山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

恵那市中野方の不動滝直売所に初出荷!

2010-07-31 | 山里
本日、なんと、この私が野菜を出荷しました。
天と地がひっくり返るかも!

採れた野菜がどうしても余ってしまって、冷蔵庫に入らないので。
一日中てんぷら揚げてると、てんぷらが食べたくなくなる、ってのと同じで
あまりにもたくさん採れると、食べなくてもよくなるというか、食べる前に疲れてしまうというか。
冷蔵庫にいっぱい入れたきゅうりが、先週から減っていません。
まさかそれを出荷したわけではありません。

今日もトマトがたくさん採れる予定だったのですが
雨のせいで半分以上に割れ目が入っていて、
結局出せたのはあまり多くなかった。

で、ユキコさんに出荷の仕方を習った。

トマトはへたについた茎のところがあまり長いと、ほかのトマトを傷つけてしまうので
はさみで短く切ります。
ビニール袋に入れて、がしっとテープでとめるやつでとめて、
バーコードのついたシールを貼るのです。
シールには、出荷する人(会員)の名前が書いてあり、105円とか210円とか315円っていう種類がいくつかあるのです。

なるほど~。こうなってるの~。と初めて舞台裏を知る。
便利なものです。

9時すぎに不動滝に行くと、ずらりと野菜が並んでいて、常連さんなのか、お買い物の人が入れ替わり立ち代り来ます。

行ったらマチコさんがいて、そこに置いてって~と。
この棚に勝手に置いていき、売れるとカウントされる方式になっています。

なるほど~。こうなってるの~。とここでも感心。
そういえば産直市場グリーンファームも勝手に置いていく方式だったわ。


とっても簡単だった。
出荷できるとなると、がぜん楽しさが倍増します!
やる気が出てきます!
面白くなってきます!
(って、たった1袋なんだけど……)

という体験がしてみたかった。
日頃、産直がいかに山村地域を元気にするかってこと、
いろいろ話を聞いていたので。
体験してみて、ほんとに実感できました。


でも、不動滝には、ほかのベテランの姉さまたちがつくった
真っ赤に色づいたトマトとか、大きなスイカとかいっぱいあって
思わず買って帰りたくなった私でした……



わたしの野菜買った人、どんな人だろう~~~

赤白一緒に植える、花豆の花

2010-07-30 | 山里
木祖村で。
どこのうちの畑にもきれいに咲いていた豆。鮮やかな赤と、ところどころに白。
育てているおばあちゃんに聞いたら「花豆」とのこと。
花豆は煮ると4センチぐらいにもなる大きな赤紫色の豆で、とってもおいしい。
私の大好きな豆です。
標高千m以上のところでしか採れない、高地に行けば行くほどおいしくなるとか、集落ごとに味が違うといわれている。

赤い花と白い花と、ちがう豆なのかというと、そういうわけでもない。
そのおばあちゃんの話では、赤と白と一緒に植えないと実ができないとか。

赤しか見かけないところもあったけど。

面白い話。そういうこともあろうかと思う。

ミヤマハハソの花と語源

2010-07-29 | 植物
梅雨明け十日の言葉どおり、一滴も雨の降らない日が11日続いたけれど、今日は梅雨に戻ったかのように、一日中雨。こういうことも珍しい気がする。

木祖村で見た、ミヤマハハソ。
葉はときどき見ることがあるけど、花を見たのは初めて。
花がないときは、コナラと見間違う。葉の形がコナラに似ている。


昔は山の草(ススキなど)を堆肥にしていた。
同時に柴(雑木の枝、多くは鎌で刈れる太さのものをいう)を肥料として田畑に入れていた。
奈良県十津川村で、山の上の平に、「ほうそしば」「ほーそーしば」を刈りに行ったという話があって、カヤの話の延長だったので、
てっきり草のほうかと。
で、ホウソシバ・ホウソウシバという芝草があるのかといろいろ調べたけど見つからない。
結局、話の後のほうで、ホウソはコナラだと言っていたのでわかった。

