暖かい日だった。歩いていたら暑くて、1枚、また1枚と、全部で3枚も脱いで、カットソーだけになってしまった。
名古屋では、よく見るともうすでに、アジサイもカリンも若緑色の新芽を出していた。
畑ではヤグルマソウも咲きだしている。
中津川の気候とは、春には1カ月以上違うようだ。中津川でアジサイが芽吹くのは4月の上旬、ヤグルマソウが咲くのはGW頃だと思う。
今日はカメラを持ってたくさん歩いたけれど撮りたいものに全然出会えず。最後に河川堤防でやっと出会う。冬枯れのイネ科の植物たち。
子どもの頃この川の河原はうんと自然で、ヨシやら何やらいろいろ生えてさまざまに彩られる中州の様子、カーブした岸辺の姿、そして川が流れてくる先に青く見える土岐や瀬戸の山並みがとても好きで、橋を渡りながら飽きずに眺めていた。けれどいつしか中州は壊され、一面の芝生の公園と化した。こういうのを親水公園とか言って水辺に親しむ工夫としてもてはやされてきたのだけれど、そこには自然はない。そんな河川の堤防など歩きたくもなく避けてきた。
けれどやむを得ず行ってみると、それなりに面白いものが発見できる。すべて冬枯れの姿だけれど、丈の高いイネ科の草だけで、チガヤ、ノガリヤス、メリケンカルカヤ、オギ、ヨシ、わずかにススキ。
かさかさした葉の色がそれぞれ微妙に違っている。
写真はオギ。ススキとオギは、よく知る前はどちらも同じに見え、全部ススキだと思っていたりする。
オギの方が大型で、葉の幅も広い。ただ、個体差があるので大きさだけで一概には決められない。
ススキは丸い株になって生えるが、オギは丸くはならないで、地下茎で横に向かって生育地を広げていくので、その立ち方は直立して並ぶようになる。この写真でよく分かる。みんなで並んでいる、という姿。
オギは特に河川堤防に多い。中でも水辺に近いところや平らなところ、堤防の下の方。堤防の上の方の多少乾き気味のところにはススキが生えやすい。
写真/オギ(矢田川・名古屋市内)
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