山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

冠雪

2021-11-27 | めぐる季節と自然

周りの山の上が真っ白になっていた今日。

ストーブをどんどん焚いているけどそれでも結構寒く、今からこれでは今後が思いやられる。

灯油で暖房するとすると、月に2万円近くなるのかもしれない。

備蓄の石油を放出すると言っているけど、リッター当たり数円しか違わないのではないかと思う。

 

実家の柿を無事採り終わり、明日は残りの柿を採る予定。

紅葉も終わるかと思えば結構ところどころに残っていたりする。

昨日名古屋に行ったら紅葉真っ盛り、イチョウはまさに最盛期だった。

 

★朝の山や川や紅葉(動画)↓

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初冬の雨上がりの朝 ヒヨドリ鳴く これから晴れそう

#mountainside #satoyama #Autumn 山にかかる雲 朝の光と草原 ヒヨドリ 撮影 Japan, Chubu re...

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山頂に雪降りかかる~もう誰も思い出さない オレンジの百合のような花のこと 11月下旬

#hillside #satoyama #Autumn 山麓朝散歩 雪雲が山の上にかかっています。 川原のイタドリが黄葉 ヤブカンゾウ ヨモ...

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1カ月のロングラン黄葉ダンコウバイ

2021-11-24 | 植物

ダンコウバイ(クスノキ科)は10月の終わりにいち早く黄葉した。その分早く散るのかと思ったらそういうわけでもなく、まだ枝に残っている。

10月下旬

チューリップ型の葉で、基部から葉の先に向かう葉脈が中心と両横に2本、これを三行脈(さんこうみゃく)という。

クスノキ科の木は大体三行脈である。けれどこんな幅広の葉のものはほかにはあまりない。大体楕円形や披針形という細長い形をしている。

これが色づき始めると、ついに紅葉シーズンが始まったか、と思う。

そして、少し色づいた後、鮮やかなムラのない真っ黄色になる。

11月上旬

こんがりしてきた。いい感じに焼けたパンケーキというか、トーストというか、おいしそうな色である。

11月中旬

しわしわしてきた。

本日(11月下旬)

こんがりしつつ頑張っている。すっかり水分が抜けて、うるおいがなくなり、身につまされる。保湿してあげたい。

 

3日も雨が続いた。樹々の葉はおおかた落ちてしまったけど、まだカエデやツツジなどが枝先に残ってかろうじて彩りを添えている。

いよいよ寒くなってきて、考えるとつらい。

暑くてもつらいけど、寒いのは寂しくてつらい。

 

★山麓朝散歩(動画)↓ ヒヨドリ、ヤマガラの声など

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山麓朝散歩 あんなにキレイだったのにヨレヨレになりゆくダンコウバイの黄葉にわが身を重ね悲哀を感じる時雨の11月

#countryside #satoyama #rainy #Autumn colors #maples #Autumn leaves ...

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洗濯機から取り出したタオルがヨレヨレになってる原因を解き明かします

2021-11-23 | 植物

おろして間もないふわふわのタオルを洗濯機から取り出したら、ガーン……

あちこちからループの糸がぐわーーーんと引っ張り出されて、タオルの美貌が台無し、みたいになっていたときのショックときたら。

それが結構高級な進物のピンク色のかわいいやつだったりしたときなど(ピンク色のときショックが大きいかどうかは人によります)

心に刺さったとげがしばらくひっかかり続けて、悲しみがしばらく消えない。一日が台無しになる。

たかがタオルであっても、たとえ100円のものであっても、そのショックは大きいもの。値段は関係ない。

 

思いがけず何度もこんな目に遭って、ほかの洗濯物のファスナーやホックが引っかかったのだろうと、以来、厳重にネットに入れたり、ネットのファスナー自体が隠れるように細工されているネットを選んだり、考えられるいろんな努力をしてきた。にもかかわらず、この事故は容赦なく起こる。泣きたい。

 