で、ミヤマハハソは、ミヤマホウソがなまったものだと図鑑にある。

なるほど、合点でした。



不動滝やさいの会 味菜弁当

2010-07-27 | 山里
恵那市中野方 不動滝やさいの会のランチ 580円です。
これは3週間ぐらい前のもの。

バイキングは先日だけのイベントで、普段はこういうランチです。
あと朴葉すしも売っています。
もちろん新鮮野菜や乾物もあります。

電話 0573-23-2166 午後3時までです。

小玉すいかのコストパフォーマンス

2010-07-27 | 山里
ちょっと用があって坂折棚田のナオシさんに電話したら、すいかを採りに来いとのこと。
「取りに来い」ではありません。私が育てている、というか勝手に育っているすいかを収穫しろということ。

ぼやぼやしているとほかの人に盗られてしまうので(ムジナさんとかカラスさんとか)、急いで出向きまして、無事、小玉すいか4個を収穫しました。
これも、畑の周りに「けものの寄り付かんやつ」を撒いておいてくれたナオシさんのおかげです。

ちなみにかぼちゃ1個も採り、あと4個残っています。

こういうものたちは意外と早くできるのだなぁと感心。まだ7月なのに、野菜たちはもう収束しつつあるのか。
スイカのつるは実をならせて役割を終えて、はやばやと枯れかかっています。

これまでキュウリ、ナス、トマト、ピーマン、二十日大根、ミニにんじん、去年からオクラとじゃがいもという、基本的なものしか育てたことがなかった。
今年はこれにモロッコササゲ、ササゲ、大根、すいか、かぼちゃ、小豆、さつまいも、黒豆が加わっています。すごいね。


小玉すいかは苗1本植えただけで4つも採れた。ということは、もしすいかを買ったとすると、1個500円としても2000円。とってもお得ではありませんか!
すいかのつるが這ってカバーしているところは草刈りもしなくてOKです。
でもこれが東京の真ん中だったりすると、すいかが這っていく地面の地代がべらぼーに高いから、ちっともお得ではないでしょう。2~3坪(10㎡)必要です。都会の1㎡っていくらなの?
ビルの屋上ならよいかも。

一方できゅうりは、苗1本で20本採れるとしても(実際いくつ採れるか調べたことはない)、今なら不動滝やさいの会直売所でなんと10本105円で売っているし、「手」(支柱)を立てたり網を張ったりする手間もかかる。
でも狭い土地で空間を縦に使うことができるという面はあります。

単位面積あたりでコストいくらでどれだけ生産できるかってことを考えて、どうすればいいかって考えられる人がビジネスで成功するんでしょうか。
わたしはどっちが食べたいかってことしか考えられません。

まあ小玉すいかなら小さいので、やろうと思えばメロンのように縦に育てることもできますね。
でも、土地あまりの日本の山里では、草刈りの手間をいかに減らすかを考えた方がよいです。

それとまあ、野菜作りなんてコスト考えたらできませんね。ただ、自分の食べるものを自分で作る楽しみだけで。
米作ってる人なんかもっと過酷だもの。

冷蔵庫はきゅうりやナスでいっぱいなので、バケツに水と保冷材を入れてすいかを冷やし、さっきいただきました。赤いスイカで、とっても甘かった。

できればスイカを冷やす清水と水舟もほしい!

2年目のマツバボタン

2010-07-26 | 植物
前の記事の続き

子どもの頃、庭の踏み石の脇なんかに、こぼれ種でマツバボタンが咲いていて、とても好きだった。
今のマツバボタンと違って、黄色のはあまりなかったし、花びらの質感がちょっと違う気がする。

で、その中に、ピンクの濃淡の絞りのがあって、特に好きだった。
好きというより、子どもだったから、珍しさが勝っていたかもしれない。

それで、絞りのマツバボタンの種というのをずっと探しているのだけど、
以前一度そんな写真の入った種を見たけれど、最近は見ない。
なので、あきらめて、普通の、でも一重咲きの種を買ってきて蒔いている。

あの絞りのは、もしかすると、交配の結果だったのかもしれないと
やっと気づいた。

来年もがんばらなきゃ。

で、黄色い花は摘んでおく必要がある。
黄色い花が種になる前に摘めば、来年は黄色が咲かないと短絡的に思ったけれど
交配ということを考えれば、
花が咲くやいなや摘まなければならないことになる。
マツバボタンは切花にならないから、それはちょっとなぁと躊躇してしまう。

