タイで発表されたMAZDA 2、デミオのセダンは意表を突かれた。
個性強いデミオの顔に見合うリアのデザインは想像し難かった。
でもこれ、結構アリじゃないかな?
セダンはその伸びやかなデザイン、 特に横からの美しさが大切で難しいというのが私の考え。
実際、有名ブランドの多くが「顔」と「お尻」こそ凝っていても、横が無表情だったり繋がっていなくて「あれ?」って車が少なく無い。
日本の自動車史を振り返ると、一般家庭に自動車が普及し始めた頃は箱の車に積載スペースを足したセダンタイプ、カローラやサニーに代表される車達が牽引した。
それはデザインではなく、実用性を庶民に提供する「手法」だったと感じる。
マークⅡやクレスタがセダン最盛期を彩った後、デザインは次のステージへ歩み出し、セダンの第一世代は大役を終えた。
実用車としてのセダンではなく、美しいセダンも存在する。
全方位のデザインが繋がる時、息をのむほど、ため息が出るほどの感動を得る。
今回のデミオ・セダンはコンパクトな中に連続するテーマを感じる。
美しいかといえば、それなりに。
実用的かといえば、それもそれなり、に。
何とも不思議な親近感。
しっかりとトランクがあるのに、張り出した感が薄い。
テールレンズが流れるようにボディー横まで伸びる様は懐かしささえ感じる(笑。
生活を共にするコンパクトなセダン。
もしかするとデミオ・セダンのような車が登場すると、生活セダンの復権が始まる?