その原因が数カ月前やっと分かったのである。分かってしまえば、何でこんなことに気づかなかったのかと、自分の愚かさつくづく恥ずかしい。

犯人は、草のタネである。ひっかかるやつ。

草むらを歩いたり庭の草取りをしたりして、袖や裾や靴下にひそかにくっついていて、それが洗濯機に入ると、ほかのものを引っかけるのである。

この際名指しで容疑者を挙げると、

A チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサ等のセンダングサ類。

B もちろんのことオオオナモミ(子どものころ勲章とかって呼んでいた)。あと、アレチヌスビトハギ、これはひっつき虫とかひっつき豆とか言われる、小さい豆のさやである。これがどの程度タオルを攻撃するかは正直よく分からないけど、新鮮なやつは危険だと思う。

オオオナモミなんかは目立つしそうそう多くあるものじゃないからなかなか洗濯機には侵入しないけど、チカラシバ、イノコズチはわりとよく潜んでいる。これらは靴下に入ると痛いので気づくのだけど、裾や袖口だと気づかなかったりする。

Aのタイプ、チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサの実は尖っていて、返し針になっている。尖った先で突き刺さり、返しがあるから抜けない。これが靴下に刺さったとき取り除くのは結構面倒だ。ひっぱると靴下がびよーんとなってしまう。この返しでタオルに取り付いてループを引っ張りまくるのである。(多分)

Bのタイプはマジックテープ形態になっていて、いや、マジックテープがこの植物の真似をして作られていて、まあこれも返しなんだけど、ひっかかる毛がU字カーブになって面でびっしりついていて、毛の集団がくっつくようになっている。アレチヌスビトハギは布にぴたっとはりつくからほんとにいやーな感じである。

 

あと道端でひっついてくるものにはチジミザサというかわいい草があるのだけど(かわいいと思うかどうかは人によります)、これは粘りでくっつくだけで、ひっかかるわけではないので、それほど脅威ではない。

 

ひっつく種は上のもの以外にもたくさんある。これらは大体秋にできるもので、春先にはひっつく種はない(思いつく範囲では)。秋になると動物たちが冬毛になってひっつきやすいからというのが理由らしいけど、私自身で季節ごとに動物にひっつけてみて試したわけではないので真偽は分からない。

また、上に書いたひっつくタネが洗濯機の中で本当に悪さをしているかどうかも、洗濯機のなかを拡大してつぶさに観察したわけではないので、確たる証拠があるわけではなく、別件逮捕で状況証拠みたいな感じなのだけど、99%きっとそうだろうと確信している。

今の時期の洗濯には十分注意しなければならない。

チカラシバ(9月末)

 

★山麓朝散歩(動画)↓

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山麓朝散歩 雨が降って一気に冬の始まり さむざむしてきた雑木林とちょっと残ってる紅葉

#hillside #satoyama #Autumn After a rainy day it seems to be begining ...

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黄葉するウワミズザクラ サクラにしては異色?

2021-11-22 | 植物

11月初めの林で。カスミザクラかヤマザクラだと思ったのだけど、それにしては珍しく黄色いなと思ったら、ウワミズザクラだった。

この辺には結構ウワミズザクラがある。うちの前にもある。なので、葉を拾って比べて見て判明。

ヤマザクラやソメイヨシノなどの桜の紅葉は、鮮やかな赤である。そして8月の終わり頃には早くも赤くなって9月には散ってしまうものが多い。11月まで葉は残っていない。なのに、このサクラ(ウワミズザクラ)は11月初めでこの状態。うちの前の木も、1週間ほど前に黄色くなってから、2、3日前に鮮やかなオレンジ色になった。今日あたり少し色がさめてきており、このまま赤くならず散りそうな気配である。

これを見てカスミかヤマかと思うなんて、(分かってみれば)お恥ずかしいわ♪

 

カスミザクラとヤマザクラは見分けが難しい。というか、特徴は結構はっきりしているので、見分けられないものは雑種であるのだと思う。葉柄はヤマザクラが長く、カスミザクラには葉の基部に蜜腺がある。そういういろいろな特徴がまぜこぜになって見分けられないのである。

