太平洋側の浜に、木の実がいろいろ漂着してました。
左の一番大きいのはオニグルミ、右下の方の黒っぽいのはヒノキ、上の割れた形をしているのは、ブナの実の殻斗です。
山の奥から水に流されてたどりついたのでしょう。
ブナの生えているような奥山は、ちょっとやそっとの近所ではありません。
長い旅です。
水は明らかにものを運ぶ動力になっています。
表浜は水に運ばれてきた砂が堆積してできていますが、最近はダムができたりして砂が運ばれなくなり、削り取られる一方で、浜がやせてきているということです。
日本中でそういうことが起こっています。
それで、上流のダムにたまった砂を重機ですくい出して大きな自動車で運ぶという試みもあるようです。
本来水が動力として運んでいたものを、人工的に止めて、化石燃料を使って人工的に運んでいるということです。
木材も昔は川で運んでいたのですが、今は大雨が降ると切り捨て間伐材がダムを覆い尽くすようにたまります。そのままダムを決壊させて流すと下流まで運ばれるという理屈ですが、そういうわけにはいきません。
昔の木材の川流しはこのしくみで川をせき止めては決壊させるやり方でやっていたのです。
今は、川はどんどんせきとめて、モノは陸上でガソリン使って運ぶのです。
こういったことを宇宙人が地球の上の方から見ていたら、人間ってオカシイなーと思うでしょう。