2年目のペチュニア

2010-07-26 | 植物
前の記事の続き

ところで、今年、土の入りっぱなしになった植木鉢に春先ずっと水をやっていたら
おびただしい量の芽がぎっしりと生えてきた。
みんなペチュニアだった。

私はナス科の花が好きで、毎年花壇は草ぼうぼうにしてしまっても、
ペチュニアの鉢植えだけは作っている。ペチュニアはナス科である。
それならなぜナスやホウズキの鉢植えでないのかといわれると困る。

咲き出してみたら、白やら赤紫やらピンクやら絞りやら、
いろいろな色が混じってきれい。
多分昨年は2色植えていたのだと思うけど、こんなに種類はなかった。
交配していろんな色になったのかしら。

で、ペチュニアは放置すると梅雨時にカビが生えたり、
花がらが見苦しかったり、だらしなく倒れたり
雨に当たるといやがったり、
何かと気を使う花なのだけど
この勝手に生えてきたのは、草姿もほっそりしているのにしっかりしていて
元気いっぱいで、
ペチュニア特有の「かまってかまって」的なところがなく
すくすくと、美しい姿で伸びて咲いているのである。

この上に吊るしてある、今年苗を買ってきたペチュニア(実際にはサフィニア)は、
花が終わった後、はなびらが縮こまらずそのままだらりとするので、
見苦しいので、花がらをとってやらないといけない(だんだん面倒になって、とってやってない)。
それに比べると手がかからないのにきれいで
勝手に生えてくるものの強さを感じる。


花壇の花の変貌

2010-07-26 | 植物
夜になると雨戸を開け、朝、日が照ってくると雨戸を閉めるという
普通とは反対の生活をしている。
雨戸を閉めて、クーラーをかけているので、日中目にするのは壁と雨戸の裏側ばかり。
まあ、洞窟に入っているようなものですね。

白洲信哉も同じことをしているらしい(ブログで知った)。

昨晩は月の明るい夜でした。夜中に、窓から入る光があまりに明るいので、玄関の電気でも消し忘れたかと思った。

今日は暑さが少しやわらいでいるけれど、暑いことに変わりはない。
多治見市は舘林市を制して一位を爆走中。私の応援が届いたのか、頑張っています。
しかし計測器の精度が気になるところですが。


庭の花壇の草を採ったら、あまりにも寂しげになってしまったので、ニチニチソウだのブルーサルビアだのの苗を買ってきて植えたらとてもかわいらしくなりました。
調子に乗って、もっと買ってきたいなぁと思う。
庭には黄色やオレンジの花を入れないようにしている。
つまり、白、ピンク、水色、紫なんかで統一している。

今年蒔いた百日草が色混合タイプしかなくて、咲き出したらなぜか黄色とオレンジが多く、咲くたびに切花にして庭から排除している。
よその花壇を見ると、百日草をこぼれ種で何年もさかせているらしきところの花は、オレンジ60%、濃桃40%というぐあい。なぜか白はなくなって、オレンジ基調になっている。
交配していくとこんな色合いになってしまうのだろうか。これがより原種的な色なのだろうか。

こういう傾向はグラジオラスにもあって、
長年植えているグラジオラス畑は、なぜかサーモンピンクばかりになっている。
グラジオラスの場合は連作に弱いので、サーモンピンクばかりが生き残っているということなのだろうか。
これもきっと、それが原種的な色なのだろうと勝手に推測する。


次の記事に続く

お六櫛 頭痛とオノオレカンバ

2010-07-25 | 植物利用
オノオレカンバっていうカバノキ科の木があります。
ミズメの仲間です。
ミズメはよく見ますが、オノオレカンバはあまり見ません。というか見た記憶がありません。

斧が折れるぐらい硬い樺ってことですよね。
ミズメも硬くて重い木で、低地でカシが使われるところに、高地ではミズメが使われていることがよくあります。

長野県木祖村の特産品「お六櫛」はオノオレカンバで作るのが伝統的です。
ものすごく細かい目が挽かれた櫛なので、硬いだけでなく、よほど粘りのある木、というのか、割れにくい、もろさのない木なのだと思います。

この由来を聞いてびっくり。
お六さんという娘が、頭痛もちで悩んでいたけれど、オノオレカンバ(ミネバリと呼ばれていた)で櫛を作って使ったら、頭痛が治ったという。
それで、この幸せを多くの人に分け与えようと、櫛をいっぱい作ってみんなにあげた(売った?)のが始まりとか。


