山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

スラウェシ島の棚田と山里文化を語る

2008-09-30 | 山里
&くんがこんなふうにメルマガ書いてくれました。
ゆる~くやります。よかったらどなたでもどうぞ。

――◆山里文化研究所 主催行事――――――――――――――――――――

 ■10月5日(日) 「インドネシア・スラウェシ島の山里文化に触れる」写真上映
───────────────────────────────────
さて、坂折は稲刈りの季節なのですが、
世界には稲刈りの季節が存在しないところもあるようです。
山里文化研究所代表・清藤奈津子が今夏に訪れたインドネシアがそうでした。
スラウェシ島タナ・トラジャ地方には坂折棚田もびっくりのみごとな棚田があります。
そこでは伝統的な方法による稲作が今も行われています。
そこの山里では、どういう人たちが、どんな暮らしを送っているのでしょう。
タナ・トラジャの田んぼのこと、山里文化のことなどを、写真とともにお伝えします。
日本の山里文化と比べながら、いっしょに語り合いませんか。


■日 時/10月5日(日)15:00ごろ(オーナー田んぼの稲刈り行事終了後に実施)
■場 所/坂折棚田なごみの家(岐阜県恵那市)
■参加費/無料
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マルバノキの気持ち

2008-09-30 | 植物
かつて葉っぱの裏に手紙を書くのが好きな人がいました。
こんなマルバノキの葉に書いたらいいだろうなぁ、と思い
先日笠置山でとってきたものです。

マルバノキはパイオニア植物みたいで、山の伐採跡地なんかの日当たりのいいところにたくさん生えてきます。
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早すぎる、ストーブの季節

2008-09-30 | めぐる季節と自然
昨晩、ストーブをつけてしまった。ごめんなさい……

こんなに早い初ストーブは初めてだと思ったら、記録によれば、2002年の9月24日の朝、やってました。そのときの気温は5.5度でした。それはまた寒い!

7月末のとんでもない暑さを少し保存しておいて今の空気と混ぜることができるならいいのに。まったく暑すぎたり寒すぎたりする大変さはスラウェシ人には分かるまい!
でも年中同じ季節というのは、時の流れを実感することがあまりできないだろうと思う。

今日は事務所のすぐ近くてアケビを見つけました。
そういえば、土曜日に森林調査に行ったところにまたしてもサルナシがたくさん!
&君と拾って食べた。
今年はサルナシの当たり年なんじゅないかと思います。
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クロモジのアロマオイル

2008-09-26 | 植物利用
先日久しぶりにアロマオイルの売り場を訪れたところ、これまで見たことのなかった「クロモジ」を発見。
西洋からもたらされたアロマテラピーでは、当然のことながら外国由来のアロマオイルを使うのが普通。ラベンダー、ローズマリー、サンダルウッド、昨日書いたイランイラン、シトロネア、レモン、etc.
ヒノキは今までも発売されていたけれど、クロモジは初めて見た。

日本の自然の中にも香りのよい植物はたくさんある。

野山を歩いているときに、香りのよい植物を見つけ、その香をかいだときのさわやかさは格別。特にサンショなんかでは、明らかにリフレッシュする。

日本の野山で出会える香りは、
柑橘系の香りのクロモジ、シキミ、ウラジロモミ、ミヤマシキミとか
すーっとするサンショ、ヤマハッカ、甘い香りのヒメジソ、
濃密なテイカカズラ。
フローラル系のクサギの花、タムシバ、シデコブシ、ホオノキ。
もちろんササユリなどのユリも。

まだまだほかにもある。
これだけ香り植物があれば、アロマテラピーの体系は十分作れる。
外国産の香りばかり求めないで、日本の植物の香りにも多くの人がもっと目を向けてくれるといいと思う。植物種の多い日本だから、香りでも世界に誇れるのではないだろうか。
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奥矢作水源・山里の聞き書き その3

2008-09-25 | 山里
今回もう一つ、ものすごく面白いと思ったこと。
それは、参加者(書き手)の(多分)誰もが、聞き書きの魅力にはまってしまってること。
もちろん、ある程度の魅力を感じるからこのプロジェクトに参加表明しているには違いないのだけど、そこには「聞き書きって、果たしてどうなんだろう?」という疑いの空気がなくて(それがいいことなのかどうか分からないけど)、誰もが「早く地元に帰って聞き書きを始めたい!」と思っているように見えた。みんながわくわくしていた。

