草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

非実在青少年問題について、あれこれ

2010年03月18日 | 世相に疑問
わたしは思春期、
竹宮恵子氏の『風と木の詩』を愛読していました。
人間の姿に迫る、素晴らしい作品だと思います。

でも、「非実在青年」の規制にひっかかるのでしょうか。

(追記:いや、もろ、ひっかかること、思い出しました。
主人公の一人ジルベールの過酷な生い立ちがありましたっけ・・。)


      



世界中に存在する「あなた」たちへ
という、ブログ記事を発見しました。

拙ブログでも取り上げた
みうらじゅん『正しい保健体育』に匹敵する、
素敵な記事だと思います。

人間は、清いだけの存在ではありません。
それは大人のほうが重々わかっているのでは
ありませんか?


対して、都小Pが出した緊急要望書を読みました。

青少年健全育成条例改正案の成立に関する緊急要望書を提出

これも、ムスメを持つ親としては、よくわかります。

児童ポルノは許せない!実際に被害者もいる!
架空とはいえ目を覆うような作品が
簡単に手に入る状況を憂慮、という内容です。

単純明快。でも、それだけ。

ところで、青少年の定義が明確でないのですが
だいたい
小学校~18歳~20歳の年齢の者を指すようです。

http://www.h6.dion.ne.jp/~gakuhoku/seishonen.htm


      


「第三十号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」
をがっつり読みました。

総論賛成、各論反対。

児童ポルノの規制には賛成。
たとえ架空キャラが相手でも、明らかな幼児・児童が
対象になった性的描写をもし見たら、嫌悪すると思います。

自分の子どもからも、遠ざけたいと思います。
(いくつになるまで遠ざけるかは、いまは
考慮できません)


引っかかっているのは、「非実在青年」表現規制のあいまいさ。

「東京都細則で定める基準」
というものが、「第三十号議案」の文中にあるのですが
ここは、これから決まるのでしょうか。

いったい、何を「健全」とし
何を「有害」とするのでしょうか。


そして、表現の自由を規制すること自体が、
思想統制につながりそうで、嫌悪。

思春期の「春」は、ずばり「セックス」の意味ですから
アンナコトやコンナコトを悶々と
妄想して、大人になっていくものではありませんか?

みうらじゅん氏のいう「自分塾」、開催しませんでしたか?

妄想を、紙に表現するのは、いけませんか?
それによって抑圧されたエネルギーを解放でき
かえって犯罪への抑止につながるかも知れません。

まあ、そういうものを発表するか否かは
個人の良識が問われるわけですが。


「第三十号議案」には
何人も、児童ポルノをみだりに所持しない義務を有する
とあります。
それは、いったいどういうかたち?

もしも、モンモンをぶつけて
表現したものが規制に引っかかるとすると
どうなるのでしょうか?

憲法にある「表現の自由」との整合性は?

それに、単純に考えても
民法で、女性は16歳から、男性は18歳から
結婚できますから、「非実在青年」を規制するといっても
そのへんはどう整合性をとっていくのでしょうか?

非実在青年問題、紹介記事3連発と当該文書

2010年03月18日 | 世相に疑問
いま、東京都で、児童ポルノの表現を規制しようと
条例改正が、急ピッチで進んでいます。

「非実在青年」問題

都のPTA連合は、これを押しているとか。
えっ!?
わたし、PTA会員だけど、そんな話聞いてないよ~!!

P連の意見は、保護者を代表するではない
と、わかって欲しいです。

      



PC Online's Weekly
緊急!東京都が児童ポルノ規制の美名の下、思想統制への道を開こうとしている
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100317/1023686/

松浦晋也氏

一番、問題点がすっきりまとまっている印象。
キモの部分を引用します。

 「何を考えるかという内心の自由」ひいては「思想の自由」に、権力が踏み込もうとしているのである。すなわち「児童ポルノの規制」という美名の下に、実際に行われようとしているのは「思想統制」の第一歩なのである。


      



日経ビジネスオンライン
「非実在青年」都条例案:「机上空論」の穴だらけ
――「ロリコン」と「いじめ」から考える<ネット実名性>
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100315/213387/

