わたしは思春期、
竹宮恵子氏の『
風と木の詩』を愛読していました。
人間の姿に迫る、素晴らしい作品だと思います。
でも、「非実在青年」の規制にひっかかるのでしょうか。
(追記:いや、もろ、ひっかかること、思い出しました。
主人公の一人ジルベールの過酷な生い立ちがありましたっけ・・。)
世界中に存在する「あなた」たちへ
という、ブログ記事を発見しました。
拙ブログでも取り上げた
みうらじゅん『正しい保健体育』に匹敵する、
素敵な記事だと思います。
人間は、清いだけの存在ではありません。
それは大人のほうが重々わかっているのでは
ありませんか?
対して、都小Pが出した緊急要望書を読みました。
青少年健全育成条例改正案の成立に関する緊急要望書を提出
これも、ムスメを持つ親としては、よくわかります。
児童ポルノは許せない!実際に被害者もいる!
架空とはいえ目を覆うような作品が
簡単に手に入る状況を憂慮、という内容です。
単純明快。でも、それだけ。
ところで、青少年の定義が明確でないのですが
だいたい
小学校~18歳~20歳の年齢の者を指すようです。
http://www.h6.dion.ne.jp/~gakuhoku/seishonen.htm
「第三十号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」
をがっつり読みました。
総論賛成、各論反対。
児童ポルノの規制には賛成。
たとえ架空キャラが相手でも、明らかな幼児・児童が
対象になった性的描写をもし見たら、嫌悪すると思います。
自分の子どもからも、遠ざけたいと思います。
(いくつになるまで遠ざけるかは、いまは
考慮できません)
引っかかっているのは、「非実在青年」表現規制のあいまいさ。
「東京都細則で定める基準」
というものが、「第三十号議案」の文中にあるのですが
ここは、これから決まるのでしょうか。
いったい、何を「健全」とし
何を「有害」とするのでしょうか。
そして、表現の自由を規制すること自体が、
思想統制につながりそうで、嫌悪。
思春期の「春」は、ずばり「セックス」の意味ですから
アンナコトやコンナコトを悶々と
妄想して、大人になっていくものではありませんか?
みうらじゅん氏のいう「自分塾」、開催しませんでしたか?
妄想を、紙に表現するのは、いけませんか?
それによって抑圧されたエネルギーを解放でき
かえって犯罪への抑止につながるかも知れません。
まあ、そういうものを発表するか否かは
個人の良識が問われるわけですが。
「第三十号議案」には
何人も、児童ポルノをみだりに所持しない義務を有する
とあります。
それは、いったいどういうかたち?
もしも、モンモンをぶつけて
表現したものが規制に引っかかるとすると
どうなるのでしょうか?
憲法にある「表現の自由」との整合性は?
それに、単純に考えても
民法で、女性は16歳から、男性は18歳から
結婚できますから、「非実在青年」を規制するといっても
そのへんはどう整合性をとっていくのでしょうか?