ただの昔話、迷信じゃなくて、ほんとにそうなんじゃないかと思う。
ミズメにはサロメチールという有名な成分があるし(サロンパスに使われている)、
オノオレカンバにも薬効があるに違いない。


しかしながらこの話を聞いたとき、私が木祖村を活動地に選んだのは、
神様のお導きかと思いましたね。
昨日も今日も頭痛な私です。

ムジナの攻撃を逃れたトマトたち

2010-07-24 | 山里
先週、赤くなりかけた1番トマトが、何らかの動物にやられていた。
畑の地主のユキコさんの話では「ムジナ」か「ハクビシン」があちこちの畑で悪さしていて
みんな被害に遭っているという。
ユキコさんは大きなスイカを食べられたそうです。

今日はミニトマトも全然割れてなくて、いっぱいなっていました。
大きなトマトも甘かった。
「動物のいやがるやつ、撒いといたでな」と
顔を合わせた直さん(ユキコさんのだんなさん)が言った。
ほんと、ありがとうございます!
お世話になりっぱなしです。

おかげで、スイカ2個も、カボチャ数個(ちらっと見つけただけで4個)も
無事になっています。


イノシシなどの動物は、田畑のあちこちで悪さをするので、たくさんいるように感じますが
実際の頭数はそれほど多くないということを
先日会った愛知県の稲武のおじさんが言っていた。
1頭つかまえたら、農作物への被害はかなり減るそう。


このトマトは最近はやってきている加熱用のシシリアン・ルージュという品種で
ものすごくよくなります。
怖いぐらい。

オクラは先週花すらなかったのに、1週間で巨大な実になっていました。
昨年うちの庭に植えたときは、閉鎖花ばっかだったのに
今年はちゃんとかわいい花を咲かせてました。

半月ほど前、じゃがいもも収穫したし
小型の大根も20本もあるし(みんな酢漬けにした)、
庭に空心菜がたくさん植えてあるので
買うべき野菜は今はありません。
でも1カ月後ぐらいにきゅうりもモロッコも採れなくなるんでしょうね。
次の仕込みしないといけませんが
暑くて外に出る気がしません。

1週間分の収穫 きゅうり、なす

2010-07-24 | 山里
1週間ぶりに畑に行きました。
きゅうり13本、なす5本。
きゅうりは4本の株からとれたもの。
単純計算で1日2本です。
まあ適量かと思います。
なすもほどほどですね。株3本ですから、ちょっと成績悪目でしょうか。

ささげの収穫

2010-07-24 | 山里
早くもささげの収穫期になりました。
もっと秋深まってからかと思っていたのに
今日畑で見たら、さやから豆が飛び出して地上に転がってた。

わずか2カ月ちょっとでできるってことになります。

坂折のユキコさんに薦められて、種ももらってまいたのだけど
さやが青々しているときに、さやを食べるものだと思って
たくさん採って食べてしまった。

「おしかったねぇ」と言われました。
ほんと、おしかった。
豆はほかの野菜と違って保存できるので
たくさん作っても問題ないので
可能な限りたくさん作りたいものですねえ。

古い刺し子 長野県木祖村で

2010-07-22 | 山里
木曽川源流の村、木祖村は、お六櫛という櫛の産地でした。
今は需要がなくなったので、それほど多くは作っていませんが、
かつては村の中心部の藪原宿に住む人の大部分が、お六櫛にかかわる仕事をしていたそうです。

櫛を作るとき、ひざにかける布。これはもともと、こたつの下掛けだそうです。
その前は着物だったようです。
いい感じの格子です。

私がこの布に目をとめたら、櫛づくりのおじさんが、「みんな櫛より布を見るんだよ」とくやしそうに笑っていました。

朝日に輝く白菜畑 木祖村

2010-07-22 | 山里
毎日暑い日が続きます。
うちの近くの岐阜県多治見市で39.4度だって。
前にも日本一を記録したまちです。
今年もがんばれ~!

木祖村にみんなで行って来ました。
木祖村では冷涼な気候を利用して、白菜を年に2回作っています。
こんな時期なのに白菜が育っているのにびっくり。
強い日差しの中で、生き生きしていました。