山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

薄桃色の紅玉ジャム

2012-10-31 | あちこちの特産品

寒。
毎日ストーブ全開です。
今日名古屋の街に行きましたが、ずいぶん気温が違います。
私の住んでいる中津川では、紅葉がすでに見ごろを迎えつつあります。
ヤマハゼやヤマウルシは一番いい色、ドウダンツツジも赤くなりかけ、
タカノツメなど黄色も緑の中で鮮やかに目立っています。
今週末を逃したらもう遅いかもしれません。

恵那山トンネルの向こう、長野県下條村で買ってきた紅玉で
先日、ジャムを作りました。
その前日は紅玉じゃないりんご(品種不明)で作ったのだけど
全然違う色になりました。
前の日のは黄色系、紅玉はピンク色になります。
むいた皮を一番上に入れて煮て、色が出たら皮を取り出すのです。
砂糖を控えすぎて味は薄すぎ、反省。
また作りたいと思いますが
紅玉はなかなか手に入りません。

今日中津川駅前のにぎわいプラザをのぞいたら、阿智村のりんごがありました。
とても皮の色が濃いもので、聞きなれない品種でした。
4つで500円と、決して安くはないので、断念。
ジャムを作るばかりでほとんど食べないのでたまっていきます。






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菓子まつりと工芸菓子

2012-10-30 | あちこちの特産品

先週の金曜日から日曜日、わが町中津川では、ふるさとじまん祭り(菓子まつり)がありました。
以前は2日間だけで、菓子まつりだけだったのですが、だんだん盛大になって
屋外会場では五平餅横丁だの地域の特産品コーナーだの、歌や踊りの発表会などで
大変にぎやかです。

中津川といえば栗きんとんが有名ですが
屋内会場では、たくさんあるお菓子屋さんが栗きんとん初めいろいろなお菓子を2割引などで売っています。
残念なのは木工品のお店が前より減ってしまったことでした。


初めてこのイベントに行ったときびっくりしたのは、工芸菓子の見事さ(写真)。
本物そっくりの菊や松や花や、そっくりではないけど見事な鶴やら今年は龍やらが
お砂糖でできているのです。
各お菓子屋さんが作品を競い合って作っています。

これらのお菓子はこの後、各お菓子屋さんのお店のショーウインドウの中や、駅前のにぎわいプラザに展示されます。

けれど毎年私は、このお菓子が最後どうなるのか心配でなりません。
誰かに食べてもらえるのでしょうか?
どうせなら、去年の工芸菓子食べ放題のコーナーも会場に作ったほうがよいと思うのですが。
そうでなければ本当にお砂糖でできているのか、信じられないでしょう。


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金木犀の返り咲き

2012-10-26 | 植物

今年は10月1日から香り始めた金木犀が
4、5日前、名古屋で満開だと思ったら、
うちのほうでもまた香りがいっぱいになっています。

今年も二度咲きしているようです。


写真/ミゾソバ・広島県にて

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下條村のさつまいも

2012-10-24 | あちこちの特産品

秋はほくほくしたものが多い。
栗、かぼちゃ、里芋、さつまいも。

昨日さつまいもをふかしたのだけど
 ……ふかす、って方言かしら? 蒸すことですが。
すごくおいしい。

これが、4、5日前に長野県の下條村の道の駅で買ってきたもので
すごく大きなのが2本で100円。
あまりに安いので期待してなかった。
それが甘くておいしかったので感激です。
宮島香さん作。
ありがとうございます。

ほかに、イチジクが小ぶりなの10個ぐらい入って180円。
紅玉リンゴ5個入り400円。
大きなかぼちゃ200円。
などなど、戦利品多数でした。
おいしいものが多すぎて困ります。


写真/ノコンギク・広島県で

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本当の干物

2012-10-19 | たべもの・台所

こんな干物って、今の日本で、ありそうでなかなかない。
けれど、あってほしいと思う。

冷蔵庫・冷凍庫が普及したために、消えていく乾物、保存食。
この干物、常温で保存がきくだけでなく、とてもおいしいのです。
そのことについて、別ブログで紹介しました。よかったらご一読ください。

今日は先日大手スーパー○ロ○で買ってきた目刺しに
多めに塩をして日に干してみました。
しわしわになっていい感じ。
明日も干します。

ちなみに、ゆるゆるの鮭の切り身もしっかり塩をまぶしてチルドに入れておけば
冷凍しなくてもかなりの日数もつ上に
すごくおいしくなります。私は甘塩よりもから塩の鮭の方が
身がしまっていて好きです。