「聞き書きの効用」ってのは能書きがない、いまだ明文化されていない(されていたとしても知られていない)のだけど、みんな直感で「これ面白い!」と思って、何も疑わずつき進もうとしているのである。
それって不思議でした。

やっぱり聞き書きってどこか人をひきつける力があるんだなぁ、と思った次第です。
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奥矢作水源・山里の聞き書き その2

2008-09-25 | 山里
私がこの活動がまずは大成功だと感じたのは、20、21の聞き書き塾を終えた参加者の顔を見たときである。
奥矢作水源・山里の聞き書きでは、聞き書き塾2日目の21日に、15名がそれぞれ取材相手の家を訪れ、取材を行った。
私はそのうちの3名を、取材後、迎えに行った。その誰もがびっくりするような晴れやかな笑顔で戻ってきたのである。そして、彼女達を見送る地元の話し手のおじいちゃん、おばあちゃんのうれしそうな顔!
周りにほかの家なんか何にもない奥深い山里の屋敷の裏で、都市から来た「聞き手(=書き手)」と山里の人は、いつまでも手を振り合って別れを惜しんだのである。
この日初めて会って、わずか2、3時間お話をしただけで。

恵那駅でそのほかの皆さんにも会った。みんな同じようだった。野菜やお漬物をお土産にもらった人も何人かいたし、今度来るときは泊まる約束をしたり、中には親戚の息子の嫁に来てくれと頼まれた女子もいる。

とにかく帰り際のみんなのあの笑顔を見ただけで、私はすべての疲れがふっとび、このプロジェクトをやり始めたことの意義を実感した。何か大きな波に押し寄せられているように感じた。やはりこれはやらなければいけないことだったのだと思った。

聞き書きは手段に過ぎない、と一人の参加者が言ってくれた。まさに私はそのことが伝えたかった。けれどもそれを私が言葉で言う必要はない。参加する書き手は、きっと誰もがそのことをやりながら感じるはずである。
聞き書きとは話し手の生きる様ををうやまう作業。そして交流の一手段であることを、みんなの笑顔から再確認した。
このことは、聞き書きしてみないと分からないだろうし、逆に聞き書きしてみればすぐに分かってしまうこと。今回の参加者の皆さんは、早くもそのことが体に入ってしまったようだ。

書かれた作品はすばらしい。その作品集を多くの人に広めて読んでもらうことも大事だけれど、書くことそのこと自体の、その活動の中から、たくさん生まれるものがある。書かれた作品は、話してくれた人やその地域にお返しとして置いていきたい。

渋沢さんがいつも言われるのは、聞き書き作品は、生きた証だということ。その生きた証は、ちっちゃい名もない星屑みたいに感じる。誰にも気づかれなくても光っている。あるいは誰かが光を当てたとき光るのかもしれない。
書きとどめなければ消えていってしまう。それが消えたからといってもしかしたら誰も困らないのかもしれないけれど、たくさんの生きた証が集まって、何かの意味をもつときもくるだろう。

プロのライターをしている一人の参加者は、「普通の人の暮らしのお話を聞くことがこんなにすばらしいってことを知った」と言われた。
本当に、山里で暮らす人の話は、どういうわけか実感が伴って、面白くてたまらない。たまに都会で環境系の会議なんかに参加すると、妙に空虚に思えてしまうように最近なってきた(本当はそういうわけではないんだろうけど)。しかし、そんな会議に出席しているヒマがあったら山里の人に会いたいと思ってしまうのである。

今回、全国の聞き書きリーダー養成を狙ったのだけれど、私の想像以上に、目的に向かって進みつつあると感じる。講義を受け、実習をしながら、自分の活動で聞き書きをどのように生かせるかということを、誰もがイメージしながら参加してくれたからである。単純に聞き書き作品集を作るということではない。そこには私の想像をはるかに超えた(想像の及ばない、気づくことのできない)活動展開がある。

