山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

オギの一群れ

2015-02-28 | 植物

暖かい日だった。歩いていたら暑くて、1枚、また1枚と、全部で3枚も脱いで、カットソーだけになってしまった。

名古屋では、よく見るともうすでに、アジサイもカリンも若緑色の新芽を出していた。
畑ではヤグルマソウも咲きだしている。
中津川の気候とは、春には1カ月以上違うようだ。中津川でアジサイが芽吹くのは4月の上旬、ヤグルマソウが咲くのはGW頃だと思う。

今日はカメラを持ってたくさん歩いたけれど撮りたいものに全然出会えず。最後に河川堤防でやっと出会う。冬枯れのイネ科の植物たち。
子どもの頃この川の河原はうんと自然で、ヨシやら何やらいろいろ生えてさまざまに彩られる中州の様子、カーブした岸辺の姿、そして川が流れてくる先に青く見える土岐や瀬戸の山並みがとても好きで、橋を渡りながら飽きずに眺めていた。けれどいつしか中州は壊され、一面の芝生の公園と化した。こういうのを親水公園とか言って水辺に親しむ工夫としてもてはやされてきたのだけれど、そこには自然はない。そんな河川の堤防など歩きたくもなく避けてきた。

けれどやむを得ず行ってみると、それなりに面白いものが発見できる。すべて冬枯れの姿だけれど、丈の高いイネ科の草だけで、チガヤ、ノガリヤス、メリケンカルカヤ、オギ、ヨシ、わずかにススキ。
かさかさした葉の色がそれぞれ微妙に違っている。

写真はオギ。ススキとオギは、よく知る前はどちらも同じに見え、全部ススキだと思っていたりする。
オギの方が大型で、葉の幅も広い。ただ、個体差があるので大きさだけで一概には決められない。
ススキは丸い株になって生えるが、オギは丸くはならないで、地下茎で横に向かって生育地を広げていくので、その立ち方は直立して並ぶようになる。この写真でよく分かる。みんなで並んでいる、という姿。
オギは特に河川堤防に多い。中でも水辺に近いところや平らなところ、堤防の下の方。堤防の上の方の多少乾き気味のところにはススキが生えやすい。

写真/オギ(矢田川・名古屋市内)

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いつの間にか3月

2015-02-27 | 山里
立春は過ぎたものの、まだ1月の気分を引きずっていた。
けれど、気づいたらもう3月になりかかっている。
北向きの台所の窓を開けると、ピンクの梅の花が咲いている。
梅を見るにもいいシーズン。
4月を迎える準備をしなければいけない。

準備って、何かをするというわけではないけど
いつも4月になって、春がすでに半分以上過ぎてしまっていることに気づき
がっかりするし、
新しい年度が始まってあたふたするから、今年こそそういうことがないようにしたいということ。

2月が白いとすると、3月は黄色い。4月は浅い緑色。
あと30年生きるとすると、あと30回4月があるのだなぁ。
けれど確実に、残りの4月の数は減っていくのだ。
3月、4月、5月。私の一番好きな季節。
夏には夏の美しさがあるし、冬には冬の美しさがある。
暑いのも寒いのも嫌いだけど、せっかくの四季なので味わったほうがいい。

テレビをつけると見たくないニュースばかりやっている。
そういうのを聞かずに済む世の中になってほしい。

写真/種子島(2014年)

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立春 & 屋久島の路地

2015-02-04 | 

朝の光が輝いています。葉を落とした樹々の向こうに見える、おばあさんが着ぶくれして歩いているようすも、うらうら、さんさんと輝いています。

2月は特別な月だと思うようになりました。
光の色が白くなり強さを少し取り戻し始めるのは12月からだけど、やはり2月の輝きは特別で
5月や6月のもっと強い光と比べると新鮮な光のように感じる。光に新鮮も何もないのですけど。
窓を開けると気持ちいい空気が入ってきます。

二月が特別なので、二月を歌う詩人が多いように思います。なんて思うのは私の思い入れが強いだけかもしれません。
このブログに何度でも書いている歌。2月になると必ず頭の中によみがえってきてしまい、消えないので困ります。タイトルは忘れました。