写真/インドネシアにて

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油で治す

2012-10-18 | 山里

このブログの一番人気の記事は、
人の体と自然~食べ過ぎと頭痛~」であると思う。
毎日「食べ過ぎ 頭痛」で検索してくる人が後を立たず、
先日グーグル検索でやってみたら、なんと第4位で出てくる。
と思ったら、今日、なんと1位になっていた……。

このブログのテーマは「自然とかかわる」ことなので
あくまで余談として書いた頭痛の記事で目立ちたくはない。
まして頭痛なんてきわめて個人的な病気のことであって
恥ずかしくはあっても吹聴したいわけじゃないので
その記事消してしまおうかとも思ったけれど
こんなことでなんらか人のお役に立てているならと思い
追加記事で迎え撃つことにした
(ってほど大したものではありません(笑))


インドネシアやマレーシアでは、ちょっとした病気を油で治す。
熱い国ってどこでもそうなのだろうか。
薬屋さんやスーパーで、かわいらしい瓶にいろいろな油が入って売られている。
蚊よけのシトロネラオイルは私のお気に入りだけど
(あまり蚊には効かないんだけど香りが楽しめるので)

風邪などのときつける白楊油が一番ポピュラー。
緑色の容器に入っていて、シトロネラオイルの4倍ぐらい高い。
それらの油は自然からとったものである。
おそらくパーム(ヤシ)油をベースにして、そこにエッセンスが混ぜてあるのだろう。
白楊ってどんな木?と思って調べら、白楊という木、としか分からない。
日本にない木なんだろう。

腹痛を治す油もある。これはおへその回りに塗る。
インドネシアで、バスの中でおなかが痛くなったとき、隣の席のおばさんが、ちょっとおなかを出しなさい、と言って、私のおなかにぐにぐにと塗ってくれた。(効いたと思う)



さて、頭痛に効くと言われて迷わず買ってきたのはこの写真のもの。
白楊油ではない。
5cmもないちっちゃいちっちゃいガラス瓶入りで、かわいい。
(一寸法師ってこの大きさなんだろうか)

頭痛のほか、風邪や鼻づまりに効く(らしい)。
頭痛、風邪の場合は、こめかみや額につける。鼻づまりのときは鼻の下につける。
今頭痛なのでつけてみた。一瞬効いたけど、また痛い。

で、頭がくらくらするようなにおいがするので、自然のものではないかもしれない。
昔の化粧品みたいな匂い。
よけい頭いたい……?
でも効くと信じてしばらく使ってみようと思う。
セデスを飲むよりは体にやさしそうだから。


それにしても、私は日ごろは決して大食ではないのだ。太ってもいない。
なのにここのところ、実際9月下旬にインドネシアから帰ってきて以来ずっと、
ぼんやりと頭痛が出たり入ったりする。毎日曇り、ときどき晴れ。ときどき夕立。
そして、鍼にいくと、食べ過ぎ、と言われる。
要は胃の能力が低いらしい。

これ以上食べものを減らすと、普通の人よりずっと少なくなるのだけど
もう頭痛もいやなので、本気になって減らそうとしている。
断食的なものは注意していろいろ栄養を補給しないといけないので、
そこまではできない。
小食でしばらくやってみるしかない。


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コスモスが好きな人

2012-10-17 | めぐる季節と自然

10月も半ば過ぎて、私の家の周りでもそろそろ紅葉が始まる。

真っ先にヤマウルシ。次にある日突然、タカノツメが頭の上で一面に真黄色になって、それから低木のドウダンツツジが赤くなる。
考えたら寒くなってきた……。
朝ちょっとだけストーブをつけているここ数日。

今日は雨が強くなったり弱くなったり。
久しぶりの雨に植物も地面も潤う。
屋根のついたテラスを増設したら、雨の音がやっぱり違っている。
ちょっと硬い音。
そのうち慣れるだろう。


先日テレビで、東日本大震災で亡くなったある男性がコスモスが好きだった、というさりげない話があったとき、なぜだかすごーく優しげな人を想像した。
コスモスってそういう花なんだなと思った。

コスモスの時期ももう終わり。


写真/島根県で(2010年)

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山茶花の花、茶の花

2012-10-15 | 山里

あっという間に夕暮れが早くなっている。5時には薄暗くなってくる。
先日秋分の日を迎えたばかりだと思っていたけど。
これだけ雨が降らないと、山のキノコも全然出ないらしい。
先日うちにきていた大工さん、工務店、左官屋さん、指物屋さん、
みんなキノコやアユやハチの子や、アケビやクマの話ばかりして、
情報交換していた。
すごい山里力。