伊東 乾 氏

「被害者感情」の観点が欠如した「強者の条例案」

と主張しておられます。

そして、以下の事例と対比させていらっしゃる点が
興味深いです。
以下引用、太字部分は、わたしの手によります。

* * * * * *


いじめ動画と実名漏出

 2月25日、イタリア・ミラノでこんな報道がありました。

 【2月25日 AFP】イタリア・ミラノ(Milan)の裁判所は24日、米インターネット検索大手グーグル(Google)の動画サイトに投稿されたダウン症の10代少年がいじめを受けている動画を放置したとして、プライバシー侵害と名誉毀損の罪で起訴されていた同社幹部と元幹部の3人に、執行猶予付き禁固6月の有罪判決を言い渡した。

* * * * * *


最後に、こう締めくくっていらっしゃいます。

* * * * * *


つまり今回の条例案は、素人の僕が読む限りですが「実在する被害者青年の傷ついた心」などはマトモに考えておらず、業者を丸ごと規制しやすい「非実在青年」などをめぐって、机上の空論で考えられた作文で、今目の前で起こっているネットいじめなど、本当に青少年の健全な育成を阻んでいる問題に、ほとんど実効力ある対策を持っていないもの、と映りました。私の誤読でありましたら、どうかご教示いただきたいと思います。

 「非実在青年」については、小田嶋さんが「被害者いないんだし」と記された通りでしょう。都が本当に真面目に、青少年の健全な育成を考えるのであれば、被害者がいない「非実在青年」なぞというシロモノ以前に、まず、現実に被害者が出ている「実在青年」を守ることから、具体的な施策を、もっとキチンと十全に立てるのが順番ではないのか? 担当者を一喝してやりたい気持ちになりました。

* * * * * *


      


日経ビジネスオンライン
「非実在青少年」という概念は、アダルトっぽくないよね。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100311/213285/

小田嶋 隆 氏

こちらは軽妙な筆致で、非実在青年問題の
解説をなさっています。

* * * * * *


 つまり彼らは、萌えイラストを法の網にかけるために、新しい概念を発明したのだね。
 非実在青少年。なんというバーチャルリアリティな情熱。

(中略)


「別にオッケーなんじゃない? 被害者いないんだし」
「いいえ。問題は被害者の有無ではありません。児童を性的に扱うという趣味性のおぞましさそのものが問題なのです。絵であれCGであれ音声であれ、子供を性的な関心の対象とするということ自体が規制されなければ、問題は解決しません」

 と、議論は、おおよそ二つの方向で闘わされている。

* * * * * *


ということなのですが、妄想児童ポルノの作品、
現物をもし、目の前に見せられたら、どう思うでしょうか。

専門委員が、作品を見ながら我を失っていった様子が
下記の議事録を読むと、つぶさにわかるそうです。

 第28期東京都青少年問題協議会議事録
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/09_28ki_menu.html


ですが、問題は、違うところにあるとのこと。


      


当の、

「第三十号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」


という、文書でしか回っていないという資料を
冒頭の松浦晋也氏が、公開なさっていたので
DLして拝借いたしました。

ファイル名を右クリックして、
対象をファイルに保存、でダウンロード
してみてください。

PTA問題について考えられずにはいられない

2010年03月18日 | PTAについて考えてみる
仲間と一緒にPTA問題について
情報交換しているサイト

Think! PTA!
素晴らしいPTAと修羅場らしいPTA


に、日参しています。

仕事が押し迫っている年度末だというのに、
やらずにはいられません。

これが、ほんとの、ボランティア!?


冗談はともかく、

PTAは、とまてさんが日記でご指摘されていらっしゃるとおり
壊れっぱなしのようです。


引用させていただきますね。

      


 PTAの歴史は、1945年辺りにGHQの指導により始まり、1948年ごろには70%~80%の小中学校で組織されてしまっていたのであります。そして、2010/02/23に書いた『PTA読本』(文部省内PTA研究会、時事通信社共編1948)第一部第一章で、文部省が指摘している問題点の多くが、現在でも多くのPTAで継続中なのです。

 この自浄能力の無さは、一体なんだ?
 62年経っても、壊れているPTAは自分を自分で治すことが出来ない…。


      


いま、ネットで署名活動をするために
署名案を Think! PTA! のOpenBBSで練っています。

わかりにくところ、ご意見、いれたいこと、
おありになりましたら、どうぞ
Think! PTA!までご連絡下さいませ。

お待ちしております。

PTAに参加できない事情のある方の相談をみつけました

2010年03月18日 | PTAについて考えてみる
PTAに参加できない事情のある方の相談をみつけました。


2級の精神障害があってPTA役員などできるんでしょうか
http://questionbox.jp.msn.com/qa5680745.html



傍目にはわかってもらえない病気、
つらいですよね。

相談された方、うまく乗り切られるといいのですが・・。