オヒシバ・メヒシバは子どもの頃の早いうちに覚えたイネ科の植物だ。
どちらも庭に生えていた。穂の細いのは女らしいからメヒシバ、太いのは男らしいからオヒシバ、と父に教えられて納得した日のことが今もありありと思いだされる。
メヒシバは穂の先をまとめて結んで、そこに石を入れてぶら下げたり、
穂の根元をそーっと引っ張ってかんざしをつくって遊んだりする。
オヒシバではそういうことはできない。
オヒシバは名古屋にはたくさんあったが、中津川に来てからはメヒシバばかりでオヒシバを全く見ることがなかった。
どこにでもはびこる雑草のようだけど、そうでもない?
西日本ではよく見かけるので、少し冷涼なところには生えないものなのだろうか。
と思っていたら、3年位前、家の近くで見つけた。
あれ? と思っていたらだんだん増えてきて、今年はあちこちにある。
メヒシバに比べればまだ断然少ないけれど、この調子でどんどん増えていくかもしれない。
これは、温暖化のせいなのだろうか?
メヒシバはアジア全域にあるようだけれど、オヒシバもそうなのだろうか。