4、5日前、早くもピンクの山茶花(さざんか)が咲いているのを見かけてびっくりしたけど
お茶の花も咲いていた。

もう少しするとあちこちで山茶花がいっぱい咲くようになる。1年の巡りが早すぎる気がする。
山茶花は大好きで、今年うちにも新たに植えたのがあるので楽しみ。
しかし冬支度しなきゃと焦りも出てきた。
毛布がほしい今日このごろ、すでにストーブはスタンバイ。
例年ならとっくに何度かストーブ使っている頃だけど
今年はまだです。


写真/チャノキの花(2010年)

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ノコンギク

2012-10-12 | 山里

朝晩とても寒いけれど、昨日は日中暑くて、ツクツクボーシが鳴いていた。心なしか、声が澄んでいる。
草ももうそれほど伸びる気配がないので気が楽。

ノコンギクがやっと咲いてきた。
ノコンギクはいわゆる道端や田んぼのあぜの雑草で、わざわざ栽培する人はないけれど
うちでは花壇のノコンギクは残してあって、花を楽しもうとしている。
ただ、色がとても薄いのがちょっと残念。山の高いところにいくほど紫色が濃くなるような気がする。ときどき別の花かと思ってよく見ると、やっぱりノコンギクなのだ。

ノコンギクは地下茎があるようで、ちょっと出てきたのを残しておいたらどんどん増えてしまった。
我が家の庭の植物(雑草)は、はっきりと遷移していて、昔全然生えなかったものが、このごろ生えてきたり、その逆だったり。
昔よく生えていたのは、アレチマツヨイグサ。これが、今、全くみかけなくなった。
それと、コモチマンネングサ。ほとんどなくなった。
ウシノシッペイ。数年あったけど今年はない。
7、8年前に突然生えてきたのが、カワラケツメイ。でも最近消えちゃった。これは、なんとかいうめずらしい蝶の食草だとか言って、カワラケツメイ自体が保護対象になりつつある。
オオチドメ。昨年あたりから。初めは「あらかわいい」と思っていたが、今はかなり憎たらしい。増えすぎですよあなた。
大体野草は、あらかわいい、あら珍しい、と思わせておいて、あっというまに侵略者になっちゃうのだ。騙されないようにしなければならない。
アキメヒシバ。オオバコ。シロツメクサ。カタバミ。ヤブマメ。ヤマイモ。もうやめてね。
そして、ノコンギクは2年ぐらい前に初めて生えてきたのだ。
こんなどこにでもあるものが今まで生えてこなかったのが不思議でならない。


写真/ノコンギク

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秋深まる・木の力

2012-10-08 | 山里

日が暮れるのがすっかり早くなった。
家を工事しているので、毎日テラスで仕事しているのだけど
家の中に入りたくなる時間が、最初17時半ぐらいだったのに、今日なんか16時でももう寒くて
うす暗くて、早々入りたくなる。

今日の朝は寒くて、6時半には窓を開けていたのだけど、7時すぎにはまた閉めることになった。今ガラス戸が入ってないので、雨戸を閉めるのである。日が入らないので寒くて、
ガスコンロを焚いていた。しかし今日はうちだけでなく、全国的に寒かったらしい。

お昼にはガラス戸が入った。寒さに何とか間に合った感じ。
ガラス戸の桟はヒバでできている。黄色いよ、と言われていたけど、見るとほんとに黄色い。
そして木目が目立たない。
とのこを塗ってくれてあるので、さわるとすべすべで、いつまでも触ってみたくなる。

戸は重いんじゃないかと思っていたけど、どっこい、アルミサッシだったときより、ずっと軽く動く。それこそ、小指1本でも動かせる。ムカデやらカメムシやら入り放題か?と思っていたのも、全然そんなことなくぴっちり閉まっています。
日本の大工さん、建具屋さん、スバラシイ! 日本に生まれたのがうれしくなりました。

敷居や窓の回りはヒノキ、壁はスギで、木に囲まれているとほんとに幸せを感じます。
日本人、どうしてもっと木造住宅を建てないのだろう。
みなさん、木で家を建てましょう。

我が家は単なる改装なんだけど、まるで新しい家みたいにみえてきた。

思いがけなかったのは、ウッドデッキの上が暖かいこと。完全に屋外なのだけど、地面の冷たさをシャットアウトしているのか。太陽の暖かさを木がもって保温しているのか。
そこにぺたんと座っておにぎりを食べるのも楽しい。