* * *

今は二月 たったそれだけ
あたりにはもう春が聞こえている 
だけれども、たったそれだけ
昔むかしの約束はもう戻らない

ああ 花はまた開くであろう
そして 鳥は変わらずに啼いて
人々は春の中で笑みかわすだろう

* * *

〇俵万智の短歌

チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月

* * *

〇それから先日、ほかの人のブログ(モーばーちゃんの自由帳)に掲載してあった吉野弘の詩。このブログの作者の方はよく詩を紹介してくれます。とてもいいブログで、感謝です。

二月の小舟

冬を運び出すにしては
小さすぎる舟です。
春を運びこむにしても
小さすぎる舟です。
ですから、時間が掛かるでしょう
冬が春になるまでは。
川の胸乳(むなじ)がふくらむまでは
まだまだ、時間が掛かるでしょう。
      (吉野弘詩集 四季…春 から)


川の胸乳(むなじ)がふくらむまでは
の意味を考えています。想像させるところがこの詩のミソなんでしょうか。

* * *

昔のお正月と今のお正月はものすごく違っていたことに気づきます。
昔のお正月は旧暦だったのでちょうど今頃。こんなに明るかったのです。
現代のお正月は暗さのどん底です。一年で一番日の出が遅い頃なのです。
慣れなのか、お正月に関しては今のほうがいいように思います。あの暗い時期、忘年会とかお正月ぐらいのイベントがないとやってられない感じがします。


写真/屋久島・宮之浦の集落 民家の庭と道が一体化していていい感じ 2014年6月

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バナナを買いに

2015-02-03 | たべもの・台所

数日前、急にバナナケーキが作りたくなって、歩いて10分ほどの駅前のスーパーにバナナを買いに行ったのですが……
バナナがありませんでした。

今どきバナナのないスーパー……。
とても珍しいものを見た気がしました。
日頃バナナを買うことがあまりないので、そんなスーパーに行っても気づかないだけなのか?

スーパーの名はAコープです。
地産地消推進、TPP大反対、輸入反対、っていう流れ?
いやいや、担当者が仕入れ忘れたか、管理が大変なので仕入れるのをやめたか、バナナが売れないかでしょう。

この店に行くのはお年寄りが多いのですが、お年寄りって結構バナナ好きだと思うのですが。
でも鍼の先生はバナナ食べないようにと言います。冷えるからです。

バナナは普通、スーパーの入ったところ付近にデーンとあります。黄色い色が明るいので、スーパーの入口の配色を良くするのに役立つのだと思います。

写真/口永良部島の風景 2014年6月 バナナとは関係ありません

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バラの1月

2015-02-02 | 植物

お正月の2日に、愛知県の渥美の親戚でもらったバラがまだ保っています。
こんなに長く保ったのは初めて。
今年は家を留守にしていることが多くて、その間暖房してないというのも
長持ちの理由かもしれません。

たくさんもらって、だめになったのは捨てて行って、今は3本残りました。
写真に写っているのは2本で、枝分かれしているので4本に見えます。

渥美にバラ農家はたくさんあるのかと思ったら、ほとんどないということで
全国的にも以前はたくさんあったけど、すごく減っているそうです。

バラは新品種ができやすく、うちの親戚も商標登録している独自のバラを持っています。
毎年いただくバラが変化していくので面白い。この写真のも、今年初めてもらったものです。

親戚がバラ農家だなんて、とてもステキなことだと思っています。

ちなみにキャベツも生産してます。
ほか、換金作物ではないけど、スイカやメロン、野菜いろいろたくさん作っています。お米も。
私は食べ物をどんどん生産している農家というものを本当に尊敬しています。

渥美というのは野菜がおいしくできる土地のようで、かつては農地の少ない三河湾の島々の、米や野菜の供給基地だったのです。


12月に買ったカメラが先週帰ってきましたが、今日はそのことで意気消沈。
それについてはまたいつか書くと思います。


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ヤギの散歩&こんなに空が青い日に

2015-02-01 | 

抜けるような青い空です。

脱力してます。

がっくり……。

TVでジャーナリストがいいことを言っていた。
彼らはテロリストというより、れっきとした犯罪者です、と。

殺人者の集団を取り締まることができず翻弄されている国がある。そういう国に住んでいる一般の人たちは気の毒だ。

結局、人が殺された上に、日本や各国が振り回されただけだった。彼らの思うツボだろう。


ヤギを散歩している人がいました。
鹿児島県口永良部島島で。2014年6月。

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