ウワミズザクラは、葉がやや長く(面長な感じがする)、葉の中の葉脈の凹みが結構強くて、ぱっと見、シワシワ感がある。また、鋸歯が線状に細くなって、その長さがそろっている。

昨年はほとんど花が咲かなかったのだが、今年はそこそこ咲いた。花付きが年によってかなり違う。カスミザクラやヤマザクラやソメイヨシノではそのような裏年表年を感じたことがなく、毎年きれいに咲く。

ウワミズザクラ↑

葉裏の葉脈の脇に毛が結構密生している

久しぶりに雨。昨日、畑の人が、「降ってほしい」と悲鳴を上げていた。長い間続いた穏やかな秋の日はこれで終わり、冬になりそうである。気が付けばもうすぐ12月……。師走が来るらしい。

 

★カエデ(オオモミジ)の羽根つき果実、ホオの白い落葉、ウワミズザクラ黄葉など 動画をどうぞ↓

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飛騨高山の朴葉味噌思い出さずにいられないホオノキの落葉など林でカサカサ散る音と、羽根で飛ぶカエデの実 11月初めの朝

#hillside #satoyama #Autumn #acer #cheratus Fluits of Acer(Maple) whi...

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柿以外のこともちゃんとやっています

2021-11-21 | 植物利用

柿以外のこともちゃんとやっています……と言ってみたものの

さて、何かやってただろうか……? 食べることと寝ること以外に……、思い出せない……

やっぱり柿のことしかしていないのだろうか。

とにかく柿がどうかならないか気が気ではなく、焦って早く採り過ぎているようである。

本日、3回目の柿採り。下から見上げると結構赤くなっているように見えて、カラスに取られたらどうしようと心配でたまらないので、どんどん採ってしまったのだけど、採ってみると結構まだ赤みが足りなくて全然おいしくなさそうなのが多い。あやうく全部採るところだったけど思いとどまってよかった。あと残りバケツに1杯以上取れるだろう。

トータルでバケツ7杯ぐらい。過去最高だろうか。ちなみに、実家に別途なっているはずである。

早く採り過ぎた柿は甘味がのっていない。あまり軟らかくなったのは好きではないけど、甘くなければ損した気がする。

採った柿を、誰にどれだけあげようかと考えだすと頭がぐるぐるして、とりあえず、とてもきれいなのとちょっとムラがあるのと、とても人にあげられないかわいそうなのとに選別し、その後無意味に並べたりなどして、時間が過ぎていく。

とにかく先日採った分は箱に詰め込んで友だちに送ってしまい、今日採った分はなるべく熟れたのから近所の人にあげて、熟れてないのはまだしばらく家の涼しいところに保管しておくことにする。さて、保管しておいて、その後どうするのだろう? とても食べきれない。自分用には、カラスか何かがつついた傷のあるのとか、小さくて見た目が悪いのとかが別途山盛りあるので、それでいっぱいいっぱい。

柿の取り扱いで頭を悩ませる。いっぱい採れると仕事が増える。今年は梅が全然採れなかったので仕事が楽だったと思ったら、この柿である。けれど楽しい仕事だ。

鍼の先生から、柿を食べると冷えるので1日に4分の1までにしなさいと言われているが、そんなこと守れるわけがない。2個ぐらい余裕で食べている。

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山里で見かける柿がほぼ渋柿であることについて

2021-11-20 | 山里

甘柿というのは意外なことに田舎よりも都市近郊のお庭によくある。うちの実家がまさにそうだし、私の丘の家の方もそうだ。田んぼも畑もない農家ではない家庭が、庭に植えて秋の味覚を楽しむ。

意外に知られてないのだけど、生まれつき甘柿というのはないということで、すべて渋柿に甘柿を接ぎ木しているのである。よって、野山に勝手に生えている柿は全部渋柿である。

柿は結構よく野生で生えている。その種をばらまいているのは誰かというと、カラスとタヌキとおそらくサルとときどきツキノワグマである。ハクビシンなんかも柿を食べそうな気がする。アライグマやアナグマのことはよく知らない。そういうのが柿をどこかへ持って行って食べたり、その場で種ごと食べて、違うところで糞をして種子散布に協力しているのである。