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手作り栗きんとん

2012-10-06 | 山里

3日ほど前、今うちに来ている大工さんが、栗きんとんを持ってきてくれた。
奥さんの梅子さんが作ってくれたもの。
もともと私は梅子さんのほうと知り合いで、その伝でこの大工さんに仕事をお願いしている。

すっごくおいしい! まるで買ってきたみたい、というと変な言い方だけど
いや、買ったものよりおいしいと思う。

お礼の電話をしたら、栗をたくさんもらったので作った、ということです。
仕事ももっておられて忙しいのに、すごいなぁと思います。
栗きんとんを作るのはとってもめんどくさい。
そして力が要る。

まず栗をゆでて、割って中の実をスプーンで掘り出し、それを鍋に入れて砂糖をまぜて加熱しながら木べらで練るのだけど、練るときに、栗がもったりまったりしてきて、誰かに鍋を押さえていてもらわないといけないくらい、力がたくさんいるのです。
そのあと布巾で茶巾絞りをして形作ります。

よく素人がちょっと作ってみたという栗きんとんで、ゆでた栗の実がぼそぼそこなこなゴロンゴロンした感じになっているのがあるけれど、梅子さんはさすがで、しっとりしてなめらかです。甘みもちょうどいいし。

栗きんとんというのは、中津川人にとって、多分、意外に口に入らない。高いから、買って食べるものではない。あれは、もらって食べるものなんです。手土産とかで。
ましてや私の場合、自分で作って食べるなんて、とんでもありませんわ……。
だから私も今年は全然食べていなかった。幸せ~。


ほかに手作りこんにゃくももらいました。さしみで食べられる。
これも、自宅で夜、ちゃちゃっと作ったものだそうです。
こんにゃくづくりもほんとに面倒です。

こんなに面倒な2つのことを1晩でやってしまう梅子さんは超人です……。


写真/栗きんとん

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栗きんとんソフト

2012-10-05 | 山里

デフレと言われる今、でなくても、モノの値段は30年ぐらい前から変わっていなかったり、下がっていたりする。
靴下なんか昔は1足1000円とか500円とかしていたけど、今は3足1000円でもかなりいい部類に入る(あくまで私としてはです(笑))。
ストッキングも値下がりしたものの代表とされているし
大根だって鉄だって安いのだ。

なのに、なぜソフトクリームの値段はこんなにも上がっているのだろうか。
30年前、きっと150円ぐらいだったんじゃないかと思う。
しかし、今、あちこちのサービスエリアで、300円が統一価格のようになっている。
普通の袋入りアイスがずっと100円を保っているにもかかわらず、ソフトクリームだけが300円。その理由を聞かせてほしい。

で、中津川駅前の「にぎわい特産館」で、見つけました、栗きんとんソフト。
中津川といえば栗きんとん。今が旬で、国道沿いのお店の前には休日には行列ができるし、そのおかげでお菓子屋さんは次々大増築をしてお店を大きくしています。

中津川は和菓子屋さんが多く、和菓子組合なんていうのもあります。
8月の終わりからどのお店も栗きんとんを盛大に売り始めます。
和菓子屋さんの店先に「栗きんとん」の紙が貼られているのを発見して
秋の訪れを感じるのが中津川人です。

栗きんとんの味はお店によってかなり違います。
にぎわい特産館では、なんと、各和菓子屋さんの栗きんとんを1個ずつバラで買えますし、それを箱詰めにしたのも売っているのです。栗きんとんめぐりです。
中津川・馬籠・妻籠観光に行かれた方には絶対おすすめです。
駅前・駅を出て左側にある四角いビルの1階です。見落とすことはありません。

で、話を栗きんとんソフトに戻しますと、これ、400円です。
責めているわけじゃありません。
普段、300円もするソフトクリームなんてほとんど絶対食べないのですが
(まあそれ以外に乳製品を避けていることもあり)
栗きんとんソフトときては、中津川人としては話のタネに食べないわけにはいきません。
400円を大フンパツして食べました。

ふむふむ。おいしいです。
栗きんとんの味といえばそうですが、マロンソフトですね。
400円もする栗きんとんソフトなのだから、ソフトクリームの中からひょっこり栗きんとんが現れたりするといいのではないかと思いましたが、そういう、人を驚かすような趣向はありませんでした。
来年はそういうのにしてほしい。そうすればもっと売れるでしょう。

バスや電車の待ち時間に、観光客の皆さんには食べていただきたいと思います。

写真/栗きんとんソフト・中津川にぎわい特産館

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木の力

2012-10-04 | 植物利用

大工さんに頼んで、家の窓の古いアルミサッシを外して、ガラス戸を木の枠のものに替え、アルミ?ステンレス?合金?の雨戸を、古い木の雨戸に替える工事をしている。
それで新しく作られた戸袋。
回りはヒノキ、板は杉で、木目のないものを使ってくれている。

