(みたいなやつ)、オオバギボウシ。

みたいなやつ、というのは、この仲間は地域変種とか多いみたいで、図鑑で見る限りキヨスミギボウシなんだけど、断定はしないという意味。

植物の同定っていうのは、まだ駆け出しのころは「これは〇〇」とエラそうに断定していたものだけど、知れば知るほど断定できなくなる。知れば知るほど、知らないものがあることを知るからだ。そして、現段階で「それはそれ」だとしても、もしかすると後の世に変種とかに認定されることもあるかもしれないのだし、まだ発見されてない(名前が決まっていない)ものなのかもしれないし、……、という「かもしれないし」を考えるから断定できなくなるのである。よって、「私の知る限り、これは〇〇」という言い方になってしまう。

そうではなくても、雑種というのは意外に多くあるらしく、どっちつかずのものもよく見かける。

図鑑を常に見ていて知っているつもりであっても、自分が見ているそのページの次のページに、思いがけないものが載っていたりして、それを見落としていることもある。

 

ネット上では植物などほとんど知らない人が聞きかじりで書いていたりするので間違いも多い。そのことを責めようとは思わない。私も、植物分野でもそれ以外の分野でも、たくさんやらかしているだろう。専門家でなければ植物のことを語ってはいけないわけではないのだから、観光でお花畑を見てうっかり間違えたというのは仕方ないことである。(ただし、何も知らないのに専門家のふりをしてパクリと寄せ集めで専門的風サイトを作って広告で稼ぐなどはイタイまたはアクドイと言うしかない)。けれど、ネットを見るときは気を付けなければならないということだ。ネット上に発信することは誰のチェックも受けておらず言いたい放題でへんなものがまきちらかされている(わが身を含め)。

なんだか朝から愚痴っぽい。やっぱりダルいからか。

 

 

 


◆ネムノキの花色が驚くほど濃くなっていた

2021-07-23 | 植物

咲き出してからしばらくたつネムノキ、こんなに濃い花色はあまり見たことがない気がする。昨日。↑

数日前のネムノキは色が薄い。↓

↑ 数日前

↑ 昨日

新しく咲いてきた花の色が濃いのだろうか。

夜になると葉が閉じるからネムノキなんだけど、花の色も眠るような感じだ。

先日はヒグラシだけが鳴いていたけど、昨日はアブラゼミが鳴いていた。

 

数日前の記事→ネムノキの花が満開 何度返り咲きするか - 山里ひぐらしの小径

動画あります

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めっちゃ濃色のネムノキの花が川の横で風に揺れてるところにヒグラシとアブラゼミの声がふりそそぐ

#wild flower #riverside #rainy 撮影 Japan 中部地方太平洋側山地帯 7月下旬 20210722 *-...

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葉につくかわいい水玉と、ピントを合わせること

2021-07-22 | 植物

ジシバリの葉の水玉

この葉は縁に水玉が並んでいる。この場合、植物が不要な水分を葉の縁から排出しているということらしい。

葉の上にも水玉がいっぱいあるが、これもおそらくそうだろう。コロコロして、まん丸で、ほんとにかわいい。

下の写真のものもそういうものなのか雨水なのかよく分からないけど、雨水は落ちたときの衝撃があるから、こんなにきれいに載らない気がする。

下はサワオトギリ。この草は他の科の植物よりもよく水滴を載せているので、おそらく植物内部からの水のように思えるけど、よく分からない。

こういう小さなものにピントを合わせる場合、一番くっきり合うのは、オートフォーカスがうまくはまったときである。

うまくはまるというのは、撮りたいところにピントがきているということだ。

マニュアル(手動)でピントを合わせるよりもオートフォーカスの方がはるかに正確に合う。こちらが合わせたいところを100%察知してくれるわけではないので、(カメラにとって)変わったところにピントを合わせることができない。変なところにピントを合わせようとしている使用者は退散してくださいというわけである。