そういえば3日ほど前の記事で、うちの柿が意外にカラスに行儀よく食べられているということを書いたのだが → 柿採りにいそしむ - 山里ひぐらしの小径 

じつは実を丸ごときれいにかっさらわれていて、カラスに取られていることに気づいていなかったという疑惑がある。愛知県の知人が、近所でカラスが柿の枝から実をさっともぎとってくわえてはどこかへ運んでいるのを目撃したというのである。

で、冒頭の話であるが、山里、それも標高500mとか600mを超えるようなちょっと奥まった山里に植えてある大きな柿は、渋柿である。というのは、甘柿より渋柿の方が標高の高いところまでいけるからである。1000mを超えるぐらいになると渋柿も無理になってくると思うが。それは、甘柿を高いところで植えても甘くならないということなのか、甘柿の木自体が育つことができないのか、よく分からないのだけど、そういう高いところでは平べったい次郎柿的なものを見ることはなく、縦に長い蜂屋柿とか富士柿というようなものばかりである。

そして、甘柿も干せば干し柿になるだろうが、あまりうまくできないらしい。ということは、渋柿の方が保存が効くし、長い間おいしく食べられるということになる。

山里の人たちは、秋に採れたものを保存することに余念がない。かつてはそれができなければ生き延びられなかったからそういう習慣が身についている。収穫物を保存してはそれで一年食いつなぐというのが山村民の暮らしであり、保存すること自体が農作業の一環である。よって、秋になると渋柿を収穫して、夜な夜な皮をむいて干すということが一年のサイクルの中に組み込まれている。米を収穫して干して脱穀したり、豆を収穫して干して殻を取ったり、白菜を収穫して干して塩で漬けたりというような仕事の一つとして、干し柿づくりがあるのである。

そして、冬に山里の家にお邪魔すると、たいていはこたつのおともとして干し柿を出してくれる。そのおいしいことといったら。冬も進んでくると硬くなるけど、冬の初めのころのものはまだ軟らかくて中がジューシーで、思わずおかわりなどしてしまうのである。

けど、柿は食べすぎると冷えるので調子に乗っていくつも食べるのはやめましょう……。

 

★山麓散歩動画(3分弱)↓

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山麓夕散歩 柿、栗、キウイ、ブドウ……果樹園の夕暮れに白い月昇る 紅葉の下のブランコで子どもが遊ぶ山里

#mountainside #satoyama #sunset 秋の終わりを惜しむようにノコンギクが咲いています Persimmons a...

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山麓の家で古いはざを見つけたこと

2021-11-19 | 山里

はざの形は何種類かあるのだけど、この地方でいまだ見た記憶のない、縦に数段並ぶタイプのはざを、うちの上の方の家で見つけた。

細かいことだけど、縦に立てた支柱の部分に開ける穴は私が知る限り四角いことが多いけど、ここでは楕円。そして、横に渡している木がかなり太い。

支柱を見るとかなり古いもののようだ。

この家は篤農家であるのか、家の周りの農地をきれいに耕作している。どこからどこまでがこの家の農地なのかは知らないのだけど、家の前の広い菜園を、おばあちゃんと言われる年代の方が、毎日必ず、休むことなく手入れしていて、雑草など全然生えていない。

畑と家の横にある芝地も常にきれいに刈り込まれ、薪はきれいに積まれ、目を楽しませてくれる。

日々の散歩で時間のあるときにはこの家の方まで足を延ばすのだけど、夏の終わりにナスをくださったので、今日はうちの柿を10個ほどお持ちしたのである。この辺りは標高が高いので、甘柿の木はないからだ。だからみんな渋柿で干し柿を作っている。渋柿は甘柿よりも少し高いところでも育つ。

 

話をはざに戻す。うちの方の地域でははざはたいてい1段の、田んぼの中に、稲刈りの時だけ立てるもので、こういう数段になるものはこれまで見ることがなかったのだけど、もしかすると残っていないだけで、以前はこのタイプがあったのかもしれない。