ものすごく立派で、杉の赤と白の色合いが縦しまになって、ほれぼれするぐらいきれい。
枠の作りもまるでお宮さん?かと思うほどきっちりしている。
家の外に出しておくのがもったいない。
本当に丁寧ないい仕事です。

昔はみんなこういう家を造っていたんだなぁと思う。
聞いたら、こんな木の戸袋を造るのは、なんと20年ぶりだって。

確かに最近新しい戸袋って、木製のは見たことがない。

家の中にも庭にも、木のいい香りが漂っている。
けど、大工さんは毎日かいでいるのでもう感じないとのこと。

雨戸は、壊している古民家からもらってきてあったもので
うちの窓より少しサイズが大きい。まあ、外につけるものだし、多少大きくてもいいか、と思っていたら、あっという間に、のこぎりでギコギコやって合うサイズに直してしまった。
「こんなの木だから簡単に直せるよ」って。
見ていて簡単そうには見えないけど、工場生産のアルミ製のものだったら、絶対に手では直せない。
木だからこそ、人間の手仕事の範囲で、どうにでもやりくりできてしまうのだ。

木って本当にいいな、と、毎日しみじみ思っている。
のこぎりや釘や、身近な道具で手作りができるって、
ものすごく大事なことなんじゃないだろうか。


ほかに新しく木のテラス(最近はウッドデッキなどと呼ばれるが)も造った。
こちらは、2日ぐらいの間に、ほんとにあっという間にできてしまった。これはすべてヒノキ材。
この中津川の大工さんと前からちょっと知り合いだったので頼んだら、
仕事はその人のかかわっている工務店が元請になって手配などしているのだけど、
こちらが特に何も指定していないのに、すべて国産材、それも地域材、このあたりだと付知、加子母あたりの木がぞくぞく搬入されている。
うれしい。
黙っていてもそれが来るなんて、まだまだ地元では、地域材健在です。
やっぱり大工さんも工務店も、地元の小さいところ(といっては失礼かもしれないけど)は、
小回りがきいて、手作りで、いいなと思います。

ちなみに工務店はいそべ工務、大工さんは洞田さん。


写真/ヒノキと杉の戸袋

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アベマキの実にカケス到来

2012-10-01 | めぐる季節と自然

蝉の時期も終わったかと思ったら、今日は日差しとともにツクツクボーシがしきりに鳴いています。

カケスも鳴き出しました。
隣のアベマキの大木から、毎日バタバタと大きな実が落ちてきています。
落ちたばかりの実はつやつやしています。
カケスはアベマキが落ち始めると必ずやってきます。
両頬とのどとくちばしとで4個もの大きな実をくわえて、1キロぐらいの距離を、アベマキの実を運んで貯蔵するそうです。(本で読みました)
なので、カケスにとっては今が最大の収穫の時期。年に一度のかきいれ時です。

前に知人から、アベマキの実をクラフト用に煮沸するのだけど、どうしてもあなたにもらったもののようなツヤが出ないといわれたことがあります。
私はただ煮沸しただけで何の工夫もしていません。
なので、ただ一つ思い当たったのは、家の横にアベマキがあるため、落ちたものをすぐ煮沸していたということ。
新鮮だったということです。

実をクラフトに使うとき、遠方に持っていってそれが発芽すると、その地方の種(亜種なり地域固有種なり)と混じってしまい、生物多様性の種内多様性がかき乱されるという問題が起こります。
なので熱処理などを加えて発芽しないようにするほうがよい。
それと、アベマキの実にはゾウムシが入っています。
落ちたすぐには、外から見ても何の傷もなくても、すでにその中には卵が産み付けられていて、数時間後には殻に丸い穴をあけてゾウムシの幼虫が這い出してきます。
あー気持ち悪。

その手の虫大嫌いな私。
きのこもどんぐりも嫌い。正確に言えば、きのこの中にいる虫とどんぐりの中にいる虫が嫌いなのだけど、きのことどんぐりを見るだけで虫を連想するので、ダメなのです。

脱線しましたが、誰かの研究によると(本に出ていました)、アベマキの実の90%以上にゾウムシが入っているということです。コナラはもう少し割合が下がり確か50%ぐらいだったと思う(確かではない)。

というわけで、虫が出てこないようにするためにも、アベマキの実を煮沸するのです。
時間的には、念には念を入れて20分ぐらいやってました。


写真/コブナグサ

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