だから手動のピントを使いたくなるわけなのだけど、私の場合、今のカメラで、うまく合う打率は体感で2割ぐらいである。たまに合っていると、なんたる奇跡!と思ってしまう。ずっとそれは私の技術が足りないのだと思い、さんざん努力してきたがいつまで経ってもうまくならない。打率は1割から2割ぐらいに若干上がった感じはする。

ちなみに乱視なので、ピントが合わないのはそのためだとも思い、それを考慮してさんざん努力した。また、撮ったものはたいてい後(あと)ピン(=狙ったものより後ろにピントが合っていること)になっているので、それも頭に置いて努力している。カメラかレンズがおかしいに違いないと検査にも出したが、異常なしということだった。

まあこういうことを言うと、それでも私の技術不足という人が絶対いるだろう。女がカメラなど持っているとそういうことを言う輩が多い。女はメカに疎く車の運転も下手だと(というか自分の方が上だと)思い込んでる化石みたいな人が地球からなかなかいなくならない。

この際、私の技術不足かどうかはどうでもいい。どう対処するかだ。

最近知ったのは、カメラ側の理由で微妙に合わないことはよくあるらしい。それはあるものと思った方がいいらしいのだ。

さらに最近知って驚愕したのは、あるプロカメラマンがフォーカスは全てオートを使っていると言っていたことである。で、どこに合うか分からないので、とにかくオートフォーカスでいろいろ撮るということだ。

プロはてっきりマニュアルで厳密にバッチリ撮っているものだとばかり思っていた。そういう私も多分化石なんだろう。

それを聞いたからというわけでもないが、私ももう、マニュアルで厳密に合わせることに時間をあまりかけないようにしようと思っている。前述した後ピンのことがあるので、できるだけピントを前にもってきて写しても、当たったり当たらなかったりする。もう当たるも八卦になってしまっている。よって、マニュアルは使うけれども、微妙にピントをずらしたカットを何枚か撮ることにした。

今日の写真のような場合は、水滴が無数にあるので、適当に撮ればどれかに当たる。雑にいっぱい撮って後で選ぶというのがデジタル時代なんだろう。


雨上がりの草の葉についた水滴を愛でながら歩くと

2021-07-21 | 植物

雨上がりのスギナ

連日、夕方から早朝まで雨が降る。夕立とはちょっと違う。

雨上がりの朝は、草の葉についた水滴が光る。コロコロした水滴を載せているものと、わりとそうでもないものがある。葉の表面に微細な毛が生えているものは、コロコロした水滴が載りやすい。

スギナは特に、まん丸の水滴をつけている。これは雨水が直についてこうなっているのではなく、スギナの「関節」から、スギナ内部の水を排出しているものだと思う。雨の後は特に、スギナがたくさん水を吸っているので、要らない水を出す。こういった草はスギナだけでなくほかにもいろいろある。葉の上ではなく縁にまん丸の水滴をぶら下げているものはたいていそうだ。

なんか、おいしそう……。

雨上がりのサワオトギリ

オトギリソウたちもまた水滴の目立つ草で、これは雨水を載せているようだ。道端のオトギリソウに気づくときというのは、花で気づくのではなく、水滴を載せた葉で気づくのだ。ほかの草が水滴を載せてなくても、オトギリソウは載せていることがよくある。そして、オトギリソウに載っている水滴は、きわだって白く光って見えるのだ。葉の色の関係なのだろう。

雨上がりのイネ科の草

これが何の草なのか分からない。まだまだ修業が足りない。こんな細い葉にもいっぱい水滴を載せているところがすごい。

ピントを合わせることについて(合わせにくいことについて)書こうと思っていたが今日はやめておく。

 

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山麓朝散歩 雨上がり田舎道を行くと用水の横にギボウシ 草の葉の水玉キラキラ ヒグラシとキジバトが平和に鳴いていました

#wildflower #countryside #grassdew 撮影 Japan 中部地方太平洋側山地帯 7月下旬 20210721

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