このタイプは、田んぼより雑穀を多く採る地域や、田んぼの狭いところ、木曽地方では木曽福島や開田高原でよく見る。はざにも地域性がある。田んぼの真ん中に立てる1段のものと決定的に違うのは、このタイプが常設であることである。常設しておけば、米以外にもいろいろなものが架けられる。ソバなどの雑穀、大豆などの豆、大根の葉や芋の茎やつる、薬草、布団……などなど。

ところが愛知県の奥三河の知人が、このタイプを庭の隅に秋だけ立ててまた片付けていたと言ったので驚いた。一体どういうことなのだろう……。

 

山麓朝散歩(動画)↓

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高原の紅葉、ホオノキの白い枯葉、小川、流れる雲、山里の秋

#countryside #satoyama #stream 撮影 Japan 中部地方太平洋側山地帯 11月中旬 20211119 Th...

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紅葉 上では散り、中ほどでは色づき、足元に野菊

2021-11-18 | 植物

毎日天気がいいので山がくっきり見える。

正面の山には、青々した杉かヒノキの林、その合間で雑木林が色づいている。

黄色や茶色っぽいのはアベマキやコナラ(いわゆるどんぐりの木)にイヌシデやウリハダカエデ、ダンコウバイなんかが混じるのか、などと想像するのも楽しい。ところどころ赤いのも見られる。

 

足元では野菊が終わりかけている。

8月の終わりごろからいろいろな野菊が次々と咲き、最後のノコンギクがあぜみちを彩る。

ここ1、2カ月の野の道の野菊は本当に見事で、何度も草刈りされるのだけど、また伸びたものや、刈られずに残ったものが、豊かな花を咲かせてくれて、自然の花たちがこんなに私たちの目を楽しませてくれることを喜ばずにはいられないし、都会の人はおそらくこんなものも目にすることがないのだろうと思うと、もったいなく思う。もっと多くの人にこの野の花たちのきれいさを知ってもらいたい。

この写真のノコンギクは、この周りにもいくつかの株があったのだけど、これだけ少し雰囲気が違っていた。

よくあるノコンギクはもっと花びらが細いし長い。この花はなんだか少し丸っこい感じがする。

もちろん個体差というのはあるのだけど、結構雑種ができるようで、ヨメナとの雑種もあるらしい。

ヨメナとノコンギクは以前は別の属だった。冠毛、いわゆる綿毛が違っていて、ヨメナは花後に綿毛があるように見えないのだけど、ノコンギクは綿毛がある。別の属だったのに雑種ができるのである。で、(だからってわけじゃないと思うけど)今は同じ属(Aster)になっている。

言いたいことは、この写真のノコンギクは、ノコンギクなんだけどヨメナのテイストがあるということである。

雑種かどうかなんて分からないし、これは何だという断言など決してできない。分からないことだらけだ。

撮影 2021年11月中旬 岐阜県中津川市

 

 

紅葉2分動画

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山麓朝散歩 紅葉半ばのおだやかな秋の日 コマユミ、ウリカエデ、クリ、などなど

#acer #satoyama #hillside #autumn 撮影 Japan 中部地方太平洋側山地帯 11月中旬 20211116 ...

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柿採りにいそしむ

2021-11-17 | 植物利用

霜が下り始めたものの、毎日毎日、昼間はよく晴れて風もなく穏やかで、この上ない平和を感じるし、夜は夜で、月が煌々と照り、星もものすごくよく見える。

こんないい日が続くことも珍しい。このような暖かい日には、どこかに歩きに行かなければもったいないのだけど、なり過ぎた柿を放置もできないので、柿採りをする。

2週間前にすでに採り始めてはいた。近所の人が、カラスにとられるからもう採った方がいいぞと言われたのだけど、実際採ってみると甘みが足りなくて、まだ早いようだった。いつ採るべきかとやきもきしていたのだけど、それから2週間経ち、今日でもまた若干早いぐらいである。けど、採ってからも熟してくるのだから、とにかく色の濃いのを採ることにした。

採ってみると、2週間前よりもかなり大きくなっていた。3割ぐらい大きい気がする。そしていまだかつてないほどの豊作で、今日だけでバケツ3杯、まだ採ってないのがおそらくさらにバケツ3杯ほどありそう。近所の人は今日はまた「そんなにあわてなくても大丈夫」などと言ってくれる。

今日採らなかった分は2、3日後に採ることにする。まだちょっと未熟な感じがする。枝にぎっしりついているので、枝がしなって垂れ下がっていて、道行く人が自由に採っていっちゃいそうな感じだ。

カラスは意外に行儀が良く、完熟したのを1個ずつついばんでいるようで、あれこれちょこちょこかじったりはしていないので助かった。それでも、なにものかが突っついたような傷のあるものがたくさんあった。

実家の柿もたくさんなっているのである。見てはいないけど分かる。そして、今日実家の草取りをしてくれているシルバーの人に、どうぞ持って帰ってくださいと伝えたところ、大喜びされて採っていかれたようである。

うちの柿と実家の柿と、生り年が同じなので困る。ずれてくれるとありがたいのだけど、柿はあるときには大量にあるのである。

どちらの柿もすごく甘くて、みんなにあげると大好評である。明日は少しずつ近所の人に配る予定。それもまた結構な手間なのだけど。

 

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秋の好日、観光地は人であふれ

2021-11-14 | めぐる季節と自然

郵便を出しに馬籠(まごめ)に行ったところ、すごい人でした。

馬籠は木曽路、中山道の宿場町。大正か昭和の初めかに国鉄中央線が引かれると、沿線から外れてすっかりさびれたらしいのですが、昭和50年代頃のディスカバージャパンブームで観光地として発掘され、今やちょっとした街になっており、まあそれが元々宿場町のあり方だったと思うので、それもいいのじゃないかと思っているところです。

2年前までは外国人であふれていましたが、今日はほぼ日本人。それでもちらほら金髪の人や異国風の顔の人がありました。日本に住んでいる外人または元外人なんでしょうか。

初めて馬籠に行ったのは昭和60年代だったと思いますが、その頃はひなびた田舎の雰囲気で、静かで、ゆったりして、いい雰囲気でした。やっぱりあの頃はよかったなあと思わざるを得ない。古き良き田舎はなくなるのでしょうか。

名物の五平餅。この店はずっと前から変わらずほんとに頑張ってます。

宿場の通りの店の中には、この地方の名物ではないものを売っている店もあり。おやきとかですね……。

まあ、食文化も地続きのところには徐々に伝播していくものなので、よしとしましょう。あながち大外れでもない。

この町は西向きなので、西日が当たります。夕日がよく見えます。

斜光線がきれいです。

紅葉もまあまあでした。

一番上の写真は、馬籠から見た恵那山。冠雪しています。

 

 

▼黒猫がおとなしくみんなに撮られていました。人気者なのを知っていてサービスしているよう(動画)。

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秋の日だまり 黒猫モデル撮影会撮り放題無料サービスデー*木曽路馬籠(まごめ)

馬籠は中山道の宿場町。名古屋から車で1時間半ぐらい、JR中央線中津川駅からバスで30分ぐらいとあって、休日に気軽に行ける観光地として年々人気...

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宿

馬籠 但馬屋旅館(別サイト)

妻籠 ホステル結庵(別サイト)

 

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恵那山冠雪 3日前

2021-11-13 | めぐる季節と自然

4、5日家を空けて、帰ってきたら恵那山が冠雪していた。

12日に冠雪したらしい。いよいよ冬の到来。

空が青く澄んで、雲の流れが速い。流れる雲に太陽がさえぎられて、照ったり曇ったりを繰り返す。ときおり時雨。しぐれ(時雨)とはよく言ったもので、ほんとに、時々急にザザッと降る。

2006年の初冠雪は11月11日だった。記事→ 恵那山初冠雪、きのう - 山里ひぐらしの小径

 

木々の葉はもう10日ぐらい前から色づき始めていたけど、今は紅葉真っ盛り。

まず最初に、タカノツメ(ウコギ科)の葉が真黄色になる。タカノツメの葉というのは、決して1枚の中で緑のところや黄色のところがムラになったりしなくて、ある朝全部の葉が一様に真黄色になってしまうのである。そして数日後に、全部の葉が一様に色あせて、日に日に白っぽくなっていく。黄金色の期間はそう長くない。今まさに、タカノツメが最も金色なとき。

上の写真はダンコウバイ(クスノキ科)。クスノキ科の落葉樹は赤くなるものはあまりないように思う。大体黄色になる。ほかには、クロモジ、シロモジ、カナクギノキなど。そもそも落葉樹が少ない。

ダンコウバイは特徴のあるチューリップ型の葉をしている。クスノキ科に多い三行脈という葉脈がある。葉の基部のあたりから3本の葉脈が葉の先の方に向かっているのを三行脈という。ダンコウバイでは、この脈の基部が葉柄の方に向かって三角に飛び出しているのが特徴。この三角を見るとなぜか知らないけど嬉しくなる。

山の家(標高570m)の周りはダンコウバイが多い。

丘の家(標高330m)の周りはツツジが多い。ドウダンツツジが赤くなり始めている。

 

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秋の庭を彩るサルトリイバラの赤い実

2021-11-01 | 植物

玄関へのアプローチは自生のツツジやコバノガマズミなどに取り囲まれて、いい感じの茂みになっている。

いい感じかどうかは個人の感想の範疇の中のことであり、見る人によっては(多くの田舎の人々にとっては)、「さっさと全部切り払って『きれい』にすればいいのに」、というところである。

冒頭から脱線したが、その茂みにせっせと生えてくるのがサルトリイバラである。この赤い実。

これが生えて来た春先には、花も目立たなくて、こんな赤くて豪華な実をつけるなんて思いもよらないので、たいていの人は刈り払ってしまうだろう。なんせ、とげがあるので。ところが、横着な人はそれを放置する。そして秋になって突然そのステキな実の存在に気付くのである。

うちでもこんなに見事に実をつけたのは初めて。生り年だったというよりは、多分、それなりに成長したのだろう。

正直、私は横着な人ではあるが、これを放置したのは横着だけが原因ではない。それなりに、秋になって見事な赤い実をつけて庭を彩ったら素敵だろうから伸ばしてみようと思ってはいたのである。そのためには、このサルトリイバラのために、何かお洒落なアーチのようなものを設置したり、そこまでしないにしても、簡単な支柱1本でも立てていい感じの垂れ下がり方にして、「サルトリイバラを庭の一つのポイントにしてます、ちょっと珍しいでしょう?」と、わざとしている感じに見せたらいいなと思っていたのである。

そう思って早数年が経ち、結局そんな手間などかけていない自分をかえりみては、きちんとできないならいっそ切ってしまった方がいいと昨年なども思っていたわけだが、その切る手間すらかけず放置した結果、今年このようになって、嬉しい限りである。

けど、この放縦な感じは、決して誰かに自慢できるような茂みではない。正直、これは庭ではなくただのやぶである。これがお洒落なアーチで素敵に仕立てられていたらもっと素晴らしかっただろう。来年はそうしたい。(来年はいつ来るのか……)

 

サルトリイバラはこれ1本ではなく、あちこちにどんどんどんどん生えてくる。アプローチというのは若干切り開かれたところであり、林の縁に当たる。林縁部(林のソデ)にはつる性のものが生い茂り、マント群落を形成するというのは、植物の初歩的知識である。

そんな解説はどうでもよくて、サルトリイバラの勢力は旺盛で、切っても切ってもどんどん生えてくるし、伸びる速さも意外に速い。25年前には近縁のサルマメという、似てるけど小型の植物が地表近くにほそぼそ生えるだけだったけど、いつの間にかサルトリイバラが目立つようになった。

このトゲは結構小さくてサルの毛皮は通さない気がするので、サルが捕れるようには思えないのだが、もしかすると、サルが採るイバラなんだろうか?

葉っぱはかしわもちのように団子を包む葉として全国的に盛大に使われている。カシワよりこっちの方がデフォルトなようである。

 

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