ハードな講座の間のわずかな休み時間や懇親会などで、みんなが「私はこんなふうに生かしたい」と互いに語り合っていた。またその展開の仕方を澁澤さんや私に相談していた。
聞き書きをして何になるの?何のためになるの?という質問をときどき受ける。
「聞き書き活動をする」ところまで私達はやってきたが、その後の展開は、おのずと切り拓かれていくだろう。それも全国各地で。
これは私の想定を超えていたのだから、これこそがすばらしいワークショップとである。

案ずるより生むが易し。私は聞き書き活動についてただ伝えることをしようと思っただけだけれど、集まった人たちが活動をどんどん創造してくれるようだ。
多くの人に伝えることで、大きな可能性が生まれることを実感した。

事態は勝手に動き出している。
私の手を離れて、いっぱい花が咲く予感がする。
これから今以上の交流がうまれ広がっていくのだと思うと、わくわくしずにいられない。
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イランイラン……マカッサルオイル

2008-09-24 | 植物利用
精油の中でもラベンダーに次いで有名かもしれないイランイランが熱帯アジア原産で、インドネシアでは伝統的に使われていることを初めて知った。
イランイランを採る木をイランイランノキという。かわいい。
……そういえばイネ科の植物でアランアランというのもあったわ。これは草屋根に使う草、いわば萱で、ススキみたいに半栽培しているかも……
……でもイランイランはタガログ語でインドネシア語ではないから、並べても仕方ないか。

イランイランのオイルはかなり高い。
そんなことならスラウェシで探してみたかったけれど、山の中にあるものだろうか。もっと暑い低地にあるかもしれない。

もっと驚いたのは、イランイランには皮脂の調整作用があるためかつてヨーロッパ人が整髪料として用いており、それをマカッサルオイルと呼んでいたとのこと。マカッサルって、スラウェシの大都市のマカッサルのこと? マカッサルは香辛料の貿易拠点としてかつて栄えたというから、胡椒や唐辛子なんかと一緒に運ばれていたのかもしれない。

イランイランは頭がくらくらするような濃密な香りがして少し敬遠気味だったが、一気に興味がわいてきた。
そういえばデンパサールの空港でイランイランを初めとする精油を売っていたのは、原産地だからだったのか……
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カヤツリグサ科に親しむ 街の植物観察

2008-09-24 | 植物
この前の土日と、山里文化研究所にとっては一大プロジェクトである奥矢作の「聞き書き塾」を終えた。月曜日、午前中思いっきりゆっくりし、さて次は、植物調査に明け暮れることになっていて、実に昨日は朝の6時半から調査、午後はその植物調べでへとへとになった。そして今日はのんびり名古屋ですごすつもりが再びへとへとになっているのは、重い荷物をもって歩きまわったせいである。
数ヶ月、小型の図鑑を持っていくだけだったが、久しぶりに心新たに大型の図鑑をしょって、「街の植物観察」に出かけていった。

昨日の調査でしっかりとアゼガヤツリと仲良くなったので、前回の懸案だった公園のカヤツリグサ科がアゼガヤツリだったことが判明。そして不明だったのがハマスゲであるらしいことが分かった。

講師であるにもかかわらず実に頼りない話だが、実際すべての種類の植物を知っているわけなどなく、また一度覚えてもきれいさっぱり忘れ去ってしまっているものもあり、初めて知ったつもりが図鑑に誰かが線をひいた跡があったりする(誰でもない、自分が引いたのである)。
なので、よく分からないもの、分かったつもりだけど不安なものは、図鑑で調べなおすのだが、私が勝手に調べてしまっては何も面白くないので、受講生の皆さんに調べてもらっている。

皆さんはそれぞれ違う図鑑や本を持っているので、みんなの本を読み合わせ、最後は多数決で決める???いやはや、多数決でないこともありますが。
この読みあわせが結構面白く、あーでもないこーでもないとにぎやか。ちなみに受講生の皆さんは決して植物オタクだとか、すごく植物に詳しいとかいうことはなく、ごく普通の人たちである。

キク科の花はルーペで観察するのがお定まり。中央の管状花があれば、それがまったく美しいことをみんな知っているからである。
今日の人気はタカサブロウというキク科の花で、小さな管状花から黄色のめしべの柱頭が見えていてかわいい。みんなその名前に驚いたのだが、誰かが「こんなきれいな花なのに……」といったのがきっかけで、玉三郎と名前を変えることにした。

最近はみんな私の手の内を知っていて、私が何もしなくても勝手に調べたりルーペで回し読みならぬ回し見して、感動を伝え合っている。
今日は2班に分かれて、それぞれ見つけた植物を採取して名前を調べてもらった。
かなり多くの植物が見つかった。やはりこの時期は、カヤツリグサ科とイネ科が天下をとっている。こんな街の中にテンツキがあることを初めて知った。
あとは、年中がんばるミチバタガラシやウリクサ、タンポポ、オニタビラコ、クルマバザクロソウなど。
都会の植物は季節を問わず通年営業している。

ちなみに採取した植物は公園のいわゆる「雑草」であり、採ってしかられるようなものではない。しかしながらOASIS21の2階では雑草もOASISの財産であるので採ると叱られる。

数冊の図鑑はほんと重かった。けれどもよく役に立った。
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奥矢作水源・山里の聞き書き プロジェクト始動!

2008-09-22 | 山里
20、21日と、奥矢作水源・山里の聞き書き の、聞き書き塾を行いました。
全国各地から18名が集まり、澁澤寿一さんの講義を聞き、実習し、山里を訪ね、取材まで行いました。
地元に住む皆さん、奥矢作森林塾の皆さんにも多大なご協力をいただきました。

恵那市北部で行った「恵那・山里の聞き書き」からまだ1年経ちませんが、私達の聞き書き活動も、また一つ先のステップに進んでいます。
今回は、全国で聞き書きしてくれるリーダーを養成することが一つの目的。
その目的はきっと達成されるだろうという実感を持ち、
私自身がことの重大さに感動しています。

明日の仕事に5時半出発しなければならないので、今日はこの辺で。
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サルナシをたくさん拾いました

2008-09-05 | 植物
先日事務所のショーコさんと神坂峠の向こう側の阿智村を歩いていたら、大量のサルナシを発見。二人で大喜びで拾いました。
山の斜面だったので拾うことができたのは落ちていたものの中の一部です。

サルナシは日本の自生のキウイで、大きさ2センチぐらいだけど、中身は本当にキウイそっくりです。
味は、キウイと同じ味もしますが、ナシの味もします。
本日事務所のみんなで食後のデザートに賞味しましたら、マンゴーの味だの何だのかんだの、いろいろ言われていました。

でも、山で拾ってすぐ食べたときのほうが2倍ぐらいおいしかった。
拾ったときは、事務所のみんなにおみやげに!とうれしかったのですが。


8月はうちの事務所も半ば夏休み状態でまったりしていましたが、9月からは全員出てきて、今週は特に大忙しです。明日イベントがあるからです。
忙しくて、にぎやかなのは、なんだか気持ちがいいものです。

以前は私一人で夜遅くまでかかって孤独にやっていたイベントの準備も、スタッフの皆さんがどんどんやってくれるようになり、
本当にうれしく感慨深いものです。
私は今日は昼食当番で、みんながせっせと資料作りに励んでいる間、久しぶりにみんなのご飯を一生懸命に作り、いやされました。

長い間気になっていた助成金の申請も、やっと今日片がつき、ほっとしています。

それにしても今日は蒸し暑い。
虫の鳴き声は日に日に大きくなっています。
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キーボードの歯が抜けました

2008-09-04 | なんとなく報告
長らく使っていたキーボードのキーの1つが、5日前、ついにポロリと抜けました。
使い始めてすぐにプリントされていた文字が消え、
そしてすぐに磨り減り始めた。この間、3カ月ぐらいだった。
なのですぐに穴があくのではないかと思っていたけど、結構長く
よく覚えていないけれど、2年はもったかもしれない。
穴があき始めたのは3週間ぐらい前かしら。
キーが抜けるってのは予期してなかったけど、
実際抜けたのは「キーのカバー」だけであって、
カバーの抜けたキーボードでも、ちゃんと入力はできるのでした。

ちなみに、抜けたキーはAです。
その隣のSも